JPS63128022A - アミド系樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents

アミド系樹脂成形品およびその製造方法

Info

Publication number
JPS63128022A
JPS63128022A JP27479286A JP27479286A JPS63128022A JP S63128022 A JPS63128022 A JP S63128022A JP 27479286 A JP27479286 A JP 27479286A JP 27479286 A JP27479286 A JP 27479286A JP S63128022 A JPS63128022 A JP S63128022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactam
omega
molded product
component system
resin molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27479286A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Isekawa
伊勢川 洋
Makoto Watanabe
誠 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP27479286A priority Critical patent/JPS63128022A/ja
Priority to DE19873738876 priority patent/DE3738876A1/de
Publication of JPS63128022A publication Critical patent/JPS63128022A/ja
Priority to US07/539,386 priority patent/US4990567A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、アミド系樹脂成形品およびその製造方法に関
するものである。更に詳しくは、アミド′P、樹脂の反
応射出成形品およびその製造方法に関するものであり、
成形時の繰作が容易であり、常温および低温での機械的
物性に優れ、表面外観の優れた成形品と、その製造方法
に関するものであ「従来の技術」 近年高反応性の液状原料を、成形金型内に射出または注
入し、金型に注入したあと液状原料の重合反応を行なわ
せて成形品を得る方法として、いわゆる反応射出成形(
Reaction I njeetionMoldiB
、以下単に[RI MJという、)技術が提案され、注
目されている。
上記RIM技術は、従来はポリウレタンから成形品を製
造する分野で実用化され、大きな発展をなしたが、最近
ではアミド系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂等の素材にも適用されるようになった。中でも、ア
ミド系樹脂は強靭性、耐熱性、電気的性質、耐摩擦、摩
耗特性等に優れており、さらに、原料組成物の流動性が
良好であることから、低射出圧力で成形可能である、薄
肉から肉厚の成形品まで随意に成形可能である、金型面
の転写性がよい、重合時の発熱が少ないので重合反応を
容易に遂行できる等の長所があるので、RIM用素材と
して注目されている。
アミド系樹脂は、しかしながら、低温時における耐衝撃
性が不十分であり、また、高い吸水性をもっているため
に成形品の剛性低下、寸法変化が者しいという欠点をも
っている。このような欠点を改良する方法として、アミ
ド系樹脂にある種のブロック共重合体を添加する手法が
提案されている(特公昭54−40120号公報参照)
、シかし、この手法によるときは、低温時におけろ耐衝
撃性は改良されるが、剛性低下が着しく、好ましくない
、上記欠点を改良する他の方法として、7ミド系樹脂に
フィラーを添加する手法があるが、この手法によるとき
は吸水による成形品の剛性低下、寸法変化は改良できる
が、低温時の耐衝撃性は改良されない。
「発明が解決しようとした間II点」 本発明は、ω−ラクタムを原料としRIM技術によって
得られる成形品であって、上記諸欠点を排除したアミド
系樹脂成形品およびその製造法を提供することを目的と
する。すなわち、本発明は(1) 成形時の捏作が容易
であり、 (2) 常温および低温での機械的物性に優れ、(3)
表面外観の優れた 7ミド系樹脂成形品と、その91遣方法を提供すること
を目的とする。
「問題点を解決するための手段」 しかして本発明の第1発明の要肯とするところは、ω−
ラクタム、重合触媒、重合助触媒、変性ポリオレフィン
および溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポ
リアミド類を含む混合物をω−ラクタムの融点以上の温
度で、成形金型内に射出または注入して成形されたもの
であることを特徴とする7ミド系樹脂成形品に存する。
そして本発明の第2発明の要旨とするところは、重合触
媒を含むω−ラクタム溶融状物(以下[成分系(A)と
いう、)、重合助触媒を含むω−ラクタム溶融状物(以
下「成分系(B)という、)の少なくとも一方に、あら
かじめ変性ポリオレフィンを配合し分散させた状態にあ
るω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポリアミド類を配合し
、前記成分系(A)および成分系(B)とを混合し、成
形金型内に射出または注入して成形品とすることを特徴
とするアミド系樹脂成形品の製造方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の対象であるアミド系tHM成形品は、変性ポリ
オレフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な
脂肪族系ポリアミドとの混合物を含み、ω−ラクタム、
重合触媒、重合助触媒の反応物よりなる。
本発明で使用されるω−ラクタムの具体例としては、γ
−ブチロラクタム、δ−パレロラクタム、ε−カプロラ
クタム、ω−エナントラクタム、ω−カプリルラクタム
、ω−ウンデカノラクタム、ω−ラウリンラクタムなど
があげられる。これらのω−ラクタムは単独で使用して
もよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明で使用される重合触媒は、公知のω−ラクタムの
7ニオン重合において使用されているものから選ばれた
如何なる化合物であってもよい。
その具体例としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属
、これらの水素化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、アル
キル化合物、アリール化合物、アルコキシド、グリニヤ
ール化合物、更には上記金属または金属化合物とω−ラ
クタムとの反応生成物、例えばω−ラクタムのナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウムハライド塩などがあげ
られる0重合触媒の使用量は、全ω−ラクタムに対し、
o、o i〜15、または20モル%もしくはそれ以上
の範囲である。
本発明で使用される重合助触媒も公知のω−ラクタムの
7ニオン重合においで使用されるものから選ばれた如何
なる化合物であってもよい、その具体例としては、例え
ば、トルエンジインシアネート、4.4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジインシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、
カルボジイミドで変性されたジイソシアネート等のイン
シアネート類、ヘキサメチレン−1,6−ビスカルバミ
ド、カプロラクタム、N、N’−ノ7ヱニルーp−7z
ニレンビスカルパミ7ド力プロラクタム、N、N’−ジ
フェニル−P−フェニレンビスカルバミド、ピロリドン
等のカルバミドラクタム類、テレ7タロイルクロリド、
7ジビン酸クロリド、セバシン酸クロリドなどの酸ハラ
イド類、7ノボイルビスカプロラクタム、7ジボイルビ
スピロリドン、テレ7タロイルビスカプロラクタム、テ
レ7タロイルビスピロリドン、イソ7タロイルビスカプ
ロラクタム、イソ7タロイルビスビロリドンなどのポリ
アシルラクタム類、または式 [式中、Aはハロゲンであるか、またはレンである)で
あり、aは1,2または3の9敗であり、bは1または
それ以上の整数であり% R1はアルキル基、アルアル
斗ル基、アルキルオキシ基、717−ルオキシ基、ハロ
ゲン基またはアルアルキルオキシ基であり、R2は炭化
水素基およびエーテル結合を有する炭化水素から選択さ
れる二価以上の基であり、そしてZは多価の水酸基、ア
ミ7基、メルカプト基またはエポキシ基を持つ化合物に
白米する構造をもつものからなる群より選択される酸ハ
ライド官能性物質、またはラクタム官能性物質である6
1などがあげられる。
多価の水酸基を有する化合物の例としては、フルキレン
グリコール例えばジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、テトラメチレ
ングリコ−Iし、プロピレングリコール、ノプロピレン
グリコール、ヘキシレングリコール、1,3−プロパン
ジオール′、1.3−ヘキサンジオール、ブ、チレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ジシクロペンタジ
ェングリコール、ヘプタエチレングリコールお上りイン
プロピリデンビス(P−フェニレンオキシプロパノ−ル
ー2)、フルキレングリコール以外のポリオール例えば
グリセロール、ペンタエリスリトール、1.2.6−ヘ
キサントリオールおよび1−トリメチロールプロパン、
重合体状ポリオール例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンジオー
ル、およびトリオール、ポリテトラエチレングリコール
、ひまし油、ポリブタジェングリコール、ポリエステル
グリコール、ポリ(ε−カプロラクトン)ノオーlし、
およびヒドロキシ基以外の置換基を含有する多数の化合
物例えば2.4−ジクロロブチレングリコールなどがあ
げられる。
多価のフルカプト基を有する化合物としてはヒドロキシ
エチルチオグリコレート、エチレングリコールビス(チ
オ−グリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス
−(チオグリコレート)およびチオグリコールなどがあ
げられ、多価のアミノ基を有する化合物としては、ヘキ
サメチレンジアミン、トリレンジアミン、2,4−ジエ
チルトリレンジアミン、ポリオキシエチレンジ7ミン、
ポリオキシプロピレンシアミンおよびトリアミン、ポリ
オキシプロピレンジアミン、末端基がアミノ基の共重合
ポリアミドなどがあげられ、多価のエポキシ基を有する
化合物としでは、レゾルシノールノグレシノルエーテル
、ビスフェノールへのジグリシノルエーテル、ビニルシ
クロヘキサンジオキシド、ブタンノオールグリシジルエ
ーテル、ポリカルボン酸のポリグリシツルエステル、エ
ポキシ化ポリオレフィンおよびグリシツルエーテル樹脂
、“エポキシノボラック樹脂などがある。
・ 更に、本発明においては、実質的に重合反応を阻害
しない化合物、例えば可塑剤、発泡剤、染顔料、酸化防
止剤、内部離型剤等を配合することもできる。
本発明において、変性ポリオレフィンは後述する溶融状
態にあるω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポリアミドとと
もに、成形品に低温時におけろ耐衝撃性を付与し、成形
品の吸水性を低減し、吸水による剛性低下、寸法変化を
改良する機能を果すものである。
変性ポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、
ブテン−1、イソプレン、インブチレン等のa−オレフ
ィン、場合によってはブタノエン、ヘキサノエン、ノル
ボルナジェン等のツエンを含んでいてもよい共重合体で
あり、0.01〜1.0重量%の無水マレイン酸がグラ
フトされているものがあげられる。更に、エチレンとア
クリル酸、メタクリル酸等のa、β−不飽和カルボン陵
との共重合体であって、共重合体に含まれるカルボン酸
の0〜100モル%がナシリウム、リチウム、カリウム
、カルシニウムまたは亜°鉛等の金属イオンによって中
和されているものもあげられる。これらは1種でも、2
種以上を組み合せてもよい。
溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポリアミ
ドとしては、ポリアミド類を構成する次の4111の化
合物群、すなわち(a)脂肪族系ジカルボンW1類、(
b)脂肪族系ノアミノ類、(e)7ミノカルボン1!1
類、(d)ラクタム類のうち、少なくとも31!!の群
より選ばれた少な(とも311!の化合物より構成され
る共重合体があげられる。
化合物群の1つである(a)脂肪族系ノカルポン酸類と
しては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、7ノピン酸
、ピノリン酸、スペリン酸、アゼライ’ 111 s 
セバシン酸、β−メチル7ノビン酸、コルク酸、デカメ
チレンツカルボン酸、ドデカメチレンジカルボン酸、1
.10−デカンジカルボン酸などがあげられる。この(
a)群の中ではアジピン酸、セバシン酸が好適である。
(h)脂肪り系ノ7ミン類としては、エチレンジアミン
、テトラメチレンツアミン、ヘキサメチレンジアミン、
オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン等があ
げられる。この(b)群の中ではヘキサメチレンジアミ
ンが好適である。
化合物群としての(e)アミノカルボン*aとしては、
6−7ミノカプロン酸、7−7ミノエナント酸、9−ア
ミ/ノナン酸、11−アミノウンデカン酸、17−7ミ
ノヘプタデカン酸等があげられる。
化合物群としての(d)ラクタム類としては、C−カブ
ロラクタム、エナントラクタム、ε−カプリルラクタム
、ε−ウンデカノラクタム、ω−ラウリンラクタム、デ
シルラクタム、アンデシルラクタム等があげられる。
上記化合物群(a)〜(d)の4つの群のうち、少なく
とも3つの群から選ばれた少なくとも3種類の化合物よ
りNI成される共重合体は、ポリアミド類を製造する公
知の重縮合方法によって、容易に製造することができる
。このような化合物を組み合せた縮合物は、溶融状態に
あるω−ラクタムに可溶であり、成形時の成形性を向上
させ、7ミド系樹脂成形品の剛性、低温時における機械
的性質を向上させる8!能を果す。
本発明に係るアミド系樹脂成形品を製造するには、前記
変性ポリオレフィンをあらかじめ上記脂肪族系ポリアミ
ドに配合し、分散させておく、脂肪族系ポリアミドに配
合する変性ポリオレフィンの量は、両者の合計量を10
0重1%とするとき10〜60重量%の範囲で選ぶこと
ができる。変性ポリオレフィンの量が60重量%以上で
あると、脂肪族ポリアミドが溶融状態にあるω−ラクタ
ムに溶けなくなるので好ましくない、変性ポリオレフィ
ンの量は、ヒの範囲内では20〜55重欧%の範囲で選
ぶのが好適である。
変性ポリアミドを脂肪族系ポリアミドに分散させるには
、両者を所定量あて計量し、トライブレンドして混合物
とし、ついでこの混合物に高剪断力を付し、溶融状態と
しで混練すればよい、この目的のためには、例えば2紬
押出機を用°いるのがよい。本発明の目的を効果的に達
成するためには、発明者らの実験によれば、脂肪族系ポ
リアミドに分散させた変性ポリオレフィンは、粒径を0
.1〜3μmの範囲とするのがよいことが分った。
次に、本発明に係るポリアミド系樹脂成形品を!l!y
XLする方法を説明する。まず、ω−ラクタムに重合触
媒を加え、ω−ラクタムの融点具と(例えば、ω−ラク
タムがC−カプロラクタムの場合には70℃以と)に加
温し、重合触媒を含むω−ラクタムの溶融状物(成分系
(A)という、)をill!!する。同様にω−ラクタ
ムに重合助触媒を加え、ω−ラクタムの融点以上に加温
し、重合助触媒を含むω−ラクタムの溶融状物(成分系
(B)という。)を調製する。
ついで、成分系(A)、成分系(B)の少なくとも一方
に、変性ポリオレフィンを配合し分散させた溶融状態に
あるω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポリアミドを配合す
る。変性ポリオレフィンを分散させた脂肪族系ポリアミ
ドの配合量は、成分系(Δ)、成分系(B)および変性
ポリオレフィンを分散させた脂肪族系ポリアミドの合計
量100重量%とするとき、1〜50重歳%の範囲で選
ぶことができる。中でも、15〜40重景%の範囲で選
ぶのが好適である。成分系(A)または成分系(B)に
は、必要に応し他の添加剤、例えば架橋剤、変性剤、可
塑剤、着色剤、酸化防止剤等を配合し、成形用組成物と
する。なお、上記変性ポリオレフィンを分散させた脂肪
族系ポリアミドを成分系(A)および成分系(B)の双
方に配合する場合の分配比率は、ω−ラクタムの種類、
成分系(A)および成分系(B)の粘度等によって、都
度決定される。
続いて、溶融状態にある成分系(A)と成分系(B)と
を、一定の比率で混合し、得られた成形用組成分の混合
物を、成形金型内に射出または注入する。
この場合の成分系(八)と成分系(B)との混合比は、
成形品の用途、具備させる性質に応じて、成分系(A)
/成分系(B)の容積比で571〜115の範囲で選ぶ
のがよい。二成分系を混合するには、ミキシングへット
と呼ばれる衝突混合装置、スタティックミキサーまたは
ダイナミックミキサー等の流体混合装置を使用すること
ができる。
成形品を製造する際の金型の温度は、100〜200℃
、好ましくは120〜160℃の範囲に保持するのがよ
い、成形金型の温度を上記範囲に保持するとトには、金
型内での重合反応が迅速に進行し、成形用組成物の混合
物を金型に注入した後、短時間(通常は2〜4分以内)
で注入物が硬化または凝固し、重合反応を終了する0重
合反応終了後、金型を冷却し、金型から取り出したもの
は、目的とするアミド系樹脂成形品である。
成分系(A)および成分系(B)は、不活性〃スでシー
ルしつつ加温、混合、注入等の操作を行なうのがよい、
シールに使用される不活性〃スは一部溶融状物に含まれ
、成形品にも含まれ、成形品のひけ防止し、成形品の外
観を向上させるのに役立つ。
本発明に係るアミド系樹脂成形品としては、自動車、ス
ノーモービルの外板、入テアリングホイール、ダッシュ
パネル、インストルメンタルパネル、カウルパネル、カ
ウルグリル、アームレスト、バンパー等の車輛の部品;
 フンビニ−ター、ワードプロセサー、タイプライタ−
等のOAK!器のハウツング、持ち運び用ケース; テ
レビシ1ン、音響機器等家庭電気製品の部品、ハウツン
グ;その他各種電気機器の絶縁材、家具の部品、農業用
機械の部品、プラスチックパレット、プラスチックシー
ト等があげられる。これら例示は、本発明を限定するも
のではない。
「発明の効果」 本発明は、以ヒ説明したとおりであり、次のように特別
に顕著な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大
である。
(1)本発明方法によるときは、成分系(A)、成分系
(B)の少なくとも一方に、あらかじめ変性ポリオレフ
ィンを分散した溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な脂
肪族系ポリアミドを配合するが、これを配合されたω−
ラクタム溶融状物は流動性がよ(、安定性に優れている
ので取扱いが容易であり、しかも成形時の金型への注入
が容易である。
(2) 本発明に係る7ミドik樹脂成形品は、変性ポ
リオレフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに可溶
な脂肪族系ポリアミドを含んでいるので、常温時におけ
る機械的物性に優れ、低温時における耐衝撃性にも優れ
ている。
(3)本発明に係るアミド系樹脂成形品は、成形品表面
にピンホール、ボイド、気泡の凝集等が生じにくく、こ
れらに起因する成形品の凹凸が生ぜず、外観が優れたも
のとなる。
「実施例」 次に、本発明を実施例および比較例にもとづいて説明す
るが、本発明はそのW旨を超えない限り、以下の例に限
定されるものではない、。
なお、以下の例において使用したあらかじめ変性ポリオ
レフィンを分散した溶融状態にあるω−ラクタムに可溶
な脂肪族系ポリアミド(以下単に「ナイロン−APOJ
という、)は、次のとおりである。
・ナイロン−APOI: エチレンとプロピレンとが重、1比で85:15のエチ
レンとプロピレンとの共重合体(結晶化度が20%、メ
ルトインデックス(M I )が12g/10分(19
0℃)のもの)に、無水マレイン酸が0.41ul1%
グラフトされた変性ポリオレフィンのベレットと、カプ
ロラクタム、ヘキサメチレンツアミン、7ノビン酸お上
りセパシン酸の4種の化合物成分を含む共重合体であり
、ポリアミドとして表わすとナイロン6ニナイロン66
:ナイロン610の重量組成比が60:25:15であ
り1、I−クレゾール/クロロホルムの1対4(重量比
)混合液を溶媒としで、GPC法によって測定した数平
均分子量が約3万の脂肪り系ポリアミドのベレットとを
、重量比で40対60の割合で秤量し、ブレングーで混
合した。
得られた混合物を50働輸2軸押出8!(来夏機械(株
)賀、TEM−50)によって、シリンダ一温度をホッ
パー側からグイ側に190℃、200℃、210℃、2
20℃に設定し、スクリュー回転数を220 rpmな
る条件下に混線しベレット化したもので、脂肪族ポリア
ミドに分散された変性ポリオレフィンの平均粒子径は0
.3μ請である。
・ナイロン−APOII: エチレンとブテン−1とが重量比で86:14のエチレ
ンとブテン−1との共重合体(結晶化度・20%、MI
が18g/10分(190℃)のもの)に、無水マレイ
ン酸が0.4ffi量%グラフトされた変性ポリオレフ
ィンのベレットと、カプロラクタム、ラウリンラクタム
、へ今すメチレンνアミン、およびラウリン酸の4種の
化合物成分を含む共重合体であり、ポリアミドで表わす
とナイロン6:ナイロン12:ナイロン612の重W1
.組成比がi:t:tであり、数平均分子量(測定法は
前に同じ)が約2.1万の脂肪族系ポリアミドのベレッ
トとを、重量比で50対50の割合で秤量し、プレング
ーで混合した。
得られた混合物を、ナイロン−APOIの場合と同様5
012紬押出暇を使用し、同様の条件で混練しベレット
とした。脂肪族ポリアミドに分散された変性ポリオレフ
ィンの平均粒子径は0.3μ−である。
また、以下の例において、得られた成形品についての低
温耐衝撃性(デュポン衝撃値)、曲げ剛性(曲げモジユ
ラス)、空孔率、外観等を、次のようにして評価した。
・低温耐衝撃性(デュポン衝7値) 実施例または比較例によって得られた平板状の成形品か
ら試験片を切り出し、この試験片を23℃、50%相対
湿度の雰囲気下で、水分を飽和量まで吸湿させたのち、
−30°Cの低温室に6時間放置後、デュポン衝撃試験
機を用い、JIS  K−5400に準拠して衝?値を
測定した。この際使用したダートの直径は12.7mm
、試験片の受は穴の直径は12.7mmとした。
・曲げ剛性(曲げモジユラス) 平板状の成形品から、成形用組成物を成形金型へ注入す
る際に、成形用組成物が流れた方向に平行な方向と、流
れた方向に直角な方向とに、2種類の試験片を切り取っ
た。これら試験片を、23℃、50%相対湿度の雰囲気
下で、水分を飽和量まで吸湿させたのち、ASTM D
−790に準拠して測定した。
・空孔率 絶乾状態の平板状の成形品から試験片を切り出し、JI
S  K−6911に準拠して比重を測定し、次式によ
って算出した。
・9表面外観 成形品表面を主として肉眼で観察したが、補助的に表面
粗さ計(小板研究所(株)製、モデル5E−3A)を用
いて評価した。
評価結果は、次の4段階で表示した。
0:優、O:良、Δ:可、×:不可 実施例1 次の組成よりなる成分系(A)、成分系(B)を、それ
ぞれ各成分系保持タンクに調製し、成分系(A)を90
℃、成分系(B)を130℃に保持しつつ、それぞれを
攪拌下に1 kg/ am”の窒素〃スでシールした。
成分系(A) ε−カプロラクタム     35.3重量%ピロリド
ンナトリウム     0.7 〃ナイロンーAPOI
       8 成分系(B) ε−カプロラクタム     37.5重量%ナイロン
ーAPOr      25   11次に、成分系(
A)および成分系(B)を、反応射出成形機を用い、電
気ヒーターによって140℃の温度に制御された縦30
0 mm、横300+m、深さ3曽醜のキャビティを有
し、縦部分の中央にあるデートから成形用組成物を注入
し、2分間保持した。
ついで金型を冷却し、型を開塾、成形品を取り出し、目
的のアミド系樹Nrll形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例1 実施例1に記載の例におい、成分系(A)および成分系
(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例におけ
ると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム     39.3重量%ピロリド
ンナトリウム     0.7 〃成分系(B) ε−カプロラクタム     48.5重量%テレ7タ
ロイルビス カプロラクタム       1.5 〃ポリプロピレ
ングリコール  10 (分子量2.000) 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
実施例2 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム       33重量%ブロモマ
グネシムカプロラクタム  3 〃ナイロンーAPOI
         5//成分系(B) C−カプロラクタム     37.5重量%イソ7タ
ロイルビス カプロラクタム       1.5 〃ナイロンーA
POI       20    It得られた成形品
についての物性測定結果を、第1表に示す。
実施例3 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) C−カプロラクタム       33重量%ブロモマ
グネシムカプロラクタム  3 〃ナイロンーAPOI
          5  //酸成分(B) C−カプロラクタム     47.5重量%イン7タ
ロイルビス カプロラクタム       1.5 〃ナイロンーA
POI      10    II得られた成形品に
ついての物性測定結果を、第1表に示す。
実施例4 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) C−カプロラクタム       28重重景ブロモマ
グネシムカプロラクタム  3 〃ナイロンーAPOI
          5  //酸成分(B) C−カプロラクタム     37.5重量%イソ7タ
ロイルビス カプロラクタム       1.5 〃ナイロンーA
POT       25    #得られた成形品に
ついての物性測定結果を、第1!&に示す。
実施例5 実施例2に記載の例においで、ナイロン−APOlに代
えてナイロン−APOITを使用したほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例2 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) C−カプロラクタム      47jlfi%ブロモ
マグネシムカプロラクタム 3 〃成分系(B) を−カプロラクタム     27.7重量%重合助触
媒(X)        22.3  #ここで、重合
助触媒(X)は、下記式で表わされる化合物である。
[ただし、Zは、分子量約6,000のポリエーテルで
あり、nは2以上の整数であり、その加重平均が2.3
である。1 得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例3 実施例1に記載の例において、成分系(A)および成分
系(B)をそれぞれ次のものに代えたほかは、同例にお
けると同様の手順で成形品を得た。
成分系(A) ε−カプロラクタム      38重量%ブロモマグ
ネシムカプロラクタム 2 〃成分系(B) C−カプロラクタム     14.4重量%重合助触
媒(X)        15,6  //ミルド7フ
イパー       3 Onここでミルド7アイバー
は、繊維径が11μm、平均a維艮が150μ−で、表
面がγ−7ミノブロ・ピルトリエトキシシランで表面処
理されたものである。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
比較例4 実施例2に記載の例において、ナイロン−APOIに代
えて、ε−カプロラクタムを使用したほかは、同側にお
けると同様の手順で成形品を得た。
得られた成形品についての物性測定結果を、第1表に示
す。
第1表より、次のことが明らかである。
(1) 本発明に係るアミドM樹脂成形品は、低温時に
おける耐衝撃値が優れている(実施例1〜5、比較例3
参照)。
(2)本発明に係る7!)’iPS樹脂成形品は、吸水
した状態での剛性が優れている(実施例1〜5、比較例
1.2参照)。
(3)本発明に係るアミド系樹脂成形品は、表面外観に
優れている(実施例1〜5、比較例1〜4参照)。
(4)本発明に係るアミド系樹脂成形品は、上記諸性質
の全てに優れており、比較例のものは上記諸性質の全て
において優れたものはない。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ω−ラクタム、重合触媒、重合助触媒、変性ポリ
    オレフィンおよび溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な
    脂肪族系ポリアミドを含む混合物を、ω−ラクタムの融
    点以上の温度で、成形金型内に射出または注入して成形
    されたものであることを特徴とするアミド系樹脂成形品
  2. (2)溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポ
    リアミドが、ポリアミドを構成する次の4種の化合物群
    、すなわち (a)脂肪族系ジカルボン酸類、 (b)脂肪族系ジアミン類、 (c)アミノカルボン酸類、 (d)ラクタム類 のうち少なくとも3種の群より選ばれた少なくとも3種
    類の化合物成分より構成される共重合体であることを特
    徴とする、特許請求の範囲第(1)項記載のアミド系樹
    脂成形品。
  3. (3)アミド系樹脂成形品に含まれる変性ポリオレフィ
    ンは、アミド系樹脂成形品に対して0.5〜25重量%
    であり、かつ、その平均粒子径が0.1〜3μmの範囲
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第(1)項記
    載のアミド系樹脂成形品。
  4. (4)アミド系樹脂成形品に含まれる脂肪族系ポリアミ
    ド類は、アミド系樹脂成形品に対して1〜50重量%で
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第(1)項ない
    し第(2)項いずれか1項に記載のアミド系樹脂成形品
  5. (5)重合触媒を含むω−ラクタム溶融状物(以下「成
    分系(A)」という。)、重合助触媒を含むω−ラクタ
    ム溶融状物(以下「成分系(B)」という。)の少なく
    とも一方に、あらかじめ変性ポリオレフィンを配合し分
    散させた溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な脂肪族系
    ポリアミド類を配合し、前記成分系(A)と成分系(B
    )とを混合し、成形金型内に射出または注入して成形品
    とすることを特徴とするアミド系樹脂成形品の製造方法
  6. (6)溶融状態にあるω−ラクタムに可溶な脂肪族系ポ
    リアミド類が、ポリアミド類を構成する次の4槽の化合
    物群、すなわち (a)脂肪族系ジカルボン酸類、 (b)脂肪族系ジアミン類、 (c)アミノカルボン酸類、 (d)ラクタム類 のうち少なくとも3種の群より選ばれた少なくとも3種
    類の化合物成分より構成される共重合体であることを特
    徴とする、特許請求の範囲第(5)項記載のアミド系樹
    脂成形品の製造方法。
JP27479286A 1986-08-28 1986-11-18 アミド系樹脂成形品およびその製造方法 Pending JPS63128022A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27479286A JPS63128022A (ja) 1986-11-18 1986-11-18 アミド系樹脂成形品およびその製造方法
DE19873738876 DE3738876A1 (de) 1986-11-18 1987-11-16 Geformtes amidharz-produkt und verfahren zu dessen herstellung
US07/539,386 US4990567A (en) 1986-08-28 1990-06-18 Molded amide resin product and method for its preparation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27479286A JPS63128022A (ja) 1986-11-18 1986-11-18 アミド系樹脂成形品およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63128022A true JPS63128022A (ja) 1988-05-31

Family

ID=17546623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27479286A Pending JPS63128022A (ja) 1986-08-28 1986-11-18 アミド系樹脂成形品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63128022A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101855544B1 (ko) 단량체 조성물을 제조하는 방법 및 몰딩된 폴리아미드 부품 제조를 위한 이의 용도
JP2016047936A (ja) ポリアミド系熱可塑性重合体組成物
KR101472650B1 (ko) 고점도 폴리아미드 조성물
JPS6164741A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP2906635B1 (en) Gas storage tank
KR20150127666A (ko) 공기입 타이어 조립체용 내부 라이너
US4990567A (en) Molded amide resin product and method for its preparation
JPS63128022A (ja) アミド系樹脂成形品およびその製造方法
JPS63221157A (ja) 樹脂組成物
CN104245268A (zh) 通过旋转模塑法由可聚合组合物制备聚酰胺模塑体的方法
JPS63128023A (ja) アミド系樹脂成形品およびその製造方法
EP0541799A1 (en) Polyamide/polyolefin resin composition
JP3365051B2 (ja) 中空成形品、その製造方法および油貯蔵容器
JPH10287743A (ja) 中空成形品の製造方法
JPS63170011A (ja) アミド系樹脂成形品およびその製造法
JP3049753B2 (ja) ポリアミド吹込成形品
US20240034866A1 (en) Thermoplastic resin composition and method for producing same
JP3032252B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP3628140B2 (ja) 中空成形品の製造方法
JPS6357639A (ja) アミド系樹脂成形品用組成物
JPS63170010A (ja) アミド系樹脂成形品およびその製造方法
JPS638417A (ja) アミド系樹脂成形品
JPH0778121B2 (ja) 中空成形品の製造方法
JPH04270759A (ja) ポリアミド・ポリオレフィン樹脂組成物
JPH03200867A (ja) ポリアミド・ポリオレフィン樹脂組成物