JPS63112240A - バツクミラ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、ドアミラーやフェンダ−ミラー等の自動車の
バックミラーに関するものである。

［従来の技術］ ドアミラーやフェンダ−ミラー等のバックミラーでは、
その鏡面体は支持体に保持され、角度が一定の範囲内で
多方向に変更できるようになっている。最近では、鏡面
の角度変更機構を電動化したものも増えている。

鏡面にワイパーを配置し、そのワイパーを、上部中央を
支点として鏡面上を振子状にスライド運動させるように
構成したものもある。また上下方向に長いワイパーを鏡
面に接触状態に配置し、これを上下のレール部材で横方
向にスライド自在に支持して横方向にワイパー運動させ
るように構成したものも提案されている。

［発明が解決しようとする問題点］ バックミラーの鏡面に、これに付着した雨滴等の水分を
掃取る何らかの手段がない場合には、しばしば経験する
ように、雨天の際等には、鏡面に雨滴等が付着し、正確
に側後方の状態が映らなくなってしまう。事実上バック
ミラーがないのと同様の状態になる。しかして右左折、
後退又は車線変更等の運転操作は非常に危険なものとな
る。

またバックミラーに、前述したようなワイパーを備えて
いる場合には、鏡面の雨滴等を除去できることになるが
、この場合には、ワイパーそれ自体が鏡面上に位置する
ため、視界を妨げる結果となり、目障りでもあり、かつ
デザイン上も好ましくない。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の構成の要旨とするところは、 ミラー部材の両端付近に各々ローラを配設し、上記ミラ
ー部材の表面にスライド自在に密接被覆すべく上記両ロ
ーラに透明な無端ベルトを掛渡し、上記無端ベルトにそ
の移動方向と直交させてワイパー部材を接触させ、かつ
上記ローラに回転駆動体を接続したバックミラーである
。

上記ミラー部材は、概ね従来のバックミラーのミラー部
材と同様である。ドアミラーかフェンダ−ミラーか、あ
るいは左右いずれのドアミラーであるか等により、それ
ぞれ適切な曲率等を選択すべきであるが、いずれにして
も従来のそれと異なる訳ではない。

前記無端ベルトは、予め、上記ミラー部材の表面の形状
に対応する形状に折曲形成しておくのが都合が良い。し
かし回転移動中同一形状を維持するのは、種々の条件よ
り、容易ではないので、充分に伸縮変形が可婆な材質で
形成すべきである。

即ち、ミラー部材の表面形状に対応して自在に変形し、
常時充分な密接状態を維持できるものであることが必要
である。またその透明性もできるだけ高いレベルである
ことが必要である。

なお上記無端ベルトの裏面の一部、たとえば、その縁部
付近に連続する歯を構成し、他方前記ローラの該当位置
にも対応するピニオンを形成して両者を噛合うようにし
ておくと滑りが生じないので都合が良い。

前記一対のローラは、ミラー部材の上下又は左右のいず
れに配置しても良い。ユニット支持枠を構成して、これ
に上記一対のローラを組込むようにするのが適当である
。そうして上記ユニット支持枠を可動状態に後述するミ
ラー支持体に取付けるのが良い。

上記ミラー支持体は、概ね従前のものと同様である。ド
アミラーやフェンダ−ミラーとして一般的な形状に構成
することができる。これによって支持されるべき部材、
即ち上記ユニット支持枠及びこれに組付けられた各部材
を収容できるようにする。勿論前記無端ベルトによって
被覆されたミラー面のみがその開口部より露出するよう
に構成する。

前記ローラに接続する回転駆動体としては、電動モータ
を使用することができる。コントロール装置により、回
転速度を、何段階かに、または無段階で変更可能にする
のが好ましい。この回転駆動体は、上記ユニット支持枠
に取付けるのが好ましい。

前記ワイパー部材は目立たない位置に配する。

前記ミラー支持体の開口部の端部付近又は内部に配置す
るのが良い。たとえば、前記無端ベルトのローラとの掛
設部分付近、即ち、ローラの配置に応じて、上下端又は
左右端、あるいは背後のベルト表面上に接して配置する
のが適当である。ワイパー部材を背後に配置する場合に
は、テンションローラ等によりベル）Ｗ面がしっかりと
支えられている部分を選択すべきである。またワイパー
部材をミラー支持体の内部に配置した場合には、ミラー
支持体の内側下部に水分の流下用の排水孔を形成する。

なお鏡面の角度の変更は、ローラも含めてこのユニット
支持枠を動かすように構成するのが良い、′１！動の場
合も手動の場合も同様である。

なおミラー部材の背後付近に電熱部材を配し、必要に応
じてこれに通電し、凍結防止を図ることができる。

［作用］ 本発明は、以上のように構成したので、次のように使用
することができる。

前記無端ベルトは透明であり、ミラー部材の表面に密接
するように構成しであるので、ミラー部材と一体の観を
なし、正面に於いては、ミラー部材とともに適正な曲率
のミラー面をなしている。

しかして自動車の側後方の様子は一般のバックミラーと
何ら異なることなく映すことができ、バックミラーとし
ての機能を充分に有する。

本発明のバックミラーは、以上の如くであるから、晴天
の際は、回転駆動体を駆動させることもなく、そのまま
一般のバックミラーと同様に使用すれば良い。

雨天の際には回転駆動体を駆動させて使用する。雨の強
さに応じて回転速度を調節する０強い場合には高速にし
、中程度の場合には中速にし、弱い場合には低速にする
。特に弱い場合には、時々回転を停止させても良い。

回転駆動体を駆動させると、ローラが回転し、無端ベル
トはローラの配置位置に沿って回転移動する。無端ベル
トの表面には一部でワイパー部材を接触させであるので
、無端ベルトが回転移動をすると、これにより表面に付
着している雨滴等の掃取りが行なわれることになる。か
くして正面のミラー面に於いて雨滴等が付着しても回転
移動とともにワイパー部材による掃取りが行なわれ、雨
滴のないベルト面がミラー面に戻って来ることになる。

しかして雨天時にも、雨滴の充分掃取られたミラー面を
維持することができる。しかもこのワイパー動作は運転
者の視界外で行なわれるので、目障りであるとか、視界
を妨げるとかのこともなく、美観的にも優れている。

勿論回転駆動体を駆動させない晴天時に於いても、ワイ
パー部材が目立つところに露出している訳ではないので
、目障りなこともなく、外観的に優れていることには変
わりはない。

［実施例］ 以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。

第１図及び第２図に示したように、ユニット支持枠１の
左右、即ち、ミラー部材２の左右にローラ３．３を配置
する。ミラー部材２の後方にテンションローラ４を配置
する。ローラ３．３及びテンションローラ４は、その軸
中央に向かって緩やかに大径となる形状とする。ミラー
部材２の表面の曲率に対応させたものである。

上記ミラー部材２は一般のバックミラーのそれと同様の
ものである。

上記ローラ３．３及びテンションローラ４には無端ベル
ト５を掛は渡す、勿論この無端ベルト５は上記ミラー部
材２の前面を接触状態で通過させる。なおこの無端ベル
ト５は透明なプラスチックフィルムで構成したものであ
る。

一方のローラ３に電動モータ６を接続する。この電動モ
ータ６には、コントローラを接続する。

コントローラの制御スイッチ類は運転席前面のノくネル
内に配置する。これにより駆動開始、停止及び回転速度
の低速、中速、高速の三段階の制御ができるようにする
。小雨の場合には低速を、普通の雨の場合には中速を、
大降りの場合には高速を利用するが如くである。

更にワイパー部材７を前記無端ベルト５の表面に接触状
態に配置する。上記無端ベルト５の右側のローラ３に掛
設した部分に配置する。ローラ３の軸方向と平行に配置
する。

上記全部材は、第２図に示したように、ミラー支持体８
に内装し、ユニット支持枠１により、このミラー支持体
８に可動状態に取付ける。当然無端ベルト５によって被
覆されるミラー部材２の表面が開口部９に位置するよう
にする。

この実施例では、以上のように構成したので、次のよう
に使用することができる・ このバックミラーは、ミラー部材２の表面が無端ベルト
５により被覆された状態でミラー支持体８の開口部９よ
り露出している。無端ベルト５は、透明なプラスチック
フィルムで形成され、ミラー部材２の表面に一体をなす
が如く密接しているので、ミラー部材２の表面は、従来
の一般のバックミラーと同様に、充分にミラーとして機
能するものである。

このバックミラーは、晴天の場合には、電動モータ６を
停止状態で使用する。そうして上記のように、充分従来
のバックミラーと同様の効果を有する。

雨天の際には、電動モータ６を、前記コントローラの切
換えスイッチ類を操作して、適正な回転速度で駆動させ
る。雨の強さに応じて、低、中、高速を選択する。

こうして電動モータ６を回転駆動させると、該出するロ
ーラ３が回転し、無端ベルト５をローラ３．３及びテン
ションローラ４に沿った回転移動させる。無端ベルト５
の表面にはワイパー部材７を接触させであるので、これ
により表面に付着した雨滴等は掃取られることになる。

掃取られた雨滴等はミラー支持体８の側部下方より流下
する。

しかして電動モータ６を駆動させると、対応する速度で
無端ベルト５の表面にワイパー部材７によるワイパー動
作が行なわれ、雨滴のない表面をミラー部材２の前面に
繰出すことができる。したがってミラー部材２の表面に
は雨滴のない状態を維持できるものである。

しかもこのワイパー動作は運転者の視界外で行なわれる
ので視界が妨げられるような煩わしさがない、ワイパー
類が表面に表れていないので、美観的にも優れたもので
ある。

［発明の効果］ 本発明によれば、雨天でも常に見易い鏡面を保持できる
ので、バックミラーの効果を完全に達成できる。またこ
のためにミラー面にワイパー類を配置する必要がないの
で、美観的にも優れ、かつ視界の邪魔になるものがない
利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は一部
切欠概略平面説明図、第２図は概略側面断面説明図であ
る。 １・・・ユニット支持枠、２・・・ミラー部材、３・・
・ローラ、４・・・テンションローラ、５・・・無端ベ
ルト、６・・・電動モータ、７・・・ワイパー部材、８
・・・ミラー支持体、９・・・開口部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ミラー部材の両端付近に各々ローラを配設し、上記ミラ
   ー部材の表面にスライド自在に密接被覆すべく上記両ロ
   ーラに透明な無端ベルトを掛渡し、上記無端ベルトにそ
   の移動方向と直交させてワイパー部材を接触させ、かつ
   上記ローラに回転駆動体を接続したことを特徴とするバ
   ックミラー。