JPS6310999A - スピ−カ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はスピーカに関し、特に大振幅時における直線性
を良好にしたスピーカに関する。

（ロ）従来の技術 近年、コンパクトディスクプレーヤやＰＣＭテープレコ
ーダ等に代表される様にオーディオ装置がディジタル化
してきている。これらのディジタルオーディオ装置は、
周波数特性、ダイナミックレンジ及びＳ／Ｎ比等が良好
な再生信号が得られ、特に周波数特性は低域方向に数Ｈ
２まで平坦に伸びており、ダイナミックレンジはアナロ
グのレコードプレーヤやテープデツキに比べ格段に広く
なっている。その為、スピーカは、オーディオ装置のデ
ィジタル化に伴って小振幅から大振幅まで直線性の良好
なりオリティの高いものが要求されるが、低音再生用の
スピーカであるウーハ−は大きく振幅させる必要があり
、現状のスピーカでは、大振幅時まで充分な直線性を得
るのが困難であった。特に、最近、ミニコンと称される
小型のステレオセットが流行している。前記ミニコンの
スピーカシステムは小型であるので、ウーハ−も当然の
ことながら口径の小さい振動板のものが使用されている
。その為、ミニコンのスピーカシステムのウーハ−にお
いては、大振幅時まで充分な直線性を得るのは尚更困難
であった。

そこで、上述の欠点を解決する為にモーショナルフィー
ドバック（ＭＦＢ）型スピーカと呼ばれるスピーカが提
案されている。前記ＭＦＢ型スピーカは、例えば特開昭
６０−３２９８号公報に記載される如く、振動板の動き
（速度、加速度または変位）に比例したＷＥＥを入力側
に帰還することにより非直線歪を低減し、大振幅時にお
ける直線性を良好にしている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ＭＦＢ型スピーカは、上述した様に大振
幅時における直線性を電気的に解決しているので、エツ
ジやダンパーの構造により決まる振動板の中心保持能力
（正しく軸方向に振動する様に支持する能力）について
は何ら変わらないし、また、複雑な電気回路を必要とす
ると共にスピーカ保護の対策も必要とし、かつ該電気回
路は入力信号に応じて忠実にスピーカを駆動させる必要
があるので、設計が難かしかった。

本発明は上述の点に鑑み、直線性が良好な全く新規なス
ピーカを提供せんとするものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、入力信号に応じて互いに逆相で駆動される第
１及び第２の磁気回路を振動板を挾んで対向して配置し
たことを特徴とする。

（ホ）作用 本発明は、第１及び第２の磁気回路により振動板をプッ
シュプル駆動させる様にしたものである。

（へ）実施例 第１図は本発明の一実施例を示す断面図で、（１）は永
久磁石（２）、センターポール兼ボトム（３）及びアッ
パープレート（４）から成る第１＠界部（う）と、第１
ダンパー（６〉により弾性的に該第１磁界部（りの磁気
ギャップ（５ａ）内に配置された第１ボビン（７）と、
該第１ボビン（７）に巻回された第１ボイスコイル（８
）とから構成される第１磁気回路、（２）は永久磁石（
１０）、センターポール兼ボトム（１１）及びアッパー
プレート（１２）から成る第２磁界部（１３）と、第２
ダンパー（１４）により弾性的に該第２磁界部（す）の
磁気ギャップ（１３ａ）内に配置された第２ボビン（１
５）と、該第２ボビン（１５）に巻回された第２ボイス
コイル（１６）とから構成されると共に前記第１磁気回
路（１）に対向して配置された第２磁気回路、（１７）
は前記第１磁気回路（↓）の第１ボビン（７）に連結さ
れた第１サブコーン、（１８）は前記第２磁気回路（２
〉の第２ボビン（１５）に連結された第２サブコーン、
（１９）は前記第１及び第２サブコーン（１７）及び（
１８）により両面から支持された平面振動板、（２０）
は前記第１磁気回路（１）が取付けられた第１フレーム
、（２１）は前記第２磁気回路（２）が取付けられた第
２フレーム、（２２）は前記平面振動板（１９）を前記
第１フレーム（２０）に弾性的に支持するエツジである
。

ところで、第１磁気回路（１）と第２遜気回路（鍛、第
１ダンパー（６）と第２ダンパー（１４）及び第１サブ
コーン（１７）と第２サブコーン（１８）はそれぞれ同
一のものが使用されているが、特に前記第１磁気回路（
１）の第１ボイスコイル（８）と前記第２磁気回路（す
の第２ボイスコイル（１６）とは、同一の入力信号が逆
向きに流れる様に成されている。

また、第２フレーム（２１）は中央部分に第２磁気回路
（２）を把持する把持部（２１ａ）が設けられており、
平面振動板（１９）に対向する周辺部分に音を放射する
放音孔（２１ｂ）が大きく設けられており、周縁部（２
１ｃ）がスピーカボックスのバッフル板（２３）に取付
は固定されている。そして、前記把持部（２１ａ）と周
縁部（２１ｃ）とは連結板（２１ｄ）により連結されて
いる。

今、上述の如く構成されたスピーカの第１及び第２ボイ
スコイル（８）及び（１６）に入力信号が供給きれると
、第１及び第２磁気回路（１）及び（りの作用により、
前記第１ボイスコイル（８）、該第１ボイスフイル（８
）が巻回された第１ボビン（７）及び該第１ボビン（７
）に連結された第１サブコーン（１７）が前記入力信号
に応じて前後にピストン運動すると共に前記第２ボイス
コイル（１６）、該第２ボイスコイル（１６）が巻回さ
れた第２ボビン（１５）及び該第２ボビン（１５）に連
結きれた第２サブコーン（１８〉が前記入力信号に応じ
て前後にピストン運動するから前記第１及び第２サブフ
ーン（１７）及び（１８）に支持された平面振動板（１
９）も前記入力信号に応じてピストン運動し、第２フレ
ーム（２１）の放音孔（２１ｂ）から入力信号に応じた
音が放射される。この場合、第１磁気回路（１）と第２
磁気回路（２）とは同一に構成され、第１ボイスコイル
（８）と第２ボイスコイル（１６）とに流きれる入力信
号の向きのみが逆に成されており、前記第１及び第２磁
気回路（１）及び（りは入力信号に応じて互いに逆相で
駆動されるので、前記第１磁気回路（１）の作用により
第１サブコーン（１７〉が所定の力で前方である矢印Ａ
方向に押されたとき、前記第２磁気回路（？）の作用に
より第２サブコーン（１８）は前記第１サブコーン（１
７）に印加された力と同一の力で矢印Ａ方向に引っばら
れる。その為、平面振動板（１９）は前記第１及び第２
サブコーン（１７）及び（１８）により増幅回路におけ
るプッシュプル増幅の如く、駆動（プッシュプル駆動）
きれる。したがって、前記平面振動板（１９）には第１
及び第２磁気回路（１）及び（りのそれぞれに発生され
る力の合成力が印加されるので、磁気制動が良くかかり
、ダンピングの効いた音質が得られると共に該平面振動
板（１９）と第１及び第２サブコーン（１７）及び（１
８）との接合面、すなわち前記平面振動板（１９）上の
駆動点の伝達ロスが改善され、能率が増大きれる。そし
て、前記平面振動板（１９）は第１及び第２サブコーン
（１７）及び（１８）により両面から支持されているの
で、中心保持能力にも優れている。

また、第１図のスピーカは、平面振動板（１９）を中心
として振動系の支持点、すなわち第１ボビン（７）と第
１サブコーン（１７）との接読点と第２ボビン（１５）
と第２サブコーン（１８）との接続点及び平面振動板（
１９）の一方の面とエツジ（２２）との接続点と該平面
振動板（１９）の他方の面と該エツジ（２２）との接続
点をそれぞれ対称に出来るから面振れきせることなく、
前記平面振動板（１９）の振幅を大きくすることが可能
であり、かつ該平面振動板（１９）を中心に第１ダンパ
ー（６）と第２ダンパー（１４）とが対称になり、前記
平面振動板（１９）のプッシュプル動作により前記第１
及び第２ダンパー（６）及び（１４）からは、それぞれ
正反対の非直線歪成分が発生ずるから該非直線歪成分は
打ち消され、変位に対しての直線性が良好である。そし
て、第１図のスピーカの場合、エツジ（２２）も前記平
面振動板〈１９〉を中心に対称に成されているから該エ
ツジ（２２）からも非直線歪成分は発生しない。

尚、第１図のスピーカは、第１及び第２磁気回路（１）
及び（２）として同一のものを使用し、第１ボイスコイ
ル（８）と第２ボイスコイル（１６）とに同一の入力信
号が逆向きに流れる様にして互いに逆相にし、平面振動
板（１９）がプッシュプル駆動きれる様にしているが、
例えば、前記第１及び第２ボイスコイル（８）及び（１
６）に同一の入力信号が同一方向に流れる様にして前記
第１磁気回路（１）の永久磁石（２）と前記第２磁気回
路（≦）の永久磁石（１０）との極性を逆にして平面振
動板（１９）をプッシュプル駆動する様にしても良い。

第２図は、本発明のスピーカを使用したスピーカシステ
ムである。第２図において、高音再生用のツイータ（２
４）及び中音再生用のスコーカ（２５）には一般的なス
ピーカが使用され、本発明のスピーカは低音再生用のウ
ーハ−に使用きれている。

ウーハ−は大きく振幅させる必要があるので、特に本発
明のスピーカが有効である。また、本発明のスピーカは
平面振動板（１９）の前方に第２磁気回路（２）を把持
している第２フレーノ、（２１）の把持部（２１ａ）が
配置されるが、低音は指向性があまり無いので、本発明
のスピーカをウーハ−に使用するのが好ましい、尚、第
２図において、第１図と同一部品には同一の図番が付し
である。

（ト）発明の効果 以上述べた如く、本発明に係るスピーカは、第１及び第
２の磁気回路により振動板をプッシュプル駆動させてい
るので、直線性が良好で、中心保持能力に優れ、かつダ
ンピングの効いた音質が得られるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、及び第２図は
本発明のスピーカを使用したスピーカシステムを示す斜
視図である。 主な図番の説明 （１）・・・第１磁気回路、　（？）・・・第２磁気回
路、（１７）・・・第１サブコーン、　　（１８）・・
・第２サブコーン、　　（１９〉・・・平面振動板。 出願人　三洋電機株式会社外１名 代理人　弁理士　西野卓嗣　外１名 第１　図 舛 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）第１及び第２の磁気回路を振動板を挾んで対向し
   て配置し、該第１及び第２の磁気回路により前記振動板
   をプッシュプル駆動させる様にしたことを特徴とするス
   ピーカ。