JPS6313111Y2 - - Google Patents

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JPS6313111Y2
JPS6313111Y2 JP1979090814U JP9081479U JPS6313111Y2 JP S6313111 Y2 JPS6313111 Y2 JP S6313111Y2 JP 1979090814 U JP1979090814 U JP 1979090814U JP 9081479 U JP9081479 U JP 9081479U JP S6313111 Y2 JPS6313111 Y2 JP S6313111Y2
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JP
Japan
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packing
close contact
load ring
seal
base
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JP1979090814U
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JPS569983U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、履板を装着されるリンクを連結する
ピンと、該ピンを外装するブツシユとの間隙に泥
土等の異物が浸入するのを阻止する履帯ピンシー
ル装置の改良に関し、その目的は、軸方向の荷重
の変動に追随して安定したシール性を示すことが
でき、かつ耐久性にすぐれた履帯ピンシール装置
を提供することにある。
本考案に関する先行技術としては特開昭47−
20837号公報の、例えば第3図に示すシールが存
在する。このシールは断面三日月形状のシールリ
ングと断面矩形状の負荷リングとを負荷リングが
三日月形状のシールリングの凹所に挿着するよう
に組合せたものである。そして、両リング間に装
着してある。しかし、両リンク間にシールリング
を装着したとき、負荷リングはリンクに有する取
付溝周面とシールリングとにより四方が挾持され
たように保持されるので、リンクの作動中は負荷
リングは常に圧縮状態になる。
その結果、両リンクからの過酷な作用力を受け
ると負荷リングは早期に応力緩和を惹起し、シー
ル能力を低下させる。又、シールリングはゴム材
製であるため耐油性に対して完全でなく、更に、
激しい振動に対してもシール面の追随性が悪い。
更に、本考案の先行技術として実開昭51−
12852号公報の第2図及び第4図に示すような密
封装置も存在する。この密封装置は尖端シール部
を有する硬質ゴム体と硬質ゴム体を弾性的に支持
する軟質ゴム体とより構成され、軸方向に一体に
構成されている。そして、尖端シール部に軸方向
への力を受けると軟質ゴム体は圧縮力を受ける。
従つて、軟質ゴム体はゴム材としての弾力性のみ
によつて尖端シール部の密封を保持するから、軟
質ゴム体は圧縮力により応力緩和すると密封能力
を失うことになる。
本考案は上述のような問題点に鑑み成されたも
のであつて、その技術的課題は、負荷リングの弾
力性を内部から保護すると共に、負荷リングの曲
げ弾性力と樹脂状弾性材の曲げ弾力性によりシー
ル面の密封性を長期にわたり保持することにあ
る。
つぎに本考案を図示の実施例にもとづいて説明
する。履板(図示せず)を装着される内外リンク
1,2はピン3により相互回動自在に連結されて
おり、外側リンク1の内面には凹部4が形成され
ている。5はピン3を外装するブツシユであり、
該ブツシユ5は内側リンク2に嵌着され、その先
端部を上記凹部4内に進入させて、ピン3に環着
したスラストリング6端面に衝合している。上述
の内外リンク1,2の対向面間に凹部4、ブツシ
ユ5端面およびスラストリング6外周面とによつ
て非密閉空室7が構成され、該非密閉空室7内に
パツキン8および負荷リング9が組込まれてい
る。パツキン8は薄肉基部8aの一端にリツプ部
8bを、かつ他端に押え部8cを一体形成した略
コ字状断面形状になるもので、ポリウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂等の耐摩耗性および弾性を有
する材料により形成されている。上記リツプ部8
bはブツシユ5端面に密接するシール面8dを有
しており、該シール面8dは外周方向へ向つて漸
次巾広になるようテーパ面を形成されている。ま
たリツプ部8bの先端側は、シール面8dに対し
反対側に突出する環状の小突起を付されて、後述
の負荷リング9をその拡縮変形時においても脱抜
させることなく掛止し密接状態に維持するような
形状構成になつている。前記押え部8cは傾斜し
て基部8aから外側に延設されており、その先端
に係合段部8eが形成されている。他方、負荷リ
ング9は前述のパツキン8より柔質のニトリルゴ
ム、アクリルゴム等のゴム様弾性材で一体成形さ
れたもので、外側リンク1の凹部4周面に密接す
る背向基部9aの一端にパツキン8のリツプ部8
b内面に傾斜して延出させて内面に内方への弾性
変形を容易化するための階段状段部9dを形成さ
れた傾倒部9bが形設され、かつ該背向基部9a
の他端側内面には環状溝部9cが形成されてい
る。そして上記構成のパツキン8および負荷リン
グ9はパツキン8のリツプ部8b内面から基部8
a外面にわたつて傾倒部9b先端面を当接させ、
かつパツキン8の押え部8cの係合段部8eを負
荷リング9の環状溝部9cに嵌合し、空隙10を
形成するようにして前記非密閉空室7内に組込ま
れている。しかしてパツキン8のリツプ部8bは
ブツシユ5端面に負荷リング9の弾性押圧を受け
て、そのシール面8dを安定した面圧分布でシー
ルし、かつ負荷リング9の背向基部9aはリツプ
部8bおよび基部8aを弾性押圧する反力を傾倒
部9b先端面で受けて外周方向ならびに軸方向に
膨出して凹部4周面をシールするのである。上述
のように構成された本考案は以下のような効果を
奏する。すなわち、 イ 本考案のパツキンは樹脂状弾性材により構成
されているから、耐油性を有すると共に曲げ応
力が強い。従つて、ピン側の潤滑油の介在によ
り負荷リングが膨潤するのをパツキンにより完
全に保護して、負荷リングの曲げ弾性力を長期
にわたり保持すると共に、パツキンを構成する
樹脂状弾性材製自身による弾性力によりブツシ
ユ側からの過激な振動力に対して応答性良く追
随して、履帯ピンシール装置の密封力を保持す
ることができる。
ロ 本考案の負荷リングは傾倒部の内周面側が階
段状段部に形成されているから、シール面より
振動力を受けたときには階段状段部により傾倒
部が外方へ湾曲しやすく、反対にシール面がブ
ツシユ端面に対し相対的に離反しようとすると
きには、傾倒部の階段状段部の弾力性によりす
ばやくシール面をブツシユ端面に押圧すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
履帯ピンシール装置の要部断面図、第2図はシー
ルの端面図である。 1……外側リンク、2……内側リンク、3……
ピン、4……凹部、5……ブツシユ、6……スラ
ストリング、7……非密閉空室、8……パツキ
ン、8a……基部、8b……リツプ部、8c……
押え部、8d……シール面、8e……段部、9…
…負荷リング、9a……背向基部、9b……傾倒
部、9c……溝部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外側リンク1と内側リンク2に嵌合したブツシ
    ユ5と前記外側リンク1と前記ブツシユ5とに嵌
    合したピンとの各間に形成された非密閉空室7内
    でパツキン8と負荷リング9とを組合せた履帯ピ
    ンシール装置であつて、前記パツキン8が樹脂状
    弾性材製で薄肉の円筒状基部8aの一端から斜め
    外方へ截頭円錐形状に伸びて前記ブツシユ5の端
    面と密接するシール面8dを備えたリツプ部8b
    と前記基部8aの他端から斜め外方へ截頭円錐形
    状に伸びて端部側に前記非密閉空室7の側面と密
    接する密封面を備えた押え部8cとを有し、且つ
    前記負荷リング9がゴム状弾性材製で、前記パツ
    キン8の押え部8cの端部側の前記非密閉空室7
    周面に密接する背向基部9aから前記パツキン8
    の押え部8cと基部8aとの間に空所を成して内
    方へ截頭円錐形状に伸び前記リツプ部8bの背面
    と密接する端面と前記空所側内周面に階段状段部
    9dとを備えた傾倒部9bを有して、前記パツキ
    ン8の押え部8cの端部と前記負荷リング9の背
    向基部9a端部とが連結係合し且つ前記負荷リン
    グ9の傾倒部9bの先端部が前記パツキン8の前
    記リツプ部8bのシール面8dと反対側の背面に
    係合している履帯ピンシール装置。
JP1979090814U 1979-07-03 1979-07-03 Expired JPS6313111Y2 (ja)

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JP1979090814U JPS6313111Y2 (ja) 1979-07-03 1979-07-03

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JPS569983U JPS569983U (ja) 1981-01-28
JPS6313111Y2 true JPS6313111Y2 (ja) 1988-04-14

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JPS569983U (ja) 1981-01-28

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