JPS63140711A - スラブ幅圧下装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） スラブ幅圧下装置は、近年来のホットストリップミルに
おける省エネルギー、工程短縮などを意図した連鋳スラ
ブの幅を統合することによる連鋳とホットストリップミ
ルの同期化計画を推進するために不可欠である。スラブ
の幅を統合すると下工程であるホット粗圧延工程でスラ
ブの幅を製品幅に適合するまで大幅圧下することが必要
だからである。

（従来の技術） 特開昭５９−１０１２０１号公報では下死点開度を一定
に保って往復作動している一対のプレス工具間にスラブ
を送り進め、その幅加撃衝面の傾斜部でスラブの幅を徐
々に減じつつ平行部で所定のスラブ幅に大幅圧下する連
続プレス法が提案されている。

このような方法では、スラブを連続的に幅圧下するため
に圧下工具温度が上昇する。当然ながら工具を冷却する
ために冷却水をかけるのであるが、幅圧下中に工具を冷
却するための冷却水がスラブにかかるため、特にスラブ
幅端部の温度が低下しこの部分の材質不良の原因となる
。

（発明が解決しようとする問題点） 上記のようなスラブの温度低下を防止するとともに圧下
工具の温度上昇を防止することのできる幅圧下装置を提
供することがこの発明の目的である。

（問題点を解決するための手段） 対向するプレス工具によりスラブの幅端面を圧下してス
ラブの幅を減少させるスラブ幅圧下装置の、ある期間中
幅圧下稼働に供したプレス工具を控え位置に転回させた
状態で冷却させ、この冷却中にはすでに控え位置で十分
冷却させたもう−組みのプレス工具についても稼働位置
に転回させることによりスラブの幅圧下が′ｆａｒｔで
きるプレス工具のタレット方式とすることにより、スラ
ブの温度低下を防ぎかつプレス工具の冷却を可能とする
。

すなわちこの発明は、幅圧下加工に供した熱スラブの側
面と向かい合う幅加撃衝面を有するアンビルのプレス工
具を、その取付け台を介して熱スラブに対し接近及び離
隔の向きの作動を司る往復駆動装置の可動ブロックに装
着して、該プレス工具の進退工程反覆の間に該スラブを
その長手方向に送り進め乍ら、幅方向の逐次的圧下成形
を行なうスラブの幅圧下装置にして、上記工具を常備と
予備の組みにして上記取付け台に並装しこの取付け台を
可動ブロックに対し転向可能に軸支するとともに、常備
のプレス工具の稼働中、非稼働位置を占める予備のプレ
ス工具の幅加撃衝面に冷却水を噴射するノズルを配備し
て成ることを特徴とするスラブ幅圧下装置である。

第１図、第２図にこの発明に従うスラブ幅圧下装置の構
成を図解した。

図中１は幅圧下加工中の熱スラブ、２ａ、　２ｂは仮に
常備と予備とに添字で区別した−組みの、各左右一対よ
りなるプレス工具、３は−組みのプレス工具２ａ、　２
ｂを並装した取付け台、４は取付け台３をプレス工具２
ａ又は２ｂの幅加撃衝面が熱スラブ１の側面つまり幅端
面に対し接近及び離隔の向きに作動させる往復駆動装置
（図示せず：機械式又は液圧式などのプレス機械）の可
動ブロックであり、５はその伝動口７ド、また６は予備
のプレス工具２ｂの幅加撃衝面の放水冷却を司るノズル
であり、７はこの放水の飛沫が常備のプレス工具２ａに
かかるのを阻止する隔離板である。

取付け台３は可動ブロック４を貫通する枢軸３によって
軸受９に枢架、軸支し、プレス工具２　ａ　＋２ｂを常
備、予備各位置に転向可能とする。

図中１０は取付け台３の可動ブロック４に対する装着位
置を確保する位置定めピン、１１は枢軸３′に模止めし
たプーリ、１２は駆動プーリー、１３は両プーリ間にか
け渡したベルト又はチェノ、１４はモーターであり、さ
らに１５はたとえば取付け台４に穿った凹溝と対応して
プレス工具２ａ、　２ｂの背面に突設した落し込み突起
をはめ合わせるような固定手段、１６は取付け台４にプ
レス工具２ａ、　２ｂが脱落しないように支える支持具
である。

なお図示例ではプレス工具２ａ、　２ｂを別個の部材と
した場合を図解したが、熱スラブの厚みの２倍をこえる
サイズであれば一体物であってもよい。

（作　用） 第３図に上述のスラブ幅圧下装置による熱スラブ１の加
工要領を図解したが、この点従来の方法でも同様で、統
合幅Ｗ０の熱スラブ１をプレス工具２．２間に送り込む
毎にプレス工具２，２を相互接近させ目標スラブ幅Ｗ１
を下死点開度として作動させる。ここに入側から熱スラ
ブ１をまず送り込み、ついで入側傾斜部及びそれに続く
工具底面でスラブ幅を減少させる。１本のスラブは通常
４〜１２ｍ程度であり、生産性を上げるために１本のス
ラブの成形が完了し、次のスラブが成形開始されるまで
の時間間隔は最短では５〜１０秒位に短い。

スラブ温度は通常１０００〜１３００℃程度であるので
、幅圧下中に工具温度は上昇する。

そこで、圧下工具温度上昇を抑制するために従来から工
具冷却が行なわれているが、その状況は第４図に示すよ
うに幅圧下のはじまる前に工具の圧下面を冷却するため
ノズル６′から冷却水をかけ続け、ここに熱スラブ１の
側面と工具の間隔が十分に開いている間は工具の冷却は
可能であるが、圧下が開始されて第４図（′ｂ）の下死
点に進む間、冷却水は熱スラブ１のコーナ一部にもかか
りこの部分の温度が低下する。

連続幅プレスによるスラブ幅変更は、間欠的な逐次鍛造
方式であるために通常の非間欠プロセスである竪ロール
方式による幅変更よりもスラブの成形時間が長く、従っ
てコーナ一部の温度低下ははるかに著しくなる。

これに反してこの発明では再び第１図を参照し幅圧下用
のプレス工具として、スラブ１の幅圧下を行なう位置に
ある常備のプレス２ａと控え位置にある予備のプレス工
具２ｂを組みにして用い、これらの工具は取付け台３の
枢軸３′を中心に取付け台３とともに転回することが可
能であり、従ってパスラインレベルＡ−Ａにある熱スラ
ブ１は常備のプレス工具２ａにより幅圧下され、このと
き控え位置には予備のプレス工具２ｂがプレス工具２ａ
の下側にあってノズル６からの高圧水噴射により有効に
冷却される。

このような構成で、控え位置で圧した工具を十分冷却さ
せておき、１本のスラブの成形が終わったら取付け台３
を転回させると、控え位置にあった予備のプレス工具２
ｂは圧下位置に転回移動し、次のスラブの成形を行なう
。

この転回はモーター１４からプーリー１２、ベルトまた
はチェノ１３を介して伝わる回転力により回転軸３′に
固定されたプーリー１１が回転して取付け台３を転回さ
せる。なお、回転機構はこの方法に限定するものではな
い。

（実施例） 従来方法に従い−組みだけのプレス工具を用いてこれに
水冷を施し乍ら幅圧下を行なう場合は、厚み２２０龍、
２幅１３００＋ｎ、幅圧上代２００　ｍのとき、熱スラ
ブ１の温度低下がほぼ１２０℃にも達していたのに対し
てこの発明によれば事実上の温度低下なしに幅圧下加工
をすることができた。

（発明の効果） この発明では控え位置で非稼働中のプレス工具の冷却が
十分に行なえるので幅圧下位置で稼働時には圧下工具面
を強冷却をする必要がないのでスラブコーナ一部がこの
冷却水で冷えることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、この発明によるスラブ幅圧下装置の
要部の断面図と側面図、 第３図は連続幅圧下要領の説明図であり、第４図は従来
のプレス工具冷却に伴う難点の説明図である。 ■・・・熱スラブ　　　　　２ａ、　２ｂ・・・プレス
工具３・・・工具取付け台　　　４・・・可動ブロック
特許出願人　　川崎製鉄株式会社 第１図 第２図 １５　　　　　１６　　　２ｂ　　　　ｆ０第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、幅圧下加工に供した熱スラブの側面と向かい合う幅
   加撃衝面を有するアンビル状のプレス工具を、その取付
   け台を介して熱スラブに対し接近及び離隔の向きの作動
   を司る往復駆動装置の可動ブロックに装着して、該プレ
   ス工具の進退工程反覆の間に該スラブをその長手方向に
   送り進め乍ら、幅方向の逐次的圧下成形を行うスラブの
   幅圧下装置にして、 上記工具を常備と予備の組みにして上記取 付け台に並装しこの取付け台を可動ブロックに対し転向
   可能に軸支するとともに、常備のプレス工具の稼働中、
   非稼働位置を占める予備のプレス工具の幅加撃衝面に冷
   却水を噴射するノズルを配備して成ること を特徴とするスラブ幅圧下装置。