JPS63119628A - 栽培用温室における結露水の排水構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、野菜、果物、花等の植物を育成栽培する栽培
用温室における結露水の排水構造に関するものである。

［従来技術及び発明が解決しようとする問題点］一般に
、この種栽培用の温室は、冬季等の寒い季節において、
露地栽培ができないか、あるいは促成栽培によって植物
を早期に育成できるよう、透光性のフィルムや板材等の
透光性部材で周囲を囲繞し、室温が外気温よりも高く維
持できるようになっている。しかるに夜間等において外
気温との温度差で透光性部材の内面に結露が発生しやす
く、該発生した結露水がそのまま水滴となって床上面に
落下しないよう配慮する必要がある。このため温室の天
井面を傾斜状として結露水が透光性部材の内面を伝わっ
て裾部まで流れるようにしているが、この様にした場合
に、該伝わって流れた結露水は、そのまま透光性部材の
裾周りにおいて室内側に滴下されてしまうこととなり、
この結果、温室内の湿度管理が難しく、多湿状態になっ
てしまうという欠点がある。特に厳寒時においては、こ
の結露水が凍結する惧れがあって、結露水の処理には大
きな問題がある。

［問題を解決するための手段］ 本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃す
ることができる栽培用温室における結露水の排水構造を
提供することを目的として創案されたものであって、透
光性部材で囲繞形成される栽培用温室の裾周りに、上辺
が透光性部材の裾部よりも内側に浸入し、下辺が温室外
に延びる水切り板を組付け、該水切り板の外面と透光性
部材裾部の内面とを通水性部材で閉塞して、透光性部材
の内面に付着した結露水の室外への排水経路を形成する
と共に、水切り板部位の地下には、凍結防止用の配管が
敷設されていることを特徴とするものである。

そして本発明は、この構成によって、透光性部材の裾周
りから滴下する結露水を、仮置厳寒の冬季であっても、
凍結させることなく室外に確実に排出することができる
様にしたものである。

［実施例コ 次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する６図
面において、１は温室であって、該温室１は妻側が略東
西を向くようにして東西の方向に長く建付けられるもの
であり、そして南面側の垂直状の支柱２、上端側はど南
面側に変位するよう傾斜した北面側の支柱３、並びに両
支柱２，３の上端部間に南面側はど低くなるよう傾斜状
に支架された屋根支柱４を用いて枠組形成されている。

そしてこれら支柱２．３，４、並びに図示しない補助枠
材に樹脂製フィルム（透光性部材）５が全面に張設され
ていることによって温室１が形成さむている。尚、この
フィルム５は、天井面と南面とが交叉する梁部がＲ状の
湾曲面になっていて、天井面に付着し、傾斜面を鎖側に
向けて流れてきた結露水が、そのまま南面側のフィルム
５を伝わ゛つて裾部側に流下するようになっている。

一方、６は反射板であって、該反射板６は、その表面に
アルミ箔等の部材によって形成される反射面を有するも
のであるが、この反射板６は、北側支柱３と略平行とな
るようにして温室内の北側部に、北面側支柱３とは所定
間隔を存するようにして１反射面りが南面を向くように
して傾斜状に立設されていて、太陽光線を反射し、その
反射光を温室内の床上面に向けて反射するようになって
いる。

また７は温室内に組付けられる開閉シャッターであって
、該開閉シャッター７を構成するガイドレール８は、温
室１の両妻側面の支柱に直接かあるいは支持枠を介して
一体的に取付けられている。

そして実施例において、ガイドレール８は、内外に並設
する二連のレール体８ａ、８ｂによって構成されている
ものであるが、南面側においては南面側支柱２と略平行
な垂直方向を向き、天井側においては屋根支柱４よりは
緩傾斜であるが、南面側が低くなるように敷設されてい
る。さらに北面側においては、反射板６と北面側支柱３
との間隙に形成される収納部に配され、かつ外周側レー
ル体８ａは支柱３と平行状に、また内周側レール体８ｂ
はそれよりも急傾斜となるようにして敷設されている。

一方、シャッターカーテンは１例えば硬質発泡ポリウレ
タンフオーム等の断熱材を注入方式、ラミネート方式等
の適宜手段によって板体にしたものを用いて形成された
板状のスラット９によって構成されるものであるが、ス
ラット９の左右両側縁には走行ローラ１０．１１が内外
両面に飢聞状にそれぞれ取付けられている。そして内面
側走行ローラ１０は内周側レール体８ｂを、外面側走行
ローラ１１は外周側レール体８ａをそれぞれ走行するよ
うに組付けられている。

一方、１２は内面側走行ローラ１０のローラ軸１０ａに
取付けられる作動チェノであって、該作動チェノ１２は
、互いに隣接するスラット９の縁部同志が所定の間隙り
を存して対向する関係でスラット９を連続的に連結して
いる。また、１３はガイドレール８の北面側コーナ一部
に設けた開閉機であって、該開閉機１３にチェノ伝動さ
れた駆動スプロケット１４が前記作動チェノ１２に噛合
するようになっており、開閉機１３の正逆駆動に伴う駆
動スプロケット１４のチェノ強制移送作動によって、シ
ャッターカーテンの開閉作動を行うことができるように
なっている。即ち、シャッターカーテンは、全開状態で
は、北面側に形成された前記収納部のガイドレール８に
積層状に収納されているが、開閉機１３の駆動によって
作動チェノ１２を南面側に移送することに連繋して上側
のスラツ１−９から順に送り出され、先頭スラット９が
ガイドレール８の先端部に達し、さらに各スラット９間
の間ｖＸＬが無くなる状態で全開となり、この状態を図
示しない下限リミットスイッチで検知して開閉機１３の
駆動を停止するようになっている。逆に、開閉機１３を
上記とは逆駆動させることによってスラット９は北面側
の収納部に順次送り込まれて全開状態となり、これを前
記とは別の上限リミットスイッチによって検知し、開閉
機１３の駆動を停止するようになっており、この様にし
て開閉シャッター７の開閉制御を行うことができるよう
になっている。

一方、１６は前記支柱２．３を支持する基礎であって、
その基部は土中に埋設されるものであるが。

該基礎１６の地面から突出する部位の外側に前記フィル
ム５の裾周りが位置するようになっている。

さらに１７は側面視において略り字形に形成された水切
り板であって、該水切り板１７は、その上辺がフィルム
５とは所定の間隙を存して離間する状態でその内面側に
入り込むように構成され、下辺は土面を這う状態で室外
に延設されている。そしてフィルム５の裾部と水切り板
１７の上辺との隙間には、軟質ポリウレタンフォーム等
の部材からなる通水性を有した詰物１８が介装充填され
ていて、間隙を閉塞しており、この様にして、前記フィ
ルム５の内面を流下してきた結露水を、詰物１８を経由
して水切り板１７の外側面から室外に排出する排出経路
が形成されている。

さらに１９は地下に埋設された配管であって、該配管１
９には適温の温水（地下水、温泉水、加熱水等のもの）
が流れるようになっていて、温室内の温度をコントロー
ルできるようになっているが、この配管１９は、さらに
基礎１６を基えて水切り板１７の下面側にも埋設されて
いる。そして前記水切り板部の加温をして鎖部での水の
凍結防止や融雪を計るようになっている。さらにこの外
側配管１９の外側には、ポリスチレンや硬質ポリウレタ
ン等の部材によって形成された断熱材２０が埋設されて
いて、配管１９からの熱が外部に無用に逃げないよう構
成されている。尚、２１は排水溝であり、ここについて
も一部加温するように実施例では構成さ九ている。

叙述の如く構成された本発明の実施例において。

夜間等の室内外での温度差が大きい場合に、フィルム５
の内面に結露を生じるが、その結露水は、天井面のもの
は水滴となって滴下することなくフィルム内面を伝わっ
て傾斜下側に向けて流れてくる。そしてＲ状となった梁
部を経由して南面側フィルム面を今度は垂直状に流下す
ることになる。

この様にしてフィルム裾部まで達した結露水は、詰物１
８を経由して水切り板１７の外面に達し、そのまま室外
に排出されることとなる。

この様に本発明にあっては、結露水は、室外に確実に排
出されることとなるため、多湿状態になってしまうこと
がなく、最適な湿度コントロールを行うことができる。

しかも水切り板１７とフィルム５の裾部との間は、詰物
１８によって通水状態ではあるが閉塞されているため、
室内の空気がここから大量に逃げてしまうことがなく、
特に詰物１８が湿っているほどその気密性が増すことと
なる。

一方、冬孕等の厳寒時においては、室外に排出されよう
とする結露水は、水切り板１７の外面を伝わる段階で凍
結したり、酷いときには詰物部においても凍結する心配
があるが、本発明ではこの心配を確実に回避している。

即ち、配管１９が基礎１６を越えて水切り板１７の下側
にも配設されていて、水切り板１７部位を確実に加温す
ることとなる。このため、水切り板部を伝わって室外に
排出されようとする！ｓｎ水の凍結を確実に防止できる
こととなる。しかもこれは、融雪作用も併せて成すこと
となるので、雪からの温室１の有効な保護を計ることも
できる。

そのうえ、室外に配設された配管１９は、その外側に断
熱材２０が設けられていて、熱の無用な浪費を避けるよ
うになっているので、水切り板１７部での配管１９によ
る加温効率が極めて向上することとなって、例えば北海
道の様な地方において冬孕での温室栽培を可能にし得る
ものである。

尚、実施例において、昼間は、開閉シャッター７を全開
状態としておくことによって太陽光線を一重の樹脂製フ
ィルム５から極めて効率良く入射して必要な日照を確保
することができる。一方。

夜間等になって外気温が低下する慣れのある場合には、
開閉機１３を駆りして開閉シャッター７を全開状態とす
る。この様にすることによって、温室１は、外側の透光
性フィルム５と内側の全閉状態となったシャッターカー
テンとによる二重断熱層となり、従って、開閉シャッタ
ー７内の室温の低下を確実に防止できて、保温性を頗る
向上できるものである。

【作用効果］ 以上要するに、本発明は叙述の如く構成されたものであ
るから、透光性部材の内面に付着した結露水がその裾部
に達した場合に、該結露水は、詰物を経由して水切り板
の外面に流れ、ここから室外に確実に排出されることと
なり、従って室内が多湿となってしまうことがなく、湿
度コントロールが出来ることになる。しかも透光性部材
の内面と水切り板の外面との間隙は１１通水性ではある
が詰物が設けられているので、ここから室内の空気が漏
れてしまうことを効果的に防止できて、温室の温度管理
を確実なものにできる。そのうえ、冬季等の厳寒時にお
いては、室外に配した地下の配管が水切り板部位を加温
して室外に排出されようとする結露水の凍結を防止でき
るので、結露水の排水を四季を通して確実ならしめ得て
、生産性の極めて優れた温室とすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係る栽培用温室における結露水の排水
構造の実施例を示したものであって、第１図は開閉シャ
ッターを全開した状態を示す温室の縦断面図、第２図は
開閉シャッターを全閉した状態を示す温室の縦断面図作
用説明図、第３図はシャッターカーテンの要部斜視図、
第４図は裾周り部の縦断面図である。 図中、１は温室、５はフイ、ルム、１７は水切り板、１
８は詰物、１９は配管である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 透光性部材で囲繞形成される栽培用温室の裾周りに、上
   辺が透光性部材の裾部よりも内側に浸入し、下辺が温室
   外に延びる水切り板を組付け、該水切り板の外面と透光
   性部材裾部の内面とを通水性部材で閉塞して、透光性部
   材の内面に付着した結露水の室外への排水経路を形成す
   ると共に、水切り板部位の地下には、凍結防止用の配管
   が敷設されていることを特徴とする栽培用温室における
   結露水の排水構造。