JPS63128005A - 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造方法 - Google Patents

塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造方法

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JPS63128005A
JPS63128005A JP61273000A JP27300086A JPS63128005A JP S63128005 A JPS63128005 A JP S63128005A JP 61273000 A JP61273000 A JP 61273000A JP 27300086 A JP27300086 A JP 27300086A JP S63128005 A JPS63128005 A JP S63128005A
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propylene copolymer
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ethylene
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渡辺 直敏
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増川 毅志
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尾崎 憲治
Noboru Moriwaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 りえ二立■皿±! 本発明はエチレン−プロピレン系共重合体を水性懸濁液
中で三段階で塩素化させることによって塩素化エチレン
−プロピレン系共重合体の製造方法に関するものであり
、耐熱性および耐寒性が良好であるのみならず、耐油性
もすぐれており、しかも耐候性および耐オゾン性が良好
であり、架橋が可能であるばかりでなく、加硫について
も比較的簡易である塩素化エチレン−プロピレン系共重
合体を提供することを目的とするものである。
従スJと皮週 以前から、ifl素化されたエチレンープロピレン系共
重合体は一般に耐油性、難燃性などにすぐれているため
に塗料、接着剤として有用であることは知られている(
特開昭59−122503号)、シかし、エチレン−プ
ロピレン系共重合体を塩素化する方法としては、エチレ
ン−プロピレン系共重合体を懸濁剤を含まない水性媒体
中で第一段階で50°C未満(たとえば、20−45℃
)で2重量%以上(たとえば2〜15重量%)まで塩素
化し、第二段階で50℃(たとえば、70〜100℃)
に昇温し、この温度で塩素含有量が18重量%(たとえ
ば、 18〜50重量%)まで塩素化させる方法である
。また、エチレン−プロピレン系共重合体をたとえば。
四塩化炭素などの溶媒に溶解し、溶液中で比較的高い温
度(150℃以下)において塩素化させる方法も提案さ
れている。しかし、この方法では1反応系の溶媒の蒸気
圧が高く、高温耐圧反応器を必要とし、しかも生成ポリ
マーの熱安定性が問題となる。一方、前記水性媒体で塩
素化する場合では、塩素化後塩素化物を水洗するさいに
塩素化物が団塊状になるなどの問題があった。
(゛      1 以上のことから、本発明はこれらの欠点(問題点)がな
く、すなわち耐熱性および耐寒性がすぐれているのみな
らず、耐油性、耐候性および耐オゾン性も良好であり、
かつ比較的に低い温度において塩素化が可能であり、ま
た得られる塩素化物が団塊せず、しかも有機過酸化物に
よる架橋ばか゛りでなく、硫黄または硫黄含有化合物(
硫黄放出化合物)による加硫が可能である塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体を得る方法である。
。        た     よび 本発明にしたがえば、これらの問題点は、プロピレンの
含有量が15〜40重量%であり、メルトフローインデ
ックス(JIS  K7210にしたがい、条件が14
で測定、以下r MFRJと云う)が’ 0.01〜5
.0 g710分であり、かつムーニー粘度(ML、1
00℃)が10〜180である塩素化!◆4 エチレン−プロピレン系共重合体を水性懸濁液中で塩素
ガスを接触させて塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体を製造する方法であり、1一段階においてエチレン−
プロピレン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低
い温度であるが、50℃よりも高い温度において全塩素
化量の20〜80%塩素化し、第二段階において前記第
一段階における塩素化温度よりも10℃以上高い温度で
あるが、該エチレン−プロピレン系共重合体の融点より
も5〜15”o低い温度で残りの塩素化量の少なくとも
30%であり、この段階までに全塩素化量の80〜90
%塩素化し、ついで第三段階において該エチレン−プロ
ピレン系共重合体の融点よりも低い温度であるが、融点
よりも2℃以下低い温度において残りの塩素化を行ない
、塩素含有量が20〜45重量%であり、かつムーニー
粘度(ML、100℃)が10〜!◆4 150である塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の
製造方法、 によって解決することができる。以下1本発明を具体的
に説明する。
(A)エチレン−プロピレン系共重合体本発明の塩素化
エチレン−プロピレン系共重合体を製造するにあたり、
原料であるエチレン−プロピレン系共重合体のプロピレ
ンの含有量は15〜40を量%であり、18〜40重量
%が好ましく、特に20〜38重量%が好適である。プ
ロピレンの含有量が15重量%であるエチレン−プロピ
レン系共重合体を使って塩素化させると、得られる塩素
化エチレン−プロピレン系共重合体はゴム的な弾性が乏
しく、むしろ製品においてプラスチックライクである。
一方、 40重量%を越えたエチレン−プロピレン系共
重合体を用いて塩素化すると、塩素化のさいに′得られ
る塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の粒子が大き
くなり1反応系において団塊状になるために好ましくな
い。
また、該エチレン−プロピレン系共重合体のMFRは0
.01〜5.0 g/10分であり、 0.02〜5.
0g/10分が望ましく、とりわけ0605〜5.0g
710分が好適である。  MFRが0.01 g 7
10分未満のエチレン−プロピレン系共重合体を使用し
て塩素化するならば、得られる塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体の加工性がよくない、一方、5.0 g
 /10分を越えたエチレン−プロピレン系共重合体を
使って塩素化すると、塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体の製造時における反応効率が悪く、シかも塩素化
物の団塊化が激しい。
さらに、該エチレン−プロピレン系共重合体のムーニー
粘度(ML、100℃)はlO〜!80で1◆4 あり、lO〜170が好ましく、特に10〜150が好
適である。ムーニー粘度が10未満のエチレン−プロピ
レン系共重合体を塩素化すれば、塩素化中に塩素化物の
団塊化が激しい、一方180を越えたエチレン−プロピ
レン系共重合体を用いると、得られる塩素化物の機械的
特性はすぐれているが、ゴム的な弾性が乏しく、むしろ
プラスチックライクである。
該エチレン−プロピレン系共重合体はエチレンとプロピ
レンとを前記のプロピレン含有量、 MFRおよびムー
ニー粘度のそれぞれの範囲になるようにいわゆるチーグ
ラー触媒を使用して共重合させることによって得られる
ものであり、工業的に生産され、多方面にわたって利用
されているものである。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体は以上
のエチレン−プロピレン系共重合体を後記の第一段階塩
素化および第二段階塩素化によって製造することができ
る。
第一段階および第二段階の塩素化は水性懸濁状態で実施
される。この水性懸濁状で塩素化を実施するには粒子状
または粉末状の前記のエチレン−プロピレン系共重合体
を水性媒体中に懸濁させい、必要に応じて、ベンゾイル
パーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリルおよび過
酸化水素のごときラジカル発生剤、ライトシリコン油な
との消泡剤ならびにその他の添加剤を加えてもさしつか
えない。
(B)第一段階塩素化 第一段階において塩素化は使われるエチレン−プロピレ
ン系共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い温度に
おいて実施される。とりわけ、該共重合体の融点よりも
30〜60℃低い温度で塩素化を行なったほうが望まし
い、該共重合体の融点よりも少なくとも25℃低い温度
で#1素化を実施した場合、反応中での粒子の団塊化が
起らず、続く第二段階における塩素化を容易に行なうこ
とができる。一方、25℃未満の低い温度で塩素化を行
なった場合、反応中での粒子の団塊化が起り易く、反応
を継続することが困難になることがあり、さらに得られ
る生成物も不均一な塩素化度分布をもったものになる。
該第一段階における塩素化は50℃よりも高い温度で実
施される。
また、この第一段階においては全塩素化量の20〜60
%の塩素化する必要があり(たとえば塩素含有率が30
重量%である本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体を製造する場合、この第一段階において塩素含有
量が8〜20重量%の塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体を製造しなければならない)、特に20〜55%
塩素化することが好ましい、この段階において、全塩素
化量の20%未満の塩素化を行なった場合、続く第二段
階の塩素化反応において粒子の団塊化を起し易い。
一方、60%を越えて塩素化を実施すると、不   −
均一な塩素化が進行し、得られる生成物は、耐熱性およ
び加工性の悪いものになる。
このようにして第一段階における塩素化を実施した後、
下記のような条件で第二段階の塩素化を行なうことによ
って本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を
製造することができる。
第一段階の塩素化から第二段階の塩素化に移行するにあ
たり、第一段階の塩素化において用いた反応器中で条件
を変えて第二段階の塩素化を実施してもよく、またあら
かじめ第二段階の塩素化の条件に制御された別の反応器
に第一段階の塩素化によって製造された塩素化エチレン
−プロピレン系共重合体を含む水性懸濁液を移行しても
よい。
(C) vg二段階塩素化 第二段階の塩素化は第一段階の塩素化温度よりも10゛
C以上高い温度であるが、使用しエチレン−プロピレン
系の共重合体の融点よりも5〜15℃低い温度において
塩素化を行なうことによって達成することができる、と
りわけ、第一段階の塩素化温度よりも10℃以上高い温
度であるが、該共重合体の融点よりも5〜10℃低い温
度で実施することが望ましい、該共重合体の融点よりも
5℃以上低い温度で第二段階の塩素化を行なった場合、
生成物は均一な塩素化度分布を有さす、かつ加工性およ
び耐熱性が劣る。一方、用いられる共重合体の融点より
も15°Cを越えた低い温度でこの段階の塩素化を実施
した場合、生成物は不均一な塩素化度分布を有さず、加
工性および耐熱性が劣る。
前記第一段階および第二段階において、塩素化量の60
〜80%(好ましくは、65〜80%、好適には70〜
90%)の塩素化を行なう必要がある。たとえば、塩素
含有率が30重量%である本発明の塩素化エチレン−プ
ロピレン系共重合体を製造する場合では、第一段階と第
二段階において、塩素含有率が21〜27重量%(望ま
しくは、24〜27重量%)の塩素化エチレン−プロピ
レン系共重合体を製造することが好ましい、なお、この
第二段階において全塩素化量の少なくとも30%塩素化
する必要がある。この段階において塩素化を全塩素化量
の30%未満行なうと、続く第三段階における塩素化を
実施するさいに不均一な塩素化が進行し、得られる生成
物(塩素化エチレン−プロピレン系共重合体)の耐熱性
が劣る。なお、この第二段階まで全塩素化量の90%を
超えるまで塩素化を行なうと。
生成物が団塊化することもあるために好ましくない。
このようにして第二段階における塩素化を実施した後、
以下のような条件で第三段階の塩素化を行なうことによ
って本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を
製造することができる。
第二段階の塩素化から第三段階の塩素化に移行するにあ
たり、第二段階の塩素化において用いた反応器中で条件
を変えて第三段階の塩素化を実施してもよく、またあら
かじめ第三段階の塩素化の条件に制御された別の反応器
に第二段階の塩素化によ〜って製造された塩素エチレン
−プロピレン系共重合体を含む水性懸濁液を移行しても
よい。
(D)第三段階塩素化 この第三段階における塩素化は用いられるエチレン−プ
ロピレン系共重合体の融点よりも低い温度であるが、 
2℃以下低い温度において全塩素化量の少なくとも10
%の塩素化を行なうことによって達成することができる
。該共重合体の融点よりも2℃を超えた低い温度で第三
段階の塩素化を実施すると、生成物は均一な塩素化分布
を有さず。
しかも耐熱性が劣る。一方、融点よりも高い温度で塩素
化すると、生成物が団塊し易く、加工性が劣る。さらに
第三段階において全塩素化量の10%を超えて塩素化を
行なうならば、以上の第一段階ないし第三段階の塩素化
において、塩素はガス状で単独または適当な不活性ガス
で希釈して使用することができる。この場合の塩素導入
圧は通常5Kg/crn’以下である。塩素化の進行状
況は、供給される塩素の重量減を測定することによって
知ることができるが、生成する塩化水素の量を測定する
ことによって塩素化度を知ることもできる。
このようにして得られた塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体は、水洗して付着している塩酸、乳化剤などを
除去した後、乾燥することによって本発明の塩素化エチ
レン−プロピレン系共重合体を製造することができる。
(E) 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の物性
1機械的特性など このようにして得られる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体の塩素含有率は20〜45重量%(好ましくは
、20〜42重量%、好適には、25〜42重量%)で
ある、この塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の塩
素含有率が20重量%未満では、得られる塩素化エチレ
ン−プロピレン系共重合体を回収および精製するのに問
題がある。その上、耐溶性が乏しい、一方、45重量%
を越えると生成される塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体は、熱安定性および耐熱性において著しく低下す
るために好ましくない。
以上のようにして得られる塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体のムーニー粘度は100℃の温度においてラ
ージ−ロータでlO〜150ポイントでありlO〜12
0ポイントが望ましく、とりわけ15〜100ポイント
が好適である。
さらに、本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体のメルトフローインデックス(JISK−7210に
したがい、条件が7で測定、以下r FRJ と云う)
は、一般には1〜100 g/10分であり、 3〜5
0 g 710分が好ましく、とりわけ5〜30g/1
0分が好適である。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の代表
的な特性を下記に示す。
密度は1.00〜1.30 g / c rn” テあ
る。また、 JISK−8301にしたがって測定した
引張試験において、引張破断強さは5〜70Kg/cr
n’であり、引張破断伸びは800〜2500%である
。さらに硬さくショアー A)は30〜70である。
(F)加工、成形方法 本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体を加工
、成形するにあたり、一般に用いられている塩素化ポリ
エチレンに添加される滑剤、着色剤、帯電防止剤、充填
剤、ならびに酸素、光および熱に対する安定剤のごとき
添加剤を配合してもよい、また、一般に用いられている
塩素化ポリエチレン、スチレン−ブタジェン系共重合−
fム、アクリロニトリル−ブタジェン系共重合ゴム、エ
チレンとプロピレンとを主成分とする二元または三元共
重合ゴム、クロロプレン系ゴム、クロロスルフォン化ポ
リエチレンゴム状物、ブタジェン単独重合ゴムおよび天
然ゴムのごときゴム状物ならびにポリ塩化ビニル、エチ
レンおよび/またはプロピレンを主成分とするオレフィ
ン系樹脂、メチルメタアクリレートを主成分とするメチ
ルメタアクリレート系樹脂、アクリロニトリル−スチレ
ン共重合樹脂および前記ゴム状物にスチレン、アクリロ
ニトリルおよびメチルメタアクリレートのごときビニル
化合物の少なくとも一種をグラフト重合することによっ
て得られるグラフ1合物のごとき樹脂状物を配合しても
よい。
これらの組成物を製造するさい、その配合(混合)方法
は、邑該技術分野において一般に用いられているオープ
ンロール、ドライブレンダ−、バンバリーミキサ−およ
びニーダ−のごとき混合機を使用して混合すればよい、
これらの混合方法のうち、一層均一な組成物を得るため
にはこれらの混合方法を二種以上適用してもよい(たと
えば、あらかじめドライブレンダ−で混合した後、その
混合物をオープンロールを用いて混合する方法)、これ
らの混合方法のうち、塩素化エチレン−プロピレン系共
重合体とゴム状物とを混合するには、混合温度は30〜
120℃であり、通常50〜100℃である。特に、混
合時において、ゴム状物は凝集力によって発熱するため
に混合温度を150℃以下に制御することが望ましい、
また、塩素化エチレン−プロピレン系共重合体と樹脂状
物とを混合するには、それらが溶融する温度以上である
が、180℃以下で実施することが好ましい。
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体および
これらの組成物は一般のゴム業界および樹脂業界におい
て通常使用されている押出成形機、射出成形機、圧縮成
形機、およびカレンダー成形機のごとき成形機を用いて
所望の形状物に成形されて使用される。なお、塩素化エ
チレン−プロピレン系共重合体のみを成形する場合、そ
の成形温度は70〜130℃であり、一般には80〜1
20℃である。
1び 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、引張試験はJIS
  K−8301にしたがい、引張速度が5005m/
分の条件で測定した(ダンベルはJIS   No、3
号ダンベルを使用)、また、硬度はJIS硬度(ショア
ー A)を使用し、試験片はJIS  K−8301に
したがってJIS   No、3号ダンベルを3枚重ね
合せて硬度計で測定した。さらに、ムーニー粘度はJI
S  K−11301にしたがって温度がioo℃、予
熱が1分でラージ・ローターを使用して4分値の値を測
定した。
実施例 1 1001のガラス内張りしたオートクレーブに801の
水、80gのラウリル酸ナトリウムおよびプロピレン含
有量が22重量%であり、かつムーニー粘度(ML、1
00℃)が115であるエチ1◆4 レンープロピレン系共重合体(MFR1,0g710分
、融点 120℃、以下rEPR(1) Jと云う) 
10Kgを仕込み、撹拌しながら50〜80℃の温度範
囲において該共重合体の塩素含有率が18.2重量%に
なるまで塩素化した(第一段階塩素化)、ついで。
反応系を 105〜115℃に昇温させ、この温度範囲
において塩素含有量が27.1重量%になるまで塩素化
した(第二段階塩素化)、ついで、118〜120℃の
温度範囲で塩素含有量が30.2重量%になるまで塩素
化しく第三段階塩素化)、塩素化エチレン−プロピレン
系共重合体〔以下rCLEPR(A) Jと云う〕を製
造した。
実施例 2 実施例1と同じ条件で第一段階塩素化を行なった。つい
で1反応系を105〜115℃に昇温させ、この温度範
囲において塩素含有量が38.1i量%になるまで塩素
化した(第二段階塩素化)、ついで118〜120℃の
温度範囲で塩素含有量が41.1重量%になるまで塩素
化しく第三段階塩素化)。
塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〔以下rCLE
PR(B) J と云う〕を製造した。
実施例 3 実施例1において使ったEPR(1)のかわりに。
プロピレン含有量が24.5重量%であり、かつムーニ
ー粘度(ML、100℃)が34.1重量%であ1+4 るエチレン−プロピレン系共重合体(MFR4,8g/
10分、融点 80℃)を使用して50〜55℃の温度
範囲で塩素含有量が17.8重量%になるまで第一段階
塩素化を行なった。ついで、65〜75℃の温度範囲で
塩素含有量が26.8重量%になるまで第二段階塩素化
を行なった。さらに、78〜80℃の温度範囲で塩素化
を行ない(第三段階塩素化)、塩素含有量が31.3重
量%の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〔以下r
ill:LEPR(C) Jと云う〕を製造した。
比較例 1 実施例1において使ったEPR(1)のかわりに、プロ
ピレン含有量が31.8重量%であり、ムーニー粘度(
ML、100℃)が58.7であるエチレンl◆4 一プロピレン系共重合体(NFR8,2g710分。
融点 35℃)を用いたほかは、実施例1と同じ条件で
第一段階ないし第三段階塩素化を行なった。
得られた塩素化エチレン−プロピレン系共重合体〔以下
rCLEPR(D) J と云う〕の塩素含有量は30
.3重量%であった。
比較例 2〜7 実施例1において使ったEPR(1)を第1表に示され
る温度範囲で塩素含有量を第1表に示すまで塩素化を行
ない、各第一段階塩素化を実施した。
つい士、このようにして得られたそれぞれの塩素化物を
直ちに第1表に示される温度範囲で塩素化を行ない(第
二段階塩素化)、塩素化物を製造した。さらに、第1表
に示すように塩素化を行ない(第三段階塩素化)、第1
表に示す塩素含有量を有する塩素化エチレン−プロピレ
ン系共重合体を製造した。
(以下余白) 第1表 1)第一段階塩素化後の各塩素化ポリエチレンの墳素含
有量なお、比較例1,2および5の第一段階kM素化に
おいて団塊化が起り、良好な製品が得られなかった。ま
た、比較例3の第二段階塩素化において塩素分布が不均
一であった。さらに、比較例4では、第二段階塩素化に
おいて団塊化が起り、塩素分布が不均一であり、良好な
塩素エチレン−プロピレン系共重合体が得られなかった
実施例1ないし3ならびに比較例6および7によって得
られたそれぞれの塩素化エチレン−プロピレン系共重合
体の各物性の測定を行なった。それらの結果を第2表に
示す。
第   2   表 参」L例 本発明によって得られる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体と一般に市販されている塩素化ポリエチレンと
の加硫性について比較検討する。
参考例 l 参考例1によって得られた0LEPR(A)  100
重量部に対して受酸剤として醜化マグネシウム10重置
部、充填剤としてカーポンプチック(旭カーボンブラッ
ク社製、SRF 50、平均粒径 94rus) 50
重量部、可塑剤としてトリオクチルトリメリテート30
重量部、加硫剤として硫黄0.5重量部および加硫促進
剤としてジエチルチオ尿素4.5重量部を室温において
オープンロールを用いて20分階充分混練させながらシ
ートを作成した。
参考例 2 参考例1において使った0LEPR(A)のかわりに、
あらかじめ分子量が約20万であり、密度が0.950
 g / c m″である高密度ポリエチレンを水性懸
濁法により塩素化させることによって得られるムーニー
粘度(MS、100℃)が70であり、l◆4 塩素含有量が30.3重量%である塩素化ポリエチレン
を使用したほかは、参考例1と同様に混練させながらシ
ートを作成した。
このようにして得られた参考例1(a)および参考例2
(b)の各シートを温度が1615℃および角度が3度
の条件下でレオメータ−試験機にて加硫状態を観察した
。これらの加硫曲線を第1図に示す。
i豆立激」 本発明によって得られる塩素化エチレン−プロピレン系
共重合体は、第1図から明らかなごとく加硫性が通常の
塩素化ポリエチレンに比べてすぐれているばかりでなく
、下記のごとき効果を発揮する。
(1)#オゾン性が良好である。
(2)反撥性がすぐれている。
(3)難燃性についても良好である。
(4)耐候性および耐久性もすぐれている。
(5)引裂性およびその他の機械的強度についても良好
である。
(6)耐油性にすぐれている。
(7)さらに耐熱性および低温性についても良好である
本発明の塩素化エチレン−プロピレン系共重合体は上記
のごときすぐれた特性を有しているために多方面にわた
って利用することができる0代表的な応用例を下記に示
す。
(1)ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブタジェン
−スチレン三元共重合樹脂(ABS樹脂)、高密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、塩化ビニル樹脂などと
樹脂ブレンドすることによってこれらの樹脂の難燃性を
改良するのみならず、機械的特性(たとえば、耐衝撃性
)を向上することができる。
(2)一般に用いられている難燃化剤を配合させること
により、より高度な難燃化材として利用することができ
る。
(3)自動車用各種部品(たとえば、ホース。
チューブ材) (4)電線の被覆材 (5)接着剤 (6)電子機器、電気機器などの部品
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1および参考例2によって得られた各シ
ート(組成物)のディスクレオメータ−を使って測定し
た加硫曲線図である。この図において、縦軸はトルク(
Kg−cm)を示し、横軸は加硫時間(分)を示す、な
お、aおよびbはそれぞれ参考例1および参考例2によ
って得られた各組成物の加硫曲線である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. プロピレンの含有量が15〜40重量%であり、メルト
    フローインデックスが0.01〜5.0g/10分であ
    り、かつムーニー粘度(ML_1_+_4、100℃)
    が10〜180であるエチレン−プロピレン系共重合体
    を水性懸濁液中で塩素ガスを接触させて塩素化エチレン
    −プロピレン系共重合体を製造する方法であり、第一段
    階においてエチレン−プロピレン系共重合体の融点より
    も少なくとも25℃低い温度であるが、50℃より高い
    温度において全塩素化量の20〜80%を塩素化し、第
    二段階において前記第一段階における塩素化温度よりも
    10℃以上高い温度であるが、該エチレン−プロピレン
    系共重合体の融点よりも5〜15℃低い温度で残りの塩
    素化量の少なくとも30%であり、この段階までに全塩
    素化量の60〜90%塩素化し、ついで第三段階におい
    て該エチレン−プロピレン系共重合体の融点よりも低い
    温度であるが、融点よりも2℃以下低い温度において残
    りの塩素化を行ない、塩素含有量が20〜45重量%で
    あり、かつムーニー粘度(ML_1_+_4、100℃
    )が10〜150である塩素化エチレン−プロピレン系
    共重合体の製造方法。
JP61273000A 1986-11-18 1986-11-18 塩素化エチレン−プロピレン系共重合体の製造方法 Granted JPS63128005A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004506803A (ja) * 2000-08-18 2004-03-04 デュポン ダウ エラストマーズ エルエルシー 塩素化ポリオレフィンエラストマーの硬化性組成物
JP2010235787A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsui Chemicals Inc ハロゲン変性オレフィン系重合体ペレットの製造方法

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