JPS631381Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は安定器ボツクス取付装置に関する。

放電灯用の安定器素体を収納した安定器を更に
安定器ボツクスに収納し、これを天井等を構成し
ている構築材に取付けることは従来より行なわれ
ている。しかし従来ではこの取付けのために構築
材にネジ孔を設け、これにネジ止めするのを普通
としていた。しかしこのような取付手段によると
きは、安定器ボツクスの取付位置を決定したあと
その位置にネジ孔加工を施す必要があるためその
取付作業が極めて面倒であつた。

この考案は安定器ボツクスの構築材への取付を
簡単化することを目的とする。

この考案の実施例を図によつて説明すると、１
は安定器ボツクスで、内部に安定器２が収納され
かつビス３により上壁面１Ａに固定されてある。
下壁面１Ｂには、切起片４及び孔５が設けられて
ある。図では切起片４を２個としているが、１個
又は３個以上であつてもよいし、又孔５を１個と
しているが、２個以上であつてもよい。６は孔５
に挿入自在のストツパで、Ｌ字状に形成されてあ
る。７は構築材で断面コ字状とされていて通常Ｃ
チヤンネルと呼ばれており、普通は天井板等の支
持に使用されている。ここでは前記したように安
定器ボツクスの取付にも使用しようとするもので
ある。

安定器ボツクス１を構築材７に取付けるには、
構築材７の一方の折曲縁７Ａを切起片４と下壁面
１Ｂとではさむように嵌めこむ（第１図参照。）。
切起片４の基端と折曲縁７Ａの先端とが充分接近
する程度に充分嵌めこんだとき、構築材７の基壁
７Ｂの背面が孔５に臨むようになる。ここで次に
ストツパ６を孔５に挿入する。すなわちストツパ
６の一方の屈曲壁６Ａを孔５に挿入するのであ
る。この挿入によつて屈曲壁６Ａは、基壁７Ｂの
背面に当接する。そのため構築材７は切起片４へ
の嵌めこみ方向とは反対側の方向、すなわちもど
しの方向への移動が、これをもつて阻止されるよ
うになる。すなわち切起片４と折曲縁７Ａとの嵌
合状態は確実に侏持され、みだりに抜け出るよう
なことはこれをもつて確実に防止できるようにな
る。

以上のようにこの考案によれば、安定器ボツク
スを構築材に取付けるのに、単に切起片の挿入及
びストツパの挿入といつた極めて簡単な工程で取
付けることができ、従来のようなビス止めにあた
り、ビス孔の加工、ビスのねじこみといつた作業
は皆無であるとともに、取付状態にあつては、む
やみに抜け出てしまうといつたことはなく、確実
に取付状態が維持できるといつた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す断面図、第２
図は同じく別の個所での断面図、第３図は分解斜
視図である。 １……安定器ボツクス、２……安定器、４……
切起片、５……孔、６……ストツパ、７……構築
材、７Ａ……折曲縁、７Ｂ……基壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 安定器を収納する安定器ボツクスの壁面に切起
   片と孔とを設け、前記壁面と切起片とによつて、
   断面コ字状の構築材の折曲縁をはさみこむように
   前記折曲縁に嵌めこんでなり、かつこの嵌めこみ
   状態において、前記構築材の基壁の背面に当接す
   るようにし、Ｌ字状のストツパを前記孔から挿入
   してなる安定器ボツクス取付装置。