JPS63131041A - 煙検知式タンク漏洩検査方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばガソリンスタンド、化学製造プラント
等において地下或いは地上に設けられたタンクの漏洩を
検査するのに用いて好適な煙探知式タンク漏洩検査方法
に関する。

〔従来の技術〕

従来、例えばガソリン給油所の敷地に埋設されている地
下タンクの漏洩を検査する場合は、該地下タンク内を減
圧又は加圧し、その圧力の変動を所定時間観測して漏洩
の有無を検査することが行われている。

下 内部に連通する開口部が小径であるために、圧力の変化
によって漏れ穴の有無は確認できても、その位置、大き
さ、形状等を視覚によって確認することはできなかった
。例えば、この種の検査方法として特公昭５４−１２４
７７９号公報に示されたものがあるが、漏洩の有無は判
定できても、漏洩の場所等は特定できないという欠点が
ある。

このため、漏洩の事実が確認された地下タンクは、例え
ば地上に引上げた状態にしてタンク全体を検査しなけれ
ばならず、多大の費用、時間を要し、貯蔵物の流出事故
を招くという危険があった。

また、従来技術では、漏洩場所を視認できなかったため
に、検査結果に疑念を抱くという問題点もある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、本発明が解決しようとする問題点は被検査タンクを設
置状態のままで、漏れ穴の有無のみならず、その位置、
大きさ、形状等を視認できるようにしたことにある。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 上述した問題点を解決するために構成された本発明は、
被検査タンク内を気密に閉塞する工程と、該被検査タン
ク内を減圧又は加圧状態にする工程と、該被検査タンク
の外周囲又は内部に有色煙を充満させる工程と、前記被
検査タンクの外側と内側の圧力差により該被検査タンク
内に流入し、又は該被検査タンク外に流出する前記有色
煙を視認する工程とからなる。

〔実施例〕

以下、本発明をガソリン給油所の地下タンクに減圧方法
を用いて適用した場合を例に挙げ、図面を参照しつつ説
明する。

図において、１は給油所の敷地で、該敷地１の地下には
コンクリート等によってビット室２が形成されている。

３は該ビット室２内に収容された被検査タンクとしての
地下タンクで、該地下タンク３の外側には乾砂Ａが充填
され、内部には油液Ｂが貯蔵されている。４は該地下タ
ンク３内に検尺棒（図示せず）等を挿入するための計量
管で、該計量管４の開口側は計量口（図示せず）となっ
て通常は施蓋されている。５は地下タンク３内のガソリ
ン蒸気を逃がすための通気管で、該通気管５の先端は安
全保持のため敷地１の高所に開口した施蓋可能な通気口
５Ａになっている。６は地下タンク３内にガソリンを供
給する注液管で、該注液管６は地下タンク３内に開口し
た流出口６Ａと、地上に開口し常時は蓋体７によって施
蓋されている注液口６Ｂとを有している。一方、８は該
地下タンク３内のガソリンを計量機９に供給するための
吸液管で、該吸液管８の途中には計量機８側にのみガソ
リンを流通せしめる逆止弁８Ａが付設されると共に、そ
の先端は計量機９に接続するフランジ８Ｂになっている
。

１０１．１０□、１０！１．１０４は第２図に示すよう
に地下タンク３の長手方向両側の近傍に位置してビット
室２内に挿設された４本の漏洩検知管（全体として、「
漏洩検知管１０」という）で、該漏洩検知管１０は施蓋
可能な検知口１０Ａと、複数の検知孔１０Ｂ、ＩＯＢ、
・・・を有しており、該検知口１０Ａから検知棒、検知
用センサ等を挿入して地下タンク３、注液管６、吸液管
８等から漏洩した油液Ｂを検知するようになっている（
第３図参照）。

１１は吸気弁ユニットを示し、該吸気弁ユニット１１、
は漏洩検査時に注液管６の注液口６Ｂに接続することに
よって、地下タンク３内を減圧又は加圧するようになっ
ている。そして、吸気弁ユニット１１は地下タンク３か
らの吸気のみを許す切換弁１１Ａ、後述の減圧装置ユニ
ット１７と接続される排気弁１１Ｂ、後述のマノメータ
１３、圧力記録計１５と接続されるゲージ弁Ｉ　ＩＣ，
１１０及び開放弁１１Ｂとから構成され、頂部には地下
タンク３内の温度を測定するための温度計１２が付設さ
れている。

１３は減圧状態にある地下タンク３内の圧力変化を計測
するマノメータないし圧力針（以下、マノメータという
）で、該マノメータ１３はホース１４を介してゲージ弁
１１Ｃと接続されている。

１５は地下タンク３内の圧力の経時的変化を記録する圧
力記録計で、該記録計１５はホース１６を介してゲージ
弁１１０と接続されている。

１７は地下タンク３内を減圧するための減圧装置ユ壬ッ
トで、該減圧装置ユニット１７には吸気ホース１８を介
して吸気弁ユニット１１の排気弁１１Ｂが接続されると
共に、排気管１９が突設されている。

２０は地下タンク３内部の漏洩場所を視覚によって探知
するための探知手段としてのカメラ装置を示す、該カメ
ラ装置２０はカメラ本体２０Ａと、タンク３内側を視認
するためのレンズ機構及び照明機構とからなる対物レン
ズ部２０Ｂとを有しており、取付部材２１を介して計量
管４に上、下動及び回動可能に挿嵌されている。

次に、２２は例えばフタル酸系、パラフィン系、有機酸
系等からの物質からなり、赤色、黄色等視認し易い色の
有色煙を発生する発煙物で、該発煙物２２は、減圧方法
を採用する実施例の場合には、発生する有色煙が地下タ
ンク３の外周囲を速かに包囲できるように−の漏洩検知
管１０．の検知口１０Ａ近傍に配設しである。そして該
発煙物２２の外側は発生した有色煙が地上に拡散するの
を防止し、効率良く地下タンク３の外周囲に充満させる
ための拡散防止用カバー２３で覆っである。

更に、２４は有色煙を地下タンク３の外周囲に強制的に
充満させるための吸煙機で、該吸煙機２４は有色煙を地
下タンク３の外周囲に効率良く導入することができるよ
うに、発煙物２２を設置した漏洩検知管１０１と地下タ
ンク３を介して対角的位置にある他の漏洩検知管１０４
にホース２５を介して接続しである。

本実施例は上述の如く構成されるが、次に実施例の方法
について説明する。

第一に、地下タンク３内を気密に閉塞する工程を行う。

即ち、計量管４にカメラ装置２０を挿入し、対物レンズ
部２０Ｂを地下タンク３内に突出させた後、取付部材２
１によって該カメラ装置２０と計量管４の間を気密にす
る。次に、通気管５の通気口５Ａを蓋体によって施蓋し
、注液管６の注液口６Ｂから蓋体７を取外して吸気弁ユ
ニット１１の切換弁１１Ａを接続する。また、吸液管８
から逆止弁８Ａを取外し、吸液管８のフランジ８Ｂを計
量機９から取外して栓体等によって閉塞する。

以上の如くして地下タンク３内を閉塞したら、第二に、
該タンク３内を減圧する工程を行う。即ち、吸気弁ユニ
ット１１の排気弁１１Ｂと減圧装置ユニット１７の間を
吸気ホース１８で接続すると共に、ゲージ弁１１０とマ
ノメータ１３及びゲージ弁１１Ｄと圧力記録計１５をホ
ース１４．１６によって接続する。この際、適宜の検知
管１０１例えば検知管１０．の検知口１０Ａ近傍に発煙
物２２を設置すると共に、該検知口１０．に対し地下タ
ンク３を介して対角的イ装置にある検知口１０４にホー
ス２５の一端を密嵌し、吸煙機２４を接続しておく。

以上の接続作業が終了したら、減圧装置ユニット１７を
始動し、地下タンク３内の空気を注液管６の流出口６Ａ
から注液管６、吸気弁ユニット１１、吸気ホース１８を
順次介して減圧装置ユニット１７内に吸引し、排気管１
９から外部に排出することにより、地下タンク３内の減
圧を行う。そして、地下タンク３内が所定の圧力まで減
圧されたことを確認したら、吸気弁ユニット１１の排気
弁１１Ｂを閉じ、減圧装置ユニット１７の運転を停止す
る。

叙上の如くして地下タンク３内を所定の減圧状態にした
ら、所定の時間マノメータ１３と圧力記録計１５によっ
て地下タンク３内の圧力変化を観測することにより、地
下タンク３、計量管４、通気管５、注液管６、吸液管８
等に漏れ穴が存在するか否かを確認することができる。

次に、第三の工程として、地下タンク３の外周１０Ａと
発煙させた発煙物２２を共に拡散防止用カバー２３で覆
うと共に、吸煙機２４を始動する。

この結果、発煙物２２から発生した有色煙は検知口１０
Ａから漏洩検知管１０．内に流入し、各検知孔１０Ｂか
ら乾砂Ａ間の空隙を介してビット室２内の地下タンク３
外周囲に流出する。そして、ビット室２内の他側に設け
られ、吸煙機２４に検知 続されている漏洩検資管１０４を介して有色煙は吸煙機
２４により吸引されるから、有色煙はピット室２内全体
に拡散でき、地下タンク３の外周囲に充満できる。

このように、地下タンク３の外周囲に有色煙を充満した
ら、カメラ装置２０を用いて最終工程である地下タンク
３内の検知工程を行う。いま、地下タンク３内はビット
室２内に比べて減圧状態にあるから、第１図中に示すよ
うに液面Ｂ′上方に位置して地下タンク３の壁部に漏れ
穴Ｃがある場合には、ビット室２内の有色煙は該漏れ穴
Ｃから地下タンク３内に吸引され、有色煙はあたかも地
下タンク３内に吹出している状態になる。そこで、カメ
ラ装置２０の対物レンズ部２０Ｂを上、下方向、左、右
方向に移動させ、有色煙を検知することにより漏れ穴Ｃ
の位置、大きさ、形状等を直接肉眼で観察することがで
きる。また、漏れ穴りが液面Ｂ′より下方に位置してい
る場合には、該漏れ穴りから液中に発生している気泡に
より、カメラ装置２０を介して漏れ六〇の位置、大きさ
等を視認することができる。

次に、第２の実施例として、地下タンク内を加圧して漏
れ穴の有無を検査する方法につき、第１の実施例に用い
た符号を援用しつつ説明する。

なお、地下タンク内を加圧して検査する方法に採用され
る構成が第１の実施例と異る点は、地下タンク３とピッ
ト室２との間に作業員が立入ることのできる空間、或い
はカメラ装置２０を配設できる空間があること、第１の
実施例に用いた減圧装置ユニット１７に代えて加圧装置
ユニットを用いること、第１の実施例に用いた拡散防止
用カバー２３、吸煙器２４、ホース２５は不要にできる
こと、地下タンク内は予め油液Ｂを除いて空の状態にし
ておくことである。

さて、本実施例の第一の工程として、地下タンク３内を
気密に閉塞する工程を行う。まず、計量管４の計量口か
ら発煙物２２を地下タンク３内で液面Ｂ′より上方の位
置に取付部材２１を介して取付ける。この時、該発煙物
２２は地下タンク３の外側から発煙操作できるようにし
ておくと共に、計量口は該取付部材２１によって気密に
閉塞する。

また、通気管５の通気口５Ａを施蓋し、注液管６の注液
口６Ｂに吸気弁ユニット１１の切換弁１１Ａを接続し、
吸液管８から逆止弁８Ａを取外すと共に、吸液管８のフ
ランジ８Ｂを計量機１７から取外して栓体等によって閉
塞する。

第二に、地下タンク３内を加圧装置ユニットにより加圧
する第二の工程と、該地下タンク３内に有色煙を充満さ
せる第三の工程を併せて行う。即ち、加圧装置ユニット
を始動する前に、予め発煙定の圧力まで加圧したら、吸
気弁ユニット１１の排気弁１１Ｂを閉弁し、加圧装置ユ
ニットの運転なって、発煙物２２から発生した有色煙は
地下タンク内全体に充満される。

畝上の如くして地下タンク３内を加圧状態にしたら、所
定の時間マノメータ１３と圧力記録計１５によって地下
タンク３内の圧力変化を観測することにより、第１の実
施例の場合と同様に地下タンク３、計量管４、通気管５
、注液管６、吸液管８等が気密に接続されているか否か
、漏れ穴が存在するか否かを確認することができる。

第二及び第三の各工程によって地下タンク３内に有色煙
を充満したら、最終工程として地下タンク３の検査を行
う、いま、地下タンク３内はピット室２に比べて加圧状
態にあるから、地下タンク３の壁部に漏れ穴がある場合
には地下タンク３内の加圧空気は該漏れ穴から外部に吹
出すことになり、該加圧空気と共に有色煙も吹出すから
、作業者は漏れ穴の場所、大きさ、形状等を直接に或い
はカメラ装置２０を介して間接に容易に視認することが
できる。

そして、検査終了後は、第１の実施例で用いた吸煙機２
４等を用いて地下タンク３内の有色煙を除去すればよい
。

なお、各実施例は被検査タンクとして給油所の敷地に埋
設した地下タンク３を例に挙げたが、地上タンクその他
各種の容器の検査に本発明方法は適用できるものである
。また、カメラ装置２ｏに代えて内視鏡、テレビジョン
撮像機等を用いてもよい。更に、第１の実施例では減圧
装置ユニット１７を用いて地下タンク３内を減圧するも
のとして述べたが、地下タンク３の油液Ｂを抜取ること
により該タンク３内を減圧状態にするようにしてもよい
。

〔発明の効果〕

検 本発明に係る煙＼知式タンク漏洩検査方法は以上詳細に
述べた如くであって、被検査タンクの外周囲又はタンク
内に有色煙を充満させ、被検査タンクの漏れ穴から該タ
ンク内又はタンク外に有色煙を吹出させるようにしたか
ら、漏れ穴の有無ばかりでなく、その位置、大きさ、形
状等を確実に視認することができる結果、漏洩検査の信
頼性を増大できるし、被検査タンクの補修、改善コスト
等を大幅に低減することができる。

【図面の簡単な説明】 検 第１図は本発明に係る煙＼知式タンク漏洩検査法 方＼の第１の実施例を示す構成図、第２図は地下タンク
に対する漏洩検知管の配設位置を示す説明図、第３図は
漏洩検知管の近傍に発煙物を設置した状態を示す説明図
である。 ３・・・地下タンク（被検査タンク）、１７・・・減圧
装置ユニット、２０・・・カメラ装置、２２・・・発煙
物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被検査タンク内を気密に閉塞する工程と、該被検査タン
   ク内を減圧又は加圧状態にする工程と、該被検査タンク
   の外周囲又は内部に有色煙を充満させる工程と、前記被
   検査タンクの外側と内側の圧力差により該被検査タンク
   内に流入し、又は該被検査タンク外に流出する前記有色
   煙を視認する工程とからなる煙検知式タンク漏洩検査方
   法。