JPS631351A - 回転電動機の回転子成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は回転電動機に使用される回転子の成形方法に関
する。

（従来の技術） 回転電動機の回転子を第６図に示す。打ち抜き加工され
た薄鋼板が多数積層されて回転子ヨークとなる鉄心部１
が形成され、この鉄心部１のシャフト穴内に回転軸２が
挿通されている。回転軸２と鉄心部１とは焼成め、溶接
等によって一体化されており、回転＠２がフレーム（図
示せず）に軸受３を介して支持されることで鉄心部１と
回転軸２が一体的に回転するようになっている。回転軸
２の左端部にはキー４が嵌められて図示しない作動部材
と接続されて回転力が出力される。このような鉄心部１
の両端部にはダイキャスト加工によって成形されたエン
ドリング５が接合されて薄鋼板の積層状態が維持されて
いる。次に、このようなエンドリング５を鉄心部１の両
端部に形成する従来方法を第７図および第８図により説
明する。

第７図はダイキャスト加工を行うダイキャスト型の断面
図である。右側の固定ベース６に対して左側の可動ベー
ス７がスライド可能に配設されている。固定ベース６お
よび可動ベース７の対向面にはそれぞれ、固定型８およ
び可動型９が取り付けられており、中子１０を介してボ
ディ１１がこれらの間に支持されている。中子１０は一
定の間隔で複数段となるように設けられると共に、アル
ミニウム等の金属溶湯１３が供給される湯道１２と連通
している。薄鋼板がｇＩ層された鉄心部１はボディ１１
内に挿入されて両端部にエンドリングがダイキャストさ
れるが、回転軸が挿入されるシャフト穴内にはマンドレ
ル１４が挿入されてシャフト穴内への金属溶湯の浸入が
防止されている。

１５はこのマンドレル１４を押圧するエジェクタビンで
ある。金属溶湯１３は射出ピストン１６をスライドさせ
ることで湯道１２から中子１０間に送り込まれて中子１
０内に充満する。この金属溶湯１３が冷却されて硬化し
た後は可動ベース７がスライドして、シャフト穴にマン
ドレル１４が挿入された状態のままで回転子が取り出さ
れる。ダイキャスト型からの取り出し後は、マンドレル
１４を回転子から引き扱き、成形が終了する。第８図は
かかる状態の斜視図であり、フィン５ａが形成されたエ
ンドリング５が鉄心部１の両９メ：部に一体化されてい
る。マンドレル１４は頭部１４ａと、軸部１４ｂとから
なっており、頭部１４ａを掛具等によって引き抜くこと
により軸部１４ｂが回転子のシャフト穴１７から引き抜
かれるようになっている。なお、軸部１４ｂには軸方向
のキー１４ｃが形成されているが、これは薄鋼板がスキ
ュー積層された場合に使用されるものである。

（発明が解決しようとする問題点） このような成形方法においては、マンドレル１４の外径
を回転子のシャフト穴１７の内径に合致させる必要があ
る。しかしながら、回転子のシャフト穴１７の内径は回
転電動礪の馬力、大きさあるいは回転子の径、積層厚等
によって異なるため、数多くの寸法があり多径に応じた
マンドレルを用意する必要がある。このため、マンドレ
ルの数が多くなると共に、その選択に手間取り、ダイキ
ャスト加工が面倒となる問題点がある。

本発明は上記事情を考慮してなされ、単一のマンドレル
を径の異なるシャフト穴に適合させることができる。あ
るいは、マンドレルを使用することなくダイキャストを
行うことが可能な成形方法を提供することを目的として
いる。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明は、シャフト穴内部に除
去可能な仮芯部を形成したらのであり、回転軸が挿入さ
れるシャフト穴が形成された薄鋼板を積層して鉄心部を
形成し、この鉄心部の両端にダイキャストによってエン
ドリングを形成する回転子の成形方法において、前記シ
ャフト穴内に一部が鉄心部と継がる仮芯部を形成して前
記ダイキトストを行い、ダイキャスト後に仮芯部を除去
することを特徴としている。

（作　用） 仮芯部は金属ｔＢ場がシャフト穴内面に付着するのを阻
止する。

従って、ダイキャスト終了後に仮芯部を除去すると回転
軸挿入用のシャフト穴が清浄な状態で得られる。

（実施例） 以下、本発明をさらに具体的に説明する。

本発明は薄鋼板が積層されて形成される鉄心部のシャフ
ト穴内に仮芯部を形成し、この仮芯郡をダイキャスト後
に除去するようにしたものである。

第１図および第２図はかかる鉄心部２０の側面図および
斜視図である。打ら１友き加工によって中火部にシャフ
ト穴２１が、周辺部に等間隔で複数のスロット２２が形
成された薄鋼板２３を多数積層することで鉄心部２０を
形成する。本実施例において、薄鋼板２１はスキュー積
層されており、シャフト穴２１および各スロット２２は
スキュー状で鉄心部の軸方向に連通している。シャフト
穴２１は回転電動磯の回転軸が挿入されるものであり、
対応する回転軸の径と略等しい内径となるように形成さ
れている。そして、このシャフト穴２１内には仮芯部２
４が形成される。仮芯部２４は−部だけが薄鋼板２３と
継がれており、他の部分はシャフト穴２１の径よりも小
さな外径となるように成形されている。すなわち、仮想
部２４は継ぎ部２５．２５を除く大部分が７７９鋼板２
３と離れており、小さな力を作用させると容易に除去さ
れるようになっている。本実施例においては、仮想部２
４内側にマンドレル挿入用のマンドレル穴２６が形成さ
れて、ダイキャスト型のマンドレルが挿入可能となって
いる。なお、仮想部２４およびマンドレル穴２６はシャ
フト穴２１．スロット２２と同様に打ち広き加工で成形
されるものである。又、仮想部２４には■カシメ等にカ
シメ部２７が形成されており、隣接する薄鋼板の仮想部
２４にも同様なカシメ部が形成されて相互にカシメ結合
されることで鉄心部２０が形成されている。

このように仮想部２４にカシメ部２７を形成することで
薄鋼板２３にはカシメ部を形成する必要がなくなり、し
かも仮想部２４は最終的には除去されるためカシメ部２
７が鉄心部２０に残存することがない。このため、カシ
メ部形成による回転子の電気特性の劣化を防止すること
ができる。

このようにして形成された鉄心部２０は次に、ダイキャ
スト型内にセットされて両端部にエンドリング２８が形
成される。ダイキャスｌ−型は従来技術と同一のものが
そのまま使用できるため、その工程を省略するが、仮想
部２４のマンドレル穴２６内にはマンドレル１４が挿入
されてダイキャスト加工が行われる。第３図はダイキャ
スト加工によって鉄心部２０の両端部にエンドリング２
８が形成された断面図を示しており、この状態で押し具
２９を仮想部２４の一端部から当接して抑圧すると、仮
想部２４は鉄心部２０から容易に除去され、マンドレル
１４も同時に扱き取られる。第４図は仮想部２４を抜き
取った斜視図、第５図（ａ）はその鉄心部２０の側面図
、同図（ｂ）は仮想部２４の側面図である。仮想部２４
の除去後においては、鉄心部２０にシャフト穴２１が形
成されるから、回転軸の嵌め込みが容易に行われる。

このような方法によると、仮想部２４のマンドレル穴の
径を単一の径に統一することができるから、単一のマン
ドレルを使用してあらゆる径のシャフト穴に適用するこ
とができる。

なお本発明においては、仮想部２４の形成によって金属
溶湯がシャフト穴２１内面に付着することが防止できる
から、マンドレルを使用することなくダイキャストを行
うことができる。これにより、工程がより一層簡略化さ
れる。又、ｉａ薄鋼板積層が良好に行われる場合には仮
想部２４にカシメ部２７を形成しなくてもよい。

〔発明の効果〕

以上のとおり本発明によれば、ダイキャスト後に除去さ
れる仮想部をシャフト穴内に形成したから、単一のマン
ドレルを使用して、あるいはマンドレルを使用すること
なくダイキャストが可能となり、ダイキャスト加工が容
易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明によって成形された鉄心部
の側面図および斜視図、第３図は仮想部の除去工程の断
面図、第４図はその斜視図、第５図（ａ）、（ｂ）は鉄
心部の側面図および仮想部の側面図、第６図は回転子の
一例の正面図、第７図は従来方法におけるダイキャスト
型の断面図、第８図は従来方法によるマンドレル引き広
き工程の斜視図である。 ２０・・・鉄心部、２１・・・シャフト穴、２３・・・
薄鋼板、２４・・・仮想部、２５・・・継ぎ部、２７・
・・カシメ部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転軸が挿入されるシャフト穴が形成された薄鋼板
   を積層して鉄心部を形成し、この鉄心部の両端にダイキ
   ャストによってエンドリングを形成する回転子の成形方
   法において、 前記シャフト穴内に一部が鉄心部と継がる仮芯部を形成
   して前記ダイキャストを行い、ダイキャスト後に仮芯部
   を除去することを特徴とする回転電動機の回転子成形方
   法。 ２、前記仮芯部が隣接する薄鋼板の株とカシメ結合され
   ている特許請求の範囲第１項記載の回転電動機の回転子
   成形方法。 ３、前記仮芯部にマンドレルを挿入してダイキャストを
   行う特許請求の範囲第１項又は第２項記載の回転電動機
   の回転子成形方法。