JPS6310083A - スライド回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、可動ブロックを直線的にスライドさせたのち
回転させるようにするためのスライド回転装置に関する
。

本発明のスライド回転装置は、例えば、自動車の組立工
場等でボディ等の溶接作業をするにあたリボディ等を定
位置に固定させるためのクランプ装置として、また各種
の搬送装置やマテリアルハンドとして利用される。

（従来の技術） 実開昭８０−１９０４７８号公輻には上記のように自動
車組立工場等においてボディ等のワークをクランプする
のに使用されるクランプ装置が開示されており、このク
ランプ装置は、クランプヘッドがワーク水平支持面から
上方に突き出しているような構成になっているとワーク
の搬入がクランプ装置の直上からしか行うことができな
いという不都合を解消したもので、非クランプ時にはク
ランプヘッドがワーク水平支持面よりも下位に位置する
ようにしておいてクランプにあたり可動ブロックを介し
てクランプヘッドを一旦上方へ直線的にスライドさせた
のち可動ブロックをクランプヘッドとともに９０°回転
させてそのクランプヘッドをワーク水平支持面上のクラ
ンプ位置に位置させるように構成したちのであり、この
クランプ装置によれば非り）ンプ時においてワーク水平
支持面と同一平面上にはそれより上方へ突出する障害物
がないためワーク水平支持面上へのワークの搬入をこの
支持面とほぼ同一レベルで行え、それによってワークの
搬入作業が容易となり、ワークを傷つけたりすることが
なくなる。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記従来のクランプ装置め構成は、第５図に
示すように、基台１の一側面側に、上下方向に延びる長
穴２を有する固定フレーム３を取付け、その長穴２には
、上部にクランプヘッド８を装着した可動ブロック４に
設けられた第１枢支ピン５をスライド可能に係合させ、
可動ブロック４の下端部と、基台１の一側面側に揺振可
能に設置された流体圧シリンダ６とを、第１枢支ビン５
よりも下方位置において第２枢支ビン７により枢支連結
してなるものである。ところが、この装置において第５
図のような非作動位置からシリンダ６によって可動ブロ
ック４に押動力が加わったときにこの可動ブロック４が
上方へスライドする前に第１枢支ピア５を中心に回転し
てしまって動かなくなるおそれがあり、またクランプを
終えて元の非作動位置へ戻る行程では回転せずに先にス
ライドするおそれがあり、更には回転時にその回転中心
が動く可能性があった。また従来装置では可動ブロック
４が回転する行程で流体圧シリンダ６が揺振するために
このシリンダ６に偏荷重がかかり、耐久性に対して不利
になるという問題もあった。

（本発明の技術的課題） 本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、そ
の技術的課題は、可動ブロックが流体圧シリンダなどの
直線作動器の駆動開始時から確実にスライド運動するこ
とができると共に、回転運動時においてその回転中心が
移動せずしかも直線作動器が揺振することのないように
したことである。

（技術的手段） 本発明の技術的手段は、所定位置に設置されていてピス
トンロッド１５の先端部に可動ブロフク１７を枢着して
これを駆動する直線作動器１３と、この直線作動器１３
の作動コンド１５先端部に取付けられていて作動ロッド
１５と平行に延びる長穴２２を備えたスライドフレーム
２０と、所定位置に固定されていてスライドフレーム２
０の長穴２２と平行に延びる長穴２５を備えた固定フレ
ーム２３とを有し、前記スライドフレーム２０の長穴２
２と固定フレーム２３の長穴２５とは互いに穴幅方向へ
若干偏倚させて配置されていると共に、スライドフレー
ム２０の長穴２２の作動ロッド伸長方向側端部には一側
方へ出っ張って固定フレーム２３の長穴２５と重合しう
るようなピン係合用穴部２２ａが形成され且つ固定フレ
ーム２３の長穴２５の作動ロッド伸長側端部には前記ピ
ン係合用穴部２２ａの出っ張り側と反対側側方へ出っ張
ってスライドフレーム２０の長穴２２と重合しうるよう
なピン係合用穴部２５ａが形成され、更にこれらスライ
ドフレーム２０及び固定フレーム２３の長穴２２゜２５
にはこれらの長穴に沿って摺動可能なスライドピン２６
が欅通されていると共に、このスライドピン２６と前記
可動ブロック１７とがリンク結合されてなることを特徴
とする。

（実施例） 以下本発明をクランプ装置として実施した例につき第１
図〜第４図にもとづいて説明する。

第１図において１１は床面Ｆ上に立設された角柱状の基
台で、この基台１１の上面所要部にワーク水平支持面１
２が設けられている。１３は直線作！ＩＩ器としての油
圧シリンダで、後述する固定フレームとともに基台１１
の一側面に固定された取付用ブラケット１４に取付は固
定され、そしてこのシリンダ１３のピストンロッド１５
先端部に先端金具１６が枢着され、この先端金具１６に
可動ブロック１７の下端部がピン１８を介して枢着され
、この可動ブロック１７の上面側にクランプへラド１９
が固着されている。２０はスライドフレームで、第２図
、第３図から明らかなようにｌ対備えてあって、これら
スライドフレーム２０．２０の基端部２０ａ１２０８が
先端金具１６を両側から挟んだ状態でピン１８及び２１
によりこの先端金具１６に取着されている。尚、ピン１
８は可動ブロック１７を先端金具１６に枢着しているピ
ンでもあり、またピン２１はこの先端金具１６をピスト
ンロフト１５の先端部に枢着しているピンでもある。各
スライドフレーム２０は上記のように先端金具１６に取
着された基端部２０ａとこの基端部２０ａから略し字状
に延出された延出端部２０ｂとからなるもので、この延
出端部２０ｂに、シリンダ１３のピストンロッド１５と
平行に延びる長穴２２が設けてあり、またこの長穴２２
のピストンロッド伸長方向側端部（上端部）には第４図
Ｂで明らかなように当該長穴２２から一側方へ出っ張っ
たピン係合用穴部２２ａが形成されている。２３は固定
フレームで、前記ｌ対のスライドフレーム２０．２０に
決まれた状態で基台１１の一側面に溶接等にて固定され
ている。尚、前記取付用ブラケット１４がボルト２４に
よってこの固定フレーム２３の下端に固着されている。

この固定フレーム２３には、スライドフレーム２０の長
穴２２と同一の大幅を有する長穴２５がその長穴２２と
平行に延びるように設けられ、また第４図Ａで明らかな
ようにこの長穴２５のピストンロッド伸長方向側端部（
上端部）には、スライドフレーム２０の長穴２２に形成
されたピン係合用穴部２２ａの出っ張り側と反対側側方
へ出っ張ったピン係合用穴部２５ａが形成され、そして
スライドフレーム２０の長穴２２と固定フレーム２３の
長穴２５とは互いに穴幅方向に偏倚させてあって、スラ
イドフレーム２０の長穴２２のピン係合用穴部２２ａが
固定フレーム２３の長穴２５とその穴幅方向に関して重
なり合い、また固定フレーム２３の長穴２５のピン係合
用穴部２５ａがスライドフレーム２０の長穴２２と穴幅
方向に関して重なり合うようになっている。また、これ
らスライドフレーム２０及び固定フレーム２３の長穴２
２及び２５にはこれらの長穴２２．２５の大幅よりわず
かに径小の１本のスライドピン２６が挿通され、そして
このスライドピン２６と前記可動ブロック１７に取付け
である枢支ピン２７とが両側／対の連杆２８．２８によ
って枢支連結されている。

次に、上述のような構成を有するクランプ装置の動作を
説明する。

第１図では非クランプ位置（非作動位置）にある可動部
材（可動ブロック１７、クランプヘッド１９、スライド
フレーム２０、スライドピン２６等）を実線で示してい
るが、この非クランプ位置においては、油圧シリンダ１
３のピストンロッド１５が最収縮（最下降）した状態に
あって、スライドフレーム２０の長穴２２のピン係合用
穴部２２ａが固定フレーム２３の長穴２５の下端部分で
重なり合っていてこの重合部分にスライドピン２６が位
置している。このような非クランプ位置からシリンダ１
３を作動させてピストンロッド１５を伸長させてゆ（と
、可動ブロック１７が押し上げられると同時に、スライ
ドフレーム２０が押動されてピストンロッド１５と平行
に上昇し、このスライドフレーム２０の上昇に伴いスラ
イドピン２６はスライドフレーム２０側のピン係合用穴
部２２ａと固定フレーム２３の長穴２５とに係合された
状態で該長穴２５に沿って上方へスライドする。したが
って、シリンダ１３が作動を開始してスライドピン２６
が固定フレーム２３の長穴２５をその下端部から上端部
へスライドしてゆくまでは可動へラド１７が回転を生ず
るようなことがない、しかして、スライドピン２６が固
定フレーム２３の長穴２５の上端部（出っ張り穴部２５
ａ）に到達するとそこでこのスライドピン２６はそれ以
上のスライドを制限され、それまでスライドピン２６と
一体的に上昇していたスライドフレーム２０はスライド
ピン２６と離れて単独で上昇する。こうしてスライドフ
レーム２０が単独上昇工程に入ると、スライドピン２６
は、固定フレーム２３Ｉ１１のピン係合用穴部２５ａと
スライドフレーム２０の長穴２２と重合関係によって固
定フレーム２３の長穴２５の上端部（上限位置）に保持
固定されることから、實質的にはスライドフレーム２０
の長穴２２に沿って下降することになる。したがって、
上記のようにスライドピン２６が長穴２５の上限位置に
保持されたままスライドフレーム２０が上昇してゆくと
、可動ブロック１７がピストンロッド１５によって押動
されるに伴い、連杆２８゜２８が固定位置にあるスライ
ドピンを中心として第１図に関し反時計廻りに回転し、
それにより可動ブロック１７及びクランプへラド１９は
同図に７点鎖線で示すように回転し、最終的には９０°
回転して同図の２点鎖線で示すような状態となり、その
位置でワーク水平支持面１２上のワークｗ、、ｗ２を押
圧固定するようになっている。クランプ作業が終われば
、ピストンロフト１５を収縮下降させることによって、
まずスライドピン２６が長穴２５の上限位置に保持され
たままス、　　　ライドフレーム２０が下降し、それに
伴い連杆２８゜２８がスライドピン２６を中心に時計廻
りに回転し、そしてスライドフレーム２０が更に下降し
てその長穴２２によりスライドピン２６が押し下げられ
るようになると、可動ヘッド１７は直線的に下降してい
って最終的に元の位置に復帰する。

（発明の効果） 本発明のスライド回転装置によれば、直線作動器の作動
ロッドにより可動ブロックが押動されると同時にスライ
ドフレームが押動されそれに従ってスライドピンが固定
フレームの長穴に沿って摺動するようになっているため
、可動ブロックはスライド運動開始時に従来のように回
転を生ずることがなく確実且つスムーズにスライドする
ことができる。また、可動ブロックがスライド運動から
回転運動に移る際に回転運動の中心が固定されるために
スライド運動から回転運動への移行が確実に行われる。

更に、駆動用の直線作動器は固定されて揺動することが
ないので、耐久性の点で非常に有利となる。更に、従来
装置によればスライドピンにシリンダなどによる押動力
とは別の力を加えてやる必要があってそのためにばね手
段や別のシリンダ装置を配備する必要があったが、本発
明ではそのような必要がないので構造を簡素化できるう
え、操作も簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すクランプ装置の側面断
面図で、第２図のＩ−１線に沿って切断したような断面
図、第２図は平面図、第３図は正面図、第４図Ａ及びＢ
は固定フレーム及びスライドフレームを示すそれぞれ側
面図、第５図は従来装置を示す側面図である。 １３・・・油圧シリンダ（直線作動器）、１５・・・ピ
ストンロッド（作動ロッド）、１７・・・可動ブロック
、２０・・・スライドフレーム、２２・・・長穴、２２
ａ・・・ピン係合用穴部、２３・・・固定フレーム、２
５・・・長穴、２５ａ・・・ピン係合用穴部、２６・・
・スライドピン、２７・・・枢支ピン、２８・・・連杆
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 可動ブロックを直線的にスライドさせたのち回転させる
   ようにするためのスライド回転装置であって、所定位置
   に設置されていて作動ロッドの先端部に前記可動ブロッ
   クを枢着してこれを駆動する直線作動器と、この直線作
   動器の作動ロッド先端部に取付けられていて作動ロッド
   と平行に延びる長穴を備えたスライドフレームと、所定
   位置に固定されていてスライドフレームの長穴と平行に
   延びる長穴を備えた固定フレームとを有し、前記スライ
   ドフレームの長穴と固定フレームの長穴とは互いに穴幅
   方向へ若干偏倚させて配置されていると共に、スライド
   フレームの長穴の作動ロッド伸長方向側端部には一側方
   へ出っ張って固定フレームの長穴と重合しうるようなピ
   ン係合用穴部が形成され且つ固定フレームの長穴の作動
   ロッド伸長側端部には前記ピン係合用穴部の出っ張り側
   と反対側側方へ出っ張ってスライドフレームの長穴と重
   合しうるようなピン係合用穴部が形成され、更にこれら
   スライドフレーム及び固定フレームの長穴にはこれらの
   長穴に沿って摺動可能なスライドピンが挿通されている
   と共に、このスライドピンと前記可動ブロックとがリン
   ク結合されてなるスライド回転装置。