JPS63124293A - ヘリカルスキヤン方式磁気記録再生装置 - Google Patents

ヘリカルスキヤン方式磁気記録再生装置

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JPS63124293A
JPS63124293A JP26850586A JP26850586A JPS63124293A JP S63124293 A JPS63124293 A JP S63124293A JP 26850586 A JP26850586 A JP 26850586A JP 26850586 A JP26850586 A JP 26850586A JP S63124293 A JPS63124293 A JP S63124293A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘリカルスキャン方式磁気記録再生装置に係
わり、特に、磁気テープに記録された番組の内容などを
表わしたキュー信号の記録、再生に関する。
〔従来の技術〕
テープカセット1巻当りの記録再生時間が長くなるにつ
れて、テープカセット1巻に多数の番組が記録できるよ
うになったが、必要な番組を再生したい場合には、この
番組がテープカセットのどの位置に記録されているかを
知る必要がある。
従来は、Journal  of  SMPTE  V
ol、84July 1975  p、562 563
に記載されるように、磁気テープの長手方向トラックに
フレームナンバー信号を記録することが行なわれてきて
いたことから、必要な記録番組の記録開始位置のフレー
ムナンバーが分かれば、このフレームナンバーを指定す
ることにより、この記録番組を検索することができる。
しかしながら、このようにして必要な記録番組を検索す
るためには、テープカセットにどのような番組がどの位
置に記録されているかを知らなければならない。したが
って、一般ユーザとしては、サーチ再生によって必要な
記録番組の検索を行なうことが多くなり、テープカセッ
ト1巻当りの記録番組が多くなり、また、所有するテー
プカセットが多くなると、必要な記録番組の検索に長い
時間を要することになる。
これに対して、上記のように、磁気テープの長手方向ト
ラックにフレームナンバー信号を記録するのに加え、各
記録番組の記録開始位置のフレームナンバー、日付、内
容などを含む見出しを表わすディジタル信号なども記録
する試みが種々なされている。この見出しを再生するこ
とにより、テープカセット1巻に記録されている番組の
内容を概略的であるが把握でき、必要な記録番組の記録
位置を知ることができる。また、テープカセットに新た
に番組を記録する場合にも、これと同時に見出しを修正
すれば、この見出しの内容とこれが記録されたテープカ
セット中の記録番組とが常に一対一に対応することにな
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、このような見出しの記録位置は、−旦決まる
と変更することがない。通常、この見出しは磁気テープ
の巻き始めに記録される。一方、テープカセットが一度
使用されると、磁気再生装置からイジェクトするときに
は、磁気テープは巻き始めまで巻き戻された状態にはな
く、巻き取られた状態にあることが一般的である。この
ために、必要な記録番組を再生したい場合には、テープ
カセットを、磁気記録再生装置に装着後、−度巻き始め
まで巻き戻してから見出しを再生し、この記録番組がこ
のテープカセットに記録されているか否かを知る必要が
あり、やはりテープカセットの記録内容を知るのに相当
の時間が必要となる。
本発明は、かかる問題点を解消し、テープカセットの記
録内容を迅速に知ることができるようにしたヘリカルス
キャン方式磁気記録再生装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、テープカセット
の非使用時においては、該テープカセット内の磁気テー
プのキュートラックに該磁気テープ上の記録番組に対す
る見出しを表わすキュー信号が記録され、該テープカセ
ットの磁気記録再生装置への装着に伴なって該キュー信
号を再生してから消去し、再生された該キュー信号をメ
モリに記憶させるとともに見出しの画面表示を行ない、
該テープカセットの使用完了に際しては、該メモリから
キュー信号を読み出して該キュートラックに記録し、し
かる後、該テープカセットをイジェクトする。
〔作用〕
非使用時のテープカセットにおいては、磁気テープの供
給リールと巻取リールとの間の部分あるいはその近くの
キュートラック上にキュー信号が記録されている。この
ために、該テープカセットを磁気記録再生装置に装着し
たときには、磁気テープのわずかな走行でキュー信号を
再生することができ、該テープカセットにどのよう番組
がどの位置に記録されているかを該テープカセットの装
着後即座に知ることができる。また、記録番組の書き換
えや新たな番組の記録に際しては、メモリの記憶内容を
修正することにより、常時見出しの内容と該テープカセ
ット中の記録番組とを一対一に対応させることができる
〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面によって説明する。
第1図はテープ走行系を示す構成図であって、lはテー
プカセット、2は磁気テープ、3は供給リール、4は巻
取リール、5はシリンダ、6.7は回転ヘッド、8はシ
リンダ入側傾斜ガイド、9はシリンダ入側幅規制ガイド
、10はシリンダ出側傾斜ガイド、11はシリンダ出側
幅規制ガイド、12は開口部、13はインピーダンスロ
ーラ、14は全幅消去ヘッド、15.16は固定ガイド
、17はテンションビン、18はカセット出側ガイド、
19はカセット入側ガイド、20はキャプスタン、21
はピンチローラ、22は幅規制固定ガイド、23は複合
記録再生ヘッド、24は複合消去ヘッド、25は引出し
ピン、26はタイマローラ、27は検出ヘッド、28は
供給リール直結モータ、29は巻取リール直結モータで
ある。
同図において、テープカセット1においては、その非使
用時、磁気テープ2は供給リール3からカセット出側ガ
イド18、カセット入側ガイド19を介して巻取り−ル
4に張架されており、カセット出側ガイド18、カセッ
ト入側ガイド19間では、この磁気テープ2がテープカ
セット1に設けられた2つの開口部12を横切っている
このテープカセットlが磁気記録再生装置に装着される
と、一方の開口部12の磁気テープ2よりも奥の方にシ
リンダ入側傾斜ガイド8、シリンダ入側幅規制ガイド9
およびテンションピン17が入り込み、他方の開口部1
2の磁気テープ2よりも奥の方にシリンダ出側傾斜ガイ
ド10、シリンダ出側幅規制ガイドおよびタイマローラ
26に植設された引出しピン25が入り込む。また、供
給リール3は供給リール直結モータ28に直結したリー
ル台(図示せず)に搭載され、巻取り−ル4は巻取リー
ル直結モータ29に直結したリール台(図示せず)に搭
載される。
かかる状態において、タイマローラ26、したがって引
出しピン25が矢印Fに沿って移動し、この引出しピン
25によって磁気テープ2がテープカセットlから引き
出される。引出しピン25が符号25′で示す状態にな
ると、磁気テープ2がカセット出側ガイド18とカセッ
ト入側ガイド19との間で引出しピン25′、複合消去
ヘッド24、複合記録再生ヘッド23および幅規制固定
ガイド22にのみ接する実線で示したテープバスが形成
され、ハーフローディング状態となる。
一方、磁気テープ2には、第2図に示すように、幅方向
の一方の縁部にコントロールトラック3゜が、他方の縁
部にオーディオトラック31が夫々テープ長手方向に形
成され、これらコントロールトラック30とオーディオ
トラック31との間に斜め方向の番組を記録した映像信
号記録トラックが形成されている。また、オーディオト
ラック31と映像信号記録トラック32との間にはキュ
ートラック33がテープ長手方向に設けられ、テープカ
セット1が磁気記録再生装置に装着される前には、この
キュートラック33の1個所にキュー信号34が記録さ
れている。
また、複合記録再生ヘッド23は、第3図に示すように
、オーディオヘッド35、コントロールヘッド36およ
びキューヘッド37を有し、複合消去ヘッド24は、同
じく第3図に示すように、オーディオ消去ヘッド38お
よびキュー消去ヘッド39を有している。
第1図において、テープパスが実線で示すハーフローデ
ィング状態では、第3図で示したオーディオヘッド35
、オーディオ消去ヘッド38が夫々磁気テープ2上の第
2図に示したオーディオトラック31に接し、同様にし
て、キューヘッド37、キュー消去ヘッド39がキュー
トラック33に、コントロールヘッド36がコントロー
ルトラック30に夫々接する。
このハーフローディング状態では、タイマローラ26′
に検出ヘッド27が対向する。第4図はタイマローラ2
6、引出しピン25およびこれらの移動手段を示すもの
である。同図において、図示しない支点に対して回動可
能なアーム45の先端に円筒状のボス46が設けられ、
このボス46の内面に設けられたボールベアリング43
.44により、このボス46の内部を貫通するようにか
つこのボス46に対して回転可能にシャフト40が設け
られている。このシャフト40のボス46より下部には
、タイマローラ26がねじ止めなどの手段によって固定
され、シャフト40のボス46より上部には、ゴムなど
の表面の摩擦係数が高い部材からなるローラ42が圧入
などの手段で固定されている。このローラ42が第1図
における引出しピン25となる。タイマローラ26の外
周部には、その円周方向に等間隔に磁化パターンが形成
された磁性層41が設けられており、ハーフローディン
グ状態では、この磁性層41に検出ヘッド27が対向す
る。かかる構成において、アーム45が支点を中心に回
動すると、第1図において、引出しピン25とタイマロ
ーラ26とが矢印Fに沿っであるいはその逆方向に移動
する。
第1図に示したテープカセット1の装着後のハーフロー
ディング状態では、磁気テープ2からのキュー信号の再
生が行なわれる。すなわち、図示するようにハーフロー
ディング状態となると、供給リール直結モータ28によ
って磁気テープ2にバックテンションを与えてつつ、巻
取リール直結モータ29で巻取リール4を回転させ、磁
気テープ2を順方向に走行させる。このとき、検出ヘッ
ド27はタイマローラ26′の外周部の磁化パターンを
検出してパルスを発生し、このパルスを用いて、このパ
ルスの周波数が一定となるように、すなわち磁気テープ
2が一定の速度で走行するように、巻取リール直結モー
タ29が制御される。
磁気テープ2の走行によって複合記録再生ヘッド23の
キューヘッド37(第3図)は磁気テープ2上のキュー
トラック33(第2図)を走査し、このキューヘッド3
7によってキュー信号が再生されると、磁気テープ2は
停止する。次に、巻取リール直結モータ29によって磁
気テープ2にバックテンションを与えつつ、供給リール
直結モータ28で供給リール3を回転させ、磁気テープ
2を逆方向に走行させる。この逆方向走行中、複合消去
ヘッド24のキュー消去ヘッド39(第3図)により、
磁気テープ2のキュートラック33に記録されているキ
ュー信号34を消去する。再生されたキュー信号は、後
述するように、メモリに記録されるとともに、磁気テー
プ2に記録されている番組の見出しを画面表示するため
に用いられる。
この見出しの画面表示によってテープカセット1に記録
されて番組とそれらの記録位置を知ることができ、所望
記録番組の検索を指示すると、ハーフローディング状態
で検索が行なわれる。この検索が終了すると、あるいは
記録、再生(これは、検索を行なわずにテープカセット
装着後直ちに行なう再生)の指示を行なうと、第1図に
おいて、ハーフローディング状態からシリンダ入側傾斜
ガイド8、シリンダ入側幅規制ガイド9およびテンショ
ンピン17は夫々矢印A、B、Cに沿って移動しながら
磁気テープ2をテープカセット1から引き出し、符号8
”、9”、17’で示す状態となる。また、シリンダ出
側傾斜ガイドlO、シリンダ出側幅規制ガイド11も夫
々矢印り、Eに沿って移動し、その途中から磁気テープ
2をテープカセット1から引き出して符号10’、11
”で示す状態となる。また、ピンチローラ21も矢印G
に沿って移動し、磁気テープ2をキャプスタン20とで
挾持する。
以上の動作により、テープパスは、カセット出側ガイド
18から引出しピン25′までは二点鎖線で示すように
なり、引出しピン25′から幅規制固定ガイド22まで
は実線で、幅規制固定ガイド22からカセット入側ガイ
ド19までは二点鎖線で夫々示すようになり、フルロ−
ディング状態となって番組の記録もしくは記録番組の再
生が行なわれる。
テープカセットlのイジェクトに際しては、シリンダ入
側傾斜ガイド8、シリンダ入側幅規制ガイド9、テンシ
ョンピン17、シリンダ出側傾斜ガイド10、シリンダ
出側幅規制ガイド11およびピンチローラ21は上記と
は逆の動作し、これとともに、供給リール3または巻取
リール4で磁気テープ2が巻き取られ、実線で示すテー
プバスのハーフローディング状態となる。しかる後、供
給リール直結モータ28によって磁気テープ2にバック
テンションが与えられ、検出ヘッド27からのパルス信
号にもとづいて巻取リール直結モータ29が制御されて
磁気テープ2は一定速度で順方向に走行する。このとき
、メモリからキュー信号が読み出され、複合記録ヘッド
23のキューへラド37(第3図)に供給されて磁気テ
ープ2上のキュートラック33(第2図)に記録される
キュー信号の記録が終ると、磁気テープ2は一度停止し
、しかる後、巻取リール直結モータ29によって磁気テ
ープ2にバックテンションが与えられ、検出ヘッド27
からのパルス信号にもとづいて供給リール直結モータ2
8が制御されて、磁気テープ2は一定速度で逆方向に走
行し、キュー信号を記録するに要した量だけ走行すると
磁気テープ2は停止する。それから引出ピン25′、タ
イマローラ26′は矢印Fとは逆方向に移動し、磁気テ
ープ2は供給リール3または巻取り−ル4に巻き取られ
てテープカセット1内に収まる。しかる後、テープカセ
ット1はイジェクトされる。
このように、イジェクトされたテープカセット1では、
その中での磁気テープ2の巻き状態に応じてテープ長手
方向のキュー信号記録位置が異なり、しかも、この記録
位置は磁気テープ2の供給リール3、巻取リール4間の
部分もしくはその近くにあり、テープカセット1を装着
すると、ハーフローディング状態となってこのキュー信
号は直ちにかつ迅速に再生される。このために、テープ
カセット1を磁気記録再生装置に装着すると、このテー
プカセット1にどのような番組が記録され、各番組がど
の位置に記録されているかを知ることができる。
第5図はキュー信号の記録再生のための信号系を示すブ
ロック図であって、50は記録再生アンプ、51は復調
器、52は変調器、53は不揮発性メモリ、54はキャ
ラクタジェネレータ、55はモニタ、56はヘッド駆動
回路、57はシステムコントロール回路、58は記録再
生アンプ、59は復調器、60は変調器であり、第1図
に対応する部分には同一符号をつけている。
テープカセットが磁気記録再生装置に装着されると、シ
ステムコントロール回路57の指令により、ローディン
グ機構(図示せず)が動作し、第1図に示した実線のテ
ープパスが形成されてハーフローディング状態となる。
次に、システムコントロール回路57は、供給リール直
結モータ28に一定のバックテンションを磁気テープに
与えるための電圧を供給し、巻取リール直結モータ29
にテープ駆動電圧を供給して磁気テープを順方向に走行
させる。このとき、システムコントロール回路57には
検出ヘッド27からパルス信号が供給され、このパルス
信号の周波数が一定となるように、供給リール直結モー
タ28および巻取リール直結モータ29への供給電圧が
制御される。これによって磁気テープの走行速度は一定
となる。
磁気テープが走行開始した後、キューヘッド37によっ
てキュー信号が再生されると、このキュー信号は、記録
再生アンプ50で増幅されて復調器51で復調された後
、不揮発性メモリ53に記憶される。キュー信号の再生
が終了し、その全てが不揮発性メモリ53に書き込まれ
ると、不揮発性メモリ53からキュー信号の読出しが開
始される。
このキュー信号はキャラクタジェネレータ54で文字信
号に変換され、モニタ55に供給される。
したがって、モニタ55では、装着されたテープカセッ
トに記録されている各記録番組の内容、記録開始位置(
記録アドレス)、日付などを表わす見出しが表示される
また、不揮発性メモリ53にキュー信号が書き込まれ終
ると、システムコントロール回路57に書込み終了信号
や各記録番組の記録アドレスが供給される。これにより
、システムコントロール回路57は、供給リール直結モ
ータ28、巻取リール直結モータ29への電圧の供給を
停止して磁気テープを停止させ、次いで、巻取リール直
結モータ29に磁気テープにバックテンションを与える
ための電圧を、供給リール直結モータ28にテープ駆動
電圧を夫々供給して磁気テープを逆方向に走行させると
ともに、ヘッド駆動回路56を介してキュー消去ヘッド
39に消去信号を供給する。
これにより、磁気テープに記録されているキュー信号は
消去される。磁気テープがキュー信号の再生時と同量だ
け逆方向に走行すると、システムコントロール回路57
は供給リール直結モータ28、巻取リール直結モータ2
9への電圧供給を停止し、磁気テープを停止させる。
ここで、キュー信号の再生に磁気テープを順方向に走行
させた分だけこの磁気テープを逆方向に走行させるため
には、たとえば、システムコントo−ルIi[57に設
けられ、コントロールパルスをカウントする周知のテー
プカウント手段を利用すればよい。キュー信号再生のた
めの磁気テープの順方向走行時、コントロールヘッド3
6によって再生されたコントロールパルスは、記録再生
アンプ58、IgJl器59を介してシステムコントロ
ール回路57に供給され、テープカウント手段によって
アップカウントされる。キュー信号消去のための磁気テ
ープの逆方向走行時にも、コントロールヘッド36から
システムコントロール回路57にコントロールパルスが
供給されるが、テープカウント手段はダウンカウントす
る。そのカウント値がキュー信号再生のための磁気テー
プの走行開始前のカウント値と等しくなったとき、供給
リール直結モータ28、巻取リール直結モータ29への
電圧供給を停止する。
その後、磁気テープはフルーローディング状態となり、
所望記録番組の再生、新たな番組の記録などが行なわれ
るが、新たな番組を記録した場合には、これに対する内
容や記録位置のデータが不揮発性メモリ53に書き込ま
れ、キュー信号に付加される。
テープカセットのイジェクトに際しては、ハーフローデ
ィング状態において、システムコントロール回路57は
供給リール直結モータ28、巻取リール直結モータ29
に上記のように電圧を供給して磁気テープを順方向に走
行させ、これとともに、不揮発メモリ53に読出し指令
信号を送る。
これにより、不揮発メモリ53からキュー信号が読み出
され、変調器52、記録再生アンプ5oを介し、キュー
ヘッドに供給されて磁気テープに記録される。不揮発メ
モリ53がらのキュー信号の読み出しが完了すると、シ
ステムコントロール回路57は供給リール直結モータ2
8、巻取リール直結モータ29への電圧供給を停止し、
磁気テープを停止させる。次いで、システムコントロー
ル回路57は供給リール直結モータ28と巻取り一ル直
結モータ29に上記のように電圧を供給して磁気テープ
を逆方向に走行させ、キュー信号の記録のために磁気テ
ープが走行した分道方向に走行すると、供給リール直結
モータ28と巻取リール直結モータ29への電圧供給を
停止して磁気テープを停止させる。その後は、既に説明
したように、磁気テープがテープカセットに収納され、
それからテープカセットはイジェクトされる。
第6図はキュー信号の一例の構成を示したものである。
キュー信号はディジタル信号で構成され、第6図(a)
に示すように、先頭位置を示す同期用パルスと、記録番
組内容を示すディジタルデータと、終端を示す終了信号
とからなっている。また、このディジタルデータは、第
6図(b)に示すように、そのテープカセットにおける
記録番組の記録順序を示す番号(No)、記録領域を示
す先頭アドレスと終了アドレス、記録日時、放送局のチ
ャンネルナンバー(ビデオiメラからなどの外部入力の
場合には、その旨の表示)、記録番組の内容などを表わ
している。ここで、記録番組の内容とは、それがスポー
ツ番組であるか、映画番組であるかなどを区別するもの
であり、夫々の内容に対するディジタルコードを予じめ
定めておき、記録時に入力してやればよい。これ以外の
ディジタルデータは磁気記録再生装置が有する装置(時
計装置など)から得られるものである。記録番組のアド
レスについては、磁気テープにアドレス専用トラックを
設けてこれに予じめアドレス信号を記録しておき、記録
再生時にこのアドレス信号を再生し、記録番組の記録位
置、再生位置を判別すればよい。また、このアドレスト
ラックは専用に設けず、たとえば、コントロールトラッ
クを兼用し、これにアドレス信号をコントロールパルス
と多重して記録するようにしてもよい。
キュー信号の利用方法としては、上記のように、メモリ
に記憶されたキュー信号のうちの番組内容に関するディ
ジタルデータを読み出し、これをキャラクタジェネレー
タで文字信号に変換してモニタ上に見出しとして画面表
示する。所望記録番組を再生したい場合には、そのナン
バー(記録順序を示す番号)゛をテンキーなどの入力手
段によって入力することにより、その記録番組の先頭ア
ドレスまで磁気テープが送られ、そこから再生が開始さ
れるようにすることができる。コントロールトラックに
アドレス信号が多重記録されている場合には、第5図に
おいて、不揮発性メモリ53に記憶された第6図(b)
の先頭アドレスとコントロールトラックから再生された
アドレス信号とがシステムコントロール回路57で比較
され、両者が一致するまで磁気テープを高速走行させれ
ばよい。
また、上記のキュー信号によってモニタ上に見出しが表
示されると、磁気テープ上の未記録個所、消去可能個所
などが判定できるから、それらの個所での番組の記録を
行なうことができる。
アドレス信号を用いなくとも、たとえば、磁気テープを
定速走行させるときのリール台の回転数などから、およ
そであるが、アドレスを検出することができる。これは
、磁気テープが定速走行しているときには、リール台は
テープ巻き量に応じてその回転数が異なるからである。
そこで、既述したように、ハーフローディング状態でキ
ュー信号を再生するときには、磁気テープは定速走行す
るので、リール台の回転数を検知することによって現在
のおよそのアドレスが判定できる。また、ハーフローデ
ィング状態で早送り、巻戻しを行なう場合には、リール
台回転数と検出ヘッド27(第1図)の検出パルス周波
数とから、キュー信号再生時の磁気テープの走行速度に
対するリール台回転数が検出できるから、このときのア
ドレスを検出することが可能である。アドレスの検出精
度を高めたい場合には、所望記録番組の頭出しができれ
ばよいのであるから、既に従来から用いられている頭出
し信号などを併用すればよい。
以上の説明から明らかなように、キュートラックでキュ
ー信号が記録される領域はごくわずかな部分であり、他
の部分では何も記録されない。そこで、既にテープパタ
ーンが定められて必要なトラック幅のキュートラックを
確保できない場合には、既に定められたテープパターン
のうちの冗長部分に一部喰い込んでキュートラックを形
成しても、実際にキュー信号が記録される部分は短かい
区間であるので、これによって他の信号が影響を受ける
のは軽微である。冗長部分として最も可能性があるのは
、映像信号記録トラックのオーバーラツプ記録部分、す
なわち、オーディオトラックまたはコントロールトラッ
クに隣接した部分である。
以上のようにキュートラックを形成する例を第7図に示
す。キュー信号34を記録するには、磁気テープを順方
向に定速走行させ、まず、キュー消去ヘッド39(第3
図)で映像信号記録トラック32のオーバーラツプ部の
一部を所望の長さを消去し、次いで、その消去部分にキ
ューヘッド37(第3図)によってキュー信号34を記
録する。
このように、キュー信号34は映像信号記録トラック3
2に若干喰い込んで記録されるが、この部分は映像信号
のオーバーラツプ部分であり、しかもそのごく一部が短
期間欠如するだけであるので、再生映像信号の劣化はほ
とんどない。映像信号を記録するときには、キュー信号
は上述のようにメモリに保持されているので、オーバー
ラツプ部も含めて従来通り記録することができる。キュ
ー信号の再生に際し、キューヘッド37からはキュー信
号とともに映像信号も若干再生されるが、キュー信号は
ディジタル信号であるので、第6図(a)に示した同期
信号を正しく判別されれば、キュー信号を誤りなく検出
でき、このことは充分可能である。
この実施例を適用した磁気記録再生装置で使用されて番
組の記録を行なったテープカセットをこの実施例を適用
しない磁気記録再生装置で番組再生に使用し、しかる後
、再度この実施例を適用した磁気記録再生装置で使用す
る場合、キュー信号の記録位置が不明となる可能性があ
る。このような場合には、この実施例を適用した磁気記
録再生装置にテープカセットを装着すると、上述のよう
に、ハーフローディング状態となって磁気テープは定速
走行してキュー信号の再生動作を開始するが、一定時間
磁気テープを走行させてもキュー信号が再生されない場
合には、−旦テープ巻き始めまで磁気テープを巻き戻し
、しかる後、キュー信号が再生されるまで磁気テープを
順方向の定速走行させる。このような制御はシステムコ
ントロール回路57(第1図)によって行なわれる。ま
た、この実施例を適用しない磁気記録再生装置で記録さ
れた番組については、そのテープカセットをこの実施例
を適用した磁気記録再生装置に装着し、磁気テープから
キュー信号が再生されてメモリに記憶された後、上記記
録番組に対する番組内容を入力手段で入力しメモリに記
憶させればよい、さらに、未使用テープカセットを使用
する場合には、コントロールパルスが再生されないこと
から、キュー信号の再生動作を禁止させる。
以上、本発明の実施例を発明したが、本発明はこの実施
例のみに限定されるものではない。
すなわち、上記実施例では、第2図、第6図に示したよ
うに、キュートラック33をオーディオトラック31側
に設けたが、コントロールトラック30側に設けてもよ
い。
また、上記実施例では、ハーフローディング状態でのテ
ープ駆動をリールモータによって行なったが、もちろん
キャプスタン駆動とし、キャプスタンを一定速度で回転
させるようにしてもよい。
この場合、検出ヘッド27の検出パルスは、キュー信号
再生のために磁気テープを定速走行させるためには用い
る必要がないが、早送り、巻戻しを行なうときにはリー
ル駆動を行うので、このときの磁気テープの定速走行に
検出ヘッド27の検出パルスが使用される。
上記実施例では、キュー信号の記録、再生のために、テ
ープカセット装着時、イジェクト時に若干の時間を要す
るが、1番組当り100ビツト程度のディジタルデータ
で目的は充分達せられるものであり、したがって、テー
プカセット1巻当り20番組を記録するとしても、キュ
ー信号は2キロビット程度となり、通常のキューヘッド
で10KHz程度の信号の記録再生が可能であるから、
テープ速度の立上り、立下り時間を含めて1秒以下でキ
ュー信号の記録再生が可能である。このことから、磁気
テープの逆方向走行も含めて2秒程度で作用が終了し、
特に長く待つという惑じをユーザに与えることはない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、テープカセット
装着後、該テープカセットに記録される番組の内容や記
録位置を直ちに知ることができ、所望記録番組の迅速な
検索とテープカセットの有効利用が達成できるし、付加
する回路やメカニズムもわずかなものであって、全体構
成が複雑になることもなく、しかも、簡単な操作で該テ
ープカセットの記録状態を把握できるために、番組の編
集などの高度な作業が、ユーザに負担をかけることなし
に、手軽に実施可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明による磁気記録再生装置の一実
施例を示すものであって、第1図はテープ走行系を示す
構成図、第2図はキュー信号の記録方法の一具体例を示
す与−プパターン図、第3図は第1図における複合記録
再生ヘッド、複合消去ヘッドの一具体例を示す平面図、
第4図は第1図における引出しピン、タイマローラおよ
びそれらの移動手段の一具体例を示す断面図、第5図は
キュー信号記録再生のための信号系を示すブロック図、
第6図はキュー信号の構成を示す模式図、第7図はキュ
ー信号の記録方法6他の具体例を示すテープパターン図
である。 1・・・・・・テープカセット、2・・・・・・磁気テ
ープ、3・・・・・・供給リール、4・・・・・・巻取
リール、5・・・・・・シリンダ、23・・・・・・複
合記録再生ヘッド、24・旧・・複合消去ヘッド、25
.25”・・・・・・引出しピン、26.26’・・・
・・・タイマローラ、27・・・・・・検出ヘッド、2
8・・・・・・供給リール直結モータ、29・・・・・
・巻取リール直結モータ、30・・・・・・コントロー
ルトラック、31・・・・・・オーディオトラック、3
2・・・・・・映像信号記録トラック、33・・・・・
・キュートラック、34・・・・・・キュー信号、35
・・・・・・オーディオヘッド、36・・・・・・コン
トロールヘッド、37・・・・・・キューヘッド、38
・・・・・・オーディオ消去ヘッド、39・・・・・・
キュー消去ヘッド、53・旧・・不揮性メモリ、54・
・・・・・キャラクタジェネレータ、55・・・・・・
モニタ、57・・・・・・システムコントロール回路。 偽1図 第2図 第3図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、テープカセット装着直後およびイジェクト直前に磁
    気テープをハーフローディング状態にして走行させる第
    1の手段と、ハーフローディング状態で走行する磁気テ
    ープにキュー信号を記録、再生する第2の手段と、該第
    2の手段で再生された該キュー信号を記憶する第3の手
    段と、該第3の手段に記憶された該キュー信号にもとづ
    いて該テープカセットに記録されている番組の内容およ
    び記録位置を表わす見出しを表示する第4の手段とを具
    備し、該テープカセット装着直後、該磁気テープから該
    キュー信号を再生して該第3の手段に記憶し、かつ第4
    の手段で見出しを表示するとともに、該テープカセット
    のイジェクトに際しては、該第3の手段から該キュー信
    号を読み出して該磁気テープに記録し、しかる後、該テ
    ープカセットをイジェクトすることを特徴とするヘリカ
    ルスキャン方式磁気記録再生装置。 2、特許請求の範囲第1項において、テープ走行系にタ
    イマローラを設け、少なくともハーフローディング状態
    で走行する前記磁気テープの走行速度を検出可能に構成
    したことを特徴とするヘリカルスキャン方式磁気記録再
    生装置。
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