JPS631376Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は特に直管形螢光ランプを有する照
明器具のランプ装着用ソケツト金具の取付構造
に関する。

ロ 従来技術 直管形螢光ランプを有する照明器具のソケツ
ト金具には螢光ランプ用のものやグローランプ
用のものなどがあり、各々は照明器具本体にネ
ジ止め等の手段で固定されるものが一般的であ
るが、用途に応じ照明器具本体に挿し込み式で
着脱可能に取付けるようにしたものがある。こ
の挿し込み式のソケツト金具にはソケツトとソ
ケツトを照明器具本体側と電気的結合させるた
めの結合器などが取付けられ、照明器具本体に
は方向規制して嵌挿されるが、この装着時の方
向決めは表示マーク等による目視判断に頼るこ
とが多くて挿入ミスを招き、組立作業性を悪く
する問題があつた。

ハ 考案の目的 本考案は上記問題点に鑑み、これを改良除去
した挿し込み式ソケツト金具を有する照明器具
を提供することを目的とする。

ニ 考案の構成 本考案はソケツト金具を対向する略円板形の
両端板とこれを連結する連結板とで枠状に形成
し、これを照明器具本体側の円形内周面を有す
る金具収納筒内に軸方向に挿入し収納するよう
にした照明器具であつて、前記ソケツト金具の
両端板外周の対向する各一部に切欠き又は突起
を形成すること、及び前記金具収納筒の内面の
軸方向の１箇所に前記切欠き又は突起が嵌るソ
ケツト金具位置決め用突起又は溝を形成したこ
とを特徴とする。このようにすれば挿し込み式
ソケツト金具の挿入ミスが無くなり、照明器具
組立作業性の改善が図れる。

ホ 実施例 本考案は特に直管形螢光ランプの一端部に同
軸方向に上記構造のソケツト金具を取付け、こ
れをランプ軸方向で照明器具本体側に挿入する
ようにした照明器具において有効で、その具体
的実施例を図面のOA（オフイスオートメーシ
ヨン）機器照明用のスタンド式照明器具に適用
した例でもつて説明する。

即ち、最近のパーソナルコンピユータを含む
OA機器の普及は著しく、この普及に伴つて
OA機器のデイスプレイ用CRT（ブラウン管）
の画面をオペレータが見つめる時間が長くな
り、オペレータの目が疲労する問題がクローズ
アツプされている。そこでこのような問題の一
つの解決方法として、主としてキーボード部分
をランプによつて選択的に照明することが提案
されている。

図面はこのCRT画面照明に用いるスタンド
式照明器具１を示し、２は全体を支持する基
台、３は基台２から上方に延びるアーム、４は
アーム３の先端に固定された円筒形金具収納筒
（以下ジヨイントと称する）で、以上の２，３，
４で照明器具本体５が構成される。６はジヨイ
ント４の一端部に軸方向から着脱可能に嵌着さ
れて横に延びる円筒形セードで、内部に直管形
螢光ランプ７が収納される。アーム３は基台２
に前後方向に定角度範囲内で間欠回転可能に連
結される。

上記ジヨイント４内には第３図に示す如き２
つの第１、第２ソケツト金具８，９が位置決め
収納される。第１ソケツト金具８は螢光ランプ
７の起動用スタータであるグローランプ１０の
ソケツト１１と配線用結合器である第１カプラ
１２を支持するもので、対向する略円板形の第
１、第２端板８ａ，８ｂと、この両端板８ａ，
８ｂの上下部を連結する連結板８ｃ，８ｄで構
成され、ソケツト１１は下部連結板８ｄ上にネ
ジ止めされてその開口端が第２端板８ｂの中央
に形成したグローランプ挿通穴１３に向い、第
１カプラ１２は下部連結板８ｄ上に取付金具１
４のネジ止めでもつて固定されてその結合端部
は第１端板８ａを貫通して突出する。第１ソケ
ツト金具８はソケツト１１と第１カプラ１２を
取付け配線した状態でジヨイント４内に挿通さ
れると、第４図に示すように第２端板８ｂがジ
ヨイント４の後端板４′にネジ１５にて固定さ
れる。

第２ソケツト金具９は次の支持板１６の一端
部下面にネジ止めされる。支持板１６は螢光ラ
ンプ７より長い略管状のもので、その一端部が
下方に折曲されてこの端部１６′の内面に螢光
ランプ７の一端が嵌着されるソケツト１７がネ
ジ止めされ、他の端部下面に第２ソケツト金具
９が固定される。第２ソケツト金具９は対向す
る略円板形の第１、第２端板９ａ，９ｂと、こ
の両端板９ａ，９ｂの下部を連結する連結板９
ｃと、両端板９ａ，９ｂの上部から内方へ延び
る取付板９ｄ，９ｅで構成され、第１端板９ａ
外面に螢光ランプ７の残り１つのソケツト１８
がネジ止めされ、第２端板９ｂに前記第１カプ
ラ１２に適宜結合される第２カプラ１９が貫通
して固定される。第２ソケツト金具９はソケツ
ト１８を他のソケツト１７に対向させて支持板
１６の下面に取付板９ｄ，９ｅをネジ止めして
固定され、ソケツト１７への配線は支持板１６
内にコード２０…を沿わせて行われる。このよ
うに支持板１６に第２ソケツト金具９を取付け
て配線した独立したランプ支持具２１は各ソケ
ツト１７，１８間に螢光ランプ７を装着した状
態でジヨイント４内に軸方向から挿入され、第
１カプラ１２に第２カプラ１９を電気的機械的
結合させている。

ここで第１ソケツト金具８はジヨイント４内
に位置規制して挿入し固定される必要があり、
第２ソケツト金具９もジヨイント４内に位置規
制して挿入して第１カプラ１２に第２カプラ１
９を正しく結合させる必要がある。そこでこの
両者の位置規制手段として、両ソケツト金具
８，９の各端板８ａ，８ｂ，９ａ，９ｂの円弧
外周の直径をジヨイント４の内径より少し小さ
目に設定してその円弧外周の対向する各１箇所
に同じ大きさの例えばＶ字状切欠き２２，２２
…を形成し、対するにジヨイント４の内周面の
軸方向の１箇所に切欠き２２，２２…が嵌挿さ
れるＶ字山形の突起２３を一体に突設する。こ
のようにすれば第１ソケツト金具８は両端板８
ａ，８ｂの切欠き２２，２２をジヨイント４の
突起２３に嵌めてジヨイント４内に挿入すれば
円周方向に回転すること無く位置規制されて収
納され、ネジ１５による固定化作業が容易にな
る。またランプ支持具２１の挿入時も第２ソケ
ツト金具９の両端板９ａ，９ｂの切欠き２２，
２２をジヨイント４の突起２３に嵌めて行えば
正しく挿入され、第２カプラ１２への第１カプ
ラ１９の正しい結合がスムーズに行える（第５
図参照）。

尚、本考案は上記実施例に限らず、例えば上
記ソケツト金具側の位置決め用切欠きの代わり
に突起を設け、対するにジヨイント側のソケツ
ト金具位置決め用突起の代わりに前記ソケツト
金具側突起が挿入される溝を設けるようにして
もよい。またソケツト金具と照明器具本体との
電気的機械的な接続は第１、第２カプラによる
結合手段にのみ制約されない。さらには本考案
はOA機器用照明器具に限らない。

ヘ 考案の効果 以上説明したように、本考案によれば挿し込
み式ソケツト金具の挿入時の方向規制が容易、
確実になるので、照明器具組立の作業性改善が
図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す全
体の斜視図及び側面図、第３図は第１図の照明器
具の要部分解斜視図、第４図及び第５図は第１図
の照明器具の要部の組立前及び組立後の拡大断面
図である。 ４……金具収納筒（ジヨイント）、５……照明
器具本体、７……（螢光）ランプ、８，９……ソ
ケツト金具、８ａ，８ｂ，９ａ，９ｂ……端板、
８ｃ，８ｄ，９ｃ……連結板、１０……（グロ
ー）ランプ、１１，１７，１８……ソケツト、２
２……切欠き、２３……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対向する略円板形の両端板とこれを連結する連
   結板からなる枠形金具でランプ装着用ソケツト等
   を取付けたソケツト金具を照明器具本体側の円形
   内周面を有する金具収納筒内に軸方向に位置決め
   挿入して収納した照明器具であつて、前記ソケツ
   ト金具の両端板外周の対向する各一部に位置決め
   用切欠き又は突起を形成し、前記金具収納筒の内
   面の軸方向の１箇所に前記切欠き又は突起が嵌る
   ソケツト金具位置決め用突起又は溝を形成したこ
   とを特徴とする照明器具。