JPS6313957B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本発明は、糞尿の発酵堆肥化処理をする糞尿連
続発酵乾燥処理装置に使用される撹拌糞尿等の分
離装置に関するものである。

ロ 従来技術の背景 従来の糞尿連続発酵乾燥処理装置は、単に微生
物の作用により糞尿中の易分解性物質を分解除去
すると同時に、難分解性物質であるせん維を腐植
物質まで変形し、安定化するために、両側壁を有
し、下部より通気させる直方体形の発酵槽の上口
両側壁縁に走行用レールを敷設し、走行用レール
に円軌道を装備する走行台車を載設し、該円軌道
に回動翼を有する搬送コンベヤーに切り返し機を
装備する回動車を載設し、該切り返し機で発酵槽
内の糞尿を切り返しながら直方体形発酵槽に設け
られたリミツトスイイツチで始端より終端間を往
復運動するようにしたものを開発したが、撹拌糞
尿等の分離装置がないので、糞尿等の乾燥処理
物、オガ粉などの混合処理物は回動翼で掻きあげ
られて前方えも一部が落下して再度撹拌を繰返え
して処理作業を遅延する欠点があり、また前記前
方へも一部が落下した被処理物が堆積して走行台
車の走行を防げる状態になる欠点があつた。

ハ 本発明が解決しようとする問題点 本発明は、上述の欠点、すなわち処理作業の遅
延および走行台車の走行の防止しないことにあ
る。

ニ 本発明の目的 本発明は、上述の問題点に鑑み、糞尿連続発酵
乾燥処理装置において、構成が簡素、かつ堅牢
で、したがつて製作も容易で、その上ほとんど故
障しない新規な手段を講じることにより、被処理
物を再撹拌しないようにすることを目的とする。

ホ 本発明の作用 上述の特徴をそなえた本発明によれば、糞尿連
続発酵乾燥処理ができ、糞、尿、乾燥処理物、オ
ガ粉等の処理物は、切り返し機の回動翼で撹拌粉
砕されながら移送される処理物は、回動翼が傾斜
体を回動するから回動翼で移送始端側より移送終
端側へ掻きあげられて放出することができる。そ
して、回動翼で掻きあげられた処理物は移送始端
側へ転落して再度移送始端部より掻きあげられて
撹拌を繰返えして作業を遅延するが、本発明は、
切り返し機の後面に両側に仕切板を取り付けて、
下部が自由にはねあがる案内板を設けてあるか
ら、回動翼が傾斜体を回動して処理物を移送始端
側より移送終端側へ掻きあげられて放出され、移
送堆積された処理物は上方から傾斜して移送始端
側へ転落して回動翼の後方から移送始端側へ入り
再び移送されるのを防ぐ事が出来る。上方及び側
方より徐々に切り返し機と案内板の間へ堆積した
処理物は、走行台車が進むにつれて案内板で掻き
寄せられ走行にブレーキがかゝる状態になるが、
案内板で掻き寄せられた処理物によつて下面が自
由にはねあがり堆積された処理物は、後方に残つ
て堆積される。処理物が移送終端側より放出され
発酵槽へ移送堆積する事で１回の切り返しで処理
混合物を最大限に移送堆積及び撹拌粉砕ができて
糞尿等の処理量を増大さして良好な状態で糞尿を
発酵堆肥化処理ができ、構成が簡素、かつ堅牢で
製作も容易で、その上ほとんど故障しない等有益
な発明である。

ヘ 問題点を解決するための手段 このため、本発明は、上記の特許請求の範囲の
記載の通りを特徴とする。

ト 本発明の実施例 以下、本発明の実施例の詳細を図面に就いて説
明すると、両側壁を有し、下部より通気させる直
方体形の発酵槽Ａの上口両側壁縁に走行用レール
１を敷設し、走行用レール１に円軌道２を装備す
る走行台車Ｂを載設し、該円軌道２に切り返し機
Ｃを装備する回動車Ｄを載設し、前記走行台車Ｂ
を発酵槽Ａの始端より終端間を往復運動させるよ
うにした糞尿連続発酵乾燥処理装置において発酵
槽Ａ内の糞尿等の混合物を切り返す、前記切り返
し機Ｃの回動翼３をモーター８の軸に連繋して回
動するように配設し、チエーン４に係合する上、
下ロール１４，１３に係合し、回動車D′に傾斜
に取付けた上、下ロール１４，１３を回動する、
前記回動翼３の後面に下部が、はねあげ式の案内
板５を回動車に取り付けてなる構造に係るもので
ある。

上記のように構成してあるから、切り返し機Ｃ
を始端側より終端側へ往復させると、処理物は、
切り返し機Ｃによつて粉砕されながら一定量移送
され、堆肥原料は発酵乾燥されて、数回の切り返
しで取出側へ搬出される、発酵処理しようとする
糞尿を発酵槽Ａへ投入堆積し、走行台車Ｂを走行
させると切り返し機Ｃが堆肥原料の糞尿と乾燥物
を徐々に切り返し満遍無く酸素を供給し、混合撹
拌すると堆肥の原料となる。そして、発酵槽Ａの
始端より終端間に走行台車Ｂを往復させると、堆
肥原料を徐々に回動車Ｄに装備する切り返し機Ｃ
が切り返して移動する。而して走行台車Ｂが発酵
槽Ａの終端まで走行すると、走行台車Ｂはリミツ
トスイツチで停止し、回動車Ｄは、円軌道２のレ
ールを運行し、発酵槽Ａのイからロに180゜半回転
移動する。切り返し機Ｃが切り返しながら反転す
ると走行台車Ｂは逆方向に走行し、再び走行しな
がら堆積原料を切り返し機Ｃで切り返す事ができ
る。而して、撹拌搬送用の切り返し機Ｃを始端側
より終端側へ往復させると処理物は、切り返し機
Ｃによつて粉砕されながら一定量移送され、処理
物は発酵乾燥されて数回の切り返しで取出側へ搬
送される。糞、尿、乾燥処理物、オガ粉等の処理
物は切り返し機Ｃの回動翼３で撹拌粉砕されなが
ら移送される。処理物は、回動翼３が傾斜体を回
動するから回動翼３で移送始端側イより移送終端
側ロへ掻きあげられて放出することができる。そ
して、回動翼３で掻きあげられた処理物は移送始
端側へ転落して再度移送始端側イより掻きあげら
れて撹拌を繰返えして作業を遅延するが、本発明
は、切り返し機Ｃの後面に両側に仕切板５′，
５″を取り付けて、下部が自由にはねあがる案内
板５を設けてあるから、回動翼３が傾斜体を回動
して処理物を移送始端側イより移送終端側ロへ掻
きあげられて放出され、移送堆積された処理物は
上方から傾斜して移送始端側イへ転落して回動翼
３の後方から移送始端側イへ入り再び移送される
のを防ぐ事が出来る。上方及び側方より徐々に切
り返し機Ｃと、案内板５の間へ堆積した処理物
は、走行台車Ｂが進むにつれて案内板５で掻き寄
せられ走行にブレーキがかゝる状態になるが、案
内板５で掻き寄せられた処理物によつて、下面が
自由にはねあがり、堆積された処理物は後方に残
つて堆積される。処理物が移送終端側ロより放出
され発酵槽Ａへ移送堆積する事で１回の切り返し
で処理混合物を最大限に移送堆積及び撹拌粉砕が
できて糞尿等の処理量を増大さして良好な状態で
糞尿を発酵堆肥化処理ができ構成が簡素、かつ堅
牢で製作も容易で、その上ほとんど故障しない等
有益な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は一部断面で示す側面
図、第３図は正面図、第４図は背面図、第５図は
斜視図、第６図は全体平面図を示す。 Ａ：発酵槽、Ｂ：走行台車、Ｃ：切り返し機、
Ｄ：回動車、１：走行用レール、２：円軌道レー
ル、３：回動翼、４：チエーン、５：案内板、
５′：仕切板、５″：仕切板、６：走行用モータ
ー、７：回動車モーター、８：回動翼モーター、
９：制御盤、１０：尿散布ポンプ、１１：送風装
置、１２：給電装置、１３：下ロール、１４：上
ロール、イ：始端側、ロ：終端側。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両側壁を有し下部より通気させる直方体形の
   発酵槽の上口両側壁縁に走行用レールを敷設し、
   走行用レールに円軌道を装備する走行台車を載設
   し、該円軌道に切り返し機を装備する回動車を載
   設し、前記走行台車を発酵槽の始端より終端間を
   往復運動させるようにした糞尿連続発酵乾燥処理
   装置において、発酵槽内の糞尿等の混合物を切り
   返す、前記切り返し機の回動翼を回動するよう配
   設し、前記回動翼の後面に、下部が、はねあげ自
   由の案内板を回動車に取り付けてなる糞尿連続発
   酵乾燥処理装置の撹拌糞尿等の分離装置。