JPS63119051A - 磁気記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録装置に係り、特に被周波数変調映像信
号の搬送波周波数が互いに異なる２種のモードの一方を
任意に選択して磁気記録媒体に記録する磁気記録装置に
関する。

従来の技術 現在、１／２インチ幅の磁気テープを用いる家庭用ＶＴ
Ｒでは、抗磁力が略６０００ｅ　〜７５００ｅ　。

残留磁束密度が略１１００ガウス〜１３００ガウスの酸
化鉄磁気テープ（以下このアープを「標準テープ」とい
う）を用い、このＩＩＡ準テープに略３．４ＭＨ２〜５
．５ＭＨｚの間に設定された搬送波周波周波数（例えば
３．４ＭＨｚ　〜４．４Ｍｆ−１ｚ　）の被周波数変調
映像信号（ＦＭ映像信号）を記録するようにしているが
、近年、磁気テープの特性や磁気ヘッドの性能も向上し
、より解像度の高い高画質のＶＴＲが要望されるように
なってきた。

このため、上記標準テープに代えて現在８　ｍ　ＶＴＲ
や業務用ＶＴＲ等で使用されている、抗磁力が略１３０
００ｅ　〜１５００Ｑｅ　、残留磁束密度が略２１００
ガウス〜２８００ガウスといった高抗磁力及び高残留磁
束密度のメタルテープを用い、このメタルテープに上記
現行の家庭用ＶＴＲで使用されている搬送波周波数より
も十分に高い搬送波周波数（例えば５ＭＨ２〜７ＭＨｚ
　）に設定されたＦＭ映像信号を記録するようにしたＶ
ＴＲが種々考えられている。

しかして、現行の１／２インチ家庭用ＶＴＲにおける記
録再生モードを標準モードというものとし、これよりも
十分高い搬送波周波数に設定されたＦＭ映像信号を記録
再生するモードを高画質［−ドというものとすると、こ
れら両モードの搬送波周波数は互いに大きく異なるため
、両モードの記録信号間には互換性がない。また、上記
８　Ｍ　ＶＴＲや業務用Ｖ　Ｔ　Ｒで使用されているメ
タルテープ等の現存する高性能テープは、上記標準テー
プに比し抗磁力が略１３０００ｅ以上と極めて高いため
、この高性能テープを現行の１／２インチ家庭用ＶＴＲ
で使用して記録を行なうと、ヘッド飽和が生じてしまい
、所望の特性が得られないばかりか、音声信号の記録再
生に係る長波長特性（リニアオーディオ特性）及び消去
特性が著しく劣るため、標準モードでは使用できず、高
画質モードのみに使用できるものである。

更に、上記標準テープは性能的に高画質ニードには使用
することができず、標準モードのみに使用できるもので
ある。

よって、前記要望を満たすためには、新たに高画質モー
ドの記録再生手段を漏えた高画質モード専用Ｖ　Ｔ　Ｒ
と、上記８ｓＶＴＲや業務用ＶＴＲで用いられているメ
タルテープを収納された高画質モード用テープカセット
を提供すればよいが、このようにすると、ユーザは各モ
ードに対応した豆いに互換性のない２種類のＶ　Ｔ　Ｒ
と２種類のテープカセットとを夫々用意し、それらを記
録再生しようとするモード別に応じて使い分けることが
必要となり、高価となり、しかも１−Ｉｆにとって非常
に使い勝手が悪いものとなってしまう。

そこで、上記標準モード用記録再生系及び上記高画質モ
ード用記録再生系を夫々有すると共に、これら２つの記
録再生系をモードに応じて切換えるスイッチを有する両
モード兼用ＶＴＲを提供する一方、８　ｍ　Ｖ　Ｔ　Ｒ
や業務用Ｖ　Ｔ　Ｒで用いられている既存のメタルテー
プを収納したテープカセットを、同一のＶＴＲで使用で
きるようにするため、標準テープを収納した既存のテー
プカセットと同一形状とし、１−デがこれら両テープカ
セットを臣別して任意のモードにスイッチ切換え操作す
るようにすることが考えられる。

発明が解決しようとする問題点 しかるに、このようにすると、カセットケースが同一形
状であるので、標準テープを収納した既存のテープカセ
ット（以下、これを「標準カセット」というものとする
）か、メタルテープを収納したテープカセットかの識別
判断を誤り易く、かつ、一つ一つ識別判断してモード切
換操作するのも非常に面倒で、例えば標準カセット（又
はメタルテープを収納したアープカセット）であるにも
拘らず、高画質モード（又は標準モード）に設定して記
録するといった誤操作し易いものである。

また、現行の標準モード専用のＶＴＲを所為しているユ
ーザが、上記メタルテープを収納したテープカセットを
標準カセットと間違って購入して使用することも十分考
えられると共に、いずれのテープカセットを購入してよ
いか戸惑う不都合も生じ、好ましいものではない。

本発明は上記の点に鑑みて創作されたもので、上記の諸
問題点を悉く解決した磁気記録装置を提供することを目
的とする。

問題点を解決するたの手段 本発明の磁気記録装置は、第１のモードの被周波数変調
映像信号を生成する第１の記録系と、第２のモードの被
周波数変調映像信号を生成する第２の記録系と、第１の
モードでのみ記録可能な磁気テープを収納した第１のテ
ープカセットと、第１及び第２のモードのいずれでも記
録可能で、かつ、カセット筐体にカセット判別用孔を有
する第２のテープカセットとのうち、どちらのテープカ
セットが装着されたかを判別するカセット判別手段と、
選択スイッチと、第１及び第２の記録系の出力被周波数
変調映像信号の一方を選択出力して装着されたテープカ
セット内の磁気テープに記録する記録手段と、装着され
た第１のテープカセットを強制的にイジェクトするイジ
ェクト手段と、上記イジェクト動作と関連して警報を発
生する警報手段とからなる。

作用 カセット判別手段により、第１及び第２のテープカセッ
トのうちどちらの一アープカセットが装着されたかが、
カセット判別用孔の有無により自動的に判別される。こ
のカセット判別手段により判別して得られた信号と、第
１及び第２のｔ−ドのうち記録するモードを任意に選択
する選択スイッチよりの信号とは夫々記録手段に供給さ
れ、ここで選択スイッチが第１のモードを選択したとぎ
は、第１及び第２のテープカセットのどちらの場合も、
第１の記録系より取り出された第１のニードの被周波数
変調映像信号が記録される。ここで、第２のテープカセ
ット内の磁気テープは第１及び第２のモードのいずれで
も記録可能なように抗磁力。

残留磁束密度及び粒子長が夫々設定されているので、第
１のモードの被周波数変調映像信号も記録することがで
きる。

また、選択スイッチが第２のモードを選択しており、か
つ、カセット判別手段により第２のテープカセットが判
別されているときは、記録手段は第１のモードに比し搬
送波周波数が高く、かつ、搬送波周波数偏数が広く設定
された、第２の記録系よりの第２のモードの被周波数変
調映像信号を選択出力して第２のテープカセット内の磁
気デーブに記録する。

これに対し、選択スイッチが第２の王−ドを選択してお
り、かつ、カセット判別手段により第１のテープカセッ
トが判別されているときは、装着されている第１のテー
プカセットがイジェクト手段により強制的にイジェクト
される。このイジェクト動作は記録操作に入る前又は記
録操作を行なった際に行なわれる。

また、このイジェクト動作と同時に、警報手段により選
択した記録モードでは、装着した第１のテープカセット
への記録ができない旨の警報が行なわれる。この警報は
選択モードを第１のモードへ変更させるような指示や、
使用テープカセットを第２のテープカセットに変更させ
る指示によって行なうこともできる。これによって、ユ
ーザに何故イジェクトされたかを明確に識別させること
ができる。

実施例 第１図は本発明装置の一実施例のブロック系統図を示す
。同図中、入力端子１にはコンポジット映像信号（複合
カラー映像信号）が入来し、入ツノ端子２Ｙ、２Ｃには
各々輝度信号、Ｗ！送偽色信号別々にセパレート映像信
号として入来する。切換スイッチ３は記録しようとする
映像信号がコンポジット映像信号のときには接点イ及び
ハに夫々接続されて入力端子１よりのコンポジット映像
信号を、カットオフ周波数が３ＭＨ２程度の低域フィル
タ（ＬＰＦ）及びくし形フィルタ４ａと、カットオフ周
波数が５ＭＨ２程度のＬＰＦ及びくし形フィルタ４ｂと
に夫々供給して輝度信号を分１ｍ！ｔＦ波させる一方、
帯域フィルタ（ＢＰＦ）８に供給して搬送色信号を分離
−波させる。記録しようとする映像信号がけバレート映
像信号のときは、切換スイッチ３は接点口及び二に夫々
切換接続され、入ノＪ端子２Ｙよりの輝度信号をＬＰＦ
及びくし形フィルタ４ａ、４ｂに夫々供給する一方、入
力端子２ｃよりの搬送色信号をＢＰＦ８に供給する。

しＰＦ及びくし形フィルタ４ａ、プリエンファシス回路
５ａ及びＦＭ変調Ｂ６ａよりなる回路は標準モード（第
１のモード）の記録系を構成しており、現行の１７２イ
ンチ家庭用Ｖ　Ｔ　Ｒの輝度信号記録系と同一の被周波
数変調輝度信号（ＦＭ輝度信号）を生成する。これによ
り、ＦＭ変ｉｌ器６ａからは第５図（Ａ）にＹＡで示す
如く、例えばシンクチップレベルに相当する搬送波周波
数３．４ＭＨｚ１ホワイトピークレベルに相当する搬送
波周波数４．４Ｍ　Ｈｚの搬送波周波数偏移（搬送波偏
移帯域）をもつＦＭ輝度信号が取り出される。

一方、ＬＰＦ及びくし形フィルタ４ｂ、プリエンフ？シ
ス回路５ｂ及びＦＭ変調器６ｂよりなる回路は高画質モ
ード（第２のモード）の記録系を構成しており、上記標
準モードのＦＭ輝度信号に比べ、搬送波周波数帯域が高
く、かつ、搬送波周波数偏移が広い広帯域のＦＭ輝度信
号を生成する。

これにより、ＦＭ変調器６ｂからは第５図（Ｂ）にＹｅ
で示す如く、例えばシンクチップレベルに相当する搬送
波周波数が５．４ＭＨ２、ホワイトピークレベルに相当
する搬送波周波数が７．０ＭＨｚの広い搬送波周波数偏
移をもつＦＭ輝度信号が取り出される。

上記のＦＭ輝度信号ＹＡ、Ｙｅはスイッチ回路７の端子
Ａ、Ｂに供給される。スイッチ回路７は後述する如く、
ＡＮＤゲート１７よりのスイッチング信号に基づき、第
３図に示す標準カセット又は高性能磁気テープを収納し
た第４図に示すテープカセット（以Ｆこれを「高性能カ
セット」というものとする）内の磁気テープに標準モー
ドで記録を行なうときは端子へに接続されてＦＭ１度信
号ＹＡを加算回路１０へ選択出力し、高性能カセット内
の高性能磁気テープに高！ｉｉ質モードで記録を行なう
ときは端子已に接続されてＦＭ輝度信号Ｙｓを加算回路
１０へ選択出力する。

他方、ＢＰＦ８より取り出された搬送色信号は記録クロ
マ処理回路９に供給され、ここで現行の１／２インチ家
庭用Ｖ　Ｔ　Ｒで記録再生される低域変換搬送色信号と
同一周波数帯域の、例えば色副搬送波周波数的６２９ｋ
ＨＺの低域変換搬送色信号に変換された侵、加算回路１
０に供給される。この低域変換搬送色信号の周波数スペ
クトラムを第５図（Ａ）にＣＡ、同図（Ｂ）にＣＢで示
す（すなわち、ＯＡとＣＢとは同一周波数帯域の低域変
換搬送色信号を示す）。

これにより、加算回路１０からは標準モード記録時は第
５図（Ａ）に示す如き周波数スペクトラムの周波数分割
多重信号が取り出され、また高画質モード記録時は第５
図（Ｂ）に示す如き周波数スペクトラムの周波数分割多
重信号が取り出される。この周波数分割多重信号は記録
アンプ１１を通して回転ヘッド１２及び１３に供給され
、これにより磁気テープ２５に記録される。

この磁気テープ２５は第２図に示す如く、記録再生時に
おいては、テープカセット２６内の供給リール２７より
引き出され、インピーダンスローラ２８、全幅消去ヘッ
ド２９、ローディングボスト３０を経て前記回転ヘッド
１２．１３がその回転面に相対向して取付けられている
回転シリンダ３１に１８０°強の角度範囲に亘って斜め
に添接巻回せしめられる。磁気テープ２５は更にローデ
ィングボスト３２、音声消去ヘッド３３、音声・コント
ロールヘッド３４を経てヤヤブスタン３５及びピンチロ
ーラ３６により挾持された優、テープカセット２６内の
巻取りリール３８に至る。なお、ローディングボスト３
０及び３２はアンローディング時には二点鎖線で示す３
０ａ、３２ａの位置に在る。

以上は家庭用ＶＴＲにおいて周知のテープ走行系である
が、本実施例装置においては、第１図に示した切換スイ
ッチ３及び選択スイッチ１４が夫々設けられていると共
に、テープカセット２６の所定位置に対向する位置に、
例えばスプリング作用によって上下動する構成とされた
カセット判別用ビン３９が植立されている。また、第２
図に示す記録装置前面のパネル面には第１図に示した記
録モード表示装置１８及び記録モード警告表示装置２４
が設けられている。

ところで、本発明装置においては、テープカレット２６
として標準カセットと高性能カセットの２種類のいずれ
かを選択して用いるものであり、次にこの標準カセット
及び高性能カセットについて説明する。

第３図は周知の標準カセットの斜視図で、標準カセット
４１は現在１／２インチ家庭用ＶＴＲで使用されている
テープカセットで、酸化鉄磁気テープ（抗磁力が約６０
００　ｅ〜７３０Ｑｅ、残留磁束密度が約１１００ガウ
ス〜１３００ガウス）が収納されている。同図中、４２
ａは上側カセットハーフ、４２ｂは下側カセットハーフ
で、下側カセットハーフ４２ｂには軸孔４３ａ、４３ｂ
、キャプスタン嵌入用凹部４４、テープ引出部材嵌入用
凹部４５ａ、４５ｂ、誤挿入防止用凹部４６などが設け
られてあり、また蓋４７がｒ！＠閉自在に設けられてい
る。

第４図は高性能カセットの斜視図を示し、第３図と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。高
性能カセット４９は標準カセット４１と実質的に同−形
状及び同・−サイズとされており、カセット判別用孔５
０が誤挿入防止用凹部４６の一部に設けられている点と
、収納している磁気テープが高性能磁気テープである点
が標準カセット４１と異なるだけである。

この高性能カセット４９に収納されている高性能磁気テ
ープは、前記したメタルテープとは別のものであり、Ｉ
Ｉ度信号の記録波長が１．３μｍ。

０．９７μｍ、０．７３μｍにおいて、現行の１／２イ
ンチ家庭用ＶＴＲで使用されている標準テープの最適記
録電流値より略２０％程度人きい電流で記録した時の再
生出力値が前記標準テープの最大出力値より少なくとも
夫々７ＬＩＢ、　　８．５ｄＢ、　１０ｄ３大であり、
オーディオ信号の消去率が一６５ｄ３より良好となるよ
うに、例えば、磁性層にＧＯ？［ｌ！￥ｉｔ酸化鉄磁性
体を用い、抗磁力が７５００　ｅ〜９５０Ｑｅ、残留磁
束密度が少なくとも１２５０ガウス以上で、磁性層の粒
子長が少なくとも０．２μｍ以下で形成されたもの、又
は、磁性層にメタル磁性体を用い、抗磁力がｙｏｏｏｅ
〜８５００ｅ　、残留磁束密度が２６００ガウス〜２８
００ガウス、磁性層の粒子長が少なくとも０，１６μｍ
以下で形成されたものである。この高性能磁気テープは
、標ｔ％ニード及び高画質モードの両モードのどちらで
も記録可能なものである。

次に、上記の２種類のテープカセット４１゜４９の判別
動作及びそれに基づく記録系の切換動作等について説明
する。

いま、第２図に示す装置に標準カセット４１を装着した
場合、カセット判別用ビン３９は誤挿入防止用四部４６
により下方に変位され、これにより第１図に示すカセッ
ト判別回路１５よりローレベルの標準カセット判別信号
が取り出され、２人力ＡＮＤゲート１７の一方の入力端
子に印加されてこれをゲート閉状態とすると共に、イン
バータ１９を通して２人力ＡＮＤゲート２０の一方の入
力端子に印加されてこれをゲート開状態とする。

一方、第２図に示す装置に高性能カセット４９を装着し
た場合、カセット判別用ビン３９は誤挿入防止用凹部４
６内に設けられである第４図に示したカセット判別用孔
５０内に丁度入り込んで上方に押されることはないので
、元の位置で静止し続ける。

この場合、カセット判別用孔５０は誤挿入防止用凹部４
６の段部によって保護されるので、ゴミ等の侵入を極力
防止し得る。また、高性能カセット４９を装着のホルダ
に挿入したとき、このホルダが降下すると同時にカセッ
ト判別用ビン３９とカセット判別用孔５０とが係合する
が、この際、誤挿入防止用凹部４６の溝及び段部が共に
ガイドとなって、両者の係合が確実に行なわれる。

これにより、第１図に示すカセット判別回路１５からハ
イレベルの高性能カセット判別信号が取り出され、ＡＮ
Ｄゲート１７をゲート開状態とすると共に、ＡＮＤゲー
ト２０をゲート閉状態とする。

ＡＮＤゲート１７及び２ｏの各他方の入力端子には、選
択スイッチ１４の出力信号をインバータ１６で極性反転
して得た信号が夫々印加される。

第１図及び第２図に示す選択スイッチ１４はユーザが標
準モード及び高画質モードのうち、記録しようとするモ
ードに応じて操作されるスイッチで、標準モード記録時
にはハイレベルの信号を出力し、高画質モード記録時に
はローレベルの信号を出力する。

これにより、標準カセット４１を装置に装着して標準モ
ード記録を選択した場合は、ＡＮＤゲート１７の出力信
号がローレベルとなり、スイッチ回路７を端子Ａ側に接
続させて標準モードのＦＭ輝度信号を選択出力させると
共に、記録ｔ−ド表示装Ｗ１１８をして記録モードが標
準モードであることを表示せしめる。また、このときは
ＡＮＤゲート２０の出力信号がローレベルとなり、ユー
ザがイジェクトボタンを操作することによって所定の回
路（図示せず）により生成されるハイレベルのイジェク
トモード信号が入力端Ｆ２２を介してＯＲゲート２１に
供給されない限り、出力端子２３のイジェクトコントロ
ール信号はローレベルのままで、イジェクトは行なわれ
ず、がっ、記録モード警告表示装置２４も動作しない。

また、高性能カセット４９を装置に装着して標準モード
記録を選択した場合は、ＡＮＤゲート１７の出力信号が
ローレベルとなり、上記の場合と同様にスイッチ回路７
より標準モードのＦＭ！！１度信号を選択出力させると
共に、記録モード表示装置１８により記録モードが標準
モードである旨の表示を行なわせる。また、このときは
ＡＮＤゲート２０の出力信号がローレベルとなるので、
上記の標準カセット４１に標準モードの記録を行なう場
合と同様に、ユーザがイジェクトボタンを操作しない限
り、イジェクト動作は行なわれることはなく、また記録
モード警告表示装置ｆ２４も動作しない。

一方、高性能カセット４９を装置に装着して高画質モー
ド記録を選択したときは、ＡＮＤゲート２０の出力信号
はローレベルで、上記の標準カセット４１又は高性能カ
セット４９への標準モード記録時の場合と同様であるが
、ＡＮＤゲート１７の出力信号は上記の場合と異なりハ
イレベルとなるので、スイッチ回路７が端子Ｂ側へ切換
接続されて高画質モードのＦＭ輝度信号が選択出力され
る。これにより、前記した第５図（Ｂ）に示す如き周波
数スペクトラムの高画質モードの映像信号が高性能カセ
ット４９内の高性能磁気テープに記録される。また、記
録モード表示装置１８はＡＮＤゲート１７よりのハイレ
ベルの信号により、記録モードが高画質モードであるこ
とを表示する。

ところで、標準カセット４１内の標準テープには前記し
たように、高画質モードで記録を行なうことができない
。しかし、選択スイッチ１４がパネル面に設けられてい
るので、高性能カセット４９に限らず、既存の標準カセ
ット４１でも両モードでの記録が可能とユーザが誤解し
、標準カゼット４１を装置に装着して高画質モードの記
録を選択する操作を行なう場合があり得る。

この場合は、ＡＮＤゲート２０の出力信号がハイレベル
となり、ＯＲゲート２１を通して出力端子２３にハイレ
ベルのイジェクトコントロール信号が出力されるので、
公知のイジェクト手段（図示せず）によって標準カセッ
ト４１が装置より強制的にイジェクトされる。これによ
り、標準カセット４１に対する高画質モード記録が未然
に防止できる。

また、これと同時に記録モード警告表示装置２４はＡＮ
Ｄゲート２０よりのハイレベルの信号を供給されるので
装着した標準カセット４１への記録ができない旨の警告
表示を行なう。この警告表示の方法としては、■記録モ
ードが誤りであることを表示したり、■「高性能カセッ
トをお使い事さい。」等の使用テープカセットを変更指
示させたり、■「標準モードでお使い下さい。」等の記
録モードを変更指示する表示などが考えられる。

また、表示に限らず、ブザー等の警告音、あるいは声に
よる警報等でもよいことは勿論である。

イジェクトと同時に記録モード警告表示装置２４で警告
を行なう理由は、ユーザの中には何故イジェクトされた
のか解らない人もいるので、誤操作であることを明確に
することによって誤解をなくすためである。このように
して、標準カセット４１に高画質モードで記録を行なお
うとする誤操作の場合は、イジェクトと警告（Ｉｆ報）
の両方を併用することにより、誤操作による記録が確実
に、かつ、誤解をユーザに与えることなく防止される。

なお、本実施例では上記の場合、選択スイッチ１４によ
り高画質モード記録が選択されていても、装着されたテ
ープカセットが標準カセット４１であるのでカセット判
別回路１５よりローレベルの標準カセット判別信号が取
り出され、これによりＡＮＤゲート１７の出力信号がロ
ーレベルとなり、スイッチ回路７が標準モードのＦＭ輝
度信号を選択出力するから、記録は標準モードで行なわ
れることとなり、実用上問題はないと思われる。しかし
、この場合、実際の記録モードと選択スイッチ１４で選
択した記録モードとが異なり、ユーザは選択スイッチ１
４で選択した高画質モードで記録が行なわれていると判
断しているにも拘らず、実際には標準モードでの記録が
行なわれていることとなり、また標準カセット４１でも
両モードの記録が可能といった誤解をユーザにより与え
てしまうので好ましくない。

次に他の種類のテープカセットの判別手段について説明
する。第４図及び第５図は１７２インチ家庭用ＶＴＲで
使用される標準サイズのテープカセットであったが、本
発明は己れに限らず、第６図の斜視図に示す小型カセッ
トの種類の判別も行なえるものである。

第７図（Ａ）、（Ｂ）は標準小形カセット５５の斜視図
及び背面図であり、標準テープが収納されている。第８
図（Ａ）、（Ｂ）は高性能小形カセット５６の斜視図及
び背面図で、標準モード及び高画質モードの両モード記
録可能な高性能ｗ１ステーブが収納されており、標準小
型カセット５５と実質的に同一形状、同一サイズである
が、背面に判別用孔５７が設けられている。この判別用
孔５７の有無を装置内の板バネ等の判別スイッチ手段に
て検出することにより、高性能小形カセット５６か標準
小型カセット５５かが検出される。

又、小形カセット５５．５６を標準タイプのＶＴＲに装
着して用いる場合、第９図に示すアダプタ６０に収納し
てＶＴＲに装着する。この場合、第７図に示ず標準小形
カセット５５をアダプタ６０に装着した場合、第９図（
Ｂ）に示すようにアダプタ６０の裏面の判別用孔６１が
閉じられる。

一方、第８図に示す高性能小形カセット５６をアダプタ
６０に装着した場合、第９図（Ｂ）に示すようにアダプ
タ６０の裏面の判別用孔６１が開かれるように構成され
ている。よって、判別用孔６１の開閉を検出することに
より、標準小形カセット５５か高性能小形カセット５６
かが判別される。

なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく
、その他種々の変形例も包含するものである。例えば、
第１図に示した記録アンプ１１は使用する磁気テープの
特性に合わせて、その記録電流の特性、大きさを必要に
応じて変更するようにしてもよく、例えば標準テープと
高性能磁気テープの各磁気テープの特性に合わせて夫々
所望の特性、大きさに設定された記録アンプを設け、こ
れをＡＮＤゲート１７の出力信号により切換えるように
してもよい。

また、本実施例では標準カセット４１や標準小型カセッ
ト５５を′！！Ａ置に装填し、かつ、高画質モード記録
を選択した場合、記録操作に入る前にイジェクト及び警
告表示を行なうように説明したが、その後実際に記録操
作を行なった段階でイジェクト及び警告表示を行なうよ
うにしてもよい。この場合は、例えば第１図に示すＡＮ
Ｄゲート２０の出力信号と、記録操作を行なうと発生さ
れるハイレベルの記録モード信号とを夫々入力信号とす
る２人力ＡＮＤゲートを１個追加し、そのＡＮＤゲ−ト
の出力信号をＯＲゲート２１の一方の入力端子と記録モ
ード警告表示装置２４とに夫々供給する構成とすればよ
い。

このような構成とした場合は、標準カセット４１や標準
小型カセット５５の既記緑信号を、選択スイッチ１４で
高画質モードを選択しているにも拘らず、標準モードで
再生することが可能となる。

発明の効果 上述の如く、本発明によれば、テープカセットを一つ一
つ良く識別判断してモード切換えを行なうといった煩雑
な操作を行なう必要がないので使い勝手が良く、また標
準カセットが装置に装着され、かつ、記録モードが選択
スイッチにより高画質モードに選択されたときは、その
ことを検出して標準カセットを強制的にイジェクトする
ので、標準カセット内の標準テープへ誤って高画質モー
ドで映像信号を記録してしまうという誤記録を確実に防
止することができ、また上記のイジェクト動作と関連し
て警報も行なうので、イジェクトの理由をユーザに明確
に識別させることができると共に、誤操作であることを
理解させることができ、さらに高性能カセット装着時に
選択スイッチの操作によっていずれのモードにも選択で
き、この点からも使い勝手がよく、また、カセット判別
用孔は誤挿入防止用凹部の段部によって保護されるので
、ゴミ等の侵入を防止し得、また、カセットを装置別の
ホルダに挿入するに際し、誤挿入防止用凹部の溝及び段
部が共にガイドとなって両者の係合を確実に行なえる等
の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示すブロック系統図、
第２図は本発明装置の要部の機構の−・実施例を示す概
略平面図、第３図は標準カセットの一例の外観を示す斜
視図、第４図は本発明装置に使用し得る高性能カセット
の一実施例の外観を示す斜視図、第５図は本発明装置に
より記録される信号の周波数スペクトラムを示す図、第
６図及び第７図は夫々標準小型カセットの一例の外観を
示す図、第８図は本発明装置に使用し得る高性能小型カ
セットの一実施例の外観を示す図、第９図はアダプタの
一実施例の外観を示す図である。 １・・・コンポジット映像信号入力端子、２Ｙ・・・輝
度信号入力端子、２ｃ・・・搬送色信号入力端子、３・
・・切換スイッチ、６ａ、６ｂ・・・ＦＭ変５１器、７
・・・スイッチ回路、１２．１３・・・回転ヘッド、１
４・・・選択スイッチ、１５・・・カセット判別回路、
１７゜２０・・・ＡＮＤゲート、１８・・・記録モード
表示装置、２３・・・イジェクトコントロール信号出力
端子、２４・・・記録モード警告表示装置、２５・・・
磁気テープ、３９・・・力ぜット判別用ビン、４１・・
・標準カセット、４９・・・高性能カセット、５０．５
７・・・カセット判別用孔、５５・・・標準小型カセッ
ト、５６・・・高性能小型カセット、６１・・・判別用
孔。 特許出願人　日本ビクター株式会礼 第２図 Ｉ′！′１ス（（（ＭＨｚ） 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 記録すべき被周波数変調映像信号の搬送波周波数が互い
   に異なる２種の第１及び第２のモードのうち、搬送波周
   波数が低い方の第１のモードの被周波数変調映像信号を
   生成する第１の記録系と、該第１のモードに比し搬送波
   周波数が高く、かつ、搬送波周波数偏数が広く設定され
   た第２のモードの被周波数変調映像信号を生成する第２
   の記録系と、 該第１のモードでのみ記録可能な磁気テープを収納した
   第１のテープカセットと、該第１及び第２のモードのい
   ずれでも記録可能なように抗磁力、残留磁束密度及び粒
   子長が夫々設定された磁気テープを収納し、かつ、カセ
   ット筐体に該第１のテープカセットと区別するためのカ
   セット判別用孔を有する第２のテープカセットのうち、
   どちらのテープカセットが装着されたかを判別するカセ
   ット判別手段と、 該第１及び第２のモードのうち記録する一のモードを任
   意に選択する選択スイッチと、 該カセット判別手段により判別されたテープカセットが
   該第１及び第２のテープカセットのいずれの場合も該選
   択スイッチにより該第１のモードを選択したときは該第
   １の記録系よりの被周波数変調映像信号を選択出力して
   装着されたテープカセット内の磁気テープに記録し、該
   カセット判別手段により該第２のテープカセットを判別
   し、かつ、該選択スイッチにより該第２のモードを選択
   したときは該第２の記録系よりの被周波数変調映像信号
   を選択出力して該第２のテープカセット内の磁気テープ
   に記録する記録手段と、 該カセット判別手段により該第１のテープカセットを判
   別し、かつ、該選択スイッチにより該第２のモードを選
   択したときは記録操作に入る前又は記録操作を行なった
   ときに、装着された該第１のテープカセットを強制的に
   イジェクトするイジェクト手段と、 該イジェクト手段による該第１のテープカセットのイジ
   ェクト動作と関連して警報を発生する警報手段とよりな
   ることを特徴とする磁気記録装置。