JPS63132887A - 新規なイミド誘導体 - Google Patents

新規なイミド誘導体

Info

Publication number
JPS63132887A
JPS63132887A JP27141087A JP27141087A JPS63132887A JP S63132887 A JPS63132887 A JP S63132887A JP 27141087 A JP27141087 A JP 27141087A JP 27141087 A JP27141087 A JP 27141087A JP S63132887 A JPS63132887 A JP S63132887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
compound
general formula
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27141087A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Antoku
安徳 富士雄
Mayumi Yoshigi
吉儀 真弓
Kitaro Saji
幾太郎 佐治
Atsuyuki Kojima
小島 淳之
Kikuo Ishizumi
石墨 紀久夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP27141087A priority Critical patent/JPS63132887A/ja
Publication of JPS63132887A publication Critical patent/JPS63132887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規イミド誘導体およびその酸付加塩に関する
〔従来技術〕
従来、抗精神病薬としては、クロルプロマジンに代表さ
れる三環系抗情神病薬、ハロペリドールに代表されるブ
チロフェノン系抗精神病薬が用いられてきたが、それら
には錐体外路系副作用(カタレプシー等)等の中枢性副
作用、血圧陣下等の末梢性副作用が付随しており、臨床
適応上大きな問題となっていた。
〔余白〕
クロルプロマジン    ハロペリドール近年、これら
の諸問題点の内のいくつかを解決したものとして、ブス
ピロン、チアスピロン等のスピロイミド系化合物が見出
され、開発されつつある。
ブスピロン チアスピロン 即ち、これらスピロイミド系化合物は、例えばカタレプ
シー惹起作用等の錐体外路系副作用がハロペリドール等
のブチロフェノンに比較して軽減された化合物とされて
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の臨床適応されている市販の抗精神病薬に対して、
上記のスピロイミド系化合物は、問題とされていた副作
用を軽減した点で興味ある化合物といえる。また、抗精
神病作用の指標といえる抗ドーパミン作用(例えば、ア
ポモルフインを用いた抗クライミング行動試験等で測定
される)は例えばチアスピロンにおいては腹腔内投与で
は、クロルプロマジンより強く、ハロペリドールとほぼ
同等と言う程強いものであった。しかしながら驚くべき
ことにこのチアスビロンの抗ドーパミン作用は、経口投
与時には、著しく滅弱することが本発明者らの検討の結
果明らかになった。
そこで、本発明者らは旧来の問題点および新たに見出さ
れた上記の問題点を改善した抗精神病薬を創製すべく、
鋭意研究を重ねた結果、本発明化合物である新規なイミ
ド誘導体を見出し、このものが目的とした薬理約諾作用
を有することを見出して、本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、一般式(1) 〔式中、Aはカルボニル基またはスルホニル基を表わし
、Bは、Aがカルボニル基の場合には、−(式中、Rt
およびR2は共に水素原子を表わすか、いずれか一方が
水素原子であり、他方はヒドロキシ基、アルキル基また
はアルカノイルオキシ基であるか、またはR5およびR
2が一緒になってオキソ基を表わす。Eはメチレン基、
エチレン基または酸素原子を表わし、−一一は単結合ま
たは二重結合を表わす。)で表わされる基、一般式し、
Rt 、Rtおよび一一一は前述と同様の意味を表わす
。)で表わされる基 (式中、Rt、Rzおよび一;;=、は前述と同様の意
味を表わし、R,、R,、R5、R,、Rt、R11は
水素原子またはアルキル基を表わす、)で表わされる基
、一般式 (式中、R1およびR1゜は低級アルキル基を表わす。
)で表わされる基、または一般式 (式中、R11およびR1□は低級アルキル基か、また
は−緒になって、低級アルキレン基を表わす。
nはOllまたは2の整数を表わす。)で表わされる基
を表わし、Aがスルホニル基である場合には、1.2−
フェニレン基を表わす、Wは低級アルキレン基、低級ア
ルケニレン基、低級アルキニレン基または水酸基が置換
していてもよい低級アルキレン基を表わす。Gは置換ベ
ンゾイソチアゾリル基、置換または無置換のベンゾイル
基あるいは置換または無置換ベンズチアゾリル基を表わ
す。)で表わされるイミド誘導体〔以下、イミド誘導体
(1)という〕およびその酸付加塩を提供するものであ
る。
R’+ 、R2、Rs、R−1Rs、R−1R?、R1
1,R1、RIo、R11およびR11に於けるアルキ
ル基は、直鎖状または分枝状のいずれでもよく、好適に
はC1−4の低級アルキル基が挙げられ、さらに具体的
には、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル
またはブチル基等が例示される。
R+ 、Rzに於けるアルカ4Δルオキシ基としては、
好ましくはCl−4のアルカノイルオキシ基が挙げられ
、さらに具体的には、例えばアセトキシ、プロパノイル
オキシまたはブタノイルオキシ基等が例示される。
RI l、R1□に於ける低級アルキレン基としてはC
3−5のアルキレン基であり、好ましくはトリメチレン
基、テトラメチレン基等が挙げられる。
Gに於ける置換ベンズイソチアゾリル基の置換基として
はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子およびトリ
フルオロメチル基が好適なものとして例示される。当該
置換基としてのアルキル基は、直鎖状または分枝状のい
ずれでもよく、好ましくはCI−4の低級アルキル基が
挙げられ、さらに具体的には例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピルまたはブチル基が例示される。ア
ルコキシ基は、直鎖状または分枝状のいずれでもよく、
好ましくはCl−4低級アルコキシ基が挙げられ、さら
に具体的には、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ
、イソプロポキシまたはブトキシ基が例示される。また
、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子またはヨウ素原子が挙げられる。Gにおけるベンゾ
イル基およびベンズチアゾリル基は置換されていてもよ
く、その場合の置換基としては、上記と同様のものが例
示される。上記ベンズイソチアゾリル基、ベンゾイル基
およびベンズチアゾリル基における置換基の数は1〜3
個であることが好ましい。
Wに於ける低級アルキレン基としては、直鎖状または分
枝状のいずれでもよく、好適にはCl−6の低級アルキ
レン基があげられ、さらに具体的には、例えば、メチレ
ン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチ
レン、2−メチルトリメチレンまたは2−メチルテトラ
メチレン等が例示される。
当該低級アルキレン基は置換基を有していてもよく、そ
の置換基としては、このましくは水酸基が例示される。
Wに於ける低級アルケニレン基は直鎖状または分枝状の
いずれでもよく、好適にはC2−4の低級アルケニレン
基が挙げられ、さらに具体的には、例えば、エテニレン
、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘキセニ
レン、メチルブテニレン等が例示される。
Wに於ける低級アルキニレン基は直鎖状または分枝状の
いずれでもよく、好適にはC1−4の低級アルキニレン
基が挙げられ、さらに具体的には、例えば、エチニレン
、プロビニレン、ブテニレン、ペンチニレン、メチルブ
テニレン等が例示される。
本発明化合物(1)はたとえば、所望に応じて各種の無
機酸または有機酸、たとえば塩酸、臭化水素酸、沃化水
素酸、硫酸、酢酸、蓚酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸
、フマール酸、マレイン酸などと酸付加塩を形成するこ
とができる。また、塩を対応する塩基形に変えるには、
適当なアルカリによる通常の処理を行えばよい。
本発明化合物(1)は、例えば下式で表わされる諸方法
で製造される。
〔余白〕
製造法a) (X)       (XI) 〔式中、A、B、GおよびWは前述と同じ意味を表わし
、Xは脱離基(例えば塩素、臭素、ヨウ素原子等のハロ
ゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、P−)ルエンス
ルホニルオキシ基等のアルキルまたはアリールスルホニ
ルオキシ基)を表わし、X′は上記脱#基におけると同
様のハロゲン原子を表わす。〕 即ち本発明化合物(+)は一般式(I[)の化合物と一
般式(I[[)のアミン誘導体とを不活性有機溶媒上反
応させることによって得られる。好ましい?8媒として
はピリジン、n−フ゛チルアJレコール、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどが挙げられ、これらの溶媒下、還
流温度で反応させることが望ましい。
また、本発明イミド誘導体(1)は一般式(TV)の化
合物〔以下、化合物(rV)という〕と一般式(V)で
表わされる化合物(以下、化合物(V)という)とを適
当な有機溶媒下、酸結合剤の存在において反応させるこ
とによって得られる。好ましい溶媒としては、ベンゼン
、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセト
ニトリル、n−ブチルアルコール等が挙げられ、これら
の溶媒中、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、水素化ナ
トリウム等のアルカリおよびアルカリ土類金属の炭酸塩
、重炭酸塩または水素化物、トリエチルアミン等の第3
級アミンおよびピリジンのような酸結合剤の存在下、室
温ないしは加熱下で反応させることが望ましい。
また、本発明イミド誘導体(1)は一般式(■)の化合
物〔以下、化合物(■)という〕と一般式(IX)で表
わされるアミン誘導体〔以下、化合物(IX)という〕
とを適当な有機溶媒下、酸結合剤の存在において反応さ
せることによって得られる。
好ましい溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン、
ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、n−ブチルア
ルコール等が挙げられ、これらの溶媒中、炭酸カリウム
、重炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム等のアルカリお
よびアルカリ土類金属の炭酸塩、重炭酸塩または水素化
物、トリエチルアミン等の第3級アミンおよびとリジン
のような酸結合剤の存在下、室温ないしは加熱下で反応
させることが望ましい。
さらに本発明イミド誘導体(1)は一般式(X)で表わ
される化合物〔以下、化合物(X)という〕と一般式(
XI)で表わされる化合物〔以下、化合物(XI)とい
う〕とを適当な有機溶媒下、酸結合剤の存在において反
応させることによって得られる。好ましい溶媒としては
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド
、アセトニトリル、n−ブチルアルコール等が挙げられ
、これらの溶媒中、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、
水素化ナトリウム等のアルカリおよびアルカリ土類金属
の炭酸塩、重炭酸塩または水素化物、トリエチルアミン
等の第3級アミン及びピリジンのような酸結合剤の存在
下、室温ないしは加熱下で反応させることが望ましい。
本製法における原料化合物である化合物(II)、(I
II)、(rV)、(■)、(V)、(IX)、(X)
および(XI)はそれ自身公知化合物であるか、若しく
は公知の合成法により合成できる化合物である。
以下に各原料化合物について、その合成文献および合成
法について説明する。
i)原料化合物(II) 以下の文献において公知であるか、その当該文献に記載
の方法に準じて合成することができる。
・特開昭60−87262号公報、 ・ジャーナル オプ アメリカン ケミカル ソサエテ
ィ(J、 Am、 Chew、 Soc、)  63.
3167(1941)、 ・ジャーナル オプ アメリカン ケミカル ソサエテ
ィ(J、 An、 CheIIl、 Soc、)  7
2.1678(1950)、 ・ジャーナル オプ アメリカン ケミカル ソサエテ
ィ(J、 Am、 Che+n、 Soc、)  7土
、3094(1952)、 ・ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエテ
ィ(J、 Am、 Chew、 Soc、)  73.
4889(1951)、 ・ジャスタス・リーピックス・アナーレン・デア・ヘミ
 (Justus Liebigs Annalen 
der Chemie)−乳ユ」−11(1934) ii )原料化合物(It/)、(■)および(X)以
下の反応経路により合成される。
(n)     (TV)    (■)(式中A、B
、WおよびXは、前述と同じ意味を表わす。) すなわち、化合物(X)はRPC特許出願公開番号第0
109562号明細書記載の方法、もしくは特開昭60
−87262号公報、特開昭60−87284号公報、
特開昭60−23373号公報記載の方法に準じて化合
物(II)から化合物(■)、化合物(■)を経由して
製造される。
化合物(IV)および(■)は上記文献に記録されてい
るか、若しくは上記文献記載の製法により合成すること
もできる。
1ii)原料化合物(III)、(V)、(IX)およ
び(XI)以下に示した文献により公知であるか、もし
くは公知の方法に準じて製造することができる。すなわ
ち、化合物(XI)および化合物(IX)は、たとえば
、特開昭53−112882号公報、米国特許第378
6150号、ジャーナル オブ メディシナル ケミス
トリー(J、 Med、 Chew、) 29.359
 (1986)、特開昭59−227882号公報に記
載されているか、もしくは上記文献に記載された方法に
従って誘導される。
また、化合物(I[l)および化合物(V)は、以下に
示した反応経路により合成することもできる。
(XXV)        (■) (VT) (V’)     (IX)       (V)(式
中、X#は脱離基を表わし、W、GおよびXは前記と同
じ意味を表わす。) 即ち、化合物(III)は、たとえば特開昭60=87
262号公報記載の方法に準じてフタルイミド(XXV
)より化合物(■)を経て化合物(Vl)とした後、一
般的な反応条件、例えばガブリエル反応により目的とす
る化合物(III)に誘導することができる。化合物(
V)は化合物(V′)と化合物(IX)とを反応させる
ことによって得られる。
袈遣広工Y (式中、G、AおよびBは前述と同じ意味を表わす。W
′は低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を表
わす、) 即ち、本発明の目的化合物に包含される所の一般式(1
−2)で表わされるアルキレン誘導体〔以下、化合物(
1−2) という〕は対応するオレフィン誘導体または
アセチレン誘導体、即ち一般式([1)で表わされる化
合物〔以下、化合物(1−1)という〕に水素添加反応
を行うことにより合成することができる。
本反応は通常行われる水素添加反応により実施されるが
、例えば、触媒の存在下で水素添加を行う接触還元法が
特に有効である。
接触還元反応は、例えば白金、パラジウム、ロジウム、
ニッケル、コバルトなどの金属触媒あるいはこれらを炭
素等の担体に保持させた触媒等、一般的に用いられる触
媒の存在下で行うことができ、また、例えばベンゼン、
トルエン、ヘキサン、メタノール、エタノール、エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチルなど
の不活性溶媒中で実施するのが望ましい0本反応は常温
常圧条件で進行するが、加温、加圧により反応を促進す
ることができ、場合によっては冷却下で行ってもよい。
理論量の水素を吸収させることにより、本反応は達成さ
れる。反応終了後は、通常の有機化学的手法により、生
成物を単離、精製することができる。
本反応において使用される原料化合物(1−1)は、製
造法a)、c)およびd)の方法によって製造すること
もできる。
11」1つ− (XIv)                (IX)
(式中、A、BおよびGは前述と同じ意味を表わす。) 即ち、本発明の目的化合物(1)に包含される所の一般
式(1−3)で表わされる化合物〔以下、化合物(1−
3)という〕は一般式(Xmで表わされるN−プロパル
ギル誘導体〔以下、化合物(XIv)という〕に一般式
(IX)で表わされるピペラジン誘導体〔以下、化合物
(IX)という〕とホルムアルデヒドを、不活性溶媒中
、マンニッヒ型に反応させることにより製造することが
できる。
本反応においては金属イオンによる触媒効果が大きく、
たとえば塩化銅、硫酸銅、酢酸銅、塩化鉄等は効果の大
きなものとして挙げられる。
不活性溶媒とは反応に関与しない溶媒を意味し、水、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、エーテル、メチレング
ライコールジメチルエーテル、メチルセルソルブ等各種
のものおよびそれらの混合物が挙げられる。
反応は一般的には使用溶媒の沸点またはそれ以下の温度
範囲で加熱して促進することもできるが、また場合によ
っては冷却してこれを抑制することもできる。
なお、本反応において使用される原料化合物(XIV)
および(IX)は製造法a)の方法により製造すること
もできる。
皇1」ハD− (XV’ ) (I−4) (式中、A、BおよびGは前述と同じ意味を表わす、) 即ち、本発明の目的化合物(1)に包含される所の一般
式(I−4)で表わされる化合物〔以下、化合物(1−
4)という〕は、一般式(XV’ )で表わされる化合
物を、接触還元触媒の存在下、適当な溶媒中で水素と接
触とさせ、等モルの水素添加を行うことにより製造され
る。
還元触媒としては白金、パラジウム、ロジウム、ニッケ
ル、コバルト等の一般的に水素添加反応に使用される触
媒を同様に適用することが可能であるが、この際原料化
合物と等モルの水素が吸収されたことを認めた時点で反
応を停止させることが望ましい。
部分還元触媒としてはパラジウム−炭酸カルシウム、パ
ラジウム−硫酸バリウム等の活性の弱い触媒がより望ま
しく、またリンドラ−触媒等のこれらの弱活性の触媒を
さらに塩基性アミン、硫黄化合物、鉛化合物等で被毒し
た触媒を用いることはさらに望ましい。この際において
も、原料化合物と等モルの水素が吸収されたことを認め
た時点で反応を停止させることが望ましい。
この部分水素添加反応は望ましくはベンゼン、トルエン
、ヘキサン、メタノール、エタノール、エーテル、テト
ラヒドロフラン、酢酸エチル等の不活性溶媒中にて実施
し、その反応温度および水素圧に関しては、加温加圧上
条件も可能であるが、常温常圧条件で充分反応は進行し
、場合によっては冷却下で行うこともできる。
反応終了後は通常の有機化学的手法に従って目的物を単
離、精製することができる。
本反応において使用される原料化合物(XV’ )は製
造法a)およびC)の方法により製造することもできる
(X■)        (■) (式中、A、BおよびGは前述と同じ意味を表わす。) 即ち、本発明の目的化合物(1)に包含される所の一般
式(I−5)で表わされる化合物〔以下、化合物(T−
5)という〕は、−C式(X■)で表わされるエポキサ
イド誘導体〔以下、化合物(X■)という〕と一般式(
IK)で表わされるアミン誘導体〔以下、化合物(IX
)という〕とを不不活官有a溶媒下反応させることによ
って得られる。好ましい溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル
、n−ブチルアルコール等が挙げられ、これらの溶媒中
、還流温度で反応させることが望ましい。
なお、原料化合物(X■)および化合物(IX)は、製
造法a)の方法に準じて製造することができる。
(IV)        (XIX) (I−6) (式中、A、BおよびGは前述と同じ意味を表わす。) 即ち、本発明の目的化合物に包含される所の一般式(1
−6)で表わされる化合物〔以下、化合物(L6) と
いう〕は一般式(IV)で表わされる化合物〔以下、化
合物(IV)という〕と一般式(XIX)で表わされる
アミン誘導体〔以下、化合物(XIX)という〕を不活
性溶媒下、塩基の存在下において反応させることによっ
て得られる。好ましい溶媒としてはベンゼン、トルエン
、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、
n−ブチルアルゴール等が挙げられ、これらの溶媒中、
炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム等
のアルカリおよびアルカリ土類金属の炭酸塩、重炭酸塩
または水素化物、トリエチルアミン等の第3級アミンお
よびピリジンのような塩基の存在下、室温ないしは加熱
下で反応させることが望ましい。
なお本反応において使用される原料化合物(IV)およ
び(XIX)は、製造法a)の方法により製造すること
もできる。
〔作用・効果〕
本発明化合物(1)は、優れた抗精神病作用を示す。さ
らに、従来の市販されている、ブチロフェノン系抗精神
病薬、フェノチアジン系抗精神病薬に一般的にみられる
副作用、錐体外路系副作用は非常に弱い。しかも、前述
したスピロイミド系化合物の抗精神病作用は経口投与時
には著しく滅弱することが判明しているが、本発明化合
物(1)は経口投与時においても、強い抗精神病作用を
有することが明らかとなった。以下に薬理試験を詳説す
る。
(実験方法) (1)抗精神病作用 臨床における抗精神病作用の代表的インビトロ(in 
vitro)試験法であるドーパミンD2受容体バイン
ディングアッセイ(binding assay)を用
いた。
牛脳線条体膜両分のD!受容体に対する化合物の親和性
を以下の方法で検討した。(T、 l[uno、 K。
5aijoh and T、 Tanaka、 J、 
Neurochem、 41+ 841(1983)参
照〕 (a)膜画分の調製□新鮮な牛脳線条体を20倍容量の
Tris4C11J街液(pl(7,4,0,05M)
中でホモジナイズし、50,000Xg、10分間の遠
心分離により得られた膜画分を同容量の緩衝液で2回洗
浄し、膜画分標品を得た。
(b)ディスプレイスメントアッセイ(displac
ementassay)□上記の膜画分(1mg蛋白を
含む)を〔1H〕スビペロン(19Ci/mmol) 
1 n M、 120mM  NaC1,25m M 
 Tris−HCI (pi(7,4)、および被検化
合物10−q〜10−’Mを含む緩衝液中で37°C1
30分間インキュベートし、反応後膜両分をワットマン
(Whatman) G F / Bグラスフィルター
で集めて、膜結合〔3H〕スピペロン量を液体シンチレ
ーションカウンターにより測定した。
各被検化合物濃度における(’11)スピベロンのD2
受容体に対する特異的結合量を次式より求め、ヒルプロ
ント(旧+1 plot)から、IC50値およびKi
値を求めた。
特異的結合量=総語合量−非特異的結合ffi”(’ 
10−’M  スピペロン共存下での結合量)[C50 C50Ki(n□ x+z/Kn く実験結果〉 ドーパミンDi受容体パインディングアッセイの結果は
表1に示した。
表1 表1に示した結果から明らかなように、本発明イミド誘
導体(1)およびその酸付加塩は、ドーパミンD2受容
体に対して高い親和性を有している。換言すると、従来
の抗精神病薬と同等の抗精神病作用を存していることが
明らかである。また、本発明者らの研究により、従来の
抗精神病薬が一般的に存する錐体外路系の副作用、たと
えばカタレプシー惹起作用が非常に弱いことから本発明
化合物は、抗精神病薬としての選択性が高く、安全域の
広い薬物と言え、一般の精神病患者のみならず、ともす
れば副作用の発現しやすい老人の精神疾患患者にも適用
できるものと考えられる。
さらに本発明イミド誘導体(1)およびその酸付加塩は
陰性症状にも作用を現わすと共に、抗精神病作用のみな
らず、鎮痛作用、抗アレルギー作用、循環器系作用を有
するものもあり、それらの疾患への適用も考えられる。
本発明化合物イミド誘導体(1)およびその酸付加塩は
、これを抗精神病薬として用いるにあたり経口的または
非経口的に投与することができる。
すなわち通常用いられる投与形態、たとえば錠剤、カプ
セル剤、シロップ剤、懸濁液等の型で経口的に投与する
ことができ、あるいはその溶液、乳剤、懸濁液等の液剤
の型にしたものを注射の型で非経口投与することができ
る。坐剤の型で直腸投与することもできる。
また、前記の適当な投与剤型は許容される通常の担体、
賦型剤、結合剤、安定剤などに活性化合物を配合するこ
とにより製造することができる。
また注射剤型で用いる場合には許容される緩衝剤、溶解
補助剤、等張剤等を添加することもできる。
投与量、投与回数は症状、年令、体重、投与形態等によ
って異なるが、通常は成人に対し1日あたり約0.5〜
tooo■、好ましくは3〜500■を1回または数回
に分けて投与することができる。
〔参考例・実施例〕
以下に参考例および実施例により本発明を説明するが、
本発明はもとより、これに限定されるものではない。
(イ)化合物(If)の合成 参考例1 エキソ−5−ヒドロキシビシクロ(2,2,1)へブタ
ン−エキソ−シス−2,3−ジカルボン酸の合成 υ 無水ビシクロ(2,2,1)へブタ−5−エン−エキソ
−2,3−ジカルボン酸3gを50%硫酸水溶液30−
に懸濁させ、80°Cで3時間撹拌した。
水300 mlで希釈後30分間還流した。少過剰の塩
化バリウム水溶液(塩化バリウム2水和物50gの水2
00m7溶液)を加え、析出晶を濾去し、濾液を減圧濃
縮した。残渣を酢酸エチル300a7で2回熱抽出を行
い、さらにアセトン3001117で2回熱抽出を行っ
た。酢酸エチルどアセトン溶液を併せ、残圧下濃縮を行
い、残った結晶をアセトニトリルで洗浄濾取を行い、収
量1.09 g、収率29.8%の標記化合物を得た。
(融点196〜198”c) エキソ−5−アセトキシビシクロ(2,2,1)ヘプタ
ン−エキソ−2,3−4水ジカルボン酸の合成エキソ−
5−ヒドロキシビシクロ(2,2,1)へブタン−エキ
ソ−2,3−ジカルボン酸3gとアセチルクロライド3
0−の混合物を2時間還流し、減圧下アセチルクロライ
ドを留去した。残渣にベンゼンを加え2回留去を行い、
油状物として標記化合物を得た。
(ロ)化合物(IV)の合成 参考例3 ビシクロ(2,2,2)オクタン−2,3−ジカルボキ
シイミドの合成 無水ビシクロ(2,2,2)オクタン−2,3−ジカル
ボン酸3 g (16,6s+5ol)のテトラヒドロ
フラン9@Zの溶液を氷水冷却下、29%アンモニア水
6 g (83mmol)と水18−の溶液へ滴下し、
混合液を加温する。溶媒を常圧で留去後、無水酢酸10
−を加え30分間還流を行った。溶媒を減圧上留去し、
残渣ヘドルエン24tZを加え昇温を行った。冷却後、
析出晶を濾取し、標記化合物を得た。(融点199〜2
00°C)参考例4 シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミドの合成 無水1,2−シクロヘキサンジカルボン酸3g(19,
5mmol)と、29%アンモニア水3.4gの混合液
を加温し、内温180〜190°Cで2時間保温を行い
、定量的に標記化合物を得た。(融点132〜136’
c) 参考例3または4の方法に準じて以下の化合物を得た。
人 \4・      物性データ 幹NH融点153〜155°C (〕<装NH融点173〜176°C 7〔:ズミ>H融点75〜82°C CH,0 (〕ミ> H融点187.5〜189°C1(〕ハ)I
I    融点163.5〜164.5°C(ハ)化合
物(■)の合成 n 参考例5 N−(4−ブロモブチル)ビシクロ(2,2゜1〕へブ
タン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの合成 ビシクロ(2,2,1)へブタン−2,3−ジ−エキソ
−カルボキシイミド(50g)、テトラメチレンブロマ
イド(327gL無水炭酸カリウム(50g)及びアセ
トン(500atZ)の混合液を撹拌下、5時間還流加
熱した。冷却後、無機物を濾別し、濾液を減圧上蒸留す
ることにより、標記化金物を油状物として得た。
71.4g(78,6%)  bp。
173−180°C/ 0.04 ffim)IgI 
Rシ二AL”(am−’)  : 1765.1700
.1430、1395、 参考例6 N−(4−ブロモブチル)フタルイミドの合成フタルイ
ミドカリウム2 g (10,8mm、ol)、1゜4
−ジブロムブタン10.8 t< (50mmol)お
よび乾燥ジメチルホルムアミド10−の混合液を浴温9
0〜100°Cにて10時間撹拌した。次いで析出晶を
濾去後濾圧下溶媒の留去を行った。更に、過剰の1.4
−ジブロムブタンを留去し、残渣をシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーで精製を行い標記化合物を得た。(
融点81〜82°C)参考例5または6の方法に準じて
以下の化合物を得た。
〔以下余白〕
参考例7 N−(4−ブロム−3−ヒドロキシブチル)シクロヘキ
サン−1,2−ジ−カルボキシイミドの合成 N−(3−フチニル)シクロヘキサン−1,2−ジカル
ボキシイミド1 g (4,8ms+ol) 、N−ブ
ロムコハク酸イミド0.86 g (4,8mmol)
および水2mlの混合物を室温にて4時間撹拌した。反
応終了後、水を加え不溶物を溶解後、ベンゼンで抽出を
行った。ベンゼン層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥を行い、更に溶媒を減圧上留去すると1.
4 g (95,8%)の標記化合物を得た。
I RνWi4”(cm−’)  : 1160.17
00.1440.1400、 (ニ)化合物(X)の合成 〔余白〕 参考例日 N−(4−ピペラジニルブチル)ビシクロ〔2゜2、l
]ヘプタン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの
合成 N−(4−ブロモブチル)ビシクロC2,2゜1〕へブ
タン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミド30 g
 (0,1mol)ピペラジン86g (1mol)及
びトルエン250 calの混合物を2時間還流を行っ
た。反応終了後、氷水冷却を行い析出晶を濾去し、濾液
を減圧上濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマト
グラフィーで精製を行い標記化合物を得た。
rR+z二44’(cm−’)   : 3100  
 3600(broad)。
1760.1690 (ホ)化合物(IX)および(XI)の合成11N N
−G、       X’−G−一ノ (IX)       (XI) (XXI)           (XXII)(XX
V[) 3−(1−ピペラジニル)−6−クロル−1゜2−ベン
ズイソチアゾール(XXVI)の合成■ ゛濃塩酸水1
50@lおよび水150dの溶液中へ、撹拌下、内1o
〜5°Cにて4−クロルアントラニル酸(XXI) 8
5.5 g 、苛性ソーダ20.5g。
亜硝酸ナトリウム35gおよび水llの溶液を滴下し、
30分間保冷した。次いで酢酸ナトリウムを加え、溶液
のpHを5〜6とし、得られたジアゾ溶液をキサントゲ
ン酸カリウム240gおよび水750 mlの溶液中へ
75〜80°Cにて滴下、滴下終了後、同温度にて1時
間保温を行った。
不溶物を濾去し、濾液を濃塩酸水を用いてpHを約3と
する。析出晶を濾取し、更に10%苛性ソーダ水400
@1に溶かし、不溶物を濾去、WLt夜を80〜90″
Cで2時間保温した。冷却後、濃塩酸水を加えpHを1
とし、析出晶を濾取、得られた結晶をメタノール21に
懸濁させ、コラ素50gを加え、室温撹拌を2時間行っ
た。析出晶を濾取し、1番品35g、2番晶31gのジ
チオ体(Xi)を得た。(融点309〜310″C) ■ 上記ジチオ体(XXII)30gをチオニルクロラ
イドと5時間還流を行い、更に不溶物を濾去後、減圧下
チオニルクロライドを留去した。残渣の粗結晶をテトラ
ヒドロフラン300dに溶かし、内温O〜5 ”Cにて
アンモニアガスを吹き込み、析出品を濾取し、アミド体
(XXI)24gを得た。(融点301−305°C) ■ 上記アミド体(XXI[l)Igおよび五塩化リン
1.68gを混合し、160°Cで3時間保温、冷却後
、ベンゼン抽出、有機層を水洗後、乾燥、減圧上溶媒を
留去し、ベンズイソチアゾール体(XXIV)652■
を得た。(融点103〜106°C)■ 上記ベンズイ
ソチアゾール体(XXIV) 1.8 gとピペラジン
15gの混合物を120°Cにて10時間反応を行った
。反応液をクロロホルムで抽出を行い、水洗、乾燥後、
減圧上溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルを用いて、中圧液体クロマトグラフィ
ーで精製を行い、標記化合物(XXVI)を210■得
た。
N M R(in CDCl3.δpplI)2、0 
(II(、S)、   2.9〜3.1 (4N)。
3.3〜3.6 (48)、  7.29 (III、
  d、dL7、72 (LH,dL  7.75 (
III、  d)(へ)化合物(XIV)の合成 参考例1O N−プロパルギル ビシクロ(2,2,11へブタン−
2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの合成 プロパルギルアミン(1,12g)の乾燥テトラヒドロ
フラン(10d)溶液中へ、室温、撹拌下、無水ビシク
ロ(2,2,1)へブタン−2,3−ジ−エキソ−カル
ボン酸(164g)の乾燥テトラヒドロフラン(10@
7)i液を滴下した後、徐々に加熱して溶媒等を留去し
、油浴温を150°Cにして、30分そのまま保った。
残留物をクロマト精製することにより、標記化合物を、
81%で得た。(融点94〜94.5℃) 参考例11 N−プロパルギル−ビシクロ(2,2,1)へブタン−
2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの合成 ビシクロ(2,2,1)へブタン−2,3−ジ−エキソ
−カルボキシイミド(3,30g)、プロパルギルブロ
マイド(2,62g)及び無水炭酸カリウム粉末(3,
32g)の乾燥アセトン(30m7)溶液を窒素寛流中
、加熱還流下、1時間撹拌を続けた。
冷却後、無m物を濾別し、濾液を減圧下、濃縮して得ら
れた残渣に、クロロホルム(20dlびn−ヘキサン(
20mgを加えて結晶を溶解させた後に、不溶物をセラ
イトを用いて濾別した。
そのa液をエバボレートし、残渣をn−ヘキサンより再
結晶することにより、標記化合物を91%で得た。 (
融点94〜94.5°C)参考例10または11の方法
に準じて以下の化金物を得た。
(ト)化合物(χ■)の合成 〔以下余白〕 参考例12 N−(3,4−エポキシブチル)ビシクロ〔2゜2.1
〕ヘプクン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの
合成 ビシクロC2,2,1)へブタン−2,3−ジ−エキソ
−カルボキシイミド2.3 g (14,2n+mol
 )1.1−ブロム−1,2−エポキシブタン2 g 
(14,2mmol) 、KzCCh2.9 g (2
1,3m1o+)およびアセトン35m7の混合物を8
.5時間還流下、撹拌を行った。反応終了後、反応液を
冷却し、浮遊物を濾去した。濾液を減圧上濃縮し、残渣
にトルエン100m7及び飽和食塩水50m7を加え抽
出を行った。水層を更にトルエン100−で再抽出を行
い、有機層を併せ硫酸マグネシウムで乾燥を行った。
溶媒を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルを用いてカラムク
ロマトグラフィーを行い、2.6g(79,4%)の標
記化合物を得た。
f Rv:44’(cm−’)  :  1765、1
700.1480、 1440、 参考例13 ■ N−(3−ブテニル)ビシクロC2,2,1)ヘプ
タン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの合成 ビシクロC2,2,l)ヘプタン−2,3−ジ−エキソ
−カルボキシイミド1.65gとジメチルホルムアミド
5m7の混合液中へ、室温撹拌下4−ブロムー1−ブテ
ン1.62 gのジメチルホルムアミド3m1溶液を加
え、さらに粉末無水炭酸カリウム2.07 gを加えた
。反応混合液を昇温し、内温90〜100°Cにて1時
間反応を行った。反応液ヘクロロホルムを加えた後、濾
過し、濾液を減圧下1la1i!を行った。残渣ヘドル
エンを加え、水洗後乾燥を行い、減圧下溶媒を留去し2
.22 gの標記化合物を油状物として得た。
I RνW4L’(cm−’)  : 3050.30
00.2925.1485、 ■ N−(3,4−エポキシブチル)ビシクロ(2,2
,1)へブタン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミ
ドの合成 N−(3−ブテニル)ビシクロ(2,2,l〕へブタン
−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミド2.05 g
のジクロルメタン15−溶液中へ、室温撹拌下、メクク
ロル過安息香酸2.4gのジクロルメタン35−溶液を
加え、15時間反応を行った。反応終了後、チオ硫酸ナ
トリウムの水溶液で処理を行い、さらに重炭酸ナトリウ
ム水溶液で洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣
をシリカゲルを用いてクロマト精製を行い、2.o3g
(96,4%)の標記化合物を油状物として得た。
IRシ二4L”(cm−’)  :  1765、17
00.1480、 1440゜ 参考例12または13の方法に準して以下の化合物を得
た。
〔以下余白〕
実施例1 n N−(4−(4−(6−クロル−1,2−ベンズイソチ
アゾール−3−イルツー1−ピペラジニル〕ブチル〕ビ
シクロ(2,2,1)へブタン−2,3−ジ−エキソ−
カルボキシイミドの合成N−(4−ブロムブチル)ビシ
クロ(2,2゜■〕へブタン−2,3−ジ−エキソ−カ
ルボキシイミド300■、3−(1−ピペラジニル)6
−クロル−1,2−ベンズイソチアゾール290■、炭
酸カリウム380■、沃化カリウム46■およびアセト
ニトリル15mの混合液を4時間環流した。溶媒を減圧
下留去し、残渣に氷水を加え酢酸エチルで抽出、硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルを用いてクロマト精製を行い、更に塩化水素で
処理し、収量120■、収率25.3%の標記化合物を
得た。〔融点219〜221°C(塩酸塩)〕 実施例2 υ N−(4−(4−(4−フルオルベンゾイル)−1−ピ
ペラジニル〕ブチル〕ビシクロ(2,2゜1)へブタン
−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミドの合成 N−(4−ピペラジニルブチル)ビシクロ〔2゜2.1
]へブタン−2,3−ジ−エキソ−カルボキンイミド1
.8g、トリエチルアミン0.7 gおよびテトラヒド
ロフラン18d中は氷水冷下P−フルオルベンゾイルク
ロライド1.1gのテトラヒビ0フ9フ11 30分攪拌し、不溶物を濾去した.濾液を減圧下4縮し
、残渣をシリカゲルを用いてクロマト精製を行い、更に
塩化水素で処理し、収量2.0g、収率73,1%の標
記化合物を得た.(融点253〜254°C) 実施例3 υ N− C4− (4− (ベンズチア−ゾール−2−イ
ル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕ビシクロ〔2、2.
1)へブタン−2,3−ジ−エキソ−カルボキシイミド
の合成 N−(4−ピペラジニルブチル)ビシクロ〔2。
2、1〕へブタン−2.3−ジ−エキソ−カルボキシイ
ミド2g52−クロルヘンズチアゾール1。
1g、炭酸カリウム1.4gおよびジメチルホルムアミ
ド20m1の混合液を90〜100°Cにて4時間保温
、水150dに空け、クロロホルムにて抽出、水洗更に
硫酸マグネシウムで乾燥を行い、減圧上溶媒を留去した
。残渣をシリカゲルを用いてクロマト精製を行い、収f
it1.9号、収率66.2%の標記化合物を得た。(
融点157.5〜160°C)実施例に示した方法に従
って以下に示した化合物を合成することができる。
化合物番号I N−(4−(4−(6−メチル−1,2−ベンズイソチ
アゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕シ
クロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド 化合物番号2 N−(4−(4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕
シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド 化合物番号3 N−(4−(4−(6−メドキシー1.2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕
ンクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド 化合物番号4 N−[4−(4−(6−トリフルオロメチル−1,2−
ベンズイソチアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル
〕ブチル]シクロヘキサン−112−ジカルボキシイミ
ド 化合物番号5 N−(4−(4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕ブチル〕
ビンクロ(2,2,1)へブタ−5−エン−2,3−ジ
−エンド−カルボキシイミド 化合物番号6 N−(4−(4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニルクー2−ヒ
ドロキシブチル〕シクロヘキサン−1,2−ジ−カルボ
キシイミド 化合物番号7 N−(4−〔4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕−3−ヒ
ドロキシブチル〕シクロヘキサン−1,2−ジカルボキ
シイミド 化合物番号8 N−(4−(4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕−2−ト
ランスブテニル〕シクロヘキサン−1,2−ジカルボキ
シイミド 化合物番号9 N−(3−C4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕プロピル
〕シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド 化合物番号1O N−(2−C4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕エチル〕
シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド 化合物番号11 N−(1−(4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)−1−ピペラジニル〕メチル〕
シクロヘキサン−1,2−ジカルボキシイミド 化合物番号12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Aはカルボニル基またはスルホニル基を表わし
    、Bは、Aがカルボニル基の場合には、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1およびR_2は共に水素原子を表わすか
    、いずれか一方が水素原子であり、他方はヒドロキシ基
    、アルキル基またはアルカノイルオキシ基であるか、ま
    たはR_1およびR_2が一緒になってオキソ基を表わ
    す。Eはメチレン基、エチレン基または酸素原子を表わ
    し、■は単結合または二重結合を表わす。)で表わされ
    る基、一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Fはメチレン基またはエチレン基を表わし、R
    _1、R_2および■は前述と同様の意味を表わす。)
    で表わされる基、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1、R_2および■は前述と同様の意味を
    表わし、R_3、R_4、R_5、R_6、R_7、R
    _8は水素原子またはアルキル基を表わす。)で表わさ
    れる基、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_9およびR_1_0は低級アルキル基を表
    わす。)で表わされる基、または一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1_1およびR_1_2は低級アルキル基
    か、または一緒になって、低級アルキレン基を表わす。 nは0、1または2の整数を表わす。)で表わされる基
    を表わし、Aがスルホニル基である場合には、1,2−
    フェニレン基を表わす。Wは低級アルキレン基、低級ア
    ルケニレン基、低級アルキニレン基または水酸基が置換
    していてもよい低級アルキレン基を表わす。Gは置換ベ
    ンゾイソチアゾリル基、置換または無置換のベンゾイル
    基、あるいは、置換または無置換のベンズチアゾリル基
    を表す。〕 で表わされるイミド誘導体またはその酸付加塩。
  2. (2)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、W、E、G、R_1、R_2および■は、特許
    請求の範囲第(1)項の場合と同じ意味を有する)で表
    わされる特許請求の範囲第(1)項記載のイミド誘導体
    またはその酸付加塩。
  3. (3)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、W、F、G、R_1、R_2および■は、特許
    請求の範囲第(1)項の場合と同じ意味を有する)で表
    わされる特許請求の範囲第(1)項記載のイミド誘導体
    またはその酸付加塩。
  4. (4)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、W、G、R_1、R_2、R_3、R_4、R
    _5、R_6、R_7、R_8および■は、特許請求の
    範囲第(1)項の場合と同じ意味を有する)で表わされ
    る特許請求の範囲第(1)項記載のイミド誘導体または
    その酸付加塩。
  5. (5)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、WおよびGは、特許請求の範囲第(1)項の場
    合と同じ意味を有する)で表わされる特許請求の範囲第
    (1)項記載のイミド誘導体またはその酸付加塩。
  6. (6)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_9、R_1_0、WおよびGは、特許請求
    の範囲第(1)項の場合と同じ意味を有する)で表わさ
    れる特許請求の範囲第(1)項記載のイミド誘導体また
    はその酸付加塩。
  7. (7)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1_1、R_1_2、WおよびGは、特許
    請求の範囲第(1)項の場合と同じ意味を有する)で表
    わされる特許請求の範囲第(1)項記載のイミド誘導体
    またはその酸付加塩。
  8. (8)Wがテトラメチレン基、−CH_2CH=CH−
    CH_2−基、−CH_2−C≡C−CH_2−基、▲
    数式、化学式、表等があります▼基または▲数式、化学
    式、表等があります▼であり、Gが置換ベンゾイソ チアゾリル基である場合の特許請求の範囲第(1)項記
    載のイミド誘導体およびその酸付加塩。
JP27141087A 1987-10-27 1987-10-27 新規なイミド誘導体 Pending JPS63132887A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27141087A JPS63132887A (ja) 1987-10-27 1987-10-27 新規なイミド誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27141087A JPS63132887A (ja) 1987-10-27 1987-10-27 新規なイミド誘導体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61228795 Division 1986-09-26 1986-09-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63132887A true JPS63132887A (ja) 1988-06-04

Family

ID=17499660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27141087A Pending JPS63132887A (ja) 1987-10-27 1987-10-27 新規なイミド誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63132887A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02153288A (ja) * 1988-12-05 1990-06-12 Hitachi Ltd ロータリ圧縮機
JPH04308584A (ja) * 1991-01-08 1992-10-30 Adir 新規ベンゾイソオキサゾールおよびベンゾイソチアゾール化合物、その製造法ならびに医薬品組成物
US5532240A (en) * 1991-12-26 1996-07-02 Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. Condensed thiophene compound and pharmaceutical use thereof
WO2020235587A1 (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 国立大学法人富山大学 タンドスピロン誘導体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02153288A (ja) * 1988-12-05 1990-06-12 Hitachi Ltd ロータリ圧縮機
JPH04308584A (ja) * 1991-01-08 1992-10-30 Adir 新規ベンゾイソオキサゾールおよびベンゾイソチアゾール化合物、その製造法ならびに医薬品組成物
US5532240A (en) * 1991-12-26 1996-07-02 Yoshitomi Pharmaceutical Industries, Ltd. Condensed thiophene compound and pharmaceutical use thereof
WO2020235587A1 (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 国立大学法人富山大学 タンドスピロン誘導体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0082402B1 (en) Succinimide derivates and process for preparation thereof
US5532372A (en) Imide derivatives, and their production and use
JPS62123179A (ja) 新規なイミド誘導体
AU2011239966B2 (en) Novel compounds for the treatment of diseases associated with amyloid or amyloid-like proteins
JPH07509726A (ja) Crfアンタゴニストとしてのピロロピリミジン
JP2660407B2 (ja) 新規なイミド誘導体
AU655840B2 (en) 2-(4-hydroxypiperidino)-1-alkanol derivatives as antiischemic agents
JPH09502177A (ja) 5ht1dレセプター拮抗薬用インドールおよびインドリン誘導体
JPH02138266A (ja) 6‐フェニル‐3‐(ピペラジニルアルキル)‐2,4(1h,3h)‐ピリミジンジオン誘導体
JPH05506249A (ja) ビスーベンゾシクロヘプタピペリジリデン、ピペリジンおよびピペラジン化合物、組成物および使用法
JPH0747585B2 (ja) イソオキサゾール誘導体
JPH01168677A (ja) 向精神性非環式アミド誘導体
JPH07505394A (ja) 橋渡しビスアリールカルビノール誘導体,組成物および使用法
JPS63132887A (ja) 新規なイミド誘導体
RU2222535C2 (ru) 3-тетрагидропиридин-4-илиндолы для лечения психотических нарушений
JPH08333368A (ja) 新規なイミド誘導体
JP2871811B2 (ja) 縮合7員環系化合物
JPS6310786A (ja) 新規イミド誘導体およびその製造法
FR2758329A1 (fr) Derives d'imidazole-4-butane boronique, leur preparation et leur utilisation en therapeutique
JPS6383085A (ja) 新規なイミド誘導体
JPH10509131A (ja) 新規キノキサリンおよび該キノキサリンからなる医薬品
JPS6383067A (ja) 新規コハク酸イミド誘導体
JP2003502332A (ja) 1−アザ三環式−4−ベンジルピペラジン
TW200806678A (en) Thiazolyl-dihydro-indazole
JPH10152470A (ja) ピペラジン化合物