JPH07250573A - 定温栽培設備 - Google Patents

定温栽培設備

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JPH07250573A
JPH07250573A JP6069025A JP6902594A JPH07250573A JP H07250573 A JPH07250573 A JP H07250573A JP 6069025 A JP6069025 A JP 6069025A JP 6902594 A JP6902594 A JP 6902594A JP H07250573 A JPH07250573 A JP H07250573A
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JP
Japan
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cultivation
ground
temperature
groove
field
Prior art date
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Application number
JP6069025A
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English (en)
Inventor
Hiroto Yasuoka
博人 安岡
Pariida Yamada
パリーダ 山田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Abstract

(57)【要約】 【目的】植物を育てることが可能な温度変化の少ない環
境を、手間を掛けずに構築すると共に、エネルギを大量
に消費すること無く維持し、経済的で、かつ効率良く植
物を育てること。 【構成】地盤2に形成された栽培溝3の上部に、栽培溝
内外を連通する日射取入口3cを形成し、栽培溝の底部
に、栽培土壌面3aを設け、地盤の地表面2aと栽培溝
の底部との間に、人が往来し得る出入口7を設け、栽培
溝に、光を反射自在な反射部材10を、日射取入口から
入る光を圃場に照射し得る形で圃場に立設して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物を育てるのに好適
な定温栽培設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日本の夏期や暑い地域等のように
長期的に気温が極端に高温となる高温環境、日本の冬期
や寒い地域等のように長期的に気温が極端に低温となる
低温環境、また砂漠における日中と夜間等のように短時
間での温変化の激しい環境において、野菜、果樹、花等
の植物を育てることは困難であった。そこで、例えば、
日本の冬期等の低温環境に対しては、ガラス、ビニルシ
ート等の光を透過する隔離部材により外部と隔離する形
で内部に栽培スペースが形成された温室等を用いること
により、外気を遮断して温室内部に日光を取り入れて室
内の温度を高めて冬の寒さから植物を保護する形で栽培
することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、冬
期は日光を利用して温室内の温度を高めているので、曇
天、雨天等天候の悪い日や日没後等日光を利用できない
ときは、ヒータ等の暖房装置を用いて室内の温度を高め
る必要が生じて電気、ガス等のエネルギが大量に消費さ
れていた。更に、温室等を地上に建設するためには、強
風等の外力に対抗し得るように強固な構造とする必要が
あるばかりか、ガラス、ビニルシート等の光を透過する
隔離部材を大量に必要とするので、多大な資源及び工費
が掛かり不経済であった。
【0004】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、植物
を育てることが可能な温度変化の少ない環境を、エネル
ギを大量に消費すること無く維持でき、また手間を掛け
ずに構築でき経済的で、かつ効率良く植物を育て得る定
温栽培設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の内、第1
の発明は、地盤(2)に形成された栽培溝(3)を有
し、前記栽培溝の上部に、該栽培溝内外を連通する採光
口(3c)を形成し、前記栽培溝の底部に、圃場(3
a)を設け、前記地盤の地表面(2a)と前記栽培溝の
底部との間に、人が往来し得る往来手段(7)を設けて
構成される。
【0006】また、本発明の内、第2の発明は、第1の
発明において、前記栽培溝(3)に、光を反射自在な反
射部材(10、10B)を該反射部材が反射した光を前
記圃場(3a)に照射し得る形で設けて構成される。
【0007】更に、本発明の内、第3の発明は、第2の
発明において、前記反射部材(10)を、前記栽培溝
(3)の圃場(3a)に立設することを特徴として構成
される。
【0008】更に、本発明の内、第4の発明は、第2の
発明において、前記反射部材が、複数の反射部材片(1
1)から成ることを特徴として構成される。
【0009】更に、本発明の内、第5の発明は、第1ま
たは第2の発明において、前記栽培溝(3)に、光を透
過自在な隔離部材(15)を前記圃場(3a)を被覆し
得る形で設けて構成される。
【0010】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0011】
【作用】上記した構成により、本発明の内、第1の発明
は、往来手段(7)を介して地表面(2a)と往来し得
る程度の深さの地盤(2)中に圃場(3a)を設けるこ
とにより、圃場が該地表面上の影響を受けないように作
用する。また、栽培溝(3)の上部に採光口(3c)を
形成することにより、該栽培溝内部に光を取入れ得るよ
うに作用する。更に、地盤(2)が栽培溝(3)の構造
体を成すように作用する。また、本発明の内、第2の発
明は、採光口(3c)から栽培溝(3)内部に取り入れ
た光により圃場(3a)全面を直接照射することができ
ない場合においても、反射部材(10、10B)が反射
した光を圃場全面に亙り照射し得るように作用する。更
に、本発明の内、第3の発明は、栽培溝(3)の側面の
傾斜、形状、状態に依存すること無く、圃場(3a)全
面に亙り光を照射するにように反射部材(10)を栽培
溝内部に設置し得るように作用する。更に、本発明の
内、第4の発明は、反射部材(10)の取扱いが容易に
なり、栽培溝(3)の側面の傾斜、形状、状態に対応さ
せて、圃場(3a)全面に亙り光を照射するにように反
射部材片を栽培溝内部に設置し得るように作用する。更
に、本発明の内、第5の発明は、隔離部材(15)に被
覆された内部の圃場(3a)に対して大気との断熱を図
りつつ、隔離部材を透過した光により該被覆された内部
の圃場の温度を更に高めることができるように作用す
る。また、隔離部材(15)は圃場(3a)を被覆する
ように該圃場の上部の一面にのみ設ければ良いように作
用する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による定温栽培設備が適用された半
地下栽培設備の一実施例を示す全体図、図2は、図1に
示した半地下栽培設備の破断斜視図、図3は、本発明に
よる定温栽培設備が適用された別の半地下栽培設備の例
を示す断面図、図4は、本発明による定温栽培設備が適
用された更に別の半地下栽培設備の例を示す断面図であ
る。
【0013】本発明による定温栽培設備が適用された半
地下栽培設備1は、図2に示すように、地盤2に掘削形
成された栽培溝3を有しており、栽培溝3は、該栽培溝
3内部の栽培温度TCが地盤2の地表面2a上の影響を
受けないような所定の栽培深さH(約5m)まで地表面
2aから掘り下げられる形で設けられている。栽培溝3
は、図1に示すように、所定の栽培長さL(数十m)で
矢印A、B方向に伸延する形で設けられており、地盤2
の地表面2aと栽培溝3の底部との間には、階段等から
成る人が往来し得る出入口部7が設けられている。栽培
溝3の上部の地表面2a付近には、栽培溝3内外を連通
する日射取入口3cが形成されており、栽培溝3の栽培
深さHの底部には、図2に示すように、圃場等の栽培自
在な所定の栽培幅D(約5m)の栽培土壌面3aが形成
されている。栽培溝3には、傾斜した側面3bが栽培土
壌面3aを囲む形で形成されており、各側面3bには、
地盤崩落防止のためにコンクリート壁6が地盤2に対し
て図示しないアンカー等を取る形で打設形成されてい
る。また、栽培溝3には、光を反射自在な反射面10a
が形成された板状の反射部材10が日射取入口3cから
入る光を反射して栽培土壌面3a全面に亙り照射し得る
形で設けられている。即ち、栽培溝3には、図2に示す
ように、反射部材10が該栽培溝3の栽培土壌面3aに
日射取入口3cまで垂直に立設されており、反射部材1
0は、栽培溝3の長手方向(矢印A、B方向)の各側面
3c、3cに沿って、反射面10a、10a同士を対向
させる形でそれぞれ設けられている。各反射部材10
は、複数本の棒状の支持部材12によりそれぞれ栽培溝
3の長手方向の側面3b、3b側に打設形成したコンク
リート壁6及び地盤2等に対して支持されており、各反
射部材10は、図1に示すように、栽培溝3の全長に亙
り伸延する形でそれぞれ設けられている。また、反射部
材10は、反射面10aを形成し得る、アルミ製のパネ
ルや銀めっき等が施された樹脂製のパネル等の光を反射
自在な材料から成っている。
【0014】本発明は、以上のような構成を有するの
で、地盤2に形成した半地下栽培設備1の栽培溝3内に
は、栽培土壌面3aが出入口部7を介して該地盤2の地
表面2aとの間で往来し得る程度の所定の栽培深さH
(約5m)に形成されているので、栽培溝3内部の栽培
土壌面3a近傍は、地盤2の地表面2a上の影響を避け
て地盤2自体の地中温度TGの影響を大きく受けること
になる。つまり、栽培溝3の栽培土壌面3aは、地盤2
の地表面2a上の大気20よりも熱容量が大きく、かつ
終日かつ一年を通して略一定した地盤2自体が有する熱
の地中温度TGによる影響を大きく受けることになるの
で、該栽培土壌面3a近傍の栽培温度TCは、地盤2の
地中温度TGに比例して終日かつ一年を通して略一定し
た温度となる。また、栽培溝3には、日射取入口3c及
び栽培土壌面3aを挟む形で一対の反射部材10、10
が設けられているので、栽培土壌面3aはその設けられ
た栽培深さHにも関わらず、日射を日射取入口3cから
直接取入れるかまたは反射部材10により反射させる形
で、その全面に亙り日射を取り入れることが可能とな
る。よって、半地下栽培設備1は、栽培溝3の栽培土壌
面3aにおいて、終日かつ一年を通して、該栽培土壌面
3a全面に亙り日射を取り入れつつ、地盤2の地中温度
TGに比例して安定した栽培温度TCにより、野菜、果
樹、花等の植物30を育てることが可能となる。
【0015】そこで、例えば、日本の夏期や暑い地域等
のように長期的に気温が極端に高温となる高温環境下の
地盤2に、図1に示すように、半地下栽培設備1を栽培
量に応じて複数設けることにより、それら半地下栽培設
備1の栽培溝3の栽培土壌面3a近傍の栽培温度TC
を、該高温環境下の地盤2の地表面2a上の地上温度T
Aよりも相対的に低い該地盤2の地中温度TGを利用し
て、該地上温度TAよりも相対的に低く保つことが可能
となる。よって、該高温環境下においても、半地下設備
1の栽培土壌面3aにおいて、その全面に亙り日射を取
り入れつつ、地盤2の地表面2a上の暑さを避けて該地
表面2a上の地上温度TAよりも低く保たれた栽培温度
TCにより、野菜、果樹、花等の植物30を育てること
が可能となる。
【0016】また、冬期や寒い地域等のように長期的に
気温が極端に低温となる低温環境下においては、前記高
温環境下とは逆に、該低温環境下の地盤2の地中温度T
Gは地上温度TAよりも相対的に高くなるので、半地下
栽培設備1の栽培土壌面3a近傍の栽培温度TCを、地
上温度TAよりも相対的に高く保つことが可能となる。
更に、該低温環境下においては、地盤2の熱を利用する
ことに加えて、ビニルシート等の光を透過自在な遮蔽シ
ート15を、図2中二点鎖線で示すように、栽培溝内3
の換気は可能な形で日射取入口3cを閉塞して大気20
の流通を遮断するように該日射取入口3c部分全面に亙
り敷設する。(なお遮蔽シート15は換気可能な形で栽
培土壌面3aを被覆し得ればどのように設けても良いこ
とは言うまでもない。)これにより、栽培土壌面3aに
対する大気20の流通を換気のみに限る形で遮断して、
栽培溝3内部に遮蔽シート15を透過する日射を取り入
れて該栽培溝3内部の温度を高めることにより、栽培土
壌面3a近傍の栽培温度TCを冬の寒さから植物30を
保護し得る程度に更に高めることができる。そこで、こ
のような低温環境の地盤2に、図1に示すように、半地
下栽培設備1を栽培量に応じて複数設けることにより、
該低温環境下においても、半地下設備1の栽培土壌面3
aにおいて、その全面に亙り日射を取り入れつつ、該地
盤2の地表面2a上の寒さを避けて該地表面2a上の地
上温度TAよりも高く保たれた栽培温度TCにより、植
物30を育てることが可能となる。
【0017】更に、砂漠における日中と夜間等のように
短時間での気温変化の激しい環境においては、該環境下
の地盤2の地中温度TGは、日中の地上温度TAよりも
相対的に低くなり、かつ夜間の地上温度TAよりも相対
的に高くなる形で終日温暖な安定したものとなるので、
半地下栽培設備1の栽培土壌面3a近傍の栽培温度TC
を終日略一定した温暖な値に保つことが可能となる。
(なお夜間は、必要に応じて栽培土壌面3aを遮蔽シー
ト15により換気可能な形で被覆しても良いことは言う
までもない。)そこで、このような短時間での気温変化
の激しい環境の地盤2に、図1に示すように、半地下栽
培設備1を栽培量に応じて複数設けることにより、該気
温変化の激しい環境においても、半地下設備1の栽培土
壌面3aにおいて、その全面に亙り日射を取り入れつ
つ、該地盤2の地表面2a上の気温変化を避けて、該地
表面2a上の地上温度TAよりも温暖な安定した状態に
保たれた栽培温度TCにより、植物30を育てることが
可能となる。
【0018】以上のように、高温環境、低温環境及び短
時間での気温変化の激しい環境においても、地盤2に掘
削形成した栽培溝3において、出入口部7を介して該地
盤2の地表面2aと往来し得る程度の栽培深さHの該地
盤2中に栽培土壌面3aを設けることにより、栽培土壌
面3aは該地盤2の地表面2a上の影響を避けて、該地
表面2a上の大気20よりも熱容量が大きく、かつ終日
かつ一年を通して略一定した地盤2自体の地中温度TG
の影響を大きく受けるようになるので、栽培土壌面3a
近傍の栽培温度TCを地盤2の地中温度TGに比例して
終日かつ一年を通して略一定した温度とすることが可能
となる。また、栽培溝3の上部に日射取入口3cを形成
することにより、該栽培溝3内部に日射等の光を手間を
掛けること無く取入れることができるので、栽培土壌面
3aに日射等の光を照射して該栽培土壌面3aにおいて
植物30を育てることが可能となる。よって、植物30
を育てることが可能な温度変化の少ない環境である栽培
土壌面3aを、電気、ガス等のエネルギを大量に消費す
ること無く地盤2の熱を利用して維持し得るので、経済
的である。更に、地盤2が栽培溝3の構造体を成すの
で、従来のように強風等の外力に対抗し得るように強固
な構造体を地上に建設するような手間を掛けることな
く、栽培土壌面3aを設けることができ経済的である。
更に、日射取入口3cから栽培溝3内部に取り入れた日
射等の光を栽培土壌面3a全面に直接照射することがで
きない場合においても、反射部材10が反射した日射等
の光を該栽培溝3内部の栽培土壌面3a全面に亙り照射
することにより、該栽培土壌面3a全面を使用して大量
に植物を育てることができるので、効率良く植物30を
育てることが可能となる。更に、反射部材10を栽培土
壌面3aに立設する形で設けることにより、栽培溝3の
側面3bが傾斜していたり、側面3bに凹凸が形成され
ていたり、側面3bから水が滲み出たり、側面3bが軟
弱な状態等のような、側面3bの傾斜、形状、状態に依
存すること無く、栽培土壌面3a全面に亙り日光を照射
することができるように反射部材10を栽培溝3内に容
易に設置することができるので、該栽培土壌面3a全面
を使用して大量に植物30を育てることができるので、
効率良く植物30を育てることが可能となる。更に、遮
蔽シート15に被覆された内部の栽培土壌面3aに対す
る換気のみ行って大気20の流通を抑制して該大気20
との断熱を図りつつ、遮蔽シート15を透過した日射等
の光により該被覆された内部の栽培土壌面3aの温度を
更に高めることができるので、特に低温環境において、
栽培土壌面3aの栽培温度TCを、電気、ガス等のエネ
ルギを大量に消費すること無く日射等の光により更に効
果的に維持し得るので、経済的である。また、遮蔽シー
ト15は換気のみを考慮して栽培土壌面3aを被覆する
ように該栽培土壌面3aの上部の日射取入口3c等の一
面にのみ設ければ良く、従来の温室等のようにガラス、
ビニルシート等の光を透過する隔離部材を大量に必要と
せず、経済的である。
【0019】なお、上述の実施例においては、栽培溝3
には栽培土壌面3aから日射取入口3cまでの栽培深さ
Hに対応した1枚の板状の部材から成る反射部材10を
設けたが、日射取入口3cから栽培溝3内に取り入れる
日射を反射して栽培土壌面3a全面に亙り照射し得れば
良く、反射部材10等の反射部材を複数の分割された反
射部材片から構成しても良い。例えば、図3に示す半地
下栽培設備1Aのように、光を反射自在な反射面11a
が形成された反射高さDHの反射部材片11を、反射面
11aを垂直にした状態で、栽培溝3の長手方向(紙面
垂直方向)の各側面3bに打設されたコンクリート壁6
の表面6aに設置する形で該表面6a全面に亙り設置し
て、栽培溝3の栽培土壌面3aから日射取入口3cまで
複数個の反射部材片11を設けるようにしても良い。即
ち、反射部材10等の反射部材を複数個の反射部材片1
1に分割することにより、反射部材片11の取扱いが容
易になり、栽培溝3の側面3bの傾斜、形状、状態に対
応させて、栽培土壌面3a全面に亙り日射等の光が照射
するように反射部材片11を栽培溝3内部に容易に設置
することができ、該栽培土壌面3a全面を使用して大量
に植物30を育てることができるので、効率良く植物3
0を育てることが可能となる。
【0020】また、上述の実施例においては、栽培溝3
の側面3bを傾斜させて形成したが、地盤2の崩落防止
を確実に行えるならばどのように形成しても良く、栽培
溝3の側面3bにはコンクリート壁6を打設しなくても
良いし、側面3bをどのような形状にしても良く、例え
ば、図4に示す半地下栽培設備1Bのように、栽培溝3
Bの側面3Bbを垂直に形成しても良い。なお、半地下
栽培設備1Bのように垂直な側面3Bbに打設形成した
コンクリート壁6の表面6aが垂直な場合は、栽培溝3
Bには板状の反射部材10を栽培土壌面3Baに立設し
なくても良く、例えば、光を反射自在な反射面10Ba
の形成されたアルミ箔等のようなシート状の反射部材1
0Bを、反射面10Ba、10Ba同士を対向させるよ
うに前記垂直な各表面6aに貼付るような形で設けても
良い。
【0021】更に、地域、季節等の諸条件によって太陽
の高度は異なるので、栽培土壌面3a、3Ba全面に亙
り日射等の光を照射し得れば、反射部材10、10B及
び反射部材片11を長手方向の側面3b、3Bbの片側
だけに設けても良いし、それら諸条件に対応させてそれ
ら反射面10a、10Ba、11aを所定の角度に傾斜
させる形で設けても良いし、またそれら反射面10a、
10Ba、11aを栽培溝3、3Bの外部に突出する形
で設けても良いし、更に栽培溝3内に設けなくとも、例
えば1個のまたは複数の栽培溝3、3Bの栽培土壌面3
a、3Baに日射を照射するように栽培溝3、3Bの外
部に反射部材10を設けても良い。更には、栽培土壌面
3a、3Ba全面に亙り日射等の光を照射し得れば、そ
れら反射部材10、10B及び反射部材片11は設けな
くても良いことは言及するまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内、第1
の発明は、地盤2に形成された栽培溝3を有し、前記栽
培溝の上部に、該栽培溝内外を連通する日射取入口3c
等の採光口を形成し、前記栽培溝の底部に、栽培土壌面
3a等の圃場を設け、前記地盤の地表面2aと前記栽培
溝の底部との間に、人が往来し得る出入口部7、梯子、
リフト等の往来手段を設けて構成したので、往来手段を
介して地表面と往来し得る程度の深さの地盤中に圃場を
設けることにより、圃場は該地盤の地表面上の影響を避
けて、該地表面上の大気よりも熱容量が大きく、かつ終
日かつ一年を通して略一定した地盤自体の地中の温度の
影響を大きく受けるようになるので、圃場近傍の温度を
地盤の地中の温度に比例して終日かつ一年を通して略一
定した温度とすることが可能となる。また、栽培溝の上
部に採光口を形成することにより、該栽培溝内部に光を
取入れることができるので、圃場に光を照射して該圃場
において植物を育てることが可能となる。よって、植物
を育てることが可能な温度変化の少ない環境である圃場
を、電気、ガス等のエネルギを大量に消費すること無く
地盤の熱を利用して維持し得るので、経済的である。更
に、地盤が栽培溝の構造体を成すので、従来のように強
風等の外力に対抗し得るように強固な構造体を地上に建
設するような手間を掛けることなく、植物を育てること
が可能な温度変化の少ない環境である圃場を設けること
ができ経済的である。
【0023】また、本発明の内、第2の発明は、第1の
発明において、前記栽培溝に、光を反射自在な反射部材
10、10B等の反射部材を、該反射部材が反射した光
を前記圃場に照射し得る形で設けて構成したので、第1
の発明の効果に加えて、採光口から栽培溝内に取り入れ
た光により圃場全面に直接照射することができない場合
においても、反射部材が反射した光を圃場全面に亙り照
射することにより、該圃場全面を使用して大量に植物を
育てることができるので、効率良く植物を育てることが
可能となる。
【0024】更に、本発明の内、第3の発明は、第2の
発明において、前記反射部材10等の反射部材を、前記
栽培溝の圃場に立設することを特徴として構成したの
で、第2の発明の効果に加えて、栽培溝の側面の傾斜、
形状、状態に依存すること無く、圃場全面に亙り光を照
射するにように反射部材を栽培溝内部に設置することが
でき、該圃場全面を使用して大量に植物を育てることが
できるので、効率良く植物を育てることが可能となる。
【0025】更に、本発明の内、第4の発明は、第2の
発明において、前記反射部材が、複数の反射部材片11
等の反射部材片から成ることを特徴として構成したの
で、第2の発明の効果に加えて、反射部材を複数個の反
射部材片に分割することにより、反射部材の取扱いが容
易になり、栽培溝の側面の傾斜、形状、状態に対応させ
て、圃場全面に亙り光を照射するにように反射部材片を
栽培溝内部に容易に設置することができ、該圃場全面を
使用して大量に植物を育てることができるので、効率良
く植物を育てることが可能となる。
【0026】更に、本発明の内、第5の発明は、第1ま
たは第2の発明において、前記栽培溝に、光を透過自在
な遮蔽シート15等の隔離部材を前記圃場を被覆し得る
形で設けて構成したので、第1または第2の発明の効果
に加えて、地盤の熱を利用することに加えて、隔離部材
に被覆された内部の圃場に対する換気のみ行って大気の
流通を抑制して該大気との断熱を図りつつ、隔離部材を
透過した光により該被覆された内部の圃場の温度を更に
高めることができるので、低温環境において、圃場の温
度を、電気、ガス等のエネルギを大量に消費すること無
く効果的に維持し得るので、経済的である。また、隔離
部材は圃場を被覆するように該圃場の上部の一面にのみ
設ければ良く、従来の温室等のようにガラス、ビニルシ
ート等の光を透過する隔離部材を大量に必要とせず、経
済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による定温栽培設備が適用され
た半地下栽培設備の一実施例を示す全体図である。
【図2】図2は、図1に示した半地下栽培設備の破断斜
視図である。
【図3】図3は、本発明による定温栽培設備が適用され
た別の半地下栽培設備の例を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明による定温栽培設備が適用され
た更に別の半地下栽培設備の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2……地盤 2a……地表面 3……栽培溝 3a……圃場(栽培土壌面) 3c……採光口(日射取入口) 7……往来手段(出入口部) 10、10B……反射部材(反射部材) 11……反射部材片(反射部材片) 15……隔離部材(遮蔽シート)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に形成された栽培溝を有し、 前記栽培溝の上部に、該栽培溝内外を連通する採光口を
    形成し、 前記栽培溝の底部に、圃場を設け、 前記地盤の地表面と前記栽培溝の底部との間に、人が往
    来し得る往来手段を設けて構成した定温栽培設備。
  2. 【請求項2】 前記栽培溝に、光を反射自在な反射部材
    を該反射部材が反射した光を前記圃場に照射し得る形で
    設けて構成した請求項1に記載の定温栽培設備。
  3. 【請求項3】 前記反射部材を、前記栽培溝の圃場に立
    設することを特徴として構成した請求項2に記載の定温
    栽培設備。
  4. 【請求項4】 前記反射部材が、複数の反射部材片から
    成ることを特徴として構成した請求項2に記載の定温栽
    培設備。
  5. 【請求項5】 前記栽培溝に、光を透過自在な隔離部材
    を前記圃場を被覆し得る形で設けて構成した請求項1ま
    たは請求項2に記載の定温栽培設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011004639A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Tamada Kogyo Kk 植物栽培庫
CN102696430A (zh) * 2012-05-31 2012-10-03 北京农业智能装备技术研究中心 槽式日光温室及其建造方法
CN116982500A (zh) * 2023-09-26 2023-11-03 山东省寿光蔬菜产业集团有限公司 一种高土地利用率下挖式土墙日光温室

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