JPS6311091B2 - - Google Patents

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JPS6311091B2
JPS6311091B2 JP55128187A JP12818780A JPS6311091B2 JP S6311091 B2 JPS6311091 B2 JP S6311091B2 JP 55128187 A JP55128187 A JP 55128187A JP 12818780 A JP12818780 A JP 12818780A JP S6311091 B2 JPS6311091 B2 JP S6311091B2
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JP
Japan
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groove
manufacturing
mold
cylindrical body
cup
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JP55128187A
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Takeshi Fujimoto
Kosuke Miura
Hiroyoshi Nishidera
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MORI STEEL SPRING
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MORI STEEL SPRING
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷間加工による鈑金製のVプーリーの
製造方法に係り、さらに詳しくはプレス加工によ
つて先ず円筒体を形成し、次に回転成形加工(通
称スピニング加工という)によつてVプーリーを
製造する方法に関するものである。
一般に冷間加工による鈑金製Vプーリーの製造
方法ならびにその装置の一つは、プレス加工のみ
で成形する方式及びゴムないし液圧によるバルジ
加工の方式がある。例えば特公昭46−4886号公報
の製造方法や特公昭51−72号公報の製造装置等が
これに属する。これらの方式は、金型が高価で、
割り型の跡もつき、また製品の寸法精度も悪く、
コーナー部は肉薄、脆弱となる欠点がある。
もう一つの方式は、特開昭52−142658号の如く
先ず平板鋼板を円形に打ち抜いて円筒体の形状に
プレス加工した後に、特開昭52−142659号の如く
回転成形加工によつてV溝を形成する方式であ
る。この回転成形加工は、V溝成形用の“へら絞
りローラー”をあてる方法で、一般にスピニング
加工と称されている。本発明もこの方式に属する
ものではあるが、わが国で広く利用されている方
式の一つは、特公昭43−16239号公報関連の方法
である。即ちこの関連の方法は、逆絞りして環状
凹溝を形成させ、これを押し拡げてV溝を形成さ
せる製造方法であり、その製造装置は一軸一型か
らなり、駆動装置により歯車とカムを介して押圧
する機構になつている点に特徴がある。しかしこ
の方法による製品は、成形品の頂部が脆弱となり
(必要とあらば特公昭53−3354号公報の第1列第
33行から第2列第30行を参照)、然も同じく寸法
精度の悪いことが欠点である。この点特公昭44−
20864号公報も前者の欠点を有するものであり、
また被成形品を内側からもローラーで押圧する方
式の特開昭48−34071号公報ならびに特開昭50−
84456号公報の製造方法と装置も、多段Vプーリ
ーの製造には有効であるが、やはり後者の欠点を
有するものである。
叙上の事情に鑑み、本発明のVプーリーの製造
方法は、回転成形法によりV溝頂部が堅牢で、然
も寸法精度の良好且つ安価なVプーリーの提供を
主目的とするものである。
本発明でいう凸状と凹状は、回転成形加工に使
用される金型の素材に接する表面部の断面形状を
指している。従つて具体的には、凸状とは円筒体
金型の素材に接する表面部が凸状の突起段付き円
筒体となつており、また凹状とは円筒体金型の素
材に接する表面部が凹状のくぼみ段付き円筒体と
なつている形状をさすものであり、凸状型が上部
に、凹状型が下部に配置される。
また本発明でいう垂直ないし水平方向とは、好
ましくは上下即ち重力方向を垂直方向とすること
ではあるが、必要に応じては重力方向と水平にV
プーリーの軸芯および回転成形加工装置の軸芯を
設け、これを垂直方向と称してもよく、要は軸芯
方向となる側を垂直方向とするものである。
第6図は一般的なVプーリーの縦断面図である
が、円板のデイスク部(取付面)は、イ,ロがハ
ブないしスポーク部で外周円板とV溝を支えてい
る部分で、ハがV溝、ニがV溝長径の端面であ
る。このVプーリーで寸法精度が特にシビヤーに
要求される箇所は、デイスク部(取付面)から
V溝中心までの寸法(H)、回転時のV溝の振れ
(Rs)、V溝の角度(θ)、V溝面の平担性、
及びV溝の直径(D)の計5箇所であり、本発明の
Vプーリーの製造方法およびその装置によつて生
産されるVプーリーは、上記5箇所の寸法精度が
良好、不良品が皆無に近いことと、さらにV溝底
の板厚が肉薄とならないことが特徴である。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図a〜fは、本発明の製造方法によるV
プーリー成形素材の製造工程を示し、a,b,
c,e,fは縦断面図、dは同平面図である。第
1工程ではコイル状鋼板から円形素材を打抜き
C1加工すると同時に、第1図aの如く浅い広巾
径のカツプ状1に絞り加工する。ただしこの円形
素材の打抜きC1加工は、絞り加工の前に予め行
うようにしてもよい。
この第一工程上りの浅い広巾径のカツプ状を第
二工程で再絞り加工して第1図bの如き細巾径の
カツプ状2に再絞り加工する。この第2工程上り
の細巾径のカツプ状2が特にVプーリーのデイス
ク部イを予め形成させるようにすれば、デイスク
部からV溝中心までの寸法(H)の精度が出しやすく
なるので好ましい。なお、この工程上りのカツプ
状は、フランジ部Fがついている。
次に第2工程上りの細巾径カツプ状2を、第3
工程で第1図Cの如き段付きカツプ状の円筒体3
に絞り加工する。この際同時に円筒体のフランジ
部Fを真円に打抜きC2加工すれば、打抜きC2
工の面がそのまま最終的なV溝長径の端面ニとな
るので好ましい。第1図iは段付きカツプ状の円
筒体3にプレス成形する直前に、真円に打抜き
C2加工している状態を示している。なおこの端
面ニを一層平滑な面とするためには、凹凸状型の
外周縁に鍔部を設けるようにして実施すれば一層
望ましい。また4は、最終的なVプーリーのデイ
スク部、5はハブないしスポーク部ロになる部分
であり、6は2重壁を構成しV溝の一方を形成す
る部分となるので、6の段部は直角より18゜内至
20゜程度凹ませておくのも好ましいが、逆絞りの
如き環状凹溝とする必要はない。ただ上記第1図
a,b,cの工程は、図の如くカツプ状等の形状
を俯せの状態で実施している。
この第3工程上りの段付きカツプ状の円筒体3
のデイスク部4に、第1図dの平面図に示す如く
中央に軸孔7を、その周辺には4個の取付小孔8
を穿設加工する工程をさらに設ける。なお本工程
は後程述べる第5工程の次の、最終工程に挿入す
るようにしてもよい。
ここまでの工程が、本発明のVプーリーを製造
するための予備的なプレス加工々程ないし必要に
応じて穿設加工々程を含むものであるが、これか
ら以後の工程がV溝を成形するための回転成形加
工々程の製造方法である。従つて、該製造方法の
実施に直接使用する装置も以下に併せて記載す
る。
第2図は本発明の製造方法による回転成形加
工々程の実施に使用される製造装置の正面図であ
る。2連式のシーマー機体13の中央下部には2
本の下型支持軸14,15が、シーマー機体13
の垂直方向に回転自在に枢着されている。この下
部支持軸14,15は両軸の下端部に取り付けら
れているスプロケツトホイール16,17に、チ
エーン18,19を介して、小スプロケツトホイ
ール20,21が第1駆動装置のモーターM1
び第1′駆動装置のモーターM1′の軸に固定され、
夫々回転が伝達されている。また下型支持軸1
4,15の上端部には、各々鍔部を有する断面凹
状の円筒体からなる下部型(以下鍔付凹状型22
という)と、断面凹状の円筒体からなる下部型
(以下凹状型23という)が着脱自在に固着され
る。
一方、2連式のシーマー機体13の中央上部に
は、2本の上型支持軸24,25が、両下型支持
軸14,15の夫々軸芯方向の垂直上部に配設さ
れ、該上型支持軸24,25の上端部には垂直下
向きに押圧するための第1油圧装置P1と、第1′油
圧装置P1′のシリンダーが直結しているので、上
型支持軸24,25はシーマー機体13に昇降自
在に枢着されている。また上型支持軸24,25
の下端部即ちシリンダーラムに相当する部の先端
には、夫々鍔部を有する断面凸状の円筒体からな
る上部型(以下鍔付凸状型26という)と、断面
凸状の円筒体からなる上部型(以下凸状型27と
いう)が着脱自在に固着されている。なお上型支
持軸24,25には、夫々ラジアルベヤリングと
スラストベアリング28,29が介装されている
ので、上型支持軸24,25はシーマー機体13
に前記昇降自在とともに回転自在な枢着ともなつ
ている。
シーマー機体13の中央左右端には案内板3
0,31が基体13に上下可動可能な状態で(目
盛付)設定されており、該案内板30,31には
夫々水平内方向に押圧するための第2油圧装置
P2と、第2′油圧装置P2′が連結されている。第2
油圧装置P2と、第2′油圧装置P2′のシリンダーラ
ム32,33の先端の型止着体34,35には水
平方向に回転自在にU溝成形用ローラ36と、V
溝成形用ローラー37が夫々枢着されている。
第3図のa,b,cは、U溝成形用ローラー3
6の先端形状を示す一部切欠断面図であるが、3
6aは放物線状の形状を呈するもの、36bは半
円状の形状を呈するもので、この2種は上下相似
形のものであるが、36cは上半分が半円状13
6c、下半分が放物線状236cの如く上下に異
なつた半径からなる形状のものを組み合わせたも
ので、この何れかを使用することが好ましい。
第4図のa,b,cは、段付きカツプ状の円筒
体以降の素材を回転成形加工する際に、2種の凹
状型22及び23と、2種の凸状型26及び27
で装着する状態を示す要部拡大断面図である。先
の製造方法で記載した穿設加工々程上りの段付き
カツプ状の円筒体、あるいは第3工程上りの段付
きカツプ状の円筒体3を、仰向けにして鍔付凹状
型22に装着すれば、4は最終的なVプーリーの
デイスク部の形状に形成されているので、鍔付凹
状型22の凹面にデイスク部4が安定した状態で
接触する。そしてこれは第4図aの如く、鍔付凸
状型26を第1油圧装置P1にて下降させる際、
両型には鍔部38,39を有し、然も鍔部38,
39の内垂直面には夫々外向きのテーパー38
a,39aが設けられている。
第4図bと第1図eは、第4工程を示してお
り、このように穿設加工々程上りの段付きカツプ
状の円筒体、あるいは第3工程上りの段付きカツ
プ状の円筒体3の素材を、鍔付凹状型22に装着
して回転させ、第1油圧装置P1の先端に連結さ
れた鍔付凸状型26にて円筒体を垂直方向に押す
ると同時に、第2油圧装置P2を作動させて水平
方向からその先端に回転自在に枢着されているU
溝成形用ローラー36を水平方向に押し込みなが
ら回転成形加工を行い、U溝10を有するU溝成
形体9が形成される。
次の第4図cと第1図fは、第5工程を示して
おり、第4工程上りのU溝成形体9を、もう一方
の軸に取り付けられている凹状型23の方に移管
して装着回転させ、上部から第1′油圧装置P1′の
先端に連結された凸状型27にてU溝成形体を垂
直方向に押圧すると同時に、第2′油圧装置P2′を
作動させて水平方向からその先端に回転自在に枢
着されているV溝成形用ローラー37を水平方向
に押し込みながら回転成形を行い、V溝12を有
するVプーリー11の最終製品が得られる。
この際上部の凸状型27の長径は、下部の凹状
型23の長型よりわずか短かくなつており、また
V溝成形用ローラー37には、上下に段付き鍔3
7a,37bが設けられている。
なお本装置には、U溝成形用ローラー36とV
溝成形用ローラー37の高さ調節機構(図示せ
ず)が設けられており、40と41はそのための
目盛りを示している。
本発明装置の操作方法の一例を示すと、鍔付凹
状型22に段付きカツプ状の円筒体3をデイスク
部4を下にして仰向けに装着し、フイツトスイツ
チFSを踏むと、第1駆動装置のモーターM1が始
動して下型回転軸14が回転すると同時に、第1
油圧装置P1が稼動し始め、上型支持軸24が下
降して、信号用のリミツトスイツチLS1に接触し
第2油圧装置P2も前進する。なお上型支持軸2
4の先端には、鍔付凸状型26が取着されてお
り、上型支持軸24にはベアリング28が介在す
るため、鍔付凸状型26が段付きカツプ状の円筒
体3の接触する時点から下型支持軸24の回転に
付随して回転し、下死点確認用のリミツトスイツ
チLS2の位置まで前進する。この時、前進するシ
リンダーラム32の先端には、へら絞り用のU溝
成形用ローラー36が回転自在に枢着されてお
り、前死点確認用リミツトスイツチLS3の位置に
てシリンダーラム32に連結されているタイマー
(図示せず)が作動し、例えば3秒程度この位置
で静止した後、シリンダーラム32は後退し、後
死点確認用のリミツトスイツチLS4に接触して、
前記上型支持軸24に上昇する信号を与える。上
型支持軸24は上昇して上死点確認用のリミツト
スイツチLS5に接触して、1サイクルを完了す
る。他の一軸の稼動も同様なので省略する。本装
置には上述の如く、リミツトスイツチによる制御
機構が設けられている。
第5図は、P2とP2′の油圧装置Pの油圧回路図
を示すが、42は油圧シリンダー、DVがデセレ
ーシヨンバルブ、43がソレノイド、Tはタイマ
ー、Mはモーター、PAは高圧ポンプ、PBは低圧
ポンプ、44はリリーフ弁、45はアンロード弁
である。モーターMの両側には70Kg/cm2の高圧ポ
ンプPAと、40Kg/cm2の低圧ポンプPBの2個の親
子ポンプが直列に連結されており、油圧シリンダ
ー42にはデセレーシヨンバルブDVが連結さ
れ、ソレノイド43にはタイマーTが連結されて
いる。P2とP2′の油圧装置は、へら絞り用ローラ
ーのU溝成形用ローラー36と、V溝成形用ロー
ラー37を前進・後退させるためのものである
が、先ず容量の大きい低圧ポンプPBを稼動させ
て接近させ、両ローラー36,37が成形品に接
触する時点で圧力の大きい高圧ポンプPAに切り
替えて稼動させるもので、ソレノイド43にはタ
イマーTが連結されている。即ち本装置は上述の
如く、速度制御弁を有し、それにはタイマーが連
結されている。
なお上記実施例では、凹状型を下部に取り付け
る例をあげたが、勿論凸状型を下部に取り付ける
ことも可能である。
本発明の主な構成は上述の通りであるが、その
作用効果は下記の通りである。
(1) 本発明の製造方法によつて得られるVプーリ
ーは、V溝頂部が堅牢で、コーナー部も肉薄と
ならず、従つて耐久性が良好である。その理由
は本発明の製造方法には環状凹溝を形成し、
これを外側に押し拡げて、頂部や周縁部を反転
するというような無理な加工々程がないので、
V溝頂部等が脆弱になることがない。本発明
の製造方法は、必要に応じて浅い広巾等のカツ
プ状に絞り加工する第1工程と、該第1工程上
りの素材を細巾径のカツプ状に再絞り加工する
第2工程と二段絞りにしており、一段で無理な
深絞をしないようにしているので、コーナー部
が肉薄となることがない。本発明の製造方法
の装置は、二軸から構成されており、その一軸
にはU溝成型用ローラーを使用しているので、
最初から鋭利なV溝成型用ローラーで押圧する
という無利な加工々程がないため、V溝頂部が
脆弱になることがない。鈑金製Vプーリーの
製造に於けるスピニング成型加工は、円筒体を
回転させながら軸方向に押圧力を加えると同時
に、軸と直角方向から“ヘら絞り用ローラー”
にて押圧するものである。成型品のコーナー部
を肉薄としないためには、上記両押圧を十分に
きかせることであるが、本発明の製造方法に使
用される装置は、軸方向の押圧と“へら絞り用
ローラー”の押圧が個別の油圧装置によつて調
整可能になつている。また“へら絞り用ローラ
ー”の押圧が例えばV溝成形用のローラー頂点
のみによつてきかされるものでなく、鍔部を有
する型を使用し、然も鍔部の内垂直面を外向き
にテーパーを持たせたり、あるいはまたV溝成
形用ローラーに段付ローラー鍔を設けているこ
とは、何れも成型品のコーナー部を肉薄としな
いようにすることに効果がある。以上の如き理
由によつて、本発明の製造方法によつて得られ
る実際のVプーリーは、V溝頂部をはじめとす
るコーナー部の肉厚が、板厚の80%以上を完全
に維持したものが生産できる。
(2) 本発明の製造方法によつて得られるVプーリ
ーは、寸法精度が良好であり、不良率も皆無に
近い。その理由は、本発明の製造方法は、V
プーリーのデイスク部(取付面)を最初に形成
させることに特徴があり、そのためVプーリー
として最も重要なデイスク部からV溝中心まで
の寸法(H)の寸法精度がでやすい。本発明の製
造方法の製造は、第4図の如く“へら絞り用ロ
ーラー”で垂直方向から押圧する際下部の凹状
型によつてデイスク部4、スポーク部5等を安
定した面接触状に保持されており、またそのた
め下部型の回転はスリツプせずに確実に成型品
へ伝達されるため、回転時のV溝の振れ(RS)
の寸法精度がでやすい。また本発明の製造方
法による段付きカツプ状円筒体を形成する際、
同時に円筒体のフランジ部を真円に打抜き加工
するようにすれば、Vプーリーの中心振れが少
なくなる。本発明の製造方法に使用される装
置にはV溝成形用ローラーの前にU溝成形用ロ
ーラーを使用するので、V溝の角度θにあつた
精度のよいものが得られる。本発明の製造方
法に使用される装置は成形用ローラー等の押圧
が油圧装置から構成されているので、圧力調整
にて高圧をきかせることができ、全搬的な寸法
精度を高め得るとともに、V溝面の平担性も期
待できる。本発明の製造装置は、V溝成形用
ローラーに段付きローラー鍔を設けるような配
慮がなされているので、V溝の直径(D)の寸法精
度がでやすい。本発明の製造方法に使用され
る装置に、U溝成形ローラーの断面先端形状が
上半分が半円状、下半分が放物線の如き形状の
ものを使用した場合、V溝長径の端面ニが飛び
出ることがない。このほか段付カツプの開放
長径が、最終製品のV溝外周の長径と同等寸法
からなつており、これを押込み加工によつてV
溝を形成するという本発明の製造方法は、V溝
の長径(D)をはじめとする寸法精度がだしやす
い。以上の如き理由等が相乗されて、本発明の
製造方法によつて得られる実際のVプーリー
は、デイスク部(取付面)からV溝中心までの
寸法(H)が±0.3mm以内、回転時のV溝の振れ
(RS)が±0.4mm以内、V溝の角度(θ)が通
常±1゜以内、V溝の直径(D)は±0.8mm以内程度
に、またV溝面も平担なものを得ることがで
き、全て自動車規格を上回る良品で不良率も皆
無に近い効果がある。
(3) 本発明の製造方法の製造によれば、高速化と
自動化が可能である。その理由は、本発明の
製造方法に使用される装置は、下部に凹状型を
設け、該凹状型の断面形状が口拡がりのテーパ
ーを有しているため、製品の取り出しが容易
で、自動化に対処し得る。本発明の製造方法
に使用される装置は、押圧が油圧装置によつて
個別に調整することができるので、高速化して
も支障がない。実際に本発明の製造装置による
生産性は、回転数が350〜550回転/分の高速化
が維持でき、また生産スピードは14秒/個以内
という早さで行うことができ、型替えの場合も
夫々の油圧、速度、及び水平ローラーの位置と
標準仕様が記録され、簡単に設置、調整が可能
のため短時間に行え、安価である等の優れた効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜fは本発明の製造方法によるVプー
リーの製造工程を示しa,b,c,e,fは縦断
面図、dは同平面図、また、第1図g,h,i
は、本発明の製造方法のプレス成形加工の状態を
説明するための要部拡大断面図、第2図は本発明
の製造方法による回転成形加工の実施に使用され
る製造装置の正面図、第3図a,b,cは本発明
の方法に使用される装置に使用されるU溝成形用
ローラーの先端形状を示す一部切欠断面図、第4
図a,b,cは本発明の製造方法及びその方法に
使用される装置の回転成形加工の状態を説明する
ための要部拡大断面図、第5図は本発明の方法に
使用される装置の油圧回路図、第6図は一般的な
Vプーリーの縦断面図である。 1……浅い広巾径のカツプ状、2……細巾径の
カツプ状、3……段付カツプ状の円筒体、4……
デイスク部、5……スポーク部、7……軸穴、8
……小穴、9……U溝成形体、11……V溝成形
体、14,15……下型支持軸、22……鍔付凹
状型、23……凹状型、24,25……上型支持
軸、26……鍔付凸状型、27……凸状型、36
……U溝成形用ローラー、36a……放物線状、
36b……半円状、36c……上半分と下半分が
異なつた半径、37……V溝成形用ローラー、3
7a,37b……段付き鍔、38,39……鍔
部、38a,39a……鍔部のテーパー、42…
…油圧シリンダー、43……ソレノイド、C1
…切抜き加工面、C2……真円打抜き加工面、DV
……デセレーシヨンバルブ、FS……フツトスイ
ツチ、LS1,LS2,LS3,LS4,LS5……リミツト
スイツチ、M……モーター、M1……第1駆動装
置、M1′……第1′駆動装置、P1……第1油圧装置、
P1′……第1′油圧装置、P2……第2油圧装置、
P2′……第2′油圧装置、PA……高圧ポンプ、PB
……低圧ポンプ、T……タイマー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円形素材を浅い広巾径のフランジ部付きカツ
    プ状に絞り加工する第1工程と、該第1工程上り
    の素材を細巾径のフランジ部付きカツプ状にデイ
    スク部を形成するようにした再絞り加工する第2
    工程と、該第2工程上りの素材を段付きカツプ状
    の円筒体に絞り加工する第3工程と、該第3工程
    上りの円筒体素材を回転する上部の凸状型と下部
    の凹状型の鍔部を有する2つの型にて円筒体を垂
    直方向に押圧すると同時に円筒体を水平方向から
    回転自在なU溝成形用ローラーにて押し込み回転
    成形加工する第4工程と、該第4工程上りのU溝
    成形体を回転する上部の凸状型と下部の凹状型の
    2つの型にて垂直方向に押圧すると同時にU溝成
    形体を水平方向から回転自在な両面に段付きロー
    ラー鍔を設けてなるV溝成形用ローラーにて押し
    込み回転成形加工する第5工程とからなるように
    したことを特徴とするVプーリーの製造方法。 2 段付きカツプ状の円筒体に絞り加工する第3
    工程が、該円筒体のフランジ部を同時に真円に打
    抜き加工するようにしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のVプーリーの製造方法。
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JPS60216932A (ja) * 1984-04-11 1985-10-30 Matsuyama Sangyo Kk 自動車用ホイ−ル素材の製造方法
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