JPS63120829A - スロツトルバルブの駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、スロットルバルブのフェイルセーフに用いら
れるスロットルバルブの駆動装置に関する。

［従来の技術］ 従来、内燃機関の出力を運転者の恣意的なアクセル操作
に委ねず、車両の運転状態に基づいて最適に制御しよう
とする装置が提案されている。例えば、コンピュータ等
からの指令にもとづいて、内燃機関に供給される吸気口
を調整して、内燃開開の出力を制御するいわゆるリンク
レススロットルバルブの構成が提案されている。

このような、リンクレススロットルバルブは、アクセル
ペダルとは機械的に連結されていないため、モータ又は
コントローラの故障により開弁状態のままで閉じなくな
るといった不具合が発生する可能性がある。このため、
特開昭５９−１９０４４０号公報に開示されているよう
に、スロットルバルブを閉弁方向にリターンスプリング
で付勢することにより、モータ、又はコントローラの故
障時に、スロットルバルブを自動的に全閉にする技術が
提案されている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながらスロットルバルブをリターンスプリングで
全閉方向に付勢する技術では、モータ。

又はコントローラの故障時にはスロットルバルブは制御
不能となるがリターンスプリングの作用によりスロット
ルバルブが全閉へと駆動され、対応することが可能であ
ったが、モータ等への異物の噛みこみで、スロットルバ
ルブが強く固着した場合には、リターンスプリングの付
勢力では対処することができず、スロットルバルブが開
いたままとなる恐れがあった。又、上記異物等の噛みこ
み等の強い固着力に対応するリターンスプリングの付勢
力を用いることも可能ではあるが、この場合には、アク
チュエータの駆動力をリターンスプリングの付勢力に対
応する値にしなければならず、この結果として、アクチ
ュエータの大型化および消費電力の増大を招く問題があ
った。

本発明は、上記の問題点を解決して、スロットルバルブ
の固着による開弁状態を、確実に閉弁させるスロットル
バルブの駆動装置の提供を目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成する手段として、本発明は、内燃機関
に供給される空気量を調整するスロットルバルブと、 油圧でスロットルバルブを全閉方向に駆動する油圧アク
チュエータと、 ブレーキマスタシリンダからブレーキ油圧の供給を受け
、該ブレーキ油圧が所定以上のときに、該ブレーキ油圧
を上記油圧アクチュエータに供給する油圧供給部材と、 を備えるスロットルバルブの駆動装置を要旨とする構成
を採る。

［作用］ 本発明のスロットルバルブの駆動装置により、スロット
ルバルブは、ブレーキ油圧が所定以上になったときに、
該ブレーキ油圧の供給を受ける油圧アクチュエータで全
閉方向に駆動されて、全閉になる。

［実施例］ 本発明のスロットルバルブの駆動装置の一実施例を第１
図の全体を概略的に示す構成図、および第２図の油圧ア
クチュエータとスロットルバルブとの連結状態を示す図
にもとづいて説明する。

本実施例のスロットルバルブの駆動装置１は、図示しな
い内燃機関への吸気量を調整するスロットルバルブ３、
該スロットルバルブ３を油圧で開閉弁駆動する油圧アク
チュエータ５、ブレーキマスタシリンダ７からブレーキ
油圧の供給を受け、該ブレーキ油圧が所定以上のときに
、該ブレーキ油圧を油圧アクチュエータ５に供給する油
圧供給装置９を主要な構成とするものである。

スロットルバルブ３は、吸気管１１内に回転軸１３で支
持され、該回転軸１３の一端はスロットルアクチュエー
タ１５に連結され、図示しないコントローラの指令にも
とづいて、回転駆動されるものである。上記回転軸１３
の他端には、該回転軸１３と一体的に回転するレバー１
７、およびスロットル開度センサ１９が設けられている
。なお、通常は、車両の走行状態、およびスロットル開
度センサ１９の検出値にもとづいて、スロットルアクチ
ュエータ１５を制御するコントローラが周知のスロット
ル開度制御を行なっているが、こうした制御については
本発明の要旨に関係しないので、説明は省略する。

油圧アクチュエータ５は、シリンダチューブ２１、ピス
トン２３．および上記レバー１７に連結されてスロット
ルバルブ３を開閉駆動するためのピストンロッド２５か
ら構成されている。上記ピストンロッド２５の端部２７
は、第２図に示すように上記レバー１７に形成された１
雪動開口部２９に摺動自在に係合されている。

油圧供給装置９は、ブレーキペダル３１の踏込み力を油
圧に変換するブレーキマスタシリンダ７からブレーキ油
路３３を介してブレーキ油圧の供給を受け、該ブレーキ
油圧が所定以上になったときに、逆止め弁付シーケンス
弁３５が全閉になって、上記ブレーキ油圧を油圧アクチ
ュエータ５に供給するものである。

次に、本実施例のスロットルバルブの駆動装置１の動作
を説明する。スロットルバルブ３は、通常図示しないコ
ントローラの指令にもとづいて、スロットルアクチュエ
ータ１５で回転軸１３が駆動されて、開閉弁制御されて
いる。該回転軸１３に連結されているレバー１７は、ピ
ストンロッド２５と摺動開口部２９で摺動自在に係合さ
れ、しかも該ピストンロッド２５は、スロットルバルブ
３の開弁方向には、ブレーキ油圧が供給されていない間
は自由に移動できる状態であることから、油圧アクチュ
エータ５に拘束されることなく該回転軸１３にしたがっ
て回転可能である。

一方、油圧アクチュエータ５のピストンロッド２５は、
ブレーキマスタシリンダ７からのブレーキ油圧が所定以
上になったときに、矢印ＹＡ力方向駆動される。このピ
ストンロッド２５が矢印ＹＡ力方向駆動されることによ
り、レバー１７がピストンロッド２５の端部２７に押さ
れて、レバー１７および回転軸１３が矢印ＹＢ力方向す
なわち、スロットルバルブ３の全閉方向）に回転して、
スロットルバルブ３が全閉になる。

上記油圧アクチュエータ５に供給された油圧は、ブレー
キマスタシリンダ７からのブレーキ油圧が解除された後
で、スロットルバルブ３の開弁にともなって、逆止め弁
から解放される。

以上に説明した本実施例のスロットルバルブの駆動装置
１は、ブレーキペダル３１を強く踏み込んで、ブレーキ
油圧を所定以上にすることにより、スロットルバルブ３
を強制的にブレーキ油圧で全閉にすることができる。こ
れにより、スロットルバルブ３は、異物等により開弁状
態で固着した場合でも、強力なブレーキ油圧で強制的に
全閉状態にされる。したがって、本実施例によりスロッ
トルアクチュエータ１５．およびフェイルセーフ用のリ
ターンスプリング等を強力にする必要がなく、スロット
ルアクチュエータ１５の小型化および消費電力の小容量
化を図ることができ、しかも開弁状態で固着しても確実
に閉弁できるフェイルセーフ性が向上するという極めて
優れた効果を奏する。

また、構成によりフェイルセーフ性が確以に向上するた
めに、リンクレススロットル方式においては、リターン
スプリングの廃止も可能である。

この結果、スロットルボディの小型化、部品数の低減が
図れる。

なお、本実施例は、リンクレス方式のスロットルバルブ
の駆動装置について示したが、これに限るものではなく
、アクセルペダルにリンク等で機械的に連結されたスロ
ットルバルブに本実施例を用いることも可能である。

本発明は、上記の実施例に限定されるものでなく、本発
明の要旨を変更しない範囲で、様々な態様の実施が可能
である。

［発明の効果］ 本発明のスロットルバルブの駆動装置は、ブレーキ油圧
を所定以上にすることによりスロットルバルブをブレー
キ油圧で駆動される油圧アクチュエータで全閉にできる
。これにより、スロットルバルブの開弁状態での固着を
防止できることに加え、フェイルセーフ用のリターンス
プリングを徒らに強力にする必要がなくなるという極め
て優れた効果を奏する。

この結果、車両のフェイルセーフ用の装置が小型化でき
、しかもフェイルセーフ能力が向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のスロットルバルブの駆動装
置の概略を示す構成図、第２図は実施例の油圧アクチュ
エータとスロットルバルブとの連結状態を示す斜視図で
ある。 １・・・スロットルバルブの駆動装置 ３・・・スロットルバルブ ５・・・油圧アクチュエータ ７・・・ブレーキマスタシリンダ ９・・・油圧供給装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 内燃機関に供給される空気量を調整するスロットルバル
   ブと、 油圧でスロットルバルブを全閉方向に駆動する油圧アク
   チュエータと、 ブレーキマスタシリンダからブレーキ油圧の供給を受け
   、該ブレーキ油圧が所定以上のときに、該ブレーキ油圧
   を上記油圧アクチュエータに供給する油圧供給部材と、 を備えるスロットルバルブの駆動装置。