JPS63104705A - 圧延機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧延機に係り、特に、可逆式圧延に好適な圧
延機に関する。

〔従来の技術〕

従来の四段圧延機では、駆動方式や圧延機人出側の張力
差や圧延方法などから作業ロールと補強ロールとの軸芯
を圧延方向にずらしく以後オフセットと呼ぶ）圧延荷重
の分力で各ロールの圧延方向位置を安定状態にし、すな
わち、圧延中のがたつきを防止してきた。

一方１作業ロール及び作業ロールと補強ロールとの間に
中間ロールを設け、かつ、中間ロールを駆動するタイプ
の圧延機で、しかも１両方向に圧延する場合には特に大
きなオフセット量を必要とする。すなわち、少なくとも
オフセットにより作業ロールに働く圧延荷重に分力が中
間ロールから作業ロールに伝えられる駆動接線より大き
くなる様にオフセット量が決められる。しかし、圧延方
向が逆になった時は、オフセットにより作業ロールに働
く圧延荷重分力と中間ロール駆動接線力が一緒に作業ロ
ールに働くため、仮に上下方向にロールを配置し、水平
方向に圧延するならば、大きな水平力が作業ロールに作
用するため、作業ロールがたわむことになる。特に、小
径作業ロールでは、水平力のためのたわみ量が大きくな
るばかりかロールの強度上の問題もあるため、小径作業
ロールが受ける水平力を支えるサポートロールが必要と
なる。このサポートロールを配置しても水平力が大きく
なると各ロール間の面圧が増し、また。

サポートロール支持部が大型化することになる。

また、比較的大きな径の作業ロールでも、圧延方向が変
わると水平力も変わるため、水平たわみ量が変化する。

この水平たわみは、場合によっては。

被圧延材に有害なヘリングボーンなどを発生させる要因
ともなりうる。

以上の点から両方向圧延では、どちらか一方の圧延で大
きな水平力を受けることになるが、この水平力を小さく
することが実際の設備で望まれることである。この要求
に対し作業ロールのオフセット量を圧延方向によって切
換える方式が容易に考えられる。第５図はサポートロー
ルをもつ四段圧延機における作業ロールオフセット方向
を示す。

この図を用い作業ロールのオフセット切換の欠点を以下
で述べる。上作業ロール１及び下作業ロール２は直接被
圧延材５を圧延するロールであり。

各作業ロールが被圧延材から受ける圧延反力は上補強ロ
ール３及び下補強ロール４により支えられる。被圧延材
を圧延するに必要な駆動力は補強ロールから伝えられる
ものとする。図は右方向の圧延が完了し、これから左方
向の圧延にはいるところである。右方向の圧延では実線
で示す矢印方向に各ロールが回転することになるので補
強ロールから作業ロールに伝えられる駆動接線力は左方
向に働く、左方向の圧延では、破線で示す矢印方向に各
ロールが回転することになるので補強ロールから作業ロ
ールに伝えられる駆動接線力は右方向に働く。左方向の
圧延では、この接線力よりも大きなオフセットによる圧
延荷重水平方向分力を必要とするので破線に示す位置ま
でずらす必要がある。破線位置まで移動させる際、作業
ロールを未圧延方向に移動させることになるので、運転
方向が複雑になること及び、サポートロールの圧延方向
切換装置が必要となり装置が複雑になるなどの欠点があ
る。尚、第６図は、第５図と逆方向の圧延状態を示す。

一方、中間ロールを圧延方向にシフトする方式は、特開
昭６０−２４４４０９号公報「人里式ロールスタンド」
で提案されているが、本発明は、任意の方向での圧延に
最適な中間ロール、作業ロール位置を示唆するもので両
方向圧延を考慮した提案はなされていなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、運転方法及びオフセット変更機構の点
で考慮されておらず、運転方法及びサポートロールの圧
延方向切換装置が複雑になる問題があった。

本発明の目的は、圧延方向切換装置業ロールに作用する
水平力が小さくなる様にし、運転方法を簡単にする圧延
機を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、作業ロールをずらすことなく中間ロールを
圧延方向にずらし１作業ロールと中間ロールとの間のオ
フセット量を圧延方向によって変えることにより達成さ
れる。

〔作用〕

本発明は１作業ロールと補強ロールとの間に配置された
中間ロールを圧延方向によって任意の量だけ圧延方向に
ずらすように動作する。これによれば１作業ロールの位
置を圧延方向によってずらすことが必要なくなるので、
運転方向が簡単で、かつ装置も簡素となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する０図中
の圧延状態は左方向圧延を示す、各作業ロール１．２と
補強ロール３，４との間に中間口４−ル６，７を配置す
る。中間ロール６．７は軸方向移動が可能で、かつ、軸
受１０部に中間ロールと一緒に軸方向に移動するシフト
ブロック１４゜１５が内蔵するシリンダ１８．１９によ
りペンディング力が作用する。シフトブロック１４．１
５はそれぞれブロック１２．１３内に置かれており、ま
た、ブロック１２．１３はハウジング２５に固定されて
いる。ベンディングは下方向のみであるが上方向も合わ
せ持たせることができる。上中間ロール６廻りも下中間
ロール７廻りと同様である。

ラム２３とシリンダ２４で構成される油圧シリンダによ
り補強ロール軸受１１を介し、各ロールに圧延荷重が伝
わり任意に被圧延材５が圧延される。

作業ロール１の背後には１作業ロールが受ける水平力を
支える第一サポートロール８と分割ロール９があり分割
ロール９の各軸受２０は、ウェッジ２１に水平力で押し
あてられ、このウェッジは固定壁２２に支えられている
。シフトブロック１４゜１５には中間ロールを圧延方向
に移動するシリンダ１６．１７が内蔵されており、次の
圧延、すなわち、右方向圧延で中間ロールを破線の位置
へずらす時は、シリンダ１６側を出にしシリンダ１７側
をもどりにすればよい。

第２図は本発明を採用した時の中間ロールを軸方向シフ
ト装置廻りを示す図である。固定フレーム２９．３０を
シリンダ３１．３２によりガイドしつつ移動できるスラ
イダー２８はフック３３゜３４で中間ロール軸受１０と
、ビン３５．３６でシフトブロック！４．１５と連結さ
れており、結局シリンダー１１．３２で中間ロールやシ
フトブロックが軸方向に移動することになる。ピン３５
゜３６部のスライダ２８かシフトブロック１４．１５の
どちらか一方の孔を長孔としておくこと、及び。

フック３３．３４の軸受から伸びているフック部との接
触幅を圧延方向に中間ロールが移動してもはずれないよ
うに考慮しである。この二点をのぞくと従来の中間ロー
ル軸方向シフト装置と変わるところはない。

第３図は一方に小径作業ロールを配置した三段圧延機で
ある。この場合も中間ロール６を圧延方向に移動して作
業ロール１と中間ロール６との間のオフセット量を変更
する方式となっている０作業ロール１をずらしてオフセ
ット量をかえる場合、サポートロール廻りの装置が複雑
になるばかりでなく、オフセットを変える必要のない下
作業ロール２もずらす必要が出てくるため、さらに、大
きな問題をもつことになる。

第４図は、サポートロールのない大股圧延機を示す、こ
の場合も中間ロールを左行の場合、破線位置へ圧延方向
にずらすことで作業ロールの水平力を各圧延でほぼ等し
くなる様にできる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、装置を複雑にすることなく中間ロール
を圧延方向へ移動できるので、作業ロールに作用する水
平力を軽減する装置を簡素にし。

かつ、水平力を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の圧延機正面図、第２図は第
１図の中間ロール軸方向シフト装ｆｆ！廻りを示す図、
第３図は本発明の別の実施例で一方に小径作業ロールを
配置した三段圧延機の正面図。 第４図はサポートロールのない大股圧延機の正面図、第
５図はサポートロールを有する三段圧延機における作業
ロールオフセット方向を示す図、第６図は第５図と逆方
向の圧延状態を示す図である。 １・・・上作業ロール、２・・・下作業ロール、３・・
・上補強ロール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被圧延材を圧延する一対の作業ロールと前記作業ロ
   ールを背後で支える補強ロールと少なくとも一方の前記
   作業ロールと前記補強ロールとの間に中間ロールを配置
   し、かつ、前記作業ロールと前記中間ロールとの圧延方
   向の軸芯ずれを生じる様にした圧延機において、 前記作業ロールを圧延方向にシフトすることなしに前記
   補強ロールと前記作業ロールの軸芯を結ぶ線の一方側か
   ら他方側へ各圧延方向に対応して前記中間ロールの軸芯
   を移動させ前記作業ロールと前記中間ロールとの軸芯ず
   れ量を変更する様にしたことを特徴とする圧延機。