JPS631400B2 - - Google Patents
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- JPS631400B2 JPS631400B2 JP58219395A JP21939583A JPS631400B2 JP S631400 B2 JPS631400 B2 JP S631400B2 JP 58219395 A JP58219395 A JP 58219395A JP 21939583 A JP21939583 A JP 21939583A JP S631400 B2 JPS631400 B2 JP S631400B2
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- Japan
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- support frame
- electrode
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Landscapes
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、単一の電解槽において複数の支持
枠に対し、支持枠の昇降により通電時間を異なら
せて、支持枠に吊持する被処理物の表面処理状態
を調整する被処理物の処理方法とその装置に関す
る。
枠に対し、支持枠の昇降により通電時間を異なら
せて、支持枠に吊持する被処理物の表面処理状態
を調整する被処理物の処理方法とその装置に関す
る。
従来、アルミニウム形材などの被処理物の表面
処理工程又はメツキ工程において、単一の電解槽
に対して、一度に複数の支持枠を搬送して通電処
理することは、電解スペースの縮小化、配管、配
線、電源供給装置等の電解設備の簡略化ができる
利点があるが、各支持枠に対する極間距離の差異
により電気抵抗差を生じ、電解槽内の電極に近い
支持枠に吊下げられた被処理物に電気が流れ易く
なる結果、各支持枠の間で陽極化皮膜の膜厚品質
又は電解着色処理時の着色効果に不均一の生じる
欠点がある。
処理工程又はメツキ工程において、単一の電解槽
に対して、一度に複数の支持枠を搬送して通電処
理することは、電解スペースの縮小化、配管、配
線、電源供給装置等の電解設備の簡略化ができる
利点があるが、各支持枠に対する極間距離の差異
により電気抵抗差を生じ、電解槽内の電極に近い
支持枠に吊下げられた被処理物に電気が流れ易く
なる結果、各支持枠の間で陽極化皮膜の膜厚品質
又は電解着色処理時の着色効果に不均一の生じる
欠点がある。
このような欠点を解決する従来技術としては特
公昭52−29335号及び特公昭55−9650号に開示さ
れたものがあつた。
公昭52−29335号及び特公昭55−9650号に開示さ
れたものがあつた。
特公昭52−29335号に係る方法は、電源と複数
の導電性ハンガーを個別に接続するとともに夫々
にスイツチを設け、各導電性ハンガーに対し順次
時間差をおいてスイツチを入れるものであるが、
複数の導電性ハンガーに対し、個別の配線及びス
イツチを必要とするため、設備コストがかさむと
ともに、設備の損耗や故障の頻度が高くなり、メ
ンテナンスコストの増大を招く問題点を有してい
る上、極間距離の差を考慮せず、端から順に通電
するものであるから、最初に通電したハンガーと
最後に通電したハンガーでは、通電時間が大きく
異なり、陰極に対し同じ距離にありながら膜厚に
差の生じる結果となつており、現実には均一な膜
厚を得られないものである。
の導電性ハンガーを個別に接続するとともに夫々
にスイツチを設け、各導電性ハンガーに対し順次
時間差をおいてスイツチを入れるものであるが、
複数の導電性ハンガーに対し、個別の配線及びス
イツチを必要とするため、設備コストがかさむと
ともに、設備の損耗や故障の頻度が高くなり、メ
ンテナンスコストの増大を招く問題点を有してい
る上、極間距離の差を考慮せず、端から順に通電
するものであるから、最初に通電したハンガーと
最後に通電したハンガーでは、通電時間が大きく
異なり、陰極に対し同じ距離にありながら膜厚に
差の生じる結果となつており、現実には均一な膜
厚を得られないものである。
又、特公昭55−9650号に係る方法は、キヤリア
バーへの配線の途中に通電切換器を設けて、個々
のキヤリアバーに対して、順番に通電処理を行う
ものであつて、各キヤリアバーへの個別配線及び
通電切換器を要するため、上記方法と同様のコス
ト上の問題点を有している上に、結果的に一キヤ
リアごとに通電処理するものであるから、複数枠
を同時に搬送してきても、同時処理ができず、作
業効率が悪い問題点を有している。
バーへの配線の途中に通電切換器を設けて、個々
のキヤリアバーに対して、順番に通電処理を行う
ものであつて、各キヤリアバーへの個別配線及び
通電切換器を要するため、上記方法と同様のコス
ト上の問題点を有している上に、結果的に一キヤ
リアごとに通電処理するものであるから、複数枠
を同時に搬送してきても、同時処理ができず、作
業効率が悪い問題点を有している。
この発明は、上記従来方法を改善するものであ
つて、通電接点部へ個別配線及びスイツチなどの
設備に依存することなく複数支持枠への通電にそ
れぞれ時間差を与えることにより、上記従来方法
の欠点を除き、しかも単一電解槽による利点を生
かし、膜厚又は着色を均一に処理しようとするも
のである。
つて、通電接点部へ個別配線及びスイツチなどの
設備に依存することなく複数支持枠への通電にそ
れぞれ時間差を与えることにより、上記従来方法
の欠点を除き、しかも単一電解槽による利点を生
かし、膜厚又は着色を均一に処理しようとするも
のである。
上記の処理とは、被処理物を電解により処理す
るすべての工程を意味するものであり、これらは
アルミニウム形材の陽極酸化処理に限らず、電解
着色処理、電気泳動塗装、メツキ等を含むもので
ある。
るすべての工程を意味するものであり、これらは
アルミニウム形材の陽極酸化処理に限らず、電解
着色処理、電気泳動塗装、メツキ等を含むもので
ある。
これを図に示す実施例により詳細に説明すれ
ば、1は相対向する長手方向の内壁に電極4,4
を有する電解槽であり、2は電解槽1の支持枠載
装置壁側に設けられる通電接合部であつて、この
接点部2は支持枠3の数に応じて設けられ、この
通電接点部2に支持枠3を載置係止し、この支持
枠3を介して電解槽1内に浸せきされた形材5に
通電され、形材5の表面処理が実施される。支持
枠3はしたがつて導電性のよい金属により構成さ
れ、両端は鈎状に形成されており、この部分が支
持枠搬送用クレーン(図示せず)の掛止部材8に
より係止される。これによつて形材5を吊持した
支持枠3は、電解槽1に対して昇降自在であり、
かつ、クレーンの走行により表面処理工程全体に
わたり搬送できるようになつている。6,7は昇
降機であり、電解槽1の長手方向側壁の両端に、
電解槽1をはさむようにして対向して設けられ
る。9,10は昇降機6,7の上端に相対向する
ように水平に延出形成される支持枠係止部であ
り、支持枠3端部を支承して支持枠3を昇降させ
る。11は電解槽1の液面である。
ば、1は相対向する長手方向の内壁に電極4,4
を有する電解槽であり、2は電解槽1の支持枠載
装置壁側に設けられる通電接合部であつて、この
接点部2は支持枠3の数に応じて設けられ、この
通電接点部2に支持枠3を載置係止し、この支持
枠3を介して電解槽1内に浸せきされた形材5に
通電され、形材5の表面処理が実施される。支持
枠3はしたがつて導電性のよい金属により構成さ
れ、両端は鈎状に形成されており、この部分が支
持枠搬送用クレーン(図示せず)の掛止部材8に
より係止される。これによつて形材5を吊持した
支持枠3は、電解槽1に対して昇降自在であり、
かつ、クレーンの走行により表面処理工程全体に
わたり搬送できるようになつている。6,7は昇
降機であり、電解槽1の長手方向側壁の両端に、
電解槽1をはさむようにして対向して設けられ
る。9,10は昇降機6,7の上端に相対向する
ように水平に延出形成される支持枠係止部であ
り、支持枠3端部を支承して支持枠3を昇降させ
る。11は電解槽1の液面である。
なお、この昇降機6,7は、支持枠3の数に応
じて用意されるので、第1図乃至第3図に示す4
本の支持枠3a,3b,3c,3dの場合は同時
に昇降する2対の昇降機6で充分であるが、例え
ば第4図乃至第8図に示す6本の支持枠3′a〜
3′fの場合には、時間差をおいて作動する2組
の各2対の昇降機6,7が用意されるものであ
る。支持枠の昇降手段としてはこの昇降機6,7
に代えてホイストのように支持枠を吊下げて作動
するものであつてもよい。
じて用意されるので、第1図乃至第3図に示す4
本の支持枠3a,3b,3c,3dの場合は同時
に昇降する2対の昇降機6で充分であるが、例え
ば第4図乃至第8図に示す6本の支持枠3′a〜
3′fの場合には、時間差をおいて作動する2組
の各2対の昇降機6,7が用意されるものであ
る。支持枠の昇降手段としてはこの昇降機6,7
に代えてホイストのように支持枠を吊下げて作動
するものであつてもよい。
ここで、クレーンにより同時に搬送される複数
の支持枠は、電解槽上に掛け渡した状態で位置す
る時、その電解槽の両側に設けた電極4に近い距
離の支持枠3より順に同一距離のものを同一の組
に区分する。例えば、第1図の場合、3a,3d
を同一組に、また3b,3cを同一組にそれぞれ
区分するものである。
の支持枠は、電解槽上に掛け渡した状態で位置す
る時、その電解槽の両側に設けた電極4に近い距
離の支持枠3より順に同一距離のものを同一の組
に区分する。例えば、第1図の場合、3a,3d
を同一組に、また3b,3cを同一組にそれぞれ
区分するものである。
この発明は、以上のように構成されるものであ
るから、まず、その作動を第1図乃至第3図に示
すこの発明の装置により説明すると、これらに図
示のものは、4本の支持枠3a〜3dを同時にク
レーンにより支持して処理するものであり、クレ
ーンにより電解槽1上に搬送された4本の支持枠
3a〜3dは、形材5を係止した状態で降下し、
形材5は、電解槽1内の処理液に浸せきされるこ
ととなるが、支持枠3a〜3dが下降する中途に
おいて、電解槽1の電極4,4に近い支持枠3
a,3dの端部は上昇状態にある昇降機6,6の
支持枠係止部9,9にそれぞれ係止され、支持枠
の下降を阻止される。更に、クレーンの掛止部材
8は、支持枠3a,3dを昇降機6,6の支持枠
係止部9,9上に残したまま支持枠3b,3cを
係止して下降し、第2図に示すように支持枠3
b,3cの両端部をそれぞれに対応して設けられ
る通電接点部2上面に嵌合載置する。通電接点部
2に通電すると、電流は支持枠3b,3cを介し
て形材5に流れ、形材5と電極4,4との間に回
路が形成されるので、形材5の表面処理が実施さ
れる。
るから、まず、その作動を第1図乃至第3図に示
すこの発明の装置により説明すると、これらに図
示のものは、4本の支持枠3a〜3dを同時にク
レーンにより支持して処理するものであり、クレ
ーンにより電解槽1上に搬送された4本の支持枠
3a〜3dは、形材5を係止した状態で降下し、
形材5は、電解槽1内の処理液に浸せきされるこ
ととなるが、支持枠3a〜3dが下降する中途に
おいて、電解槽1の電極4,4に近い支持枠3
a,3dの端部は上昇状態にある昇降機6,6の
支持枠係止部9,9にそれぞれ係止され、支持枠
の下降を阻止される。更に、クレーンの掛止部材
8は、支持枠3a,3dを昇降機6,6の支持枠
係止部9,9上に残したまま支持枠3b,3cを
係止して下降し、第2図に示すように支持枠3
b,3cの両端部をそれぞれに対応して設けられ
る通電接点部2上面に嵌合載置する。通電接点部
2に通電すると、電流は支持枠3b,3cを介し
て形材5に流れ、形材5と電極4,4との間に回
路が形成されるので、形材5の表面処理が実施さ
れる。
一方、支持枠係止部9上に係止される支持枠3
a,3dは、あらかじめ定められる時間の経過
後、昇降機6の降下にしたがつて下降し、支持枠
3a,3dも通電接点部2に載置されると同時に
通電が開始され、この状態で各支持枠3a,3
b,3c,3dは等しく通電されることとなる。
そして、所定の処理時間後、支持枠3a〜3d全
体をクレーンにより同時に引き上げれば、電極4
より遠い支持枠3b,3cに係止される形材5
は、電極4に近い支持枠3a,3dに係止される
形材5に比べて長時間通電処理されることとな
り、電極4との距離に応じた処理を受けることが
できる。
a,3dは、あらかじめ定められる時間の経過
後、昇降機6の降下にしたがつて下降し、支持枠
3a,3dも通電接点部2に載置されると同時に
通電が開始され、この状態で各支持枠3a,3
b,3c,3dは等しく通電されることとなる。
そして、所定の処理時間後、支持枠3a〜3d全
体をクレーンにより同時に引き上げれば、電極4
より遠い支持枠3b,3cに係止される形材5
は、電極4に近い支持枠3a,3dに係止される
形材5に比べて長時間通電処理されることとな
り、電極4との距離に応じた処理を受けることが
できる。
また、第4図乃至第8図に示す6本の支持枠
3′a〜3′fによる場合は次のとおりである。ま
ず、第4図に示すようにクレーンにより電解槽1
上に搬送された支持枠3′a〜3′fは、クレーン
の掛止部材8の下降により電解槽1に下降させら
れるが、その中途において2種の昇降機6,7の
支持枠係止部9,10に支承されて、支持枠3′
a,3′b,3′fの下降が阻止され第5図に示す
ように電極4から最遠位置にある組の支持枠3′
c,3′dのみが下降し、通電接点部2にその両
端が係止され、これら支持枠3′c,3′dに吊持
される形材5,5……と電極4間に電流が流れて
処理される。ついで、所定時間の経過後、上記最
遠位置の組の支持枠3′c,3′dよりも電極4に
近い組の支持枠3′b,3′eを支持している第1
の昇降機6のみが下降して、これらに対応する通
電接点部2に支持枠3′b,3′eを載置して吊持
される形材5の通電処理が実施される(第6図)。
更に、所定時間の経過後、電極に最も近い組の支
持枠3′a,3′fを支持している第2の昇降機7
が下降して、通電接点部2上に支持枠3′a,
3′fを載置接触し、この時点で全支持枠3に吊
下げられた形材5が同時に処理を受けることにな
る(第7図)。このように、所定時間をおいて電
極4に最も遠い距離にある支持枠3′c,3′dほ
ど長時間の処理をうけ、電極からの距離の差によ
る影響を調整することができるものである。
3′a〜3′fによる場合は次のとおりである。ま
ず、第4図に示すようにクレーンにより電解槽1
上に搬送された支持枠3′a〜3′fは、クレーン
の掛止部材8の下降により電解槽1に下降させら
れるが、その中途において2種の昇降機6,7の
支持枠係止部9,10に支承されて、支持枠3′
a,3′b,3′fの下降が阻止され第5図に示す
ように電極4から最遠位置にある組の支持枠3′
c,3′dのみが下降し、通電接点部2にその両
端が係止され、これら支持枠3′c,3′dに吊持
される形材5,5……と電極4間に電流が流れて
処理される。ついで、所定時間の経過後、上記最
遠位置の組の支持枠3′c,3′dよりも電極4に
近い組の支持枠3′b,3′eを支持している第1
の昇降機6のみが下降して、これらに対応する通
電接点部2に支持枠3′b,3′eを載置して吊持
される形材5の通電処理が実施される(第6図)。
更に、所定時間の経過後、電極に最も近い組の支
持枠3′a,3′fを支持している第2の昇降機7
が下降して、通電接点部2上に支持枠3′a,
3′fを載置接触し、この時点で全支持枠3に吊
下げられた形材5が同時に処理を受けることにな
る(第7図)。このように、所定時間をおいて電
極4に最も遠い距離にある支持枠3′c,3′dほ
ど長時間の処理をうけ、電極からの距離の差によ
る影響を調整することができるものである。
この発明の処理方法による実施例は下記の通り
である。
である。
4本の支持枠を1台のクレーンで同時に搬送す
るアルマイトラインの陽極酸化処理工程におい
て、単一の電解槽の対向する内壁に沿つて設けら
れる各電極に最も近い両側の支持枠を一組として
昇降機により下降を阻止した状態で、(第2図に
示すような状態において)電極より離れている中
央の2本の支持枠を一組として、これらに吊下げ
られたアルミニウム形材のみを4分間(100A/
m2)電解した。その後、両側の支持枠を下降し、
全体の支持枠に吊下げられるアルミニウム形材を
同時に40分間電解した(第3図)。その結果、各
支持枠に吊持された形材の陽極酸化皮膜の平均膜
厚は、第3図左端の支持枠より11.3μm、11.1μ
m、11.0μm、10.9μmと安定した品質のものが得
られた。これに対して、時間差をつけないもの、
すなわち、4枠を同時処理するアルマイトライン
の陽極酸化工程で通常通り電解を実施した場合、
各枠ごとの平均値は、第3図の状態において左端
より、12.4μm、11.1μm、10.9μm、12.0μmであ
つた。
るアルマイトラインの陽極酸化処理工程におい
て、単一の電解槽の対向する内壁に沿つて設けら
れる各電極に最も近い両側の支持枠を一組として
昇降機により下降を阻止した状態で、(第2図に
示すような状態において)電極より離れている中
央の2本の支持枠を一組として、これらに吊下げ
られたアルミニウム形材のみを4分間(100A/
m2)電解した。その後、両側の支持枠を下降し、
全体の支持枠に吊下げられるアルミニウム形材を
同時に40分間電解した(第3図)。その結果、各
支持枠に吊持された形材の陽極酸化皮膜の平均膜
厚は、第3図左端の支持枠より11.3μm、11.1μ
m、11.0μm、10.9μmと安定した品質のものが得
られた。これに対して、時間差をつけないもの、
すなわち、4枠を同時処理するアルマイトライン
の陽極酸化工程で通常通り電解を実施した場合、
各枠ごとの平均値は、第3図の状態において左端
より、12.4μm、11.1μm、10.9μm、12.0μmであ
つた。
なお、上記実施例は昇降機に支持された支持枠
を他の支持枠の後から時間差をつけて降下するも
のであるが、複数支持枠に対して、同時に通電を
開始した後電極に近い支持枠を昇降機により先に
上昇させて通電部との接触を断ち、残りの組は通
電を継続させることにより支持枠の各組の通電時
間に差をつけるようにすることもできる。
を他の支持枠の後から時間差をつけて降下するも
のであるが、複数支持枠に対して、同時に通電を
開始した後電極に近い支持枠を昇降機により先に
上昇させて通電部との接触を断ち、残りの組は通
電を継続させることにより支持枠の各組の通電時
間に差をつけるようにすることもできる。
この発明は上記のおり単一電解槽において、複
数の支持枠に時間差をもつて通電し、均一な所望
の膜厚、着色効果のある電解処理をするにあた
り、昇降手段を用いて電極に近い支持枠をその昇
降により、通電接点部への接離を行うようにして
いるので、通電接点部への個別配線、スイツチや
通電切換器を不要とするものであり、設備を簡略
化して設備コストを低減する他、スイツチ類の損
耗やトラブルがなくメンテンスコストを軽減でき
る優れた効果をもつものである。
数の支持枠に時間差をもつて通電し、均一な所望
の膜厚、着色効果のある電解処理をするにあた
り、昇降手段を用いて電極に近い支持枠をその昇
降により、通電接点部への接離を行うようにして
いるので、通電接点部への個別配線、スイツチや
通電切換器を不要とするものであり、設備を簡略
化して設備コストを低減する他、スイツチ類の損
耗やトラブルがなくメンテンスコストを軽減でき
る優れた効果をもつものである。
第1図は4本の支持枠により実施するこの発明
の処理装置の斜視図、第2図、第3図は4本の支
持枠による処理の経過を示す側面図であつて、第
4図乃至第7図は6本の支持枠を用いる場合の装
置の作動を説明する側面図、第8図は第4図乃至
第7図に示す装置の平面図である。 1……電解槽、2……通電接点部、3(3a〜
3d),3′(3′a〜3′f)……支持枠、4……
電極、5……形材、6,7……昇降機、8……掛
止部材、9,10……昇降機の支持枠係止部。
の処理装置の斜視図、第2図、第3図は4本の支
持枠による処理の経過を示す側面図であつて、第
4図乃至第7図は6本の支持枠を用いる場合の装
置の作動を説明する側面図、第8図は第4図乃至
第7図に示す装置の平面図である。 1……電解槽、2……通電接点部、3(3a〜
3d),3′(3′a〜3′f)……支持枠、4……
電極、5……形材、6,7……昇降機、8……掛
止部材、9,10……昇降機の支持枠係止部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被処理物を吊下げた複数の支持枠を電解槽の
電極からの距離に応じて複数の組に区分し、その
区分された組の支持枠をその昇降により単一の電
解槽の通電接点部に対して接離自在とし、この区
分された支持枠の組のうち、電解槽の電極から遠
い組ほどその通電時間を長くするとともに、通電
時間の短い組の時間帯がすべて長い組の時間帯内
にある被処理物の電解処理方法。 2 開口部上に掛け渡される複数の支持枠に対応
した通電接点部を有する単一の電解槽と、この電
解槽内の電極からの距離に応じて区分された支持
枠のうち、電極から最も遠い組を除く他の組の支
持枠を各組ごとに電解槽上方で非通電状態で支持
する昇降機とからなり、この昇降機によつて支持
された支持枠を上記通電接点部に対して接離自在
とする被処理物の電解処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21939583A JPS60114598A (ja) | 1983-11-24 | 1983-11-24 | 被処理物の電解処理方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21939583A JPS60114598A (ja) | 1983-11-24 | 1983-11-24 | 被処理物の電解処理方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60114598A JPS60114598A (ja) | 1985-06-21 |
JPS631400B2 true JPS631400B2 (ja) | 1988-01-12 |
Family
ID=16734738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21939583A Granted JPS60114598A (ja) | 1983-11-24 | 1983-11-24 | 被処理物の電解処理方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60114598A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03505238A (ja) * | 1988-06-13 | 1991-11-14 | エヌエスペー・ジッヒェルハイツ―プロデュクテ・ゲー・エム・ベー・ハー | ヤーン並びにヤーン製造法及び使用 |
JPH03128999U (ja) * | 1990-04-04 | 1991-12-25 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102560593B (zh) * | 2011-11-11 | 2014-07-02 | 肇庆亚洲铝厂有限公司 | 一种氧化卧式双面架结构 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5229335A (en) * | 1975-08-31 | 1977-03-05 | Shohei Sudo | Device for changing direction of running toys |
JPS559650U (ja) * | 1978-07-05 | 1980-01-22 |
-
1983
- 1983-11-24 JP JP21939583A patent/JPS60114598A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5229335A (en) * | 1975-08-31 | 1977-03-05 | Shohei Sudo | Device for changing direction of running toys |
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JPH03505238A (ja) * | 1988-06-13 | 1991-11-14 | エヌエスペー・ジッヒェルハイツ―プロデュクテ・ゲー・エム・ベー・ハー | ヤーン並びにヤーン製造法及び使用 |
JPH03128999U (ja) * | 1990-04-04 | 1991-12-25 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS60114598A (ja) | 1985-06-21 |
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