JPS631099Y2 - - Google Patents

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JPS631099Y2
JPS631099Y2 JP14160980U JP14160980U JPS631099Y2 JP S631099 Y2 JPS631099 Y2 JP S631099Y2 JP 14160980 U JP14160980 U JP 14160980U JP 14160980 U JP14160980 U JP 14160980U JP S631099 Y2 JPS631099 Y2 JP S631099Y2
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JP
Japan
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groove
spool
notch
oil
fluid force
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JP14160980U
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JPS5765279U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、スプール弁のノツチが開いたと
き、当該スプールに対してそれを閉じる方向に作
用する流体力を、軽減する構造に関する。
しかしてこの種のスプールに作用する流体力F
は()式によつて求められる。
F=PQ V Cosθ ……() ただしPは作動油の単位体積当りの重量、Qは
流量、Vは流出速度、θはスプールの軸線に対す
る流出入角を示す。
そして式()において、開口面積、当該ノツ
チ等の形状、供給油量、供給油の種類及び温度な
どが一定であれば、PQも一定になる。
そこで前記流体力Fを解明するためには、PQ
が一定であるとしてもよく、したがつて式()
は式()のように考えることができる。
軸方向の速度成分W=V Cosθ ……() この式()から考えれば、それぞれの流体力
を比較する場合に、この軸方向の速度成分Wを比
較すればよいことになる。
そこで以下には第1,2図に示した実施例につ
いて説明する。
スプール1には従来と同様の凹溝2を形成して
いるが、この凹溝2の両端には、軸線に直交して
貫通させたキリ穴ノツチ3,4を形成している。
このキリ穴ノツチ3,4の一端開口を、上記凹溝
2とこの凹溝2に隣接するランド5及び6との境
界部に位置させている。そして両キリ穴ノツチ
3,4はそれらを貫通する通油孔7を介して相互
に連通している。したがつてキリ穴ノツチ3,4
は通油孔7と相まつて十分な深さを保持すること
になる。
しかしていま、スプール1が図面左方向に移動
し、ポート8と9とを連通させる過程において、
第1図に示すように、キリ穴ノツチ3がわずかに
開いた場合は次のようになる。
すなわちポート8から前記ノツチ3に流入する
油は、当該ノツチ3が十分な深さを保持している
ので、流入油に対してその深さ方向の案内力が強
くなる。したがつて当該流入油の流入角θはかな
り大きくなる。
流入角θが大きくなれば、前記式()からも
明らかなように、軸方向の速度成分、すなわち流
体力が小さくなる。
また第2図に示すように、凹溝2がポート8に
わずかに開いたときは、そこからポート9に流出
する油の流速Vが最大になる。
しかしこの実施例では、ポート8からの油の一
部を、通油孔7及び他方のキリ穴ノツチ4を介し
てポート9側に流出させるので、その分だけ流速
Vが遅くなり、当該流体力を小さくできる。
以上要するに当該キリ穴ノツチの流入油に対し
てはその流入角θを大きくし、流出油に対しては
流速Vを遅くして流体力を軽減するものである。
一方従来のスプール弁では、第3図に示したよ
うに、凹溝10とランド11とにまたがつて切欠
ノツチ12を形成していたが、この場合には、流
入角を大きくしたり、流出速度を遅くしたりでき
なかつた。
そして従来のものとこの考案との実験データ
は、第4図のグラフのとおりであつた。
すなわちこのグラフは当該流体力とスプールの
ストロークとの相関関係を表わしたもので、曲線
Aはこの考案を、曲線Bは従来のものを示してい
る。
この考案の流体力軽減構造によれば、そのキリ
穴ノツチは、スプールの軸線にほぼ直交する方向
に形成したので、当該ノツチ及び通油孔を加工す
るのが簡単になり、、しかもノツチの深さを十分
に維持できる。
このように当該ノツチが十分に深くできるの
で、その流入油に対する流入角を大きくでき、そ
れだけ流体力を軽減することができる。
また、当該凹溝が開き始めたとき、上記通油孔
を介してその流入油を開き始めた当該凹溝側に流
すようにして、その流路を実質的に拡大したの
で、例えば、その流量が一定と仮定すれば、流路
が拡大した分だけ流速が遅くなる。この流速が遅
くなるのにともなつて、流体力も軽減される。
【図面の簡単な説明】
図面第1,2図はこの考案の1実施例を示す要
部断面図で、第1図はキリ穴ノツチが流入側ポー
トにわずかに開いた状態の図、また第2図は凹溝
が流入側ポートにわずかに開いた状態の図、第3
図は従来の要部断面図、第4図はこの考案及び従
来の流体力とスプールのストロークとの相関関係
を示したグラフである。 1……スプール、2……凹溝、3,4……キリ
穴ノツチ、5,6……ランド、7……通油孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スプールに凹溝を形成し、少なくともこの凹溝
    の一端側に、軸線にほぼ直交する方向にキリ穴ノ
    ツチを形成し、そのキリ穴ノツチの一端開口を、
    上記凹溝とこの凹溝に隣接するランドとの境界部
    に位置させ、しかもスプールの軸線上に、あるい
    は軸線に平行に通油孔を形成するとともに、この
    通油孔を介して上記キリ穴ノツチを当該凹溝内に
    連通させたスプール弁の流体力軽減構造。
JP14160980U 1980-10-06 1980-10-06 Expired JPS631099Y2 (ja)

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JP14160980U JPS631099Y2 (ja) 1980-10-06 1980-10-06

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JP14160980U JPS631099Y2 (ja) 1980-10-06 1980-10-06

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Publication Number Publication Date
JPS5765279U JPS5765279U (ja) 1982-04-19
JPS631099Y2 true JPS631099Y2 (ja) 1988-01-12

Family

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JPS5765279U (ja) 1982-04-19

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