JPS6313260Y2 - - Google Patents

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JPS6313260Y2
JPS6313260Y2 JP15170985U JP15170985U JPS6313260Y2 JP S6313260 Y2 JPS6313260 Y2 JP S6313260Y2 JP 15170985 U JP15170985 U JP 15170985U JP 15170985 U JP15170985 U JP 15170985U JP S6313260 Y2 JPS6313260 Y2 JP S6313260Y2
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gilf
aura
shape
wedge
shape memory
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、ギル機において使用されるインサ
ート型ギルフオーラに関する。
【従来の技術】 従来使用されているインサート型ギルフオーラ
には、機械の運転中にギルフオーラバーからギル
フオーラリボンが抜出すことを防止するため、ギ
ルフオーラバーとギルフオーラリボンの側面に数
個の極細な丸穴を貫通せしめ、ギルフオーラバー
にギルフオーラリボンを挿入した後、前記丸穴に
ピンを打ち込み、両者を固定したもの、或いは実
公昭34−8214号に示すように、ギルフオーラリボ
ンの両側面、若しくはギルフオーラバーの溝の内
側面に接着剤を塗り、ギルフオーラリボンを挿入
固定させたもの、実公昭50−4815号に示すよう
に、並列した針の基部を埋設させて形成した合成
樹脂成型品からなるギルフオーラリボンを、ギル
フオーラバーの溝に圧入固定したもの、或いは実
公昭54−5852号に示すように、ギルフオーラリボ
ンの長手方向側面にその先端が針先方向に向う鱗
片状突起を設けたもの等が開発されている。
【考案が解決しようとする問題点】
従来使用されているインサート型ギルフオーラ
において、ピン又は接着剤によりギルフオーラバ
ーとギルフオーラリボンの固着をはかつたもの
は、ピン、接着剤といつた余分な資材を用いなけ
ればならず、更に運転時の機械の振動又はスライ
バーの抵抗によりピンが緩み、或いは接着力が弱
つてギルフオーラバーとギルフオーラリボンの間
に隙間を生じ、繊維の巻き付きの原因となり、遂
にはギルフオーラバーからギルフオーラリボンが
抜け落ちる等の欠点を持つている。 又、ギルフオーラリボンに合成樹脂成型品を使
用し、ギルフオーラバーに圧入する型式のもの
は、圧入の際、合成樹脂成型品が変形し、或いは
ひび割れを生ずる等して合成樹脂成型品に対する
針の固着力低下、針の脱落、更にギルフオーラリ
ボンのギルフオーラバーに対する固着不充分、及
びこれを原因とするギルフオーラバーからのギル
フオーラリボンの脱落等の問題を生じることがあ
つた。 更に鱗状突起をギルフオーラリボンに設けたも
のは、鱗状突起を形成するための余分の工程を必
要とし、しかもギルフオーラバーに対する完全な
固着にはなお不充分な点が認められた。
【問題点を解決するための手段】
この考案のインサート型ギルフオーラは、針列
リボンの基部材とギルフオーラバーのU字溝側壁
面との接触面に互いに対向する凹溝を設け、該凹
溝により楔挿入孔を形成し、該楔挿入孔に、形状
記憶材料、即ち形状記憶合金、或いは交叉結合、
若しくは加硫された形状記憶ゴムによつて形成し
た楔部材を挿入する。 上記楔部材は、挿入前の形状が前記楔挿入孔の
径よりも少なくとも一部が大径である形状を有し
ているが、楔挿入孔に挿入できる形状に塑性変形
後、その変形状態を保つたままのものであつて、
楔挿入孔に挿入後、変態温度以上に加熱すること
によつて変形前の形状に戻ろうとするもので、そ
のとき楔部材は、楔挿入孔内壁に圧着し針列リボ
ンをギルフオーラバーに固着している。
【作用】
この考案のリボンに使用する形状記憶材料は、
定められた形状の物品に加工、或いは成型し、形
状記憶材料が形状記憶合金の時は、該合金が有す
る塑性により、形状記憶材料が交叉結合、若しく
は加硫を行つた形状記憶ゴムの時は、熱流動性物
質、若しくは熱可塑性成分の軟化温度に加熱して
塑性を生ぜしめた後に、成型品の大きさ又は形状
が変化するよう外力を加えて塑性変形すると、外
力が除かれた場合も相変化が起る所謂変態温度以
下では、変形された形状を維持する。このように
変形された状態の形状記憶材料は、変態温度以上
に加熱すると、変形前の成型品の形状に回復す
る。 従つて、本考案のギルフオーラはギルフオーラ
バーのU字溝側壁面と針列リボンの基部材との対
向面に設けられた楔挿入孔の径よりも少なくとも
一部が幅広であるような楔を前記楔挿入孔に挿入
している。該楔を楔挿入孔中に挿入する際には、
楔挿入孔の径よりも少なくとも一部が幅広である
楔を、一旦楔挿入孔と同じか少し狭い幅となるよ
うに塑性変形させ、変形された状態のまま形状を
固定する。変形固定された楔を楔挿入孔内に挿入
後、再び加熱することによつて楔は、当初の一部
が楔挿入孔より幅広である形状を回復するので、
楔挿入孔側面に対する押圧力が生じ、該針列リボ
ンはギルフオーラ内に強固に固定される。
【実施例】
第1図乃至第4図を参照してこの考案の実施例
を説明する。 この考案のインサート型ギルフオーラは、並列
した針1の基端部2を基部材3に埋設して形成し
てなる針列リボン4と、該針列リボン4を挿入す
るU字溝5を備えたギルフオーラバー6とから構
成され、前記針列リボン4をギルフオーラバー6
のU字溝5に挿入した際形成される基部材3の側
壁面7とU字溝5の側壁面8との接触面に、互い
に対向する凹溝9,10を設け両者によつて楔挿
入孔11を構成する。 尚、図面においては、基部材3とU字溝5の側
壁面7,8との接触面にそれぞれ一箇所づつ凹溝
9,10を設けた場合に示しているが、必ずしも
一箇所に限るものではなく、又、基部材3の両面
のそれぞれに設けても良いことは勿論である。前
記針列リボン4の基部材3は金属、合成樹脂等の
硬質素材から構成されている。 前記楔挿入孔11に嵌挿する楔12は、形状記
憶材料、即ち形状記憶合金、或いは交叉結合、若
しくは加硫を行つた形状記憶ゴムよりなるもの
で、定められた形状の物品に加工、或いは成型
し、形状記憶材料が形状記憶合金の時は、該合金
が有する塑性により、形状記憶材料が交叉結合、
若しくは加硫を行つた形状記憶ゴムの時は、熱流
動性物質若しくは熱可塑性成分の軟化温度以上に
加熱して塑性を生ぜしめた後、成型品の大きさ、
又は形状が変化するよう外力を加えて塑性変形す
ると、外力が除かれた場合も、相変化が起る所謂
変態温度以下では変形された形状を維持すること
ができる。このように変形された状態の形状記憶
材料は、変態温度以上に加熱すると変形前の成型
品の形状に回復する。そのため、先づ楔挿入孔1
1の径より大なる径を、一部或いは全部に有する
楔12を楔挿入孔11に入れることができる形状
に外力を加えて塑性変形し、変形された形状をそ
のまま維持させておく。上記楔の原形は第5図に
示すように波状に屈曲した振巾Wが楔挿入孔11
の径より大なるもの、角棒或いは丸棒状の棒の径
が楔挿入孔11の径より大なるもの等がある。 変形固定された形状記憶材料よりなる楔12を
凹溝9に嵌挿した針列リボン4を、ギルフオーラ
バー6のU字溝5に挿入し、針列リボン4の凹溝
8とギルフオーラバー6の凹溝10を互いに対向
せしめた後、再び変形固定された形状記憶材料を
変態温度以上に加熱すると、相変化を起して変形
歪が除去され記憶形状である原形状に復元し、第
1図に示すように針列リボン4の凹溝9とギルフ
オーラバー6の凹溝10との両溝内に嵌入し、更
には楔挿入孔11の内面に復元圧を加えて針列リ
ボン4とギルフオーラバー6は強固に固定され
る。 尚、上記説明において変形固定された形状記憶
材料は、ギルフオーラリボン4の凹溝9に嵌挿す
るものとして述べているが、ギルフオーラバー6
の凹溝10に嵌挿しても良い。又、楔挿入孔11
に対する形状記憶材料によつて形成した楔12の
挿入は、粘着材を介して楔挿入孔11の壁面に楔
12を接着する、接着挿入によることもできる。 又、この考案で使用される形状記憶材料として
は、塑性変形状態が固定されて熱不安定な状態に
保たれ、これを変態温度以上に再加熱すると元の
形状に戻る性質を有するものであるならば、前記
したように変形歪を作り込み、この歪のかかつた
条件下で形状を維持し、変形形状を固定するもの
の外、二次元系の中で作り込まれた歪とは異なる
三次元の網目構造によつて得られるもの、例えば
交叉結合したポリエチレンを加熱し、弾性状態と
した後、力に比例した変形が起るよう力を加え、
次いで温度を低下させ結晶化を起させて変形状態
に固定したものであつても差支えなく、一旦変形
固定された形状記憶材料は、外力が与えられなく
なつてもその変形された形状を保持し、再び加熱
されるまでは室温に放置されても元の記憶形状に
戻ることはない。 そして、この考案で使用される形状記憶合金の
具体例としては、塑性変形された合金を再び或る
変態温度、即ち加熱による金属内部で相の変化が
起る温度以上に加熱すると、変形以前の形状に戻
る性質を持つたチタン・ニツケル合金、銅・亜鉛
合金、インジウム・タリウム合金等が用いられ、
又、形状記憶ゴムの具体例としては、特公昭51−
39996号公報、特公昭57−26934号公報、特公昭59
−27699号公報、特開昭59−64342号公報、特開昭
59−227434号公報、特開昭49−227438号公報等に
示されており、例えばエチレンプロピレン系合成
ゴム等に低分子のゴム原料を加え、構成する分子
の違いを利用し、70〜150℃の加熱により変形し
て多量の変形歪を与え、急冷してその形状を固定
し、再加熱により元の形状に急速に復元する形状
記憶ゴム等を利用することができる。
【考案の効果】
以上詳細に述べた通りこの考案のインサート型
ギルフオーラは、並列した針の基端部を基部材に
埋設して形成したギルフオーラリボンを、ギルフ
オーラバーに設けたU字溝に挿入固定してなるギ
ルフオーラにおいて、前記ギルフオーラリボンの
基部材とギルフオーラバーのU字溝側壁面との接
触面に互いに対向する凹溝を設け、該凹溝の一方
に嵌挿した塑性変形固定後の形状記憶材料を、前
記互いに対向する凹溝内で当初の記憶形状に復元
し、ギルフオーラバーとギルフオーラリボンとを
固定したものであるから、従来のギルフオーラに
対しても凹溝の穿設と形状記憶材料の嵌挿といつ
た簡単な改良を加えるだけで、従来のギルフオー
ラに比し遥かに強固なギルフオーラバーとギルフ
オーラリボンの固定が可能となり、機械の振動又
はスライバーの抵抗により固定力が経時的に変化
して、ギルフオーラバーとギルフオーラリボンの
間に間隙を生じて繊維の巻付きが起つたり、ギル
フオーラバーからギルフオーラリボンが抜け落ち
るようなこともない。 然もギルフオーラリボンの凹溝への形状記憶材
料の嵌挿、記憶形態への復元は、単なる挿入と加
熱によるものであるから特別の熟練を必要とせ
ず、容易且つ迅速に実施できる特徴を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のインサート型ギルフオーラ
の縦断側面図、第2図は本考案のインサート型ギ
ルフオーラにおける針列リボンの正面図、第3図
は本考案のインサート型ギルフオーラにおけるギ
ルフオーラリボンとギルフオーラバーの関係を示
す縦断側面図、第4図は第3図におけるギルフオ
ーラリボンに形状記憶ゴムを嵌挿したときの状態
を示す縦断側面図、第5図は本考案で使用される
形状記憶材料の一例を示す平面図である。 A……ギルフオーラリボン、B……ギルフオー
ラバー、1……針、2……基部材、3……U字
溝、4,5……凹溝、6……形状記憶材料。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 並列した針の基端部を基部材に埋設して形成
    した針列リボンの前記基部材を、ギルフオーラ
    バーに設けたU字溝に挿入固定してなるギルフ
    オーラにおいて、前記針列リボンの基部材とギ
    ルフオーラバーのU字溝側壁面との接触面に、
    互いに対向する凹溝を設け、該凹溝により楔挿
    入孔を形成し、該楔挿入孔に前記楔挿入孔の径
    よりも少なくとも一部が大径である形状を有し
    ていが、楔挿入孔に挿入できる形状に塑性変形
    後、その変形状態を保つたままのものであり、
    加熱されれば原形状に復帰する形状記憶材料に
    よつて形成した楔を挿入してなるインサート型
    ギルフオーラ。 2 楔挿入孔に対する形状記憶材料によつて形成
    した楔の挿入は粘着材による接着挿入である実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載のインサー
    ト型ギルフオーラ。 3 形状記憶材料は、形状記憶合金である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のインサート型ギ
    ルフオーラ。 4 形状記憶材料は、交叉結合、若しくは加硫さ
    れた形状記憶ゴムである実用新案登録請求の範
    囲第1項記載のインサート型ギルフオーラ。
JP15170985U 1985-10-03 1985-10-03 Expired JPS6313260Y2 (ja)

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JP15170985U JPS6313260Y2 (ja) 1985-10-03 1985-10-03

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Publication Number Publication Date
JPS6260266U JPS6260266U (ja) 1987-04-14
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