JPS63116643A

JPS63116643A - γ―リノレン酸含有食用組成物

Info

Publication number: JPS63116643A
Application number: JP61260729A
Authority: JP
Inventors: Kazumitsu Maruta; 丸田　和光
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-11-04
Filing date: 1986-11-04
Publication date: 1988-05-20
Also published as: JPH0560331B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は食用組成物に関し、詳しくはω６系不飽和脂肪
酸を配合した食用組成物に関する。この食用組成物は健
康食品もしくは医療として有用である。

〔従来の技術２発明が解決しようとする問題点〕ω６系
不飽和脂肪酸の１種であるγ−リノレン酸、アラキドン
酸ならびにγ−リノレン酸から生体内で合成されるビス
ポモーγ−リノレン酸はプロスタグランディンの前駆体
であり、生命体、特に動物にとって重要な栄養成分であ
る。また、γ−リノレン酸を含む油脂は健康食品として
注目されており、該油脂の供給源として月見草の種子等
から抽出された植物油が用いられている。しかし、これ
ら植物油は酸化安定性、熱安定性等に問題があり、これ
までは大量に使用される用途は見出されていない。同様
に、或種の糸状菌から抽出されたγ−リノレン酸含有油
脂も空気酸化、熱分解などにより品質劣化が起こるため
、用途が制限されている。また、γ−リノレン酸等のω
６系不飽和脂肪酸は高価であることも用途拡大を妨げる
一因ともなっていた。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明者はγ−リノレン酸で代表されるω６系
不飽和脂肪酸の用途開発ならびに酸化安定性、熱安定性
等の改善された該脂肪酸を安価に製造する方法について
も検討を重ねた。

その結果、前記γ−リノレン酸等を含有する糸軟菌を特
定の条件で熱処理したものは、該閑に含まれる油脂、脂
肪酸が安定化し、しかも従来品よりも安価に供給できる
ことを見出した。さらに、このものは医薬ないし栄養食
品として利用できることを知見し、本発明に到達した。

すなわち本発明は、ω６系不飽和脂肪酸または該脂肪酸
を含有する油脂を配合してなる食用組成物である。

本発明に使用するω６系不飽和脂肪酸としては、炭素−
炭素間の二重結合の数が２以上の高度不飽和脂肪酸が好
ましく、たとえば２，４−デカジエン酸、リノール酸、
γ−リノレン酸、ジホモーγ−リノレン酸、８．１０．
１２−オクタデカトリエン酸、アラキドン酸などがあり
、γ−リノレン酸が特に好適である。

ω６系不飽和脂肪酸の給源としては、前述の如く植物油
などの油脂も用いられるが、安価かつ安定的に入手でき
るという理由でγ−リノレン酸等を含有する糸状菌が好
ましい。このような糸状菌としてはモルテイエレラ（Ｍ
ｏｒｔｉｅｒｅｌｌａ）属、ムコール０ｌｕｃｏｒ）属
、カニンガメラ（Ｃｕｎｎｉｒｕ：ｂａｍｅｌｌａ）属
等に属する糸状菌などがある。

本発明では、才、記糸状菌を栄養培地に常法により培養
と７たのち集菌し、加熱処理する。加熱処理は２段階で
行なうことが望ましく、前処理を５０〜１００°Ｃ゛、
好ン［、ｊ＜’−ｉ、６０−９０　’Ｃで１０〜６０分
間、好ましくは２０・−・４０分間行ない、次いで本処
理を］、　Ｏ０〜１５０℃、好ましくは１２０〜１３０
℃でカロ然して乾燥せしめる。、−のようにし７て加熱
処理したものをそのまま、あるいはｎ　へ４”サン、ア
セ１ソ、エタノール等により抽出処理して得た抽出液を
ωθ系不飽和脂肪酸として用いる。この糸状菌（モルテ
イエレラ・イザベリナ）の成分・ｌ’　ｌｌ’ｌ’結果
の１例を以Ｆに示す。

１−表 −し一悲テーイー斗（±６−ラーブーイー尤−τΣＪ）
−づ−９遁予チー多’；４＃−一−−−−−−成−−−
−分−−−−−−−槃量（−姐−水　　　　分　　　　
　　　　　　　　　　　５．０蛋白質　　　　　２９，
０脂　　　　質　　　　　　　　　　　　　２８．０課」
ム表（続き）（γ−リノレン酸）（９，８）繊　　　　維　　　　　　　　　　　　　　　１．２灰
　　　　分　　　　　　　　　　　　　　６．５糖　　
　　質　　　　　　　　　　　　　　３３．３レチノー
ル　　　　　　　　　検出せず総カロチン　　　　　　
　　　検出せずビタミンＢ　＋　　　　　　　　　０．
４　ｍＢ／１．００ｇビタミンＢｚ　　　　　　　　　
２．２　ｍｇ／ＩＱＯｇ第２表アルギニン　　　　　１．３３リ　　　　ジ　　　　ン　　　　　　　　　　　　　　
　】、８３ヒスチジン　　　　　０．６１フェニールアラニン　　　　　　１．１２千　　ロ　　
シ　　ン　　　　　　　　　　　　　　　０．７２第じ
し表（続き）モルティ、Ｔ　Ｌ、＝ラ−−−−１−１８４丈−すΦ−
ぢノー地」Ｗ成−□ニアーよ一ンー凸し一−−−−−−
−−イ肩イ１」Ｗ　（づ１ｉ−）−−ロ　　　イ　　　
シ　　　ン　　　　　　　　　　　　　　　　　１．８
０イソロイシン　　　　　　　　　１．１８メチオニン
　　　　　０．４２バ　　　　リ　　　　ン　　　　　　　　　　　　　　
　１．３１ア　　ラ　　ニ　　ン　　　　　　　　　　
　　　　　１．５５グ　　リ　　　シ　　ン　　　　　
　　　　　　　　　　０．９８ブ　　ロ　　　リ　　　
ン　　　　　　　　　　　　　　　　２．５５グルタミ
ン酸　　　　　　　　　２．３８セ　　　　リ　　　　
ン　　　　　　　　　　　　　　　１．２７スレオニン
　　　　　１．１８アスパラギン酸　　　　　　　　２．３８トリプトファ
ンシ　　ス　　チ　　ン　　　　　　　　　　　　　　　
０．２　８本発明の食用組成物は、γーリルン酸等のω
θ系不飽和脂肪酸をＯ．　Ｏ　Ｏ　５〜１０．０重量％
，好ましくは０．　０　２　５〜３．０重量％含有する
ことが必要であり、用途に応じてこの範囲内で選定すれ
ばよい。

γ−リノレン酸等のω６系不飽和脂肪酸が体内において
プロスタグランジンに変換され、種々の生理活性を示す
ためには脂質代謝系においてビタミン類やミネラル類が
必要であると云われている。

本発明者１３生体内におりるプロスタグランジン生成系
を促進するビタミン類、ミネラル類について検討を加え
た結果、ビタミン類としてアスコルビン酸および／また
はその塩類を用いると良く、さらにビタミンＢ群、たと
えばＢ１．　）３２．１３．、　Ｂ１０などを併用する
ことにより一層良い効果が得られることを見出した。ま
た、ミネラル類としてマグネシウム、亜鉛および鉄の中
から選ばれた少なくとも１種の金属の塩類が好ましいこ
とが判明した。

これら促進因子の添加量は、アスコルビン酸やその塩Ｍ
０．００５〜１０．０重量％、好ましくは０．０２〜５
．０重世％、ビタミン８群０．０００５〜０．０５重量
％、好ましくは０．　ＯＯ２〜０．０１重量％、ミネラ
ル類０．０００１〜０．０５重量％、好ましくは０．０
０５〜０．０１重量％が適当である。

さらに、甘味料、香料２着色剤、増量剤、賦形剤などの
成分を適宜加えることができ、組成物の形態も粉剤２錠
剤、ペースト刑、液剤など任意である。

〔実施例〕

次に、本発明を実験例および実施例により詳しく説明す
る。

実、類例糸状菌の熱処理条件につぃ″で検ｉｔ　した。熱処理は
１ｉｉｉ処理と本処理の２段階に分りで行なうことが好
ましく、それぞれの処理条件について検討した。

（１）前処理条件（培養終ｒ後３ｏ分経過した無処理糸
状菌の酸価は１．６であった。）処胛−灸ｉ’＋シ　　
　　　　　　息イ（Ｆ藏膿−り峙−１す）逼叉（イ））
４岨つ−創萌−無処理　　　４　　２４　２０．２無処理　　　２０　　４　９．１無処理　　　２０　　２４　３３．５処理条件　　　　　　　　促充条作温度（°リ　片間−（分）　ＡＰ）　囚」力士）−徹−
価−６０３０２０２４９，６７０３０２０２４３，０８０３０２０２４、２，２（２）本処理条件糸状菌を水洗後、水中に分散させ、１００〜１５０℃、
好ましくば１２０〜］３０°Ｃで加熱乾燥させればよい
ことが判明した。このようにして熱処理した糸状菌を４
０℃にて所定期間保存したときの物性値を以下に示す。

課右１１Ｗ羨ル）　　、他山イＩＥ（％　）　　　財通
−含−量菖）１０　　　　　　２６．２　　　　９．６
　　　２．４１　　　　　　２５．８　　　　９．５　
　　２．２３　　　　　　２６．３　　　　９．５　　
　３．０５　　　　　　２５．７　　　　９．３　　　
３．２実施例１下記処方によりゼリー状組成物を調製した。

−郭」−表一一ペクチン　　　　　　　　２．０　　　２．０　　　２
．０クエン酸ソーダ　　　　　０．４．　　　０．４　
　　０．４水飴（Ｂｘ７５）　　　　　　４．７．７　
　４７．７　　４７．７粉末マルチソト　　　　　２０
．０　　２０．０　　２０．０ソルビトール（Ｂｘ　７
５）　　２６．０　　２６．０　　２６．０クエン酸油
　　　　　　０．７　　　０．７　　　０．７γ−リノ
レン酸珀ゞ　　　３．０　　　３．０　　　３．１アス
コルビン酸ソーダ　０．０５　　０．０５　　　　＝硫
酸第１鉄　　　　　　０．００１　０．００＋、　　０
．００１シユガーエステル　　　０．０５　　０．０５
　　０．０５ビタミンＢ群　　　　　０．００３−−−
−−（Ｂ１．Ｂ。、Ｂ６）＊γ−リノレン酸含有量８．０％上記製品について成人（男子２８人１女子４人）３２人
よりなるパネルで２１］酔防止効果を比較した。すなわ
ち飲酒１時間前に製品８ｇを服用し、各人がビール大び
ん１木１日木酒１合およびウィスキー水割り３杯を飲酒
し、翌日の体調について該製品を服用することなく上記
の如く飲酒した場合の体調と比較した。結果を第４表に
示す。

−第（糞− 項　　目　　製　晶ニー上　　−製−−−−扁□ｇ−−
−−製−−−−−−晶づ一気分良好　２８（男２４１女
４）　２５（男２２１女３）　　２０（男１８１女２）
変化なし　　４（男女）７（男６１女１）　　１２（男
１０１女２）気分不快　　　　０　　　　　０　　　　
　　０実施例２下記処方により多層コーティング錠（８００ｍｇ／粒）
を調製した。

第一５−尖一成−−−−−−−４コ□−−酊今址−（取量）月γ−
リノレン酸油”　　　　　　　　２４．９５ゼラチン　
　　　　　　　　　　　０．０４．５アスコルビン酸　
　　　　　　　　３．０グラニユ一享店または粉平唐　
　　　４０．０コーンスターチ　　　　　　　　　４．
２香料１着香料　　　　　　　　　　２．８Ｄ−ソルビ
ット　　　　　　　　　２３．０第１表（続き）」〜ンーーーーーーー多す□−−−−−−−−−西Ｃ合
一５；セしｈｔ−邊り）−−塩化マグネシウム　　　　
　　　　Ｏ，ＯＯ５＊γ−リノレン酸含有里８，０％上記製品をアトピー性皮膚炎の幼児、小児（３〜１２才
）１２人に対し１日当たり３粒宛投すしたところ１，１
週間で６人が、ＩＯＥ＋目にしよ２人が完治した。また
、２週間後にはさらに２人の症状が軽減した。なお、１
１才男子と１２才女子の２人には変化がみられなかった
。

実施例３実施例１の製品１を月経前症候群（ＰＭＳ）の症例のあ
る１５〜１７オの女子高校生５０人にり、１し１０当た
り８ｇを２ケ月間投与し、投与前の症や状と変化の度合を比較した。

その結果、症状が軽減した人　３８人、変化ない人　１
２人および悪化した人　０人であった。

また、月経不順気味の症状が改善されたという報告が４
件あった。

実施例４実施例１の製品１を高コレステロール血症患者３２人に
対し毎食前３０分に８ｇ／回の割合で９０日間投与し、
血中総コレステロール値の変化を調べた。結果を第６表
に示す。

工五人２５０〜３００　　　　１４　　　　　］、　０＜２５
０　　　　　　　６　　　　１９〔発明の効果〕 γ−リノレン酸等のω６系不飽和脂肪酸またはこれを含
有する油脂は栄養食品、医薬等として有効であり、特に
２口枠防止；月経前症候群予防；アトピー性皮膚炎等の
アレルギー性疾、患の治療。

予防；血中コレステロール濃度低下；狭心症２心筋梗塞
等の成人病予防などに効果がある。特に、該不飽和脂肪
酸に特定のビタミン類、ミネラル類を組合せて用いるこ
とによりプロスタグランジンの１シリーズ、２シリーズ
の生成が促進され、−段と良好な効果が奏される。

千Ｆこ行ロー↑「書（自発）昭和６１年１２月１８Ｅ＋

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ω６系不飽和脂肪酸または該脂肪酸を含有する油
脂を配合してなる食用組成物。
（２）ω６系不飽和脂肪酸がγ−リノレン酸である特許
請求の範囲第１項記載の食用組成物。
（３）ω６系不飽和脂肪酸がγ−リノレン酸含有糸状菌
の熱処理物である特許請求の範囲第１項記載の食用組成
物。