JPS63135791A - 熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、カー拳クーラ、ルームクーラおよび自動販
売機用クーラの蒸発器等に使用せられる熱交換器に関す
るものである。

従来の技術 従来、この種の熱交換器は、プレート・フィンが直交状
に取り付けられた直管状またはヘア・ビン状熱交換管の
端部に、Ｕ形連結管が溶接により接続されたクロスフィ
ン型熱交換器か多く使用せられており、この場合、溶接
による管の接続は耐久性および信頼性にすぐれているも
のの、溶接作業を自動化するには大きな設備投資が必要
であり、このため現在のところ手作業によるトーチろう
付けが主流である。しかしながら、トーチろう付けの技
術をマスターするには長期の訓練が必要であり、一般的
には熟練工がその業務に専門的にあたっているが、溶接
点数が多い場合には、熱交換器１台当たりの加工時間が
長くなり、また多くの熟練工が必要となり、製造コスト
に占める溶接加工費が大巾に増大して、製造コストが非
常に高くつくという問題があった。

そこで従来、例えば第５図に示すように、相互に嵌め会
わせて連結される直管状またはヘア・ピン状熱交換管（
１１）とＵ形連結管（１２）の端部（ｌｌａ）（１２ａ
）同志を接着剤（１７）を介して接合することが試みら
れたが、従来は連結管（Ｉ２）の端部（１２ａ）の先端
外周縁のみが熱交換管（１１）の端部（ｌｌａ）の内面
に当接しているだけであるため、熱交換管（１１）に対
し連結管（１２）が傾き易く、連結管（１２）が傾斜し
た場合には、接着剤（１７）の層の厚さにバラツキが生
じ、あるいはまた接着剤がシール面より下方に流れ出て
、接合不良が生じるおそれがあった。また熱交換管（１
１）と連結管（１２）の端部（ｌｌａ）（１２ａ）同志
の間に広い空間部ができるため、接着剤（１７）の使用
量が非常に多いという問題があった。

発明の目的 この発明の目的は、上記の問題を解決し、従来の溶接法
を用いることなく、接着剤によって熱交換管と連結管と
を確実かつ強固に接続することができて、耐久性および
信頼性にすぐれており、しかも接着剤の使用量が少ない
うえに、製造工程の短縮化、自動化を図ることができて
、製造コストを大巾に低減しうる熱交換器を提供しよう
とするにある。

発明の構成 この発明は、上記の目的を達成するために、相互に嵌め
合わせて連結される熱交換管およびＵ形連結管の端部同
志の対向壁のうちの少なくとも一方に、複数個の環状突
部または螺旋状突部が設けられ、これらの端部の対向壁
同志の間に介在された接着剤が対向壁と突部との間に形
成された空隙部内に収められて、端部が相互に接合され
ている熱交換器を要旨としている。

実　　施　　例 つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

この発明の第１実施例を示す第１図において、熱交換器
は例えばアルミニウ゛ム製であって、これは相互に嵌め
合わせて連結される直管状またはヘア・ピン状熱交換管
（１）およびＵ形連結管（２）の端部（ｌａ）　（２ａ
）同志の対向壁（３）（４）のうちの一方の対向壁（３
）に、鋸歯状の多数の環状突部（５）が設けられ、これ
らの端部（ｌａ）　（２ａ）の対向壁（３）（４）同志
の間に介在された接着剤（７）が対向壁（３）　（４）
と突部（５）との間に形成された空隙部（６）内に収め
られて、端部（ｌａ）　（２ａ）が相互に接合されてい
るものである。なお、上記環状突部（５）は複数個あれ
ばよく、また突部（５）は螺旋状であってもよい。その
他同図において、（８）は熱交換管（１）に並列状に取
り付けられたプレート・フィン、（９）はプレート・フ
ィン（８）の両性側に配置されたサイド・プレートであ
る。

上記熱交換器を製造するには、まず環状突部（５）を有
する熱交換管（１）の端部（ｌａ）に高粘度のエポキシ
樹脂系接着剤等の接着剤（７）を塗布し、熱交換管（１
）の接着剤（７）付き端部（ｌａ）（；Ｕ形連結管（２
）の端部（２ａ）を嵌め被せて、相対的に前者を後者の
内部に圧入する。このとき、熱交換管（１）の環状突部
（５）を存する端部（ｌａ）の外径をＵ形連結管（２）
の端部（２ａ）の内径より若干太き目としておき、強制
圧入により突部（５）の先端を端部（２ａ）の対向壁（
４）に圧着せしめるのが望ましい。しかる後、熱交換器
を加熱炉に入れて加熱し、接着剤（７）を硬化せしめる
。

勿論、接着剤（７）が常温硬化型のものであれば、加熱
工程は省略される。

上記実施例によれば、熱交換管（１）とＵ形連結管（２
）とを非常に簡単な作業で接合することができるととも
に、突部（５）の存在によりＵ形連結管（２）の傾きを
防止することができて、均一な厚みの接着剤（７）の層
を形成することができる。しかも圧入により環状突部（
５）の先端がＵ形連結管（２）の端部（２ａ）の対向壁
（４）に圧着せしめられているから、高い気密性が保持
される。すなわち、冷媒が外部に洩れる可能性としては
、熱交換器の長期の使用によりＵ形連結管（２）の端部
（２ａ）の対向面（４）と接着剤（７）の層との界面が
剥離して、冷媒が洩れることが考えられるが、接着部の
中間に突部（５）の先端が対向壁（４）に圧着したいわ
ば金属同志が互いに直接に接触した気密性の高い接触部
が存在するため、上記接着部の剥離現象の進行が金属同
志の接触部によって妨げられ、これによって冷媒が外部
に洩れ出ることなく、すぐれた密閉性を長期間維持する
ことができて、耐久性にすぐれているものである。

なお、このように突部（５）の先端が対向壁（４）に圧
着せしめられているのが望ましいが、これに限らず、突
部（５）が対向壁（４）に当接していない場合も含まれ
る。

第２図は、この発明の第２実施例を示すものである。こ
こで、上記第１実施例の場合と異なる点は、逆にＵ形連
結管（２）の端部（２ａ）の対向壁（４）側に環状突部
（５）が設けられている点にある 第３図は、この発明の第３実施例を示すものである。こ
こで、上記第１実施例の場合と異なる点は、熱交換管（
１）の端部（ｌａ）の対向壁（３）とＵ形連結管（２）
の端部（２ａ）の対向壁（４）の両方にそれぞれ２個ず
つ環状突部（５）が設けられている点にある。

なお、上記第１図〜第３図の環状突部（５）の断面形状
は直角三角形状であるが、これらの突部（５）は、例え
ば第４図に示すように、横断面正三角形（同図イ）、横
断面半円形（同図口）、横断面波形（同図ハ）、および
横断面台形（同図二）を存するものであってもよい。

−に２第２図〜第４図のその他の点は、上記第１図の第
１実施例の場合と同様であるので、図面において同一の
ものには同一の符号を付した。

発明の効果 この発明による熱交換器は、上述のように、相互に嵌め
合わせて連結される熱交換管（１）およびＵ形連結管（
２）の端部（ｌａ）　（２ａ）同志の対向壁（３）　（
４）のうちの少なくとも一方に、複数個の環状突部また
は螺旋状突部（５）が設けられ、これらの端部（ｌａ）
　（２ａ）の対向壁（３）（４）同志の間に介在された
接着剤（７）が対向壁（３）　（４）と突部（５）との
間に形成された空隙部（６）内に収められて、端部（ｌ
ａ）　（２ａ）が相互に接合されているものであるから
、従来の溶接法を用いることなく、接着剤（７）によっ
て熱交換管（１）と連結管（２）とを確実かつ強固に接
続することができて、耐久性および信頼性にすぐれた熱
交換器を得ることができる。しかも突部（５）の存在に
より接着剤（７）の使用量が少なくてすむし、従来の溶
接法を使用しないため、熱交換器の製造工程の短縮化お
よび自動化を図ることができて、熱交換器の製造コスト
を大巾に低減しうるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示す熱交換器の要部拡
大断面図、第２図はこの発明の第２実施例を示す熱交換
器の要部拡大断面図、第３図はこの発明の第３実施例を
示す熱交換器の要部拡大断面図、第４図は突部の変形例
を示す管端部の要部拡大断面図である。第５図は従来例
を示す熱交換器の要部拡大断面図である。 （１）・・・熱交換管、（１ａ）・・・端部、（２）・
・・Ｕ形連結管、（２ａ）・・・端部、（３）　（４）
・・・対向壁、（５）・・・環状突部、（６）・・・空
隙部、（７）・・・接着剤。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 相互に嵌め合わせて連結される熱交換管（１）およびＵ
   形連結管（２）の端部（ｌ＿ａ）（２＿ａ）同志の対向
   壁（３）（４）のうちの少なくとも一方に、複数個の環
   状突部または螺旋状突部（５）が設けられ、これらの端
   部（１＿ａ）（２＿ａ）の対向壁（３）（４）同志の間
   に介在された接着剤（７）が対向壁（３）（４）と突部
   （５）との間に形成された空隙部（６）内に収められて
   、端部（１＿ａ）（２＿ａ）が相互に接合されている熱
   交換器。