JPS63108961A - 射出成形条件計測デ−タの記憶再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ダイカスト機・射出成形機等の射出成形条件
計測データの記憶再生方法に関し、特に、射出成形条件
の軌跡を連続的に記憶し、この記憶した軌跡のうちの任
意の軌跡をＣＲＴ上に選択再生表示する方法に関するも
のである。

〔従来の技術〕

特願昭６０−７０７６７号に記載されているように、ダ
イカスト機・射出成形機等の成形品の品質を決定する射
出速度や充填圧力などの射出成形条件をモニタする装置
は、マイコン技術の発達により、ＣＲＴ上に軌跡を表示
できるようになっている。これにより、射出成形条件計
測結果の観測は極めて容易となったが、作業初めの金型
温度・作動油温度・射出スリーブのかじり等の製品品質
に対する影響を観測する上では、射出成形条件の軌跡を
重ね合わせて見ることが一番一般的な方法である。従っ
て従来は、ＣＲＴ画面表示のハードコピーをとり、この
ハードコピーを重ね合わせて透視により比較していた。

また、この作業により速度変化・ハンチング・オーバー
シュート等を生じている軌跡の特異点を求め、この点の
数値変換をディバイザ（製図用具）により行ない、記録
していた。

次に、上記方法について第３図、第４図を用いて説明す
る。第３図は、ハードコピーした射出成形条件の軌跡を
重ねて特異点を求めるための透視器１を示す斜視図であ
る。第３図において、２は透視器１の内部に取り付られ
た蛍光灯、３は透視器１の上部のガラス板である。ガラ
ス板３は一般にはスリガラスを用いるが、第３図では、
内部説明のため、透明ガラスとしである。

第４図は、透視器１のガラス板３の上に射出成形条件の
軌跡のハードコピー紙４．５を重ね合わせた状態を示す
説明図である。このようにハードコピー紙４にハードコ
ピー紙５を重ね合わせ、内部の蛍光灯によりハードコピ
ー紙の軌跡４ｏとハードコピー紙の軌跡５０との２つの
軌跡の特異点を求める。そして、この点を数値変換して
用紙上などに記録していた。すなわち、従来のデータ記
憶再生は、用紙にデータを記録することによるデータ記
憶および用紙上のデータを読み取ることによるデータ再
生であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の記憶再生方法においては、ハード
コピー紙の重ね合わせや軌跡の特異点の算出などの作業
が必要となるので、射出成形条件の計測データの記憶再
生に多大の作業時間を要し、また手作業であるために誤
りが発生するという問題があった。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、射出成形条件の軌跡の特異点を
求めて射出成形条件計測データを記憶し再生する作業の
効率化・高精度化を図ることのできる射出成形条件計測
データの記憶再生方法を得ることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

このような目的を達成するために本発明は、射出成形条
件の計測データを記憶し再生する方法において、すべて
の射出成形条件の軌跡を連続的に記憶し、任意に選択指
定した射出成形条件の軌跡を表示装置上に再生して選択
指定した射出成形条件の計測データを表示するようにし
たものである。

〔作用〕

本発明においては、射出成形条件計測データが自動的に
記憶され、自動的に読み出される。

〔実施例〕

第１図は、本発明に係わる射出成形条件計測データの記
憶再生方法の一実施例を説明するためのモニタ装置を示
すブロック系統図である。第１図において、１１はＣＲ
Ｔ、１２は操作キー、１３はモニタコントローラ、１４
および１８は信号入力用端子、１５は射出成形条件計測
用センサ、１６はプリンタ、１７は記憶媒体、１９はマ
シン制御装置である。

射出速度や充填圧力などの射出成形条件を検出してデー
タ信号ａとして出力するセンサ１５　（第１図において
は代表して１つのみを示す）は端子１４に接続されてい
る。マシン制御装置１９は、図示してないマシン本体を
制御すると共に、軌跡の記憶スタートタイミング用の射
出スタート信号すを出力する。射出スタート信号すは端
子１８を介してモニタコントローラ１３に取り込まれる
。

モニタコントローラ１３は、射出スタート信号すの入力
により、センサ１５からのデータ信号ａを成るサンプリ
ング時間又は成るサンプリングストローク長で時系列に
取り込み、記憶媒体１７に記憶する。この動作は、マシ
ン制御装置１９がマシン制御を行なう毎に同期して行な
われ、連続的に射出成形条件の軌跡は記憶される。

上述の記憶されたセンサ１５からのデータ信号ａは、操
作キー１２において入力順を示す時間。

ストローク長などの整理データと再生動作指令をキー人
力することにより、ＣＲＴＩＩの画面上に射出成形条件
の軌跡を表示するものである。また、ＣＲＴＩＩへの再
生は、１又は２以上の軌跡の指定により、指令した順に
重ね書きできるようになっている。さらに、ＣＲＴＩＩ
に再生した軌跡の上にセンサ１５からの最新のデータ信
号ａを、マシン制御装置１９からの射出スタート信号す
により、重ね書きできるようになっている。

以上のように表示された射出成形条件の軌跡は、従来技
術であるカーソル機能を用い、操作キー１２のカーソル
を移動することにより、目的とする点のデジタル変換値
を軌跡画面の一部に表示することができる。

ＣＲＴＩＩに表示した軌跡とデジタル変換値は操作キー
１２のハードコピー指令によりプリンタ１６にハードコ
ピーすることができる。

第２図は、上述のプリンタ１６に打ち出されたハードコ
ピーの例である。第２図において、横軸はカーソル位置
、縦軸は射出成形条件の１つである射出速度である。２
０は選択されたカーソル位置を示す破線、２１および２
２は射出成形条件の軌跡を示す特性曲線である。第２図
においてカーソル位置は１８５ｍｍであり、これは換算
時間としてのカーソル時間２．１２秒の位置である。曲
線２１ではカーソル位置の射出速度は２．１０ｍ／Ｓで
あり、曲線２２ではカーソル位置の射出速度は２．４８
ｍ／３である。この数値は第２図に示すようにＣＲＴＩ
Ｉの画面上に表示される。

本発明の他の実施例として、品質管理上の限界値に相当
する射出成形条件の軌跡図、例えば上限値と下限値の２
つの軌跡図を選択してＣＲＴＩＩ上に表示し、最新のセ
ンサ１５からのデータ信号ａと上記軌跡図とを重ね書き
し、上記限界値の軌跡図とデータ信号ａとを比較して射
出成形条件計測データを監視する方法がある。この場合
、限界値の軌跡図ではなく、設定値の軌跡図としても良
い。

なお、上記実施例では、表示装置としてＣＲＴディスプ
レイを示したが、本発明はこれに限らず、他の表示装置
、例えばＥＬディスプレイ、液晶ディスプレイなどでも
よい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、すべての射出成形条件に
対して連続的に軌跡を記憶し、任意に選択指定した射出
成形条件の軌跡を表示装置上に再生して射出成形条件計
測データの値を表示することにより、射出成形条件計測
データの記憶再生を自動的に行なうことができるので、
射出成形条件計測データの記憶再生のための作業の効率
化・高精度化を図ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる射出成形条件の決定方法の一実
施例を説明するためのモニタ装置を示すブロック系統図
、第２図は第１図の装置のＣＲＴに表示された射出成形
条件の軌跡を示すグラフ、第３図は従来方法において使
用される透視器を示す斜視図、第４図はそのガラス板上
のハードコピー紙を示す説明図である。 １１・・・ＣＲＴ、１２・・・操作キー、１３・・・モ
ニタコントローラ、１４．１８・・・端子、１５・・・
センサ、１６・・・プリンタ、１７・・・記憶媒体、１
９・・・マシン制御装置。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）射出成形条件の計測データを記憶し再生する方法
   において、すべての射出成形条件の軌跡を連続的に記憶
   し、任意に選択指定した射出成形条件の軌跡を表示装置
   上に再生して前記選択指定した射出成形条件の計測デー
   タを表示することを特徴とする射出成形条件計測データ
   の記憶再生方法。
2. （２）射出成形条件は、射出速度と充填圧力とのいずれ
   か又は両者であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の射出成形条件計測データの記憶再生方法。
3. （３）表示装置上への再生は、任意に選択指定した複数
   の射出成形条件の軌跡の再生であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の射出成形条件計測データの記
   憶再生方法。
4. （４）表示装置上への再生は、任意に選択指定した射出
   成形条件の軌跡上に最新の前記射出成形条件の軌跡を重
   ね書きすることであることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の射出成形条件計測データの記憶再生方法。
5. （５）射出成形条件は、金型内の成形品の温度、金型内
   の成形品に加わる圧力、金型温度、型締力、ノズル部や
   バレル部の温度又はノズル部やバレル部の圧力であるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項、第３項
   又は第４項記載の射出成形条件計測データの記憶再生方
   法。