JPS63126994A - 通気性ヒ−トシ−ル−用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は十分な通気性がありてかつ優れたヒートシール
性を有する紙に関する。

（従来の技術） 従来１通気性とヒートシール性全具備する紙としては、
紙會抄造する際にパルプなど通常の紙料に熱溶融性のポ
リエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、
ポリエステル繊維その他のホリマーの繊維を混合して抄
造する方法がある。

このような紙料の単一層からなる紙又は不織布又はこれ
ら紙料からなる紙層と他の紙屑を砂金せた紙又は不織布
として利用される。これらの紙、不織布は通気性は概し
て優れているが、ヒートシール性には確実性を欠く場合
が多い。例えば前記シート材料の袋に粉体を充填してヒ
ートシールする場合など少量の粉体の介在によって接着
しない部分を生ずることが多く、又、高速充填に耐える
易ヒートシール性がない場合が多い。従ってこれらの用
途には従来シート材料にポリエチレンフィルムなどヒー
トシール性の良好なポリマーのフィルムを貼合したもの
が多く用いられていた。しかしこれらヒートシール性ポ
リマーフィルムは通気性がない。通気性を必要とすると
きは、わざわざフィルムに機械的、物理的手段で穿孔加
工しなければならなかった。

しかしかかる構成のものでも、ヒートシールによって折
角付与した通気孔が融着し閉塞し通気の目的を達し得な
い場合があり、又、機械的な穿孔では穴の数や大きさに
制限があり、例えば穴の径はあま）小さくはできないの
で微粉末を充填する袋などに、かかるシート材料を用い
る場合、振動や衝撃によって内容の微粉体が通気孔から
漏れ出る危険があり、包装材として好ましくないもので
あ“った。

（発明が解決しようとしている問題点）本発明の目的は
、かかる従来技術の欠点を解消し、非通気性フィルムの
ラミネートによらず、又後加工の穿孔によらず、粉体の
通過は遮断し得、しかも、通気性及びヒートシール性が
共に著しく優れているシート材料を提供することにある
。

（問題点を解決するだめの手段及び作用）本発明はアイ
オノマーのソープレスエマルジ。

ンに無＠顔料を分散混合した塗被液を、通気性を有する
特定の基紙の上に塗工乾燥してなる、原紙のレベルと同
程度の通気性と原紙になかった俊れたヒートシール性を
有する通気性ヒートシール紙である。

すなわち本発明は、透気度５０秒以下の通気性良好な基
紙の表面に、アイオノマーのソープレスエマルジョンと
無＠顔料を固形分重量比で９／１〜４／６の配合割合で
含む塗被液から形成された塗被層を有する通気性ヒート
シール紙である。

本発明の通気性ヒートシール用紙に用いられる基紙は、
その通気性が丘工後の通気性に影響するので通気性の良
い紙が用いられる。紙の通気性はＪＩＳ　Ｐ８１１７に
示されるように透気度としてあられされる。透気度は一
定面積のシートを一定量の空気が通過する時間（秒）で
あられすので、透気度が小さい程そのシートの通気性が
良い。

本発明に用いる基紙は透気度５０秒以下のものから選ば
れる。例えば透気度１０秒以下の基紙を用いて塗工後の
透気度１０秒以下の通気性ヒートシール用紙を得ること
もできる。基紙の坪量は特に限定されない。例えば約２
０１１　／ｒｎ”　〜１５０１／　７ｍ”程度のものを
選ぶことができる。

基紙の材質も制限はない。通常の木材パルプよシの紙、
合成パルプよ）の紙、木材パルプ、化合繊の繊維、天然
繊維、合成パルプなどから選ばれるものを混用してなる
紙、不織布などが採用される。

基紙の表面はアイオノマーのソーグレスエマルジ、ンを
塗布したとき均一な連続被膜を形成しないよう、ケバ立
ちのあるもの親水性を制限し水に対する濡れｔ少し悪く
したものなどが適している。

このような基紙表面とは次の三種の条件の少くとも一つ
を満足するものである。すなわち；（１）平滑度が１０
秒以下でかつサイズ度が５秒以上、好ましくは１０秒以
上、 （２）表面が／？−クロロアルキル基金含有する化合物
からなる共重合体を主成分とする耐油処理剤で処理され
ており耐油度が４以上で平滑度が３０秒以下、 （３）　　ポリオレフィン系合成パルプなど疎水性ポリ
マーの繊維のみから麦るシートで平滑度が３０秒以下、
但し、疎水性繊維の中には合成・々ルゾのように攪拌に
よシ水に分散可能な程度に親水性を付与したものも含む
。

（１）　（２）の条件を満すために、艶消し紙、和紙、
合繊混抄紙、不織布などを基紙として用いると好都合で
ある。

パーフルオロアルキル基を含む耐油剤処理紙、合成パル
プ紙などの場合本発明で用いる塗被液のアイオノマーソ
ーブレスエマルジョンとの組合せの効果で本発明に好ま
しい塗工状態が得られるものと考えられる。

前記（１）　（２）　（３）の表面性の条件を満さない
基紙では塗被液が繊維間隙に入シこみここを閉塞するた
め。

塗被液をいかに工夫しても良好な通気性を確保すること
は極めて困難である。

耐油処理剤に用いられる共１合体を構成する必須ノモノ
マーはパーフルオロアルキル基を有するもので、例えば
パーフルオロアルキルアクリレートなどが用いられる。

耐油処理は上記耐油処理剤を必要に応じ他の併用剤と共
に分散した液を基紙原紙に含浸塗布することによ）行わ
れる。

本発明に用いられる塗被液は無機顔料とアイオノマーの
ソープレスエマルジョンからなる。

他の熱接着性樹脂の溶液や分散液を用いても本発明の効
果を奏さない。

通常紙コーティング用の樹脂水分散液は基紙上に均一な
連続被膜を、少量の塗布量で、工程的に長時間安定な操
業で、形成できるように最低造膜温度（以下ＭＦＴとい
う）の低い樹脂と濡れを良くするための乳化剤（界面活
性剤）をはじめとする各種の添加剤とからなる。

本発明におけるアイオノマーのソープレスエマルジョン
はＭＦＴ　９０℃以上のアイオノマーの直径１μ以下の
球状粒子を乳化剤を用いないで水中に分散したものであ
る。このため基紙に対する濡れ性が通常の樹脂工ｉルジ
ョンの場合と異シ、このことが通気性を損わない塗膜を
良る要因の一つである。

アイオノマーのソープレスエマルジ、ンハ、ソのまま用
いるか、又はイソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ルなどのアルコールを適量加え界面張力を調節し、よっ
て塗被液の濡れ性を変化させ得られる塗膜すなわち塗被
紙の通気性を調節することかできる。通気性を左右する
要因はこのほか、基紙の透気度、表面状態、坪量、塗被
液の顔料配合割合、塗布量、塗被後の加工温度などであ
る。

塗被液に配合される顔料は製紙用塗被用顔料として用い
られるものなら何でもよい。それらの１種又は２ｓ以上
の混合を用いることができる。例えば炭酸カルシウム、
酸化チタン、クレー、水酸化アルミニウム等であ）、炭
酸カルシウムが通気性の良い塗被紙を得るためにとくに
好ましい。

塗被液に配合された無機顔料は次のように作用する。す
なわち、基紙に顔料を含まないアイオノマーソーブレス
エマルジョンを塗布するときは得られる塗被紙の通気性
の範囲が極めて狭い範囲に限られる。顔料の添加により
て通気性の範囲を広くすることができ、目的の通気性ヒ
ートシール用紙の通気性を広い範囲の中から任意の通気
性に設定することができる。

顔料の配合麓は固形分重量比であられしたアイオノマー
／顔料の比が９／１〜４／６の範囲が適切である・顔料
の量がこの範囲中の上限よ）多いとヒートシール強度が
極端に低下しヒートシール用紙に適さなくなる。

又、顔料の量が前記範囲下限以下では通気性が悪くな夛
好ましく鬼φ。

塗被液の塗工は紙用塗工に適した装置であればどのよう
な装置によっても行うことができる。装置の代表例をあ
げればエアナイフコーター、リバースロールコータ−、
バーコーターナトである。

塗被量は固形分重量で約５〜３０１７ｍ”程度がよく１
０〜１５１／ｍ”がよシ好ましい。約５ｇ／ｍ８以下で
は十分なヒートシール性が得られないことがある。高速
充填用包材、粉体用包材においてヒートシー々を確実に
行える用紙であるためには約５１１７ｍ２以上の塗被量
が望ましい。約３０Ｉ／ｍ２以上多く塗工してもヒート
シール性が更に向上することはない。

塗布後の乾燥はアイオノマーが溶融しない範囲とする必
要がち夛約１４０℃程度以下がよく、例えば１２０〜１
４０℃とすることができる。

このようにして製造された本発明の通気性ヒートシール
用紙は通気性とヒートシール性が優れておシ好ましい態
様では透気度１５０秒以下の通気性と４００　＃／１５
ｍ以上のヒートシール強度を有する。

（実施例） 以下実施例をあげて本発明を説明する。

実施例１ 炭酸カルシウム６０部（白石工業（株）製、商品名ツネ
ックスＥ）全ピロリン酸ンー〆０．３部及び？リビニー
ルアルコール０．２部（日本合成（株）製、商品名ゴー
セノー／Ｉ／ＧＬ−０２）によって水に分散させ、固形
分付着量６０係の顔料分散液を′Ａ整した。

一方、ソープレス水分散望変性アイオノマー樹脂液（三
井石油化学（株）製、商品名クミノ４／−ルＳ−３００
）と前記顔料分散液とを固形分ｘ量比で９／１　。

７／３　、４／６に配合し、これにイングロビルアルコ
ールを混合液１０部に対し０．５部加え調整した塗被液
上、第１表に示す５ａｉの特性の基紙に固形分で１５１
／／ｍ”となる様にメイヤーパーにて塗布し、１３０℃
で乾燥して塗被紙を得た。又比較例−１゜−２として上
記塗被液の樹脂液／顔料固形分比１０１０　、３／７の
塗被紙を得た。各塗被紙の物性を第２表に示した。

基紙Ａは本発明に用いるに適さない基紙の例である。第
１ｉＢ　、Ｃの耐油処理基紙は次のようにして製造され
た。すなわち、鹸化度９８４５％、重合度１７００のポ
リビニルアルコール（クラン（株）ＰＶＡ−１１７）　
１重量部を水９８重量部に溶解したもの４０！ｉｔ部と
／ｆ−フルオロアルキルアクリレート共重合体（旭硝子
（株）、アサヒガードＡＧ−５５０）の全固形分含有率
が１９ｉ＋のもの６０重量部を加え、更にこの液に対し
ポリオキシエチレン脂り族エーテＡ／銹導体（開成化学
（株）、マイネックスーＳＯ）を固形分ｌ量で１］！量
部加え、充分攪拌し含浸液を得た。この含浸液に第１表
に示す基紙Ｂ、Ｄのための原紙夫々坪量５４１！／ｍ２
．３９１７ｍ”のもの全没した後、２本のゴムロールで
過剰の含浸液を絞シ取シ、写真用鏡面板に貼シつけ１２
０℃に加温した写真用ドライヤーで約３分キュアーして
、Ｂ基紙として耐油処理剤固形分付着量０．７１ｉ／ｍ
”。

耐油度８．Ｄ基紙として固形分付着量０．９５１！／ｍ
”耐油度１０の耐油紙を得た。

なお、耐油度測定法はＴＡＰＰＩ　ＲＣ−３３８改良法
によるものであり、耐油度に対応してひまし油、トルエ
ン及びｎ−へブタンの各混合比率を調節した試験液を、
水平に置かれた試鉄片上に静かに滴下し、油滴によシ斑
点が生じない最高耐油度の試鹸液の耐油度を試験片の耐
油度とするものであって、耐油度が最も低いもの（試験
液組成：ひまし油１００優）′ｌｔ１、最も高いもの（
試鹸液組成；ｎ−へブタン１００％）’ｔ−１６とする
ものである。

第　　　２　　　表 （註） ・透気度：王研式透気度試験機によシ測定・ヒートシー
ル強度：１４０℃−２ゆ／ｃｎ？　−２ｓｅｃ圧着し次
もの、本発明で規定する耐油紙、サイズ紙、ＰＥ／ＰＰ
混抄紙に樹脂／顔料比−Ｖ１〜６／４の範囲で塗布した
もの＼通気性、ヒートシール性はこの範囲以外のものよ
ル著しい効果１−［めた。

実施例２ 坪量５４〜５５１／／ｍ”の晒クラフト紙に耐油処理し
ないもの及び実施例１の場合と同様にして耐油処理した
ものから耐油度０，４，８，１２のものを選んで基紙と
した。基紙の平滑度は１５〜２２秒、透気度は１５〜２
０秒、サイズ度はＯであった。実施例１に記載する樹脂
液と顔料分散液音用い、樹脂液／顔料分散液配合比（固
形分’）　全ｌＱ１０　。

８／２　、６／４に調整し、１５１７ｍ”　（固形分）
塗布し、１３０℃−２分間乾燥して得た塗被紙の物性を
第３表に示した。

又、ソーブレス水分散温度性アイオノマー樹脂液の代シ
に自己乳化温ポリエチレン系樹脂液（製鉄化学（株）ザ
イクセンＡＣＨＷ−１０）を用い、た場合を比較例−３
とした。

比較例に示した自己乳化温ポリエチレン系樹脂を用いた
場合はノープレス水分散壊変性アイオノマーに比べ透気
度の値が大きく通気性が劣ることを示している。耐油度
４以上、塗被液中の樹脂／顔料比が８／２を越えると透
気度が著しく高く通気性が極めて悪くなシ本発明の目的
に沿わないことが判る。

実施例３ 実施例１忙記載した炭酸カルシウムの代シに顔料として
酸化チタン、水酸化アルミニウム、メルク、クレーを用
い、各顔料分散液を調製し、ソーゾレス水分散製変性ア
イオノマー樹脂液（ケシパール−８−３００）／顔料分
散液比を固形分重量比８／２とし、ＩＰＡ’を樹脂液に
対し５％加えた各塗被液をレーヨン混抄撥水紙（坪３５
１１／ｍ２）に１５１１／−（固形分）塗布し、１３０
℃−２分乾燥して得た塗被紙の物性を第４表に示した。

顔料を全く加えないソーブレス水分散製アイオノマー樹
脂液のみｔ−１５１／ｍ”　（固形分）塗布したもの＼
物性を比較例４として示した。

顔料を全く加えないもの＼透気度は極めて悪いのに対し
、顔料を加えた塗被物の透気度は著しく低く、その中で
炭酸カルシウムは最も低い透気度を示し、顔料種類の選
択によシヒートシール強度を低下することなく透気度範
囲すなわち通気性全調節できることが示され次。

（発明の効果） 本発明の通気性ヒートシール用紙は粉体が通過できるよ
うなマクロな穴がなくミクロな通気構造を有し、極めて
優れた通気性と充分なヒートシール強度を与えるヒート
シール性を兼ね備えている。

従って、本発明の用紙同志又は異種材料とヒートシール
して使用するのに適し、例えば脱酸素剤、乾燥剤、食品
用鮮度保持剤、防虫剤、芳香剤、脱臭剤、消臭剤、除湿
剤、防錆剤、使い捨てカイロの発熱剤等各種剤の包材、
果物など生鮮食品の包装材料、滅菌用包材、紙オムツ用
シート、掃除機用紙Δツク、フィルター類エアフィルタ
ー、通気性蓋材、農園芸材料など通気性とヒートシール
性が一枚の材料に要求される広い分野に有利に利用され
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、透気度５０秒以下の通気性良好な基紙の表面にアイ
   オノマーのソープレスエマルジョンと無機顔料を固形分
   重量で９／１〜４／６の配合割合で含む塗被液から形成
   された塗被層を有する通気性ヒートシール用紙。 ２、基紙が次の３条件の少くとも１つを満すものである
   特許請求の範囲第１項の通気性ヒートシール用紙。 （１）平滑度が１０秒以下でかつサイズ度が５秒以上 （２）表面がパーフルオロアルキル基含有化合物からな
   る共重合体を主成分とする耐油処理剤で処理されており
   耐油度が４以上でかつ平滑度が３０秒以下 （３）疎水性ポリマーの繊維のみからなり平滑度が３０
   秒以下 ３、塗被層の塗工量が固形分で５〜３０ｇ／ｍ＾２であ
   り、塗被層同志を合せてヒートシールしたときのヒート
   シール強度が４００ｇ／１５ｍｍ以上あり、透気度が１
   ５０秒以下である特許請求の範囲第１項の通気性ヒート
   シール用紙。 ４、無機顔料が粉末状の炭酸カルシウム、酸化チタン、
   水酸化アルミニウム、タルク、クレーから選ばれたもの
   である特許請求の範囲第１項の通気性ヒートシール用紙
   。 ５、無機顔料として炭酸カルシウムを使用する特許請求
   の範囲第１項の通気性ヒートシール用紙。