JPS631328B2 - - Google Patents

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JPS631328B2
JPS631328B2 JP54145196A JP14519679A JPS631328B2 JP S631328 B2 JPS631328 B2 JP S631328B2 JP 54145196 A JP54145196 A JP 54145196A JP 14519679 A JP14519679 A JP 14519679A JP S631328 B2 JPS631328 B2 JP S631328B2
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JP
Japan
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ethylene
mol
polymerization
propylene
stage
Prior art date
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JP54145196A
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JPS5670013A (en
Inventor
Yasuhiko Negami
Kazuhiko Kobayashi
Toshio Yagi
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の背景 技術分野 本発明は、剛性及び耐衝撃性、特に低温におけ
る衝撃による脆化に対する高い抵抗性を示すプロ
ピレン共重合体の製造法に関する。 チーグラー型触媒等の立体規則性触媒を用いて
製造される結晶性ポリプロピレンは、剛性、耐熱
性等にすぐれた特性を有する反面、衝撃強度、特
に低温における耐衝撃性、が低いという問題があ
つた。 先行技術 耐衝撃性改良手法として、(1)ポリプロピレンに
ポリエチレンまたはエチレン/プロピレンゴムま
たはそれら両者を機械的にブレンドする方法、(2)
プロピレンとエチレンまたはその他のオレフイン
とを段階的に重合させてブロツク共重合体を生成
させる方法、などが公知である。特に、(2)の方法
に関しては、種々の濃度のエチレンを含有するエ
チレン/プロピレン共重合体が各種の割合で結合
したブロツク共重合体を二段重合または三段重合
により製造する方法が提案されている(二段重合
法としては特公昭44−16668号、特公昭43−11230
号各公報、三段重合法としては特公昭44−20621
号、特公昭49−24593号、特公昭49−30264号、特
開昭53−88049号各公報参照)。 しかしながら、これらの手法のうち特にブレン
ドによる手法では、耐衝撃性は若干改良されるも
のの、それに伴つて強度の低下が避けられなかつ
た。 一方、プロピレンとエチレンとを二段重合また
は三段重合させた場合は、ブレンドによつて得ら
れるものに比べて剛性と耐衝撃性とのバランスは
改良されるが、低温衝撃性が不十分である。これ
を改良する為に、エチレンとの共重合部の割合を
増加させる手法が一般にとられている。しかし、
この手法を採用した場合、従来公知の手法では、
共重合部の割合を増加させるにともなつて、低結
晶性の重合体が副生しスラリー性状が悪化するた
め、工業的にはこのような共重合体の製造は困難
であつた。 〔〕 発明の概要 要 旨 本発明は、従来技術である二段及び三段重合に
みられるこのような製造上の問題を四段重合で解
決し、剛性及び低温衝撃性に極めて優れたプロピ
レン共重合体の製造法を提供しようとするもので
ある。 従つて、本発明によるプロピレン共重合体の製
造法は、立体規則性触媒の存在下に下記(A)〜(D)の
工程を段階的に実施すること、を特徴とするもの
である。 (A) 最終共重合体の0.1〜60重量%がアイソタク
チツク指数90以上のポリプロピレンで占められ
るように、プロピレンを重合させる工程、 (B) 最終共重合体の3〜80重量%がエチレン単位
含量0.5モル%ないし15モル%未満のエチレン
とプロピレンとの共重合体で占められるよう
に、重合帯域でのガス相のエチレン含有率が
0.5モル%ないし15モル%未満である条件下に
プロピレンとエチレンとを共重合させる工程、 (C) 最終共重合体の3〜40重量%がエチレン単位
含量15モル%ないし90モル%未満のエチレンと
プロピレンとの共重合体で占められるように、
重合帯域でのガス相のエチレン含有率が10モル
%ないし90モル%未満である条件下にプロピレ
ンとエチレンとを共重合させる工程、 (D) 最終共重合体の1〜40重量%がエチレン単位
含量90モル%ないし100モル%のエチレン重合
体で占められるように、重合帯域でのガス相の
エチレン含有率が90〜100モル%である条件下
にエチレンまたはエチレンとプロピレンとを重
合させる工程。 たゞし、最終共重合体中のエチレン単位含量
が3〜60モル%となるように各工程での重合を
調節する。 効 果 本発明により四段重合によつて得られるプロピ
レン共重合体は各重合段ないし工程で形成される
重合体部分が成分的ないし組成的に特定されてい
て、それによつて公知の二段または三段重合によ
つて得られた従来のプロピレン共重合体に認めら
れた前記の問題点が解決されている。四段重合の
実施および各工程での生成重合体部分の管理によ
つてこのような効果が実現しえたことは、思いが
けなかつたことというべきである。 本発明では(A)〜(D)の重合体部分ないし工程が存
在することが必要である。これらのいずれかが存
在しない場合は、スラリー重合に際してスラリー
性状を保持しながら低温耐衝撃性重合体を得るこ
とは工業的に困難となる。なお、四段重合は二ま
たは三段重合よりも一工程多いことは確かである
が、各工程は基本的には供給モノマーの組成を変
更することにより実施することができるので、一
工程の増加は格別不利なことではない。 〔〕 発明の具体的説明 1 プロピレン共重合体 1 概要 本発明によつて得られる共重合体は、前記(A)〜
(D)の四重合体部分を含むものである。この共重合
体は(A)〜(D)から本質的になればよく、従つて(A)〜
(D)のみからなるものの外に、少量(共重合体中の
10重量%程度まで)の他の重合体部分(たとえ
ば、エチレンおよびプロピレン以外のα−オレフ
イン、特にC4〜C10程度の直鎖または分岐鎖オレ
フイン、の単独重合体または共重合体(これら自
身のまたはエチレンおよび(または)プロピレン
との共重合体))を含んでいてもよい。 また、各重合体部分はそれぞれ特定された単量
体単位を有するが、少量(該重合体部分の単量体
単位の5モル%程度まで)の他の単量体単位(た
とえば、上記したC4〜C10のα−オレフイン)を
含んでいてもよい。 本発明によつて得られる共重合体は、理想的に
は各重合体部分の賦存状態の一つの極限の姿であ
る各重合体部分が相互に鎖状に結合したブロツク
共重合体の形態を持つ。しかし、実際は、もう一
方の極限の姿である各重合体部分が個別に存在す
る状態(たゞし、四段重合によつて形成されてい
るので、単純な物理的混合物ではない)との間の
重合体部分賦存状態を持つであろう。 重合体部分(A)〜(D)は、(A)−(B)−(C)−(D)の順序で
形成されたものが代表的であり、スラリー重合に
よる場合にスラリー性状が良好であるという点か
ら好ましいものである。しかし、この順序は必要
に応じて変更することができる。 2 各重合体部分 重合体部分(A)は、アイソタクチツク指数90以上
のポリプロピレンである。アイソタクチツク指数
とは、沸騰n−ヘプタン不溶分の含有率を重量%
で表わしたものである。そして成分(A)は、全重合
体中の0.1ないし60重量%、好ましくは1ないし
50重量%、を占める。重合体部分(A)は、本発明共
重合体にポリプロピレン固有の高い剛性、硬度、
軟化点等の特性を持たせるのに有効である。 重合体部分(B)は、エチレン単位を0.5ないし15
モル%未満、好ましくは1ないし10モル%、更に
好ましくは1.5ないし6モル%含有するエチレン
とプロピレンとの共重合体であり、全重合体中の
3ないし80重量%、好ましくは10ないし70重量
%、を占める重合体部分(B)は、耐衝撃性及び引張
破断点伸度の向上に寄与する。 重合体部分(C)は、エチレン単位を15ないし90モ
ル%未満、好ましくは50ないし85モル%、含有す
るエチレンとプロピレンとの実質的に非晶性の共
重合体であり、全重合体の3ないし40重量%、好
ましくは5ないし30重量%、更に好ましくは7な
いし25重量%を占める。重合体部分(C)は、耐衝撃
性の大幅な向上に寄与する。 重合体部分(D)はポリエチレンまたはエチレン単
位の含有量が90モル%以上であるエチレンとプロ
ピレンの共重合体であり、全重合体の1ないし40
重量%、好ましくは5ないし30重量%、を占め
る。重合体部分(D)は耐衝撃性(特に低温でのそ
れ)の向上に寄与し、その存在による剛性の低下
も比較的少ない。 全重合体中のエチレン単体の合計は、3ないし
60モル%、好ましくは5ないし50モル%特に好ま
しくは15〜40モル%、である。 2 共重合体の製造 1 重合操作 重合は、立体規則性触媒の存在下に多段で実施
される。回分式および連続式のいずれの方式も可
能である。 触媒は、一般に、第一段で使用したものを次段
以下でひきつづき使用するが、活性その他の触媒
特性が低下した場合は新しい触媒を追加すること
ができる。また、各重合段階でその工程の実施に
好ましい触媒種を形成させるべく触媒成分を変化
させることもできる。 (1) 第一段重合 第一段では、実質的にプロピレン単独を、約10
ないし80℃程度の温度および常圧ないし約30Kg/
cm2程度の圧力の範囲で重合させる。また、塩化マ
グネシウムなどの担体に担持された担体付チタン
触媒成分を用いる場合は重合の当初において低温
(例えば常温〜50℃)で予備重合することが好ま
しい。重合は所謂スラリー重合の形式で行なわ
れ、第一段の重合により、第二〜第四段重合での
スラリー性状を良好に保つことが可能となる。こ
のスラリー性状の改良効果は、重合体部分(A)のア
イソタクチツク指数が高いほど顕著である。ま
た、重合体部分(A)の全重合体に対する割合が少な
いとこのスラリー性状の改良効果が少なくなり、
多すぎると耐衝撃性の改良効果が得にくい。第一
段では最終重合体の目標MFR(メルト、フロー、
レート)に合わせるように、水素等の分子量調節
剤によりMFRをコントロールすることが好まし
い。 (2) 第二段重合 第二段重合は、基本的に第一段と同じ重合条件
下に実施される。第二段の重要なポイントは、重
合器のガス相中のエチレン含有率を0.5ないし15
モル%未満、好ましくは1ないし10モル%特に好
ましくは1.5〜6モル%の条件に設定することで
ある。エチレン濃度が低すぎると耐衝撃性の改良
効果が少なく、多すぎるとスラリー性状の悪化が
著しい。第二段も第一段と同じ理由で水素等によ
りMFRをコントロールするのが望ましい。 (3) 第三段重合 第三段階での重合体部分(C)は、重合器のガス中
のエチレン組成を15ないし90モル%未満、好まし
くは50ないし85モル%、に設定することにより得
られる。第三段ではH2等の分子量調節剤は、大
量に使用しない方がスラリー性状の面及び耐衝撃
性の向上の為に好ましい。 したがつて、第二段で用いた単量体または単量
体及び水素をフラツシユによつて除去したのち、
エチレン及びプロピレンの混合物を供給するのが
好ましい。 (4) 第四段重合 第四段の重合体部分(D)は、重合器のガス中のエ
チレン組成を90モル%以上に設定することにより
得られる。第四段では、特に第四段の比率が高い
場合には、水素等の分子量調節剤を使用した方が
最終重合体のMFRをコントロールしやすい。又、
分子量調節剤を使用すれば、生成共重合体からの
成形品の白化及び表面光沢並びに場合によつては
耐衝撃性も改良される。 第四段では、上記第三段の重合工程終了後に未
反応の単量体をフラツシユにより除去しまたは除
去しないで、単量体組成が上記範囲となるよう調
整すればよい。 2 立体規則性触媒 本発明に用いられる触媒としては、通常の立体
規則性触媒がすべて用いられる。代表的には三塩
化チタン系化合物または担体付チタン触媒成分と
一般式AlRoX3-oで表わされるハロアルキルアル
ミニウム化合物とからなる複合触媒である。 ここで三塩化チタンとは、たとえば、(イ)四塩化
チタンを水素または金属チタンで還元して得られ
る三塩化チタン、(ロ)四塩化チタンを金属アルミニ
ウムまたは一般式A1R′nX′3-n(R′,X′およびmの
定義は前記のR,Xおよびnと同じ)で表わされ
るハロアルキルアルミニウムで還元して得られる
三塩化チタンと三ハロゲン化アルミニウムとの共
晶体、(ハ)上記(ロ)法の共晶体を錯化剤等たとえばジ
−イソアミルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル
などにて処理した三塩化チタン、(ニ)その他の方法
で還元した三塩化チタンまたは三塩化チタン共晶
体、(ホ)上記のような三塩化チタンを四塩化チタン
の存在または不存在下、及び(または)有機エー
テル類、有機ケトン類、有機エステル等のヘテロ
原子を含有する有機化合物の存在または不存在下
に粉砕あるいは粉砕以外の方法にて活性化した三
塩化チタン、三塩化チタン共晶体または、三塩化
チタン組成物、または(ヘ)これらの混合物、であ
る。 担体付チタン触媒成分とは、たとえば、ハロゲ
ン含有マグネシウム化合物、カルボニル基含有有
機化合物およびチタン化合物を構成成分とする固
体触媒成分である。ここでハロゲン含有マグネシ
ウム化合物としては、最も代表的な化合物として
ハロゲン化マグネシウム、特に塩化マグネシウム
があげられる。カルボニル基含有有機化合物と
は、エステル類、ケトン類、酸ハライド類、酸無
水物類などであり、最も代表的な化合物としては
芳香族カルボン酸エステル、特に安息香酸エチル
があげられる。チタン化合物としては三価ないし
四価の化合物があり、最も代表的な化合物として
四ハロゲン化チタン、特に四塩化チタンがあげら
れる。担体付チタン触媒成分の具体例は、特開昭
53−45688号、同53−134888号、同54−3894号、
同54−31092号、同54−39483号各公報、特願昭52
−158339号、同53−960号、同53−25351号、同53
−38918号各明細書などに開示されている。更に、
特開昭48−16986号、同50−108385号、同50−
108386号、同50−126590号、同53−277号各公報
などで開示された製造法も利用することができ
る。 立体規則性触媒を形成する他方の成分として好
ましい一般式AlRoX3-oで表わされるハロアルキ
ルアルミニウム化合物は、Rがアルキル基、Xが
ハロゲン、またはOR0(R0は炭素数12以下の炭化
水素残基)、nは0より大きく3以下の任意の数
であるものである。具体的には、たとえば、ジメ
チルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニ
ウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロ
ライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、
エチルアルミニウムジクロライド、トリエチルア
ルミニウム、ジエチルアルミニウムエトキサイド
等またはこれらの混合物がある。 3 実験例 1 重合操作 実施例 1 内容積100リツトルのSUS−27製オートクレー
ブ中にヘプタン40リツトル、活性化三塩化チタン
組成物(東邦チタニウム社製「TAC−132」30
g、およびジエチルアルミニウムクロライド60g
を装入した。 重合は、四段階に分けて行なつた。 第一段重合は、オートクレープを50℃にて内圧
力を2Kg/cm2・Gに保つようにプロピレンを吹き
込みながら所定時間実施して表1に記載されてい
る重合体量が得られた。この間、気相水素濃度が
12容量%となるように水素を装入した。 第二段重合は、オートクレーブ内を60℃に昇温
し、エチレン含有率3モル%のプロピレン−エチ
レン混合物と水素とを、内圧力を4Kg/cm2・G
に、気相水素濃度を12容量%に保つように装入し
て所定時間実施した。気相部平均エチレン含有率
は3モル%であつた。 第三段重合は、第二段重合終了後、残留プロピ
レンを速やかに常圧まで放出させ、次いでエチレ
ン含有率40モル%のプロピレン−エチレン混合物
を1.5Kg/時にて所定時間供給することにより実
施した。気相部の平均エチレン含有率は、32モル
%であつた。 第四段重合は、第三段重合に引続きエチレンを
1.5Kg/時の速度で、気相水素濃度が60容量%と
なるようにコントロールしながら所定時間実施し
た。気相部の平均エチレン含有率は、90モル%で
あつた。なお、重合条件及び生成重合体組成の詳
細は、表1に示した通りである(気相部のエチレ
ン含有率は、水素を除外して計算したものであ
る)。このようにして得られた重合体スラリーに
ブタノール−ヘプタン混合物を大量に入れて触媒
を失活させ、次いで水を加えて撹拌後静置して二
層に分け、油層から遠心分離によつて共重合体を
分離した。パウダー10Kgが得られた。 実施例 2 四塩化チタンを不活性溶媒中でジエチルアルミ
ニウムクロライドにより還元して得られた褐色三
塩化チタンを約当モルのジイソアミルエーテルで
常温処理したのち、四塩化チタンのヘキサン溶液
によつて処理して、紫色チタンの固体を得た。こ
の固体10gとジエチルアルミニウムクロライド50
gとを用い、各段階のMFRが実施例1と同じに
なるように水素濃度を変更した以外は、実施例1
と同一重合を実施して表1に得られる結果を得
た。 実施例 3 触媒として、特開昭54−31092号公報の実施例
−1に記載されたチタン触媒成分の調製法にて得
られたスラリーをチタン原子換算で1.2モル、ト
リエチルアルミニウム17g、p−トルイル酸メチ
ル7.7gを用いて、実施例2と同様な重合を実施
して、表1に得られる結果を得た。 実施例4および6 各段の重合割合を表1のように変更する以外は
実施例1と同一の重合方法にて実施した。 比較例 1 この比較例は、本発明によつて得られる共重合
体に第一段の重合体部分(A)の存在がない場合には
生成する共重合体のスラリー性状及び剛性が著し
い影響を受けることを示すためのものである。 実施例1において、第一段の重合を実施せず、
直接第二段重合を開始した。第二段の重合量は実
施例1の第一段と第二段との合計の重合量と同一
に設定した。 比較例 2 この比較例は、本発明によつて得られる共重合
体に第二段の重合体部分の存在がない場合には生
成する共重合体の耐衝撃性が影響を受けることを
示すためのものである。 実施例1において、第二段の重合を実施せず、
第一段の重合量は実施例1の第一段と第二段との
合計の重合量と同一に設定した。 比較例3および4 これらの比較例は、本発明によつて得られる共
重合体に各々第三段および第四段の重合を省略し
た場合に重合体組成物の耐衝撃性が影響を受ける
ことを示すためのものである。 比較例1および比較例2と同様に、実施例1に
おいてそれぞれの重合工程を省略し、工程省略に
よる重合体量の減少はそれぞれ前段の重合量を増
やすことにより補償した。 比較例5および6 これらの比較例は、本発明の有効性を示す為に
二段重合法の品質レベルを示すものである。つま
り本発明の重合法の各々二段及び三段、または二
段及び四段の各工程を省略した場合の耐衝撃性に
影響を与えることを示すものである。 2 物性評価 実施例1〜6、比較例1〜6で得られた粉末状
重合物を、それぞれ同じ条件で安定剤を配合して
押出機によりペレツト化した。得られたペレツト
を射出成形して、厚さ2mmのシートをつくつて、
物性試験を行なつた。 結果は表2に示す通りであつた。各物性値の測
定方法は以下の方法によつた。 MFR=ASTM−D1238条件L エチレン含有率=赤外吸収−スペクトル法 アイゾツト衝撃強度=ASTM−D256 (ノツチ付) 低温脆化温度=JIS K−6760−1971 曲げ弾性率=ASTM−D790 引張破断点伸び=ASTM−D638
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 立体規則性触媒の存在下に下記(A)〜(D)の工程
    を段階的に実施することを特徴とする、プロピレ
    ン共重合体の製造法。 (A) 最終共重合体の0.1〜60重量%がアイソタク
    チツク指数90以上のポリプロピレンで占められ
    るように、プロピレンを重合させる工程、 (B) 最終共重合体の3〜80重量%がエチレン単位
    含量0.5モル%ないし15モル%未満のエチレン
    とプロピレンとの共重合体で占められるよう
    に、重合帯域でのガス相のエチレン含有率が
    0.5モル%ないし15モル%未満である条件下に
    プロピレンとエチレンとを共重合させる工程、 (C) 最終共重合体の3〜40重量%がエチレン単位
    含量15モル%ないし90モル%未満のエチレンと
    プロピレンとの共重合体で占められるように、
    重合帯域でのガス相のエチレン含有率が 10モル%ないし90モル%未満である条件下に
    プロピレンとエチレンとを共重合させる工程、 (D) 最終共重合体の1〜40重量%がエチレン単位
    含量90モル%〜100モル%のエチレン重合体で
    占められるように、重合帯域でのガス相のエチ
    レン含有率が90〜100モル%である条件下にエ
    チレンまたはエチレンとプロピレンとを重合さ
    せる工程。 ただし、最終重合体中のエチレン単位含量が
    3〜60モル%となるように各工程での重合を調
    節する。 2 工程を(A)−(B)−(C)−(D)の順序で実施する、特
    許請求の範囲第1項記載のプロピレン共重合体の
    製造法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4945308A (ja) * 1972-09-07 1974-04-30
JPS50142652A (ja) * 1974-04-08 1975-11-17
JPS5810415A (ja) * 1981-07-02 1983-01-21 Masabumi Kato 穿孔用の工具

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