JPS61147095A - 熱交換器構造体およびその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミニウム系材料よりなる熱交換器構造体お
よびその製造法に関するものである。

〔従来の技術〕

熱交換器は、良好な熱伝導性を必要とし、また温度媒質
との接触面積が大きい程熱交換効率がよいことから、な
るべく薄くしたフィン材を中空パイプ部材の外周に多数
配設している。このように４・・良熱伝導性を有しかつ
薄板に加工できるということから、材料として従来は銅
または銅合金が使用きれていた７、 しかしながら、近年はアルミニウム系材料（以下Ａｌ材
料と記す）が同様に良熱伝導性であり、延性、展性もあ
り、かつまた銅よりは軽いというととから熱交換器構造
体の材料として使用されてきている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の熱交換器は、一般に熱媒体供給手段としての銅製
の中空パイプに、放熱部材としてのＡｌ材料、その他の
金属製の薄板（フィン材）を単に接触でせる構造のもの
である。

したがって、中空パイプと放熱部材との接触状態が一様
でないために、放熱部材および熱媒体供給手段との熱伝
達が一様で壜いとともに充分な熱伝達および熱交換が得
られないという問題１有していた。

また、放熱部材ｔ−Ａｌ材料製としたとき、放熱部材と
熱媒体供給手段とが異材質で構成されることとなるため
、使用時に熱応力が生ずるという問題があり、製造時に
それらを考慮に入れて製作する必要があることから、熱
交換器の性能を低下させるという問題があった。

熱交換器のフィン材は、数置間隔またはそれ以下の間隔
で多数配設される場合がらり、このような場合には何等
かの方法で各フィン材を固定することが望ましいが、従
来は間隔が狭すぎてろう付が困難であること、またＡｌ
材料は表面ＫＡｌｔＯ，などの酸化皮膜が形成でれるた
めろう付けが容易にできないという問題があった〇更に
また、上記のように数■間隔でフィン材を設けたときフ
ィン材とフィン材の間に水滴がたまるブリッジ現象が生
じることを避けるために、またムを材料が腐食するのｔ
防止するために、ムシフィン材表面に濡れ性を得るため
に界面活性剤や親水性物質金塗布したり、また陽極酸化
皮膜を形成したりするため、一層Ａｌ製放熱部材のろう
付けｔ困難なものとしていた。

本発明は上記従来の欠点全解決するためのもので、熱媒
体供給手段としての中空部材および放熱部材ｔともにＡ
ｌ材料で形成し、かつ中空部材と放熱部材との接触部を
ろう付けするととくよって、両部材の接合部での熱伝達
を一様とし、を九熱応力が生ぜず耐久性および強度上の
問題を解決した熱交換器構造体およびその製造法管提供
することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

（第１発明） 本第１発明の熱交換器構造体は、温度媒質の通路手段を
構成するＡｌ材料よりなる中空部材と、中空部材に対し
てＡｌ材料の薄板を複数並設式せた所定の放熱面積金言
する放熱部材とからなり、該中空部材と放熱部材との複
数の接触部全ろう付けＫより固着したことを特徴とする
。

（第２発明） また１本第２発明の熱交換器構造体の製造法は、 温度媒質の通路手段を構成するＡｌ材料よりなる中空部
材と複数のＡｌ材料製の薄板よりなる放熱部材とｔ％該
中！部材に対して該薄板を接触させて並設させる組付は
工程と。

該中空部材または放熱部材のいずれか一方もしくは両方
の部材に、少くとも両部材の接触部にペンタフルオロア
ルミニウム酸カリウム（Ｋｔ　ＡｌＦｌ　’）からなる
化成処理層を形成する化成処理工程と、 該中空部材と放熱部材との接触部を加熱して、ろう材に
より両部材ｔろう付けするろう付は工程 とからなることを特徴とする。

〔作用効果〕

（第１発明） 本第１発明の熱交換器構造体は、従来の異材料からなる
ものとは異なり、中空部材および放熱部材ともにＡｌ材
料より構成嘔れているため。

中空部材と放熱部材との接触部をろう付けし固定するこ
とができるとともに、接合状態が一様であり、ろう材も
Ａｌ合金全使用でき合金化し好な熱交換効率を示す。ま
た、本第１発明における中空部材と放熱部材との接合部
など各接合部分の接合状態が一様で、１）、従来の異材
料により生ずる熱応力の問題も無いため、熱交換器構造
体として構造的に強度も高いという利点含有するととも
に、耐久性が高いという利点金も有する。

（第２発明） 本第２発明の熱交換器構造体の製造法は、中空部材と放
熱部材とを組付けたのち単に加熱するだけでろう付は固
着できるため、製造が容易であるという利点を有する。

また更に、本第２発明で行なう化成処理によって各Ａｌ
部材の表面に形成されるＫａ　ＡＡＦｓ層は潮解性や腐
食性でないためろう付は後水洗等の後処理が不要である
という利点を有するほか、該化成処理層は水に対して良
好な濡れ性を示すため、従来Ａｌフィン材を緻密に並設
したときに生じていたフィン間に水が溜るという現象も
避けることができ、かつまた該化成処理層は耐腐食性を
も有するため、従来Ａｌフィン材に施されていた防食処
理も省略することができるなど種々の優れた効果を奏す
る。

〔実施態様〕

本第１発明の第１の実施態様は前記放熱部材が矩形の薄
板を所定の間隔で複数並設してなり、前記中空部材が前
記薄板群を貫通して端部を曲折させたパイプ部材であり
、該パイプ部材を矩形薄板群の全体に配置したものであ
る。

本第１の実施態様は、従来この種多数の矩形薄板を放熱
部材として用いるものにおいては。

り成る矩形薄板とパイプとｔろう付けＫよ抄一様に固着
するので、一様且つ高効率な熱伝達が可能となり、従来
のものに比べ著しく良好な熱交換効率を得ることができ
るという利点を有する。

本第１の実施態様は、プレスその他により容易に多数の
矩形薄板を用意し、パイプに等間隔で組付けて、ろう付
けするだけでよめため、製造が容易でめり、コストも安
いという利点を有する。

本第１発明の第２の実施態様は、前記中空部材が上下の
タンク部に夫々連通し所定距離だけ離てて列設てれた複
数のパイプ部材よりなり、前記放熱部材が該パイプ部材
の間に介挿した複数の；ルゲートした薄板よりなり、タ
ンク部とパイプ部材と複数のコルゲート薄板とをろう付
けにより一体に固着するものである。

本第２の実施態様は、上述の多数の固着箇所を一様に固
着するので、一様且つ高効率な熱伝達が可能となり、従
来のものに比べ著しく良好な熱交換率を得ることができ
るという利点を有する。

本第２の実施態様は、上述の構成から明らかな様に、自
動車用ラジェターの様に小型且ツ高効率金ねらったもの
であるが、各固着部を一様に固着するので良好な熱交換
率を得るため一層小型且つ高効率を可能にするとともに
、組付けた後ろう付けするだけでよいため、製造が容易
であり、コストも安いという利点を有する。

本第１発明の第３の実施態様は、前記中空部材が所定の
径を有する中空パイプより構成され、前記放熱部材が前
記中空部材と係合する内情固着部全書する所定の径およ
び厚さを有する円形薄板複数枚よりなり、該中空パイプ
の外周に該円形薄Ｉｎ軸方向に列設してなるものである
。

本第３の実施態様は化学プラント等で用いられる熱交換
器に関するもので、中空パイプと放熱部材としての円形
薄板との固着が一様になるので、一様且つ高効率な熱伝
達が可能となり、従来のものに比べ著しく良好な熱交換
率ｔ−得ることができるという利点含有するとともに、
放熱部材を小径としたり、枚数？＃らすことができると
いう利点を有する。

本第１発明の第４の実施態様は、前記放熱部材が矩形薄
板金格子状に組み合わせて配設したものよりなり、前記
中空部材が該格子状矩形薄板群を貫通して端部において
曲折させて放熱部材全体に配置してなるパイプ部材より
なるものである。

本第４の実施態様は、ショーラインド等で用いられる熱
交換器に関するもので、冷媒が供給されるパイプ部材と
格子状放熱フィンとの固着が一様になされるので、一様
且つ高効富な熱伝達が可能となり、固着させないで接触
ぢせる従来のものに比べ著しく良好な熱交換率全書るこ
とができるという利点全盲するとともに、放熱部材の寸
法および表面積金小にすることができるという利点含有
する。

次に本第１および第２発明の実施態様をさらに詳細に説
明する。

本発明において、熱交換器構造体を構成する中空部材お
よび放熱部材の材料でめるＡＡ材料は、アルミニクム（
ＡＬ）またはアルミニウム合金（Ａ４合金）材料を意味
し、その組成については特に限定されることなく、通常
のアルミニ９ム合金に含まれる珪素（Ｓｉ）、銅（Ｃｕ
）、マンゴｙ（Ｍｎ）、亜鉛（Ｚｎ）　、チタン（Ｔｉ
）、りＨＡ（Ｃｒ）、ジルコニウム（Ｚｒ）、マグネシ
ウム（Ｍｇ）等の添加元素を１種または２糧以上含んで
いてよく、その含有嚢についても特別限定きれない。

具体的には、ＪＩＳ３００３，１０５０．７０５２等の
Ａｌ合金金あげることができる。

Ａｌ材料はまた、異なるアルミニウム材料を被覆したブ
レージング材でもよく、被覆は一方のＡｌ材料よりも低
い融点のＡｌ材料を溶融塗布するとか、一般的には圧接
したクラツド材などの蝮合材金用いることもできる。低
融点のＡｌ材料としては、中空部材に放熱部材を固定す
るときにろう材として作用するものが用いられる。この
一方のＡｌ材料よりも低い融点上布するＡｌ材料として
は、融点が１０〜１００℃低い合金、例えばＳｉ？７〜
１２チ（重−ｊＬチ、以下同じ）含有したＡｌ−Ｓｉ共
晶合金があげられる。クラツド材の具体例としては、例
えばＪＩＳ３００３　材の表面に４３４３材金クラツド
したものなど（ＢＡ１２ＰＣなど）をあげることができ
るＯ 本発明においては、中空部材と放熱部材の接合方法、す
なわちＡｌ材料同士のろう付は方法が問題となるが１本
出願人はさきに特願昭５８−１９１３１１号にて、カリ
ウムおよびフッ素全含有する化成処理液を用いてＡｌ材
料の表面にフラックスとしてのペンタフルオロアルミニ
ウム酸カリウム（＆　ＡＡＦｉ　）からなる皮膜を形成
しその後加熱してろう付けする方法を提案しており。

この新規なろう付は方法によれば、処理溶液にＡｌ材料
を接触させるのみで容易にフラツクス層上形成でき、し
かもその後のろう付は工程によるろう付は時にろう材の
流れがなめらかで。

ろう材がろう付は部に均等にゆきわたる。

その結果、少量のろう材で、欠陥のないろう付は接合部
全形成することができるとともに、このに！　ｋｔＦ５
からなる化成処理層は大気中の水分を吸って潮解すると
か、また水等と接して腐食性物質を放出するということ
がないため、ろう付は度ろう付は部全洗滌しなくてもろ
う付は接合部を腐食させることがない。

したがって、上記の方法を利用して、具体的にはＡｌ材
料よりなる中空部材と放熱部材との少くとも各接触部位
にＫａＡｌＦｓの化成処理層全形成せしめ、そして少く
ともその接触部位を加熱してろう材により上記両部材全
接合する。接合部位へのろう材の供給は、上記の如くろ
う材をクラッドしたＡｌ材料を用いるときは別途供給す
る必要はない。また、ろう材は毛細管現象によって接触
部に一様にゆきわたるため、例えば放熱部材を構成する
各Ａ４薄板の中空部材への接触部位またはその近傍に箔
状にしたろう材を何等かの方法、例えば粘着性のある従
来のフラックス材などによって貼りつけておくなどの方
法によって、供給してもよい。

本発明の化成処理工程において使用する上記化成処理液
は、次の方法により調製てれる。そのひとつは、フッ化
水素カリタム（ＫＨＦｔ　）’？水に溶解する方法であ
る。フン化水素カリウムの溶解量は、水１を当り１〜８
０ｇとしたものがペンタフルオロアルミニウム酸カリク
ム金生成するのに適当である。他の調製方法としては、
フッ化カリウム（ＫＦ）とフッ化水素（ＨＦ）と１水に
溶解して混合水溶液としてもよい。また。

水散化カリウム（ＫＯＨ）とフッ化水素とを水に溶解し
たものでもよい。これらの水溶液は、フッ素とカリウム
のモル比が１〜１０であって。

かつカリウムが０．５〜４０　ｇ／を含有しているもの
がよい。

化成処理は、中空部材および放熱部材全熱交換器構造体
に組立てる前の各部材について行なってもよく、また構
造体に組立てたのち行なってもよい。これらの各部材の
少くとも接合部位と上記化成処理液とｖｉ触させる方法
としては。

浸漬、塗布、吹き付けなどの方法があげられる〇その接
触時間は、化成処理液中のカリウムおよびフッ素の濃度
、該処理液の温度などによって一戚には決まらないが、
たとえば０．５秒〜２０分程度の範囲がよい。該接触に
よって、Ａｌ材料の接合部位表面に存在する酸化物被膜
が破壊され、アルミニウムとカリウムとフッ素が化学反
応シ、ペンタフルオロアルミニウム酸カリウムが生成す
る。この化合物の生成は、温度によって変化する。当然
常温でも充分に化学反応が進行する。しかし、接合部位
の温度を例えば４０〜７０℃に上昇せしめると、特に酸
化被膜の除去が完全に、しかも急速に行なわれる。その
結果、ペンタフルオロアルミニウム酸カリウム皮膜がＡ
ｌ材料の接合部位表面に強固に形成され、ろう材により
容易に接合可能となる。

本発明においてＡｌ材料の表面に形成されるＫｍ　Ａｌ
Ｆｓ皮膜（化成処理層）は強固に付着しているため、そ
の稜の加工工程、例えば中空部材と放熱部材との組付は
工程などで落剥することはない。また、この化成処理層
はＡｌ材料の表面の濡れ性會も向上嘔せる役割ｔする。

温度媒質（または熱媒体）の通路手段全構成する中空部
材は、ＡＡ鋳物からなる筒状体でも　′よいが、通常は
引抜き加工等によって得られるＡＡパイプが使用される
。中空部材は、熱交換器の通常の例として循環形式のも
のが多いが、また一方から他方へ媒質が流れるのみの形
式のものであってもよい。放熱部材は多くは、通常みら
れるように多数のＡｌ薄板（フィン）よりなるが、目的
に応じて他の形状を採り得る。

本発明のろう付は工程は１組付けた熱交換器を加熱炉に
入れて加熱するか、または加熱部に熱風を吹き付けるな
どの手段によって行なうことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例全図面により説明する。

実施例１ 本例は、本発明の熱交換器構造体全家庭用冷暖房空調機
の空調ファンコイルに適用した例である。

本例のを調ファンコイルは、Ａｌ材料よりなる矩形薄板
の熱交換フィン２と暖房および冷房用の熱媒体全供給す
る供給手段としてのＡｌ材料よりなる中空パイプ１とか
らなる。第１図および第２図では、フィン２．２．２・
・・群に中空パイプｌが１列状に貫通している状１ＩＡ
ｌ−示しているが、このほかフィン２がより広巾のとき
は中空パイプ１の端部を垂直方向および水平方向に曲折
して、フィン２．２．２−・・の全体に亘り中空パイプ
１がジグザグ状に貫通配設されるようにする。なお、第
２図において、３はｋｔ製保護板を示す。

具体的には、熱交換フィン２として、ＪＩＳ３００３材
よりなる芯材２ａの表面にろう材２ｂとしての４３４３
材をクラッドしたもので、いわゆるプレージングシート
とよばれるものを用いた（第３図参照）。フィンの寸法
は、巾１０ＩＭ。

長１５０５＋、厚石０．１　ｍ　（うちろう材の厚？０
．０１露）であり、また中空パイプＦｉＪＩＳ３００３
材よりなる外径１２箇、肉厚１１１１Ｉ＋のアルミパイ
プを用いた。

上記のフィンｚ全２−間隔で、１５００箇の長さに亘り
、複数枚並設させ、このフィン２群に約１００−間隔で
中空パイプ１金ジグザグ状に貫通させて、熱交換フィン
の全体に一様な熱交換ができるようにした。

上記のように熱交換フィン２と中空パイプ１と全組み合
わせたのち％８１　ＫＨＦ、水溶液に浸漬することによ
抄、フィン２と中空パイプ１の表面にＫａ　ｋｔＦｓよ
りなる化ｌ処理層を形成した。

第３図は化成処理層４ｔ−表面（形成したフィン２の断
面上水す。

次に、化成処理後の中空パイプ１とフィン２とからなる
ファンコイル組立体管加熱炉中で加熱して、フィン２の
ろう材２ｂにより各フィン２ｔ−一様に固着する。

上記のようにして得た空調ファンコイル金、第４図に示
すように、ファンコイルケーｘｚｃ内の下部に配設した
送風用タンジェンシャルファン５の上部に傾斜させて配
量する。ファン５とファンコイルの間にはシュラウド６
ｔ−配設してファン５より吐出される空気をファンコイ
ルＰＫ案内するようにした。ファンコイルＦの後流のフ
ァンコイルケースＣの上部には、偏向板７ｔ−複数並設
して、下方からの空気の流れを、斜め上方に向きを変え
熱風または冷風を送風するようになっている。なお１図
中８は空気取入口を示す。

上記の構成よりなる本実施例の空調ファンコイルは、放
熱フィン２と中空パイプｌとの各接合部が一様に固着し
ているので、単に接触させただけの従来の装置に比べ、
中空パイプＩＫ供給てれた熱を放熱フィン２に効率よく
伝達し。

ファンコイルＦ全体七一様な温度に加熱、冷却でき、そ
の結果一様な温度のを気を送風でき九〇本実施例のファ
ンコイルは、熱伝達の効率がよいため、従来のものに比
べ消費電力が節約でき、省エネルギー効果も高いことが
変められた口このほか、本発明では＆　ＡｌＦｓ化成処
理したのち、ろう付は固着するが、ろう付は後ろう付は
部を洗浄しなくてもろう付は接合部が腐食することがな
いという利点を有し、また製造も容易でらる＠ 本実施例のファンコイルは、放熱フィンおよび中空パイ
プ？ＡＡ材料で構成し、接合もＡｌ−８ｉ　合金で接合
しており、全てがＡｌ材料よりなるため、加熱、冷却時
において従来の異材料を用い丸もの゛に比べ熱応力、熱
変形の問題はなかった〇 更に、本実施例ではフィン全面にＫｓＡｌＦｓ処理層を
設けたため、冷房用などに使用したときでもフィン間に
水がたまることなく、また腐食も抑制された。

実施例２ 本例は１本発明の熱交換器構造体を自動車やオートバイ
用の水冷エンジンのラジェターに適用した例である。

本例のラジェターは、第５図に示すように上下のタンク
１１．１２と該タンク１１．１２ｔ”連絡する複数の連
絡通路１３，１３．・・・・・・とからなる中空部材と
、該連絡通路１３．１３・・・・・・との間に並設した
Ａｌ系合金薄板をコルゲートさせた放熱部材２１とから
なる。

中空部材のタンク１１．１２は冷却しようとする自動車
またはオートバイのエンジン排気量およびエンジン冷却
水容量ならびに循環量で決定される容積を有する。この
上下タンク１１゜１２け、ＪＩＳ３００３材のＡｌ合金
板の表面にろう材としての４３４３材をクラッドしたプ
レージングシートを用いて形成する。この上下タンク１
１．１２の夫々対向する面には、上下連絡通路１３．１
３・・・全形成する筒体の端部を嵌合するための矩形穴
を本例の場合は５個形成し、上記タンクと同材料のＡｌ
板金折り曲げて形成した所定の通路面積を有する断面矩
形の筒体を、前記上下タンク１１．１２の矩形穴に夫々
組付けて、ラジェターの枠組全組付ける。なお、上下タ
ンク１１．１２の上部および下部の平坦部にはエンジン
と連通する大径Ａｌ合金製中空パイプ（図示せず）金取
りつける。

放熱部材２１は、上記連絡通路１３．１３間にその中で
図示したように交互に折し曲けられたＡＡ薄板を組付け
ることによ抄形成する。このＡｌ薄板は、ＪＩＳ　３０
０３材のＡＡ合金薄板の表面にろう材としての４３４３
材金クラツドしたものｔ用いた。中空部材は、フィンを
構成する人を薄板間の間隙が一様に形成でれるように折
り曲げ、連絡通路１３．１３間に各列置に一様に配設組
付ける。

次に、上記のように構成したラジェター構成体をカリウ
ムとフッ素を含有する化成処理液（組成、濃度および調
製は前記の記載に従う。）中に一定時間浸漬させてＫｇ
　ＡＬＦｓ化成処理層を一様（表面に形成させる（Ｋｇ
ＡｌＦ、付着量０．１〜３　ｇ／ｎ’）。しかるのち、
加熱炉にラジェター構成体を入れ、６１Ｏ℃で２分間加
熱すると、前記プレージングシートの４３４３材がろう
材として作用し、全ての接合部を一様に且つ強固くろう
付は固着する。

上記の如くして本例のラジェターは、放熱部材を構成す
るＡｌ薄板が夫々の間隔を一様に保持して固定式れてい
るため、使用中にＡｌ薄板が片寄るとともなく、熱の伝
達も一様に放熱部材に行なわれ、従来のものに比べて優
れた放熱効果を示すとともＫ、一層の小型化、高効率化
全可能にする。

実施例３ 本例は、化学プラントなどに用いられる高温流体の供給
パイプに本発明を適用した例を示す。

第６図に示すように高温供給パイプ１０　　、中央にパ
イプ１０用の嵌合孔を有す。円板状フィン２０を一定間
隔で並設する。

本例の場合、フィン２０は図示するように中央の嵌合孔
を打ち抜き加工などにより、スリーブ部２０′が形成さ
れるように加工する。フィンとしてろう材をクラッドす
る場合には、パイプ１０と当接する側にだけ貼り合わせ
ればよい。

なお、化成処理もフィンの嵌合孔部のみを処理液に浸漬
するかまたは処理液をスプレーするなどして化成処理層
を接合部のみ形成してよい。

化成処理層は必要ならばパイプ１００表面くも設けても
よく、また濡れ性、耐食性金目的としテフィン全面に形
成してもよい。

パイプ１０にフィン２０ｔ−組付けたのち、接合部を加
熱してろう付けして、目的とする構造体全書る。

本例においてパイプ１００太きでは目的に応じて種々選
択でき１例えば直径３０〜１００５Ｅ位のものが使用で
きる。この場合、フィン２ｏも可成シ大きな円板となり
また厚嘔も厚いものが用いられるが、上述の熱交換の高
効率化により、小径、枚数の減少を可能にする。本例の
構造体のと１！はろう付けされているため、パイプ１゜
を直立てせた状態に配置してもフィン２ｏが下刃にずれ
たり、落ちたりすることがないなどの効果をも奏する。

実施例４ 本例は冷蔵ショウウィンドに使用される熱交換器の例で
ある。

第７図に示すように、本件の熱交換器は矩形のアルミ板
２２．２３ｔ−格子状に組付けて放熱部材を形成し、と
の放熱部材間す々わちアルミ板２２ｔ−貫通し、アルミ
板２３と２３の間にあるように中空部材としてのアルミ
中空パイプ１４ｔ′配設してなり、各接合部をろう付け
してなる。

放熱フィンとして作用するアルミ板２２．２３は前記し
たような、ろう材をクラッドしたアルミ板を用いるとよ
く、放熱部材と中空部材を組付けたのち化成処理液に浸
漬して化威処理層金形成し、加熱してろう付けする。

本例の熱交換器は、接触させた従来のものに比べ、良好
な熱伝達効率が得られ、コンパクト比を可能にするとと
もに、各接合部がろう付けてれているため１強度を有し
ており、また放熱部材、中空部材ともにＡＬ材料で作ら
れているため、冷蔵ショウウィンドのように扉（または
蓋）の開閉によって大気が浸入し、温度変化が激しいよ
うな冷蔵庫に用いた場合に優れた耐久性金示し、長期間
安定した冷却効率金示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は中空部材と放熱部材との組付けの一例管示す斜
視図。 第２図は熱交換器構造体の一例を示す正面図、第３図は
Ａｌ熱交換フィンの構造の一例を示す拡大断面図。 第４図は本発明の熱交換器構造体の一使用例を示すため
の冷暖房窒調様の断面模式図、第５図は本発明によるラ
ジェターの正面図。 第６図は高温供給パイプにフィン全役けた例を示す一部
破断側面図、 第７図は冷蔵ショウウィンド用熱交換器の正面図を示す
。 図中、 １．１４・・・中空パイプ。 ２・・・・−・・・・　熱交換フィン。 ２ｂ・・・・・・ろう材、　　４・・・・・・化成処理
層５・・・・・・・・・　７７ン、　　７・・・・・・
偏向板１１．１２・・・・・・タンク。 １３・・・・・・連絡通路。 １０・・・・・・高温供給パイプ。 ２０・・・・・・　円板状フィン。 ２１・・・・・・放熱部材。 ２２．２３・・・・・・矩形のアルミ板。 １４・・・・・・中空パイプ 特許出願人　　株式会社豊田中央研究所第１図 第２図 第３図 第４図 第７図 １４・・・中空ノＶイフ。 ２２．２３・・アルミ坂

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）温度媒質の通路手段えを構成するアルミニウム系
   材料よりなる中空部材と、 中空部材に対してアルミニウム系材料の薄板を複数並設
   させた所定の放熱面積を有する放熱部材とからなり、上
   記放熱部材と中空部材との複数の接触部をろう付けによ
   り固着してなることを特徴とする熱交換器構造体。
2. （２）前記放熱部材が矩形の薄板を所定間隔で複数並設
   してなり、前記中空部材が前記薄板群を貫通して端部を
   曲折させたパイプ部材であり、該パイプ部材が矩形薄板
   群の全体に配置されてなる特許請求の範囲第（１）項記
   載の熱交換器構造体。
3. （３）前記中空部材が上下のタンク部に夫々連通し所定
   距離だけ隔てて列設された複数のパイプ部材よりなり、
   前記放熱部材が該パイプ部材の間に介挿した複数のコル
   ゲートした薄板よりなることを特徴とする特許請求の範
   囲第（１）項記載の熱交換器構造体。
4. （４）前記中空部材が所定の径を有する中空パイプより
   構成され、前記放熱部材が前記中空部材と係合する内側
   固着部を有する所定の径の円形薄板複数枚よりなり、該
   中空パイプの外周に該円形薄板を軸方向に列設してなる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の熱交
   換器構造体。
5. （５）前記放熱部材が矩形薄板を格子状に組み合わせて
   配設したものよりなり、前記中空部材が該格子状矩形薄
   板群を貫通して端部において曲折させて放熱部材全体に
   配置してなるパイプ部材よりなることを特徴とする特許
   請求の範囲第（１）項記載の熱交換器構造体。
6. （６）温度媒質の通路手段を構成するアルミニウム系材
   料よりなる中空部材と複数のアルミニウム系材料の薄板
   よりなる放熱部材とを、該中空部材に対して該薄板を接
   触させて並設させる組付け工程と、 該中空部材または放熱部材のいずれか一方もしくは両方
   の部材に、少くとも両部材の接触部にペンタフルオロア
   ルミニウム酸カリウムからなる化成処理層を形成する化
   成処理工程と、 該中空部材と放熱部材との接触部を加熱してろう材によ
   り該両部材をろう付けするろう付工程 とからなることを特徴とする熱交換器構造体の製造法。
7. （７）前記放熱部材がＡｌ−Ｓｉ共晶合金が表面に被覆
   されたもので、ろう付工程において該 Ａｌ−Ｓｉ共晶合金がろう材として作用することを特徴
   とする特許請求の範囲第（６）項記載の熱交換器構造体
   の製造法。
8. （８）前記放熱部材が表面にＡｌ−Ｓｉがクラツドされ
   たものであることを特徴とする特許請求の範囲第（６）
   項記載の熱交換器構造体の製造法。