JPS63102828A - ワイヤカツト放電加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ワイヤカット放電加工装置に関するもので
、特に加工極間で発生するスラッジの排出能力とワイヤ
の冷却能力を高めるものである。

［従来の技術］ 第２図は従来のワイヤカット放電加工装置の一例を示す
説明図、同図において、（１）は供給ボビン（２）から
送り出されるワイヤ電極、（３）は電磁ブレーキ（３ａ
）に直結されワイヤ電極（１）に所定の張力を与えるブ
レーキローラ、（４ａ）、（４ｂ）、（４ｃ）はそれぞ
れワイヤ電極（１）の走行方向を変更させるアイドラで
ある。

しかして、（５）は上部ガイド、（８）は下部ガイド兼
給電ダイスで、それぞれ上部と下部加工液噴出ノズル（
７）、（８）の内部に配置されている。また、（９）は
加工液（１０）を供給するためのポンプ。

（１１）はワイヤ電極（１）と被加工物（１２）の間に
放電を起こすためのパルス電源ユニットを示し、上記ワ
イヤ電極（１）は、上部ガイド（５）と下部ガイド（６
）によって支持され、被加工物（１２）に対し所定の方
向に対向している。なお、（１３）はワイヤ送りローラ
を示す。

上記のように構成された従来装置の作用を説明すれば次
の通りである。まず、ワイヤ電極（１）と同軸方向に加
工液（ｌＯ）を噴出しつつワイヤ電極（１）と被加工物
（１２）間にパルス電圧を加える。

しかして、ワイヤ電極（１）と被加工物（１２）との対
向した微小間隙では加工液（１０）を媒体として放電が
繰返され、加工Ｗ（１０）の気化爆発に伴なう放電時の
熟エネルギーによって被加工物（１２）を溶融離散させ
る。

また、対向する微小間隙を常に一定に保ち、放電を継続
的に行うためのワイヤ電極（１）と被加工物（１２）と
の相対移動は、図示しないｘ−Ｙクロステーブルを数値
制御する方法により通常行われている。このようにして
放電を鰻返しＸ−Ｙテーブルを制御することにより加工
溝が連続的に形成され任意の形状に被加工物（１２）を
加工するようになされている。

ところで、上記構成において、加工液噴出ノズ（？）　
、（８）は、加工液（１０）が棒流を成す直進ノズルで
なり、第３図に拡大して示すように、その寸法が上下と
も略同−で、しかも同径の噴出口から共通のポンプ（９
）、共通配管系を通った同一圧力の加工液（１０）を供
給することを特徴とし、上下の溝に吹き込まれる加工液
（’１０）の流れを上下対象とすることを目的としてい
た。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるに、上記構成においては、第４図および第５図（
ａ）、（１１）に示すように、ワイヤ電極（１）は下部
加工液噴出ノズルに向う程その消耗が激しくなり、実際
にはワイヤの消耗分だけ下部の加工溝（１５ｂ）の方が
上部の加工溝（１５ａ）より細くなっているため、加工
液（１０）が溝中へ吹き込まれる流量、流速は必ずしも
上下合わせて最大とはなってなく、シたがって、スラッ
ジ（１４）の排出能力及びワイヤ電極（１）の冷却能力
の点で不充分なものとなっていた。

そこで、この発明は、上記の如〈従来例における問題点
を解消するためになされたもので、加工極間で発生する
スラッジの排出能力およびワイヤ電極の冷却能力を最適
状態とするノズル構造を有するワイヤカット放電加工装
置を提供するものである。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係るワイヤカット放電加工装置は、上部加工
液噴出ノズルの口径を下部加工液噴出ノズルのそれより
も大としてワイヤ電極と被加工物間の加工溝に吹き込む
加工液の流量及び流速を最大とするものである。

［作用］ この発明のワイヤカット放電加工装置によれば、上下各
加工溝への加工液吹き込み流量及び流速が最大となり、
このため、スラッジの排出効率、及びワイヤ電極の冷却
効率が最適状態となる。

［実施例］ 以下５この発明の一実施例を説明すると、ｉ１図は加工
液噴出ノズル（７）、（８）として直進ノズルを用いた
際に加工液圧を一定とした場合のノズル噴出口径と加工
溝中に吹き込まれる加工液流量（あるいは流速）との特
性を実験的に求めたものである。

同図から理解されるように、一定圧力の基では特定溝幅
の溝中に吹き込まれる加工液の流量あるいは流速は溝幅
に依存する任意の口径にてピークをもち、このピークを
もつ口径は溝幅によって異なり溝幅が小さくなる程その
口径も小さくなるものである。

したがって、実際にワイヤ電極の消耗分だけ下部の溝が
細くなることを考え併せて、上下の溝に注ぎ込まれる加
工液の流量、流速を最大とするために、上部加工液噴出
ノズルの噴出口径を下部加工液噴出ノズルのそれよりも
大きくすることが必要で、そのようにすることにより、
上下各加工溝中への加工液吹き込み流量、流速が最大と
なり、これより加工極間で発生するスラッジの排出能力
、およびワイヤ電極の冷却能力が最適となり、加工エネ
ルギーも従来より多く投入できるようになる結果、加工
速度も数刻向上することができる。

［発明の効果Ｊ 以上のように、この発明によれば、上部加工液噴出ノズ
ルの口径を下部加工液噴出ノズルのそれよりも大として
ワイヤ電極と被加工物間の加工溝に吹き込む加工液の流
量及び流速を最大とするので、加工極間で発生するスラ
ッジの排出効率およびワイヤ電極の冷却効率を最適状態
とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の上下ノズル口径の関係を説明するも
ので、溝中に吹き込まれる加工液の流量または流速のノ
ズル噴出口径と加工溝幅との関係特性曲線図、第２図は
ワイヤカット放電加工装置の概略構成図、ＰＪＩ３図は
上下各加工液噴出ノズル部分の拡大図、第４図はワイヤ
電極の消耗状態を示す説明図、第５図（ａ）、（ｂ）は
第４図のＡ−Ａ″線とＢ−Ｂ　’線断面図である。 （１）・・・ワイヤ電極、 （７）・・・上部加工液噴出ノズル、 （８）・・・下部加工液噴出ノズル、 （１０）・・・加工液。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上部加工液噴出ノズルの口径を下部加工液噴出ノズルの
   それよりも大としてワイヤ電極と被加工物間の加工溝に
   吹き込む加工液の流量及び流速を最大とすることを特徴
   とするワイヤカット放電加工装置。