JPS63134047A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、特に機械力（ホモジナイザー等）を用いなく
とも製造し得る、乳化粒子の細かい安定な水中油型乳化
組成物に関する。本発明の水中油型乳化組成物は、特に
化粧料や医薬品等に特に好適に利用できる。

［従来の技術、］ 従来の乳化組成物は乳化剤として主に非イオン界面活性
剤あるいはアニオン界面活性剤が用いられてきた。安定
な乳化組成物を得るためには非イオン界面活性剤の種類
、油の種類を選択しなければならず、しかも機械力を必
要とするものであった。この問題に対して特開昭５６−
７０８２６号公報］にみられるように、界面活性剤に多
価アルコールを加えることにより油と水との界面張力を
下げ乳化をしやすくする技術が開発されているものの、
やはり安定な乳化組成物を得るためには機械力（ホモジ
ナイザー等）を必要とし効率のよい乳化法とはいえない
。

［問題を解決するための手段］ そこで、本発明者等は鋭意研究を行なった結果、第４級
アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とカルボン酸塩型
アニオン界面活性剤を特定比率で組合せることにより、
非常に安定で使用性や安全性も良好で、しかも特に機械
力を用いなくても安定で乳化粒子が微細な水中油型乳化
組成物を得ることができるという事実を見出し、本発明
を完成するに至った。

一般に、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤を水
溶液中で共存させるとコンプレックスを形成し、コンプ
レックスは結晶相として分離し、沈殿物を生ずる。すな
わち、第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を、
高級アルキルスルホン酸塩等のスルホン酸塩型、高級ア
ルコール硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩型あるいは
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩
等のリン酸エステル塩型等のアニオン界面活性剤と水溶
液中で混合すると、あらゆ為モル比においてコンプレッ
クスが形成され、コンプレックスは結晶相として分離し
、沈殿物となり水溶液は白濁あるいは分離してしまうの
であるが、第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
とカルボン酸塩型アニオン界面活性剤の組合せに限って
は、このようなことがなく乳化粒子の細かい安定な乳化
組成物を与えるのである。

すなわち、本発明は、第４級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤とカルボン酸塩型アニオン界面活性剤とを含
有したことを特徴とする水中油型乳化組成物である。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明で用いられる第４級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤は、下記の一般式［１］で表されるものが好ま
しい。

一般式［１コニ は、炭素数８〜２２の直鎖または分岐のアルキル基およ
びアルケニル基または炭素数８〜２２のヒドロキシアル
キル基；残りは、炭素数１〜３のアルキル基または炭素
数１〜３のヒドロキシアルキル基；Ｘはハロゲン原子を
表わす。） これらのうちから任意の一種または二種以上が選ばれて
用いられる。

本発明で用いられるカルボン酸塩型アニオン界面活性剤
としては、下記の一般式［２］で表される脂肪酸セッケ
ン型アニオン界面活性剤、一般式［３］で表されるエー
テルカルボン酸塩型アニオン界面活性剤、一般式［４］
で表されるＮ−アシルサルコシン塩型アニオン界面活性
剤、一般式［５］で表されるＮ−アシルグルタミン酸塩
型アニオン界面活性剤及び一般式［６］で表されるＮ−
アシル−β−アラニン塩型アニオン界面活性剤が好まし
い。

一般式［２，コニ ５ＣＯＯＭ （式中、Ｒ５は炭素数８〜１８の基またはアルケニル基
、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミノ酸の一
種又は二種以上を表す。）一般式［３］ニ Ｒ（ＯＣＨ２ＣＨ）ｎＯＣＨ２ＣＯＯＭ（式中、Ｒは炭
素数８〜２２のアルキル基またゎアルキルアリル基、ｎ
はＯ又は１〜１６の整数、Ｍはアルカリ金属有機アミン
、塩基性アミノ酸の一種または二種以上を表す。） 一般式［４］： ％式％ （式中、Ｒ７は炭素数８〜１８のアルキル基またはアル
ケニル基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミ
ノ酸の一種または二種以上を表す。）一般式［５］： ％式％ （式中、Ｒ８は炭素数８〜１８のアルキル基またはアル
ケニル基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミ
ノ酸の一種または二種以上を表す。）一般式［６］： ％式％ （式中、Ｒ９は炭素数８〜１８のアルキル基またはアル
ケニル基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミ
ノ酸の一種または二種以上を表す。）本発明においては
、これらのカルボン酸塩型アニオン界面活性剤うちから
任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられる。

有効成分の配合量は、第４級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤及びカルボン酸塩型アニオン界面活性剤の合
計配合量が水中油型乳化組成物全重量に対して０．１〜
３０重量％、好ましくは０．５〜２０重債％配合される
。０．１重量％未満であると、組成物の乳化粒子が大き
くなって（１０ミクロン程度以上）安定性に劣り、一方
、３０重量％を越えると組成物が流動性のないゲル状態
となり製造することが困難になり好ましくない。

また、第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とカ
ルボン酸塩型アニオン界面活性剤のモル比は、第４級ア
ンモニウム塩型カチオン界面活性剤／カルボン酸塩型ア
ニオン界面活性剤＝４／６〜８／２の範囲、好ましくは
５１５〜７／３の範囲である。モル比が４／６未満の、
あるいは８／２を越える配合量では細かい乳化粒子を得
ることができず、安定な水中油型乳化組成物を得ること
ができず好ましくない。

本組成物に用いる油分としては、限定するものではなく
広範囲で使用することができる。油分としては例えば、
スクワラン、流動パラフィン等のグリセライド油、セレ
シン、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物系油分、
カルナウバロウ、ミツロウ等の動植物系油分等が挙げら
れる。配合量は２％以上が望ましい。

本発明の水中油型乳化組成物は、化粧′Ｐ４や医薬品等
に、特に好適に使用し得る。例えば、フェーシャル化粧
料、メーキャップ化粧料、ヘア化粧料、軟膏ベース等に
利用し得る。その種類もクリーム、ファンデーション、
乳液等多岐に渡る。

本発明の水中油型乳化組成物には上記必須構成成分に加
えて、所望により、化粧料や医薬品等に配合される一般
的な成分、例えば保湿剤、生薬、蛋白誘導体、水溶性高
分子、防腐剤、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色
素、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合
できる。

［実施例］ 次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。本発
明はこれにより限定されるものではない。

配合量は重量％である。

実施例に先立ち、各実施例で採用した評価法を説明する
。

［乳化組成物の製造法コ 一部の水（０，１〜２０％）にアニオン界面活性剤とカ
チオン界面活性剤を混合し、プロペラ攪拌により約６０
〜７０℃で加熱し、コンプレックスを形成させる。その
後、油を徐添し、油中水型乳化剤組成物を製造した。

［乳化粒子］ 製造した水中油型乳化剤組成物をコールタ−カウンター
により平均粒径を求め、その大きさを４段階評価で行な
った。

Ｏ・・・１μ以下 ○・・・１〜５μ △・・・５〜１５ ×・・・１５μ以上 ［安定性］ 製造した水中油型乳化剤組成物を５０℃２週間保存した
後の安定性を３段階評価で行なった。

○・・・均一に乳化粒子が分散した 良好な状態。

△・・・クリ−ミンク ×・・・分離（乳化粒子の合一） ［実施例］ 記載の配合組成及び製造法よりなる水中油型乳化剤組成
物を製造し、その乳化粒子及び安定性を表−１に比較例
とともに記載した。

（表−１） ３４８　　アンモニウムクロライド　２，４４　　ｎ　
　　Ｉｔ　　　Ｏ，０６１２４，・Ｃ２２アルキルトリ
メチル ４０４　　アンモニウムクロライド　−−一一一２２２
　　ラウリン酸ナトリウム　　０．６７　−　　−　０
．００１７　−ミリストイルグルタミン ４３３　　　　　　　　酸カリウム　−１，３０−−１
３゜２８９　　ラウリル硫酸ナトリウム　−　　−０，
８７−−流動パラフィン　　　　　２０　　　ｎ　　　
ｎ　　　　ｎ　　　　ｎモル比＝　　　　　　　　　　
　　　７／３　７／３　７／３　　７／３　　７／３ア
ニオン界面活性剤 乳　　化　　粒　　子　　　Ｑ　　Ｑ　　　Ｘ　　　Ｘ
　　　Ｘ（重量％） ！　　　−−−−、−−−−−−− −０，４００，８１１，２１１，６２２，０２２，４２
２，８３３，２３３，６３４，０４）　　４．３３　３
．９０　３，４６　３，０３　２．６０　２．１６　１
．７３　１．３０　０．８７　０．４３　−ｎ　　　　
Ｊ／　　　　Ｉ／　　　　ｎ　　　　ｔｔ　　　　ｎ　
　　　／７　　　　ｔｔ　　　　ｎ　　　　ｎ　　　　
ｎｔｔ　　　　ｎ　　　　ｎ　　　　　ｎ　　　　ｎ　
　　　　ｎ　　　　ｎ　　　　　ｎ　　　　　ｎ　　　
　　ｎ　　　　　ｎｏ　　１／９　２／８　３／７　４
／６　５１５　６／４　７／３　８／２　９／１　　−
［発明の効果］ 本発明の水中油型乳化組成物は、安定性、使用性、安全
性良好で、特に機械力（ホモジナイザー等）を用いなく
ても乳化粒子の細かい安定な組成物を与えるものである
。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とカ
   ルボン酸塩型アニオン界面活性剤とを含有したことを特
   徴とする水中油型乳化組成物。
2. （２）第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤が下
   記の一般式［１］で表されるものである特許請求の範囲
   第１項記載の水中油型乳化組成物。 一般式［１］： ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＿１、Ｒ＿２、Ｒ＿３、Ｒ＿４のうち、ひと
   つ又は２つは、炭素数８〜２２の直鎖または分岐のアル
   キル基およびアルケニル基または炭素数８〜２２のヒド
   ロキシアルキル基；残りは、炭素数１〜３のアルキル基
   または炭素数１〜３のヒドロキシアルキル基；Ｘはハロ
   ゲン原子を表わす。）
3. （３）カルボン酸塩型アニオン界面活性剤が下記の一般
   式［２］で表される脂肪酸セッケン型アニオン界面活性
   剤、一般式［３］で表されるエーテルカルボン酸塩型ア
   ニオン界面活性剤、一般式［４］で表されるＮ−アシル
   サルコシン塩型アニオン界面活性剤、一般式［５］で表
   されるＮ−アシルグルタミン酸塩型アニオン界面活性剤
   又は一般式［６］で表されるＮ−アシル−β−アラニン
   塩型アニオン界面活性剤である特許請求の範囲第１項又
   は第２項に記載の水中油型乳化組成物。 一般式［２］： Ｒ＿５ＣＯＯＭ （式中、Ｒ＿５は炭素数８〜１８の基またはアルケニル
   基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性アミノ酸の
   一種又は二種以上を表す。） 一般式［３］： Ｒ＿６（ＯＣＨ＿２ＣＨ）ｎＯＣＨ＿２ＣＯＯＭ （式中、Ｒは炭素数８〜２２のアルキル基またわアルキ
   ルアリル基、ｎは０又は１〜１６の整数、Ｍはアルカリ
   金属有機アミン、塩基性アミノ酸の一種または二種以上
   を表す。） 一般式［４］： ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＿７は炭素数８〜１８のアルキル基またはア
   ルケニル基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性ア
   ミノ酸の一種または二種以上を表す。） 一般式［５］： ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＿８は炭素数８〜１８のアルキル基またはア
   ルケニル基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性ア
   ミノ酸の一種または二種以上を表す。） 一般式［６］： ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＿９は炭素数８〜１８のアルキル基またはア
   ルケニル基、Ｍはアルカリ金属、有機アミン、塩基性ア
   ミノ酸の一種または二種以上を表す。）
4. （４）第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤及び
   カルボン酸塩型アニオン界面活性剤の合計配合量が組成
   物の全重量に対して０．１〜３０重量％である特許請求
   の範囲第１項ないし第３項のいづれかに記載の水中油型
   乳化組性物。
5. （５）第４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤に対
   するカルボン酸塩型アニオン界面活性剤のモル比が、第
   ４級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤／カルボン酸
   塩型アニオン界面活性剤＝４／６〜８／２である特許請
   求の範囲第１項ないし第４項のいづれかに記載の水中油
   型乳化組成物。