JPS63137572A - ろう付時におけるアルミニウム部品の孔、凹所または隙間の閉塞防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、たとえばアルミニウム製半導体冷却装置、
同半導体素子取付用放熱板、同自動車用熱交換器等の製
造のさいに適用されるものであって、ろう付時における
アルミニウム部品の孔、凹所または隙間の閉塞防止方法
に関する。

この明細書において、「アルミニウム」という語には純
アルミニウムの他にアルミニウム合金も含むものとする
。

従来技術とその問題点 たとえばアルミニウム製ラジェータの構成部品としては
、ヘッダプレート、ヘッダプレートとともにヘッダタン
クを構成するタンク構成部材、熱交換管、フィン、サイ
ドプレート、出入ロバイブおよび取付用ブラケットなど
があり、これらはいずれもアルミニウム製である。そし
て、これらのアルミニウム部品を同時に真空ろう付する
ことによってラジェータが製造されている。上記のよう
に多くのアルミニウム部品を同時にろう付するためには
、所定の部品をアルミニウム・ブレージング・シートで
つくっておき、各部品を組合せて治具等で固定した後真
空ろう付炉中でろう付するのがよいことは知られている
。ところが、アルミニウム・ブレージング・シートでつ
くられた部品には、不要な部分にもろう材が存在し、こ
のろう材がろう付作業中に流れてアルミニウム部品に形
成された孔、凹所または隙間が閉塞されるという問題が
あつた。たとえば、ラジェータにおける取付用ブラケッ
トの取付孔が塞がれるという問題があった。

この発明の目的は、上記問題を解決したろう付時におけ
るアルミニウム部品の孔、凹所または隙間の閉塞防止方
法を提供することにある。

問題点を解決するための手段 この発明によるろう付時におけるアルミニウム部品の孔
、凹所または隙間の閉塞防止方法は、孔、凹所または隙
間を有するアルミニウム部品を他のアルミニウム部品と
ろう付するにあたり、アルミニウム部品の孔、凹所また
は隙間を予め黒鉛を含むペーストで塞いでおき、その後
ろう付することを特徴とするものである。

上記において、黒鉛を含むペーストを使用するのは、ろ
う付のさいの加熱によっても焼付かないこと、溶融した
ろう材によって流されないこと、加熱のさいにガスを発
生せず、ろう付性を悪くしないこと、およびろう付後の
洗浄が容易であること等の理由による。

この発明の方法は、孔、凹所または隙間を有するアルミ
ニウム部品どうしのろう付、および孔、凹所または隙間
を有するアルミニウム部品と有さないアルミニウム部品
とのろう付のいずれの場合にも適用される。

実　　施　　例 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図には、この発明の方法を適用してつくられたアル
ミニウム製ラジェータが示されている。

ラジェータ（１）は、上下に所定間隔をおいて配されか
つ互いに平行な２枚のアルミニウム・ブレージング・シ
ート製ヘッダプレート（２）と、両ヘッダプレート（２
）間にヘッダプレート（２）と直角をなしかつ互いに平
行になるように配置されるとともに両端がヘッダプレー
ト（２）に溶接された複数のアルミニウム・ブレージン
グ・シート製偏平管（３）と、隣り合う偏平管（３）ど
うしの間および両側端の偏平管（３）の外側に配置され
かつ偏平管（３）に接合されたルーバ付きアルミニウム
製コルゲートフィン（４）と、両側端のコルゲートフィ
ン（４）の外側に配置されかつフルゲートフィン（４）
に接合されたアルミニウム・ブレージング・シート製サ
イドプレート（５）と、ヘッダプレート（２）に固定さ
れかつヘッダプレート（２）とともにヘッダタンク（６
）を形成するアルミニウム・ブレージング・シート製ヘ
ッダタンク構成体（７）とよりなる。上部ヘッダタンク
（８）にはアルミニウム製出ロバイブ（８）が、下部ヘ
ッダタンク（６）にはアルミニウム製入口バイブ（９）
がそれぞれ固着されている。

また、上部ヘッダタンク（６）にはＬ形のアルミニウム
製取付用ブラケット（１０）が、下部ヘッダタンク（６
）には逆り形のアルミニウム製取付用ブラケット（１１
）がそれぞれ固着されている。両ブラケット（ｔｏ）（
１１）には、ラジェータ（１）を車両等に取付けるさい
に使用される孔（１２）　（１３）がそれぞれあけられ
ている。

このようなラジェータ（１）を製造するにあたり、まず
各部品をセットし、図示しない適当な治具によって仮止
めした。そして、下側の取付用ブラケット（１１）の孔
（１３）が存在する垂直部分（ｌｌａ）に黒鉛粉末を含
むペースト（１４）を塗布して孔（１３）を塞ぐととも
にこの部分（ｌｌａ）の両面を覆つた。このペースト（
１４）としては、人造黒鉛粉末２５ｗｔ％、界面活性剤
１ｗｔ％、無機肋膜剤４ｖｔ％および純水７０ｖｔ％と
いう組成のものを用いた。上記無機肋膜剤は、ペースト
（１４）を均一な厚さに塗布することができるようにす
る役割を果たすものである。また、上記黒鉛粉末として
は、直径４〜５ｇＩＩＩのもの８０ｖｔ％、６〜１０／
１７７のもの１０ｗｔ％、１１〜３（１＋ｙのもの１０
ｖｔ％からなるものを使用した。さらに、上記ペースト
（１４）１００重量部に対して、アンモニア０．５重量
部以下を混合して使用してもよい。

ついで、上記組立て体を真空ろう付炉内に入れて真空ろ
う付を行ない、その後ペースト（１４）を洗浄した。

このようにしてラジェータ（１）を製造した結果、取付
用ブラケット（１１）におけるペースト（１４）で覆わ
れていた部分（ｌｌａ）には全くろう材は存在しておら
ず、孔（１３）内にも全くろう材は存在していなかった
。

上記実施例においては、この発明の方法が、孔の閉塞防
止を目的として適用されているが、これに限定されるも
のではない。また、黒鉛を含むペーストは上記組成のも
のに限られない。

発明の効果 この発明によるろう何時におけるアルミニウム部品の孔
、凹所または隙間の閉塞防止方法は、孔、凹所または隙
間を有するアルミニウム部品を他のアルミニウム部品と
ろう付するにあたり、アルミニウム部品の孔、凹所また
は隙間を予め黒鉛を含むペーストで塞いでおき、その後
ろう付することを特徴とするものであるから、黒鉛を含
むペーストの働きによって、非ろう材部がろう付される
ことが簡単に防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法を適用して製造されたアルミニ
ウム製ラジェータの正面図、第２図はラジェータの各部
品をろう付する前の状態を゛示す部分拡大正面図である
。 （１１）・・・取付用ブラケット（アルミニウム部品）
、（１３）・・・孔、（１４）・・・黒鉛を含むペース
ト。 以　　上 特許出願人　　昭和アルミニウム株式会社代　理　人　
　岸本　瑛之助　（外４名）第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 孔、凹所または隙間を有するアルミニウム部品を他のア
   ルミニウム部品とろう付するにあたり、アルミニウム部
   品の孔、凹所または隙間を予め黒鉛を含むペーストで塞
   いでおき、その後ろう付することを特徴とする、ろう付
   時におけるアルミニウム部品の孔、凹所または隙間の閉
   塞防止方法。