JPS63100458A - 自己発生熱エネルギ−を蒸発処理前廃液の予備加熱に利用する写真処理廃液の蒸発処理方法 - Google Patents

自己発生熱エネルギ−を蒸発処理前廃液の予備加熱に利用する写真処理廃液の蒸発処理方法

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JPS63100458A
JPS63100458A JP24707886A JP24707886A JPS63100458A JP S63100458 A JPS63100458 A JP S63100458A JP 24707886 A JP24707886 A JP 24707886A JP 24707886 A JP24707886 A JP 24707886A JP S63100458 A JPS63100458 A JP S63100458A
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JP
Japan
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waste liquid
evaporation
processing
photographic processing
chamber
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Pending
Application number
JP24707886A
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English (en)
Inventor
Shigeharu Koboshi
重治 小星
Tomomichi Shigematsu
重松 友道
Satoru Kuze
哲 久世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、写真用自動現像機による写真感光材料の現像
処理に伴ない発生する廃液(本明細書において写真処理
廃液ないし廃液と略称)を自動現像機内若しくはその近
傍に配置して処理するのに適した写真処理廃液の処理方
法に関し、更に詳しくは、自己発生熱エネルギーを藩発
処理前廃液の予備加熱に利用することを特徴とする写真
処理廃液の蒸発処理方法に関する。
[発明の背景] 一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写真処理は、黒白
感光材料の場合には現像、定着、水洗等カラー感光材料
の場合には発色現像、5自足着(又は漂白、定着)、水
洗、安定化等の機能の1つ又は2つ以上を有する処理液
を用いた工程を組合せて行なわれている。
そして、多量の感光材料を処理する場合には、処理によ
って消費された成分を補充する一方、処理に伴ない処理
液中に溶出したり、或いは蒸発によって濃厚化する成分
(例えば現象液における臭化物イオン、定着液における
銀錯塩のような)を除去することにより、処理液成分を
一定にして処理液の性能を一定に維持する手段がとられ
ており、このため、補充液が処理液に補充されると濃厚
化成分の除去のために処理液の一部をオーバーフローに
より廃棄するようにしている。
従来、写真処理廃液又は水洗水を廃棄するには自動現像
機の冷却水等で稀釈した後、下水道等に廃棄する処理方
法が一般に行われていた。
しかし、近年の水質汚濁防止法や各都道府県条例による
公害規制の強化により、水沈水や冷却水以外の写真処理
液〔例えば、現像液、定着液、発色現像液、漂白定着液
(又は漂白液、定着液)、安定液等〕の下水道や河川へ
の廃棄は実質的に不可能となっている。
このため、各写真処理業者は、廃液を専門の廃液処理業
者に回収料金を払って回収してもらったり、公害防止設
備を設置したりする対策を余儀なくされている。
廃液処理業者に依託する方法は、廃液を貯めておくのに
かなりのスペースが必要となるし、またコスト的にも極
めて高価である。
また、公害防止設備を設けることは、初期投資(イニシ
ャルコスト)が極めて大きく、設備にもかなり広大な場
所を必要とする等の欠点を有している。
上記から、写真処理廃液の処理に伴う公害負荷を低減さ
せる公害防止処理方法が、例えば、活性汚泥法(例えば
、特公昭51−12943号及び特公昭51−7952
号等)、蒸発法(特開昭49−89437号及び特公昭
5B−33HG号等)、電解酸化法(特開昭48−84
482号、特開昭48−119458号特公昭53−4
3478号特開昭49−119457号等)、イオン交
換法(特公昭51−37704号、特開昭53−383
号、特公昭53−43271号等)、逆浸透法(特開昭
50−22483号等)、化学的処理法(#關昭49−
64257号、特公昭57−37388号、特開昭53
−12152号、特開昭49−58833号、特開昭5
3−63783号、特公昭57−37395号等)等が
提案されいるが前記の欠点を有し、未だ十分な技術では
ない。
一方、水資源面からの制約、給排水コストの上昇、自動
現像機設備における簡易さと、自動現像機周辺の作業環
境上の点等から、近年、水洗に替わる安定化処理を用い
、自動現像機外に水洗の給排水のための配管を要しない
自動現像機(いわゆる無水洗自動現像機)による写真処
理が普及しつつある。このような処理では処理液の温度
コントロールのための冷却水も省略されたものが望まれ
ている。このような実質的に水洗水や冷却水を用いない
方式の写真処理では、廃液量が少ない特徴があり、給排
液用の機外の配管を省略できるので、配管を設置するた
めに設置後は移動が困難である、足下スペースが狭い、
設置時の配管工事に多大の費用を要する、温水供給用の
エネルギー費を要する、等の従来の自動現像機の欠点が
全て解消され、オフィスマシンとして使用できるまでコ
ンパクト化、簡易化が達成されるという極めて−大きい
利点が発揮されるが、その反面、その廃液は極めて高い
公害負荷を有しており、河川はもとより下水道に廃棄す
ることさえ公害防止上の観点からの規制されている。
無水洗方式の写真処理(実質的に水洗を行わない処理)
の廃液量は少ないとはいえ、比較的小規模な処理でも、
例えばXレイ感光材料の処理で1日に10文程度、印刷
製版用感光材料の処理で1日に30文程度、カラー感光
材料W琳の処理で1日に50文程度となり、その廃液の
処理を従来の方法のままに放置することは、無水洗方式
の写真処理の利点を失わせしめる結果となる虞がある。
このような見地から、写真処理廃液の処理を容易に行う
ことを目的として、写真処理廃液を加熱して水分を蒸発
乾固ないし固化する装置が実開昭80−70841号に
より提案されている。
上記の装置は、タールの発生による熱効率の低下が大き
いだけでなく、無公害化の要請を十分に満足させるもの
ではない、殊に、近年の低補充量化、コンパクトラボ化
による低更新率化、及び迅速処理化による処理液の高温
処理化等により蒸発量は更に増加する傾向にあり、この
ため、より濃厚廃液となり、前記欠点は更に拡大される
ことが予見される。
また、一般に、写真処理廃液を蒸発処理した場合、亜硫
酸ガス、硫化水素、アンモニアガス等の有害ないし極め
て悪臭性のガスが発生する。
これらのガ支は、写真処理液の定着液や漂白定着液とし
てよく用いられるチオ硫酸アンモニウムや亜硫酸塩(ア
ンモニウム塩、ナトリウム塩又はカリウム塩)が高温の
ため分解することによって発生すると考えらているが、
蒸発処理する際に、廃液中の水分等が蒸気となって気体
化することにより体積が膨張し、蒸発釜中の圧力が増大
するため、その圧力によって蒸発処理装置から有害ない
し悪臭性のガスが装置外部へもれ出してしまい、作業環
境上極めて好ましくない事態が発生する。
そこで、これらを解決するために、例えば実開昭60−
70841号の蒸発処理装置では、排気管部に排ガス処
理部を設ける方法を提案している。
しかし、この方法は写真処理廃液中の多量の水分による
水蒸気で排ガス処理部で結露又は凝結しガス吸収処理剤
を水分が覆い、ガス吸収能力を瞬時に失わせてしまう重
大な欠点を有しており、未だ実用には供し得ないもので
あった。
[目的] 本発明等は、前記実開昭Go−70841号に示されて
いるが如き写真用蒸発処理装置の考えを更に発展させる
と共に、その実用化のための様々の磯良を特願昭80−
25θ001糧〜2sso1og、特願昭81−132
0118号。
特願昭81−185099も特願昭81−185100
舌等によって提案したが本発明はその一環をなすもので
ある。
即ち、本発明の一般的目的は、単一ないし少数の自動現
像機が配備されている写真処理施設における写真処理廃
液の処理に最適であり、蒸発処理によって発生する悪臭
ないし有害成分を外部に漏出させることなく、作業を常
に一定条件で、好ましくは自動処理で、効率よく行うこ
とができる簡便な写真処理廃液の処理方法を明らかにす
ることにあり、 本発明の主目的は、熱効率を向上させることによって、
エネルギーの省力化と、装置の小型化を達成することが
可爺な写真処理廃液の処理方法を明らかにすることにあ
り、 更に、本発明の他の目的ないし附随する目的並びに利益
は以下の記述並びに添付の図面により明白となるであろ
う。
[問題点を解決する手段] 本発明の上記目的は。
蒸発処理室内の加熱手段により発生させた熱エネルギー
によって蒸発処理前の写真処理廃液を予備加熱すること
好ましき実施態様として、 蒸発処理前に予備加熱される写真処理廃液を、蒸気化さ
れた写真処理廃液を凝結させる冷媒として利用すること
、 を特徴とする写真処理廃液の蒸発処理方法、により達成
される。
[実施例] 本発明に係る写真処理廃液の処理方法の説明に先立ち、
写真処理廃液の蒸発処理装置の概略を説明する。
この装置は、自動現像機の稼動に伴なって処理槽からオ
ーバーフローする廃液を直接、ないしストックタンクに
一時溜めておいた廃液を蒸発処理室内に供給して加熱手
段により加熱して、その一部を蒸発させ、蒸発成分は、
8交換器を通して凝結後に濾過して下水等に放出ないし
蒸留水として再利用すると共に、有害ないし悪臭成分を
含む濃縮ない乾固された処理済廃液は、再処理のため廃
液容器等に排出させるものであって、以下、具体的に説
明する。
1痰立ヌ1 自動現像機の稼動に伴なって発生する廃液は次のように
して蒸発処理装置に供給される。
なお、本発明の方法の適用に関しては、自動現像機ない
し写真処理廃液についてはその型式、処理槽の構成、処
理能力、処理液の組成等の点において本発明の範囲を限
定する要素はなく、広く写真処理に伴なって生じる廃液
を処理する場合に適用されるものであるから、自動現像
機や写真処理液の具体的な例示説明は、例えば特開昭5
8−14834号、同5B−34448号、同57−1
3214号及び同58−18831号、特願昭59−1
19840号、同59−120[i58号、特願昭81
−27236等に記載があることを指摘するに留め本明
細書での説明を省略する。
廃液の供給方式を分類すると、 A、処理槽からオーバーフローする廃液を直接に廃液処
理装置に供給する方式と、自動現像機に用意されている
廃液タンクに溜められた廃液を供給する方式、 B、廃液処理装置側に処理すべき廃液を一時貯蔵するス
トックタンクが用意されているものと、用意されていな
いもの、 C1蒸発手段内への廃液の供給が、ポンプ等の機械力に
よるものと、自然落下によるもの、処理容器を利用して
人手でセットするもの、とに大別される。
好ましい実施態様としては、処理液毎に別々に若しくは
2以上の写真処理廃液を区分して廃液タンクに集め、或
いは、廃液を混合して廃液タンクに集め、廃液タンクか
らポンプにより直vi蒸発手段内に、若しくは別個用意
されているストックタンクに移設したものをポンプによ
り蒸発手段内に供給するか、自動現像機の廃液タンク、
若しくは専用の可搬タンクを用意して、廃液を収納した
ものを廃液処理装置にセットして電磁バルブ等により規
制された自然落下により蒸発・濃縮室に供給する。
蒸発手段(処理室)内への廃液の供給は液状のまま一度
に投入、少量づつ滴下、或いは霧状に噴霧することによ
り行う。
灸^上孟1 投入された廃液を加熱し、その全部若しくは一部を蒸発
させることにより廃液を濃縮ないし固化してして廃棄す
べき廃液の量を少量化するか、若しくは、スラッジとし
固化して廃棄する装置であり、投入された廃液ないし処
理済廃液を溜める容器部分と、廃液を加熱する手段、液
量・温度・圧力等の制御手段、脱臭手段等が色合される
この明細書において、濃縮とは、廃液体積を写真処理槽
から出た時の体積の4分の1以下が好ましく、更に好ま
しくは5分の1以下であり、最適には、10分の1にす
ることである。
加熱手段としては、ガス燃焼、電熱ヒーター、石英管内
蔵ニクロム線ヒーター、セラミックヒータ−1等の外、
マイクロ波の照射の如く誘電加熱方式の採用も回走であ
り、また、これらを組み合わせて利用するものであって
もよい。
加熱の方式としては、単−若しくは複数の熱源で加熱釜
に溜められている廃液を最後まで連続的に加熱する方式
の外、例えば、蒸発処理室に溜められている写真処理廃
液をマイクロ波の照射等の第1熱源によって沸点ないし
沸点に近い温度に上昇させ、その後は、電熱ヒーター等
の第2熱源により、少なくともその温度を維持させるだ
けのエネルギーで(内釜の内部著しくは外部から)加熱
する方式、オーバーヒートさせた金属板等の発熱体に、
予め沸点ないし沸点に近い温度に上昇させておいた写真
処理廃液を落下ないし投下(散布を含む)して蒸発させ
る方式が行われる。
或いは、前記した先行出願に記載されている加熱方式と
の併用、即ち、無端ベルトによる汲み上げ加熱方式や、
ドラムヒータ一方式等においては処理室内に溜められて
いる写真処理廃液をまず第1熱源によって沸点ないし沸
点に近い温度に上昇させてから、若しくは、予め沸点な
いし沸点に近い温度に上昇せしめておいた写真処理廃液
を蒸発処理室に供給して、次いで温風ないし通常型加熱
手段により徐々に蒸発させる方式であってもよい。
更に、予め沸点ないし沸点に近い温度に上昇せしめてお
いた写真処理廃液を霧状に処理室内に噴霧し、次いで通
常型加熱手段を作動して、或いは加熱空気を処理室内に
吹き込んで蒸発・濃縮させるものであってもよい。
また、噴霧する方式のものは写真処理廃液を加熱旋回気
流に乗せるのが好ましくスプレードライ装置を用いるこ
とができる。
噴霧の概念は、処理室内に液状のまま滴下した写真処理
廃液を旋回板等に当てて霧状にするものを包含する。
加熱手段が写真処理廃液に直接触れるものにおいては、
その表面に写真処理廃液が固着して熱効率が低下するの
を防止するため、例えばフッ素樹脂(例えば、テフロン
)等の保護膜層を形成しておくようにするのが好ましい
蒸発処理室内を減圧雰囲気にして、沸点を下げて水の蒸
発を促進するのも好ましい。
g遍 廃液を加熱することにより発生した蒸気を凝結させる手
段で、凝結手段は、水その他の冷媒を用いるもの、空冷
によるもの、衝突によるもの等が利用される。!2結の
前後ないし凝結処理中に、紫外線を照射したり、オゾン
を供給することも好ましい。
I盪 上記の凝結手段により凝結した液体成分を、薬品中和、
活性炭、逆侵透膜、紫外線照射、酸化剤等により2次処
理して、悪臭ないし有害成分を除去する手段である。
清浄済みの無害液体(蒸留水)は、下水等に放出するか
、或いは、自動現像機における写真処理液、例えば補充
液の溶解水、或いは水洗水として再利用する。
ガス吸着、ガス中和 蒸発させた写真処理廃液中に含まれる硫化水素、硫黄酸
化物ないしアンモニアガス(H2J 、 SO2、NH
3等)等の有害なガスをゼオライト吸着剤、活性炭等の
各種の脱硫・吸着技術を利用して分離回収するか、又は
、アルカリ水溶液、酸性水溶液による水フイルタ−、或
いは薬品により中和する。
ガス吸着は、上記の凝結手段により凝結しない気体成分
の、及び若しくは濾過処理の前後に発生することがある
悪臭ないし有害成分について行われる。
なお、吸着手段は、後述する濃縮廃液の排出に伴って発
生することがある有害ないし悪臭成分を除去するのにも
利用される。
悪臭ないし有害成分の除去された気体は、空気中に放出
される。
aIiI液の排出 一回の、若しくは数回に渡る廃液供給・蒸発濃縮処理に
より蒸発処理室に溜まった濃縮液或いはスラッジは、蒸
発処理室を開放して処理容器ごと、若しくは処理容器に
用意されているナイロン製等の廃液パックを利用して外
部に取り出すか、或いは、処理室の底部から電磁バルブ
や手動コックの開閉等により規制しながら自然落下させ
て、別途用意されている廃液容器に収納する。自然落下
によらずポンプや、濃縮液の粘度が高い場合にはスクリ
ュウコンベヤ等を利用して排除してもよい。
なお、装置の具体例、処理すべき写真処理廃液等に関し
ては、本願出願人の出願に係る特願昭BO−25900
1号〜259010号、特願昭81−132098号、
特願昭81−185099号、特願昭81−16510
0号、或いは、昭和61年10月13日付出願に係る特
許願等に詳細な説明があり、これらの装置ないし手段は
、本発明の方法を適用する装置に選択的に適用すること
が可俺である。
以下、本発明にかかる、自己発生熱エネルギーを蒸発処
理済廃液の予備加熱に利用する写真処理廃液の蒸発処理
方法の実施例を添付の図面に従って詳細に説明する。
なお、図面中において、10は自動現像機から排出され
た写真処理廃液を一時貯蔵するストックタンク、20は
蒸発処理手段、21は蒸発処理室22は内釜、23は加
熱手段、24は内部凝結手段、30は外部凝結手段(熱
交換器)、40は蒸発処理済廃液を収納する排出容器、
である。
(実施例1) 第1図に示すもので、この実施例は、ストックタンクl
Oに溜められている廃液(以下の実施例の場合も同様で
あるが、実施例の構成に矛盾が生じなければ、自動現像
機の処理槽からオーバーフローする廃液、ないし、自動
現像機に備えられている廃液容器に貯蔵されている廃液
である場合を包含する。)を、ポンプ等により、蒸発処
理室21内に供給する際に、処理室内に配置されている
細管或いは中空プレート等を通過させることにより、廃
液を予備加熱してから、蒸発処理させるものである。
細管或いは中空プレート等が、熱交換器として作用し、
その周囲で蒸発廃液を結露(凝結)させる内部凝結手段
24として機能するものも包含される。
(実施例2) 第2図に示すもので、この実施例は第1図に示した実施
例1の変化例であって、予備加熱された廃液(冷媒とし
て利用された廃液)を再びストックタンク10に回収す
るものである。
この実施例は、第8図に示す如く、水或いは空気等を冷
媒として利用し、ストックタンク10内の廃液と、内部
凝結手段30との間で熱交換を行うものを包含する。
更に、空気が冷媒の場合には、空気が内部凝結手段30
を通ってストックタンクlO内に案内されて熱交換を行
ってから外部に排出され、循環しないものが包含される
(実施例3) 第3図に示すものであって、濃縮処理済の廃液を排出容
器40に排出させる際に、ストックタンク10内に配は
した熱交換器を通して行い、ストックタンクlO内の廃
液を予備加熱するものである。熱交換器としては、スト
ックタンク10内に排出容器40を配置すること、スト
ックタンク10と排出容塁内40とを近接して配置して
熱交換を行うものをも包含する。
(実施例4) 第4図に示すものであって、ストックタンクlO内に収
納されている廃液を外部凝縮手段30において廃液蒸気
を凝結させる冷媒として利用することにより廃液の予備
加熱を行うものである。
この実施例は、第9図に示す如く、水或いは空気等を冷
媒として利用し、ストックタンク1a内の廃液と、外部
凝結手段30における廃液蒸気との間で熱交換を行うも
のを包含する。
更に、空気が冷媒の場合には、空気が外部凝結手段30
を通ってストックタンクlO内に案内されて熱交換を行
ってから外部に排出され、循環しないものが包含される
(実施例5) 第5図に示すものであって、ストックタンク10内に貯
えられている廃液が外部凝結手段30を通って熱交換(
予備加熱)された後、処理室21内に供給されるもので
ある。
(実施例6) 第6図に示すものであって、この実施例は第5実施例の
変化例であって、処理室21内において細管或いは中空
プレート等を通して二重に予備加熱されるものである。
この実施例は、処理室21内における予備加熱が内部凝
結手段における冷媒として機能するものを包含する。
(実施例7) 第7図に示すものであって、この実施例は第5実施例及
び第6実施例の変化例であって、処理室21内において
細管或いは中空プレート等を通して二重に予備加熱され
た廃液が、直ちに蒸発処理されずにストックタンク10
に回収されるものである。
この実施例は、処理室21内における予備加熱が内部凝
結手段における冷媒として機歯するものを包含する。
更に、この実施例は、第10図に示す如く、水或いは空
気等の冷媒が、ストツクタンク10→外部秦結手段30
→内部凝結手段30→ストックタンク10の順に循環さ
れて熱交換されるものをも包含し、空気が冷媒の場合に
は、空気が@後にストックタンク10を通ってから外部
に排出されるものも包含される。
(実施例8) 第11図に示すものであって、処理室21の上部、即ち
、加熱手段23により廃液の加熱が行われる内釜(処理
容器)22の上部に、次回処理用の廃液を溜めておく貯
槽25を用意して予備加熱室とするものであり、この貯
槽25中に内釜22で発生する蒸気を案内する案内路を
設けることにより貯槽25内に溜められている廃液を予
備加熱するものである。
貯槽25に処理すべき廃液を供給するには、図示の如く
廃液供給手段10のポンプを利用して行うが、自現機の
処理槽からオーバーフローする廃液を自然落下により案
内するようにすること、上記した各実施例において説明
した他の供給方法の適用も可能である。
また、貯槽25から内釜22内に予備加熱された廃液を
移すには、自然落下方式、コックの手動操作、電磁弁の
による自動制御により行われる。
自然落下方式の場合においても、案内管の太さを規定す
ることにより供給量を制御することができる。更に、廃
液の移し変え制御は、蒸発処理量を検知して、その処理
進行情報により自動制御することが好ましく、このよう
に制御することにより加熱→凝結→排出に至る処理系を
最も効率の良い状態を維持させながら廃液を内釜22に
供給することが可能となる。
[実験例] 以下の実験例は、下記に示す写真処理廃液を利用して行
なったものである。
サクラカラーSRペーパー(小西六写真工業社製)を絵
焼き後、次の処理工程と処理液を使用して連続処理を行
った。
基準処理工程 (1)発色現像  38℃     3分30秒(2)
漂白定着  38℃     1分30秒(3)安定化
処理 25℃〜35℃  3分(0乾  燥  75℃
〜100℃ 約2分処理液組成 [発色現像タンク液] ベンジルアルコール         15m文エチレ
ングリコール        15■立亜硫酸カリウム
           2.08臭化カリウム    
        1.3g塩化ナトリウム      
     0.2g炭酸カリウム          
 24.0゜3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N
−(β−メタンスルホンアミドエチル) アニリン硫酸塩           4.58蛍光増
白剤(4,4′−ジアミノスチルベンズスルホン酸誘導
体)(商品名ケイコールPK−コンク(新G曹化工社製
) )      1.0gヒドロキシルアミン硫酸塩
      3.0g1−ヒドロキシエチリデン−1,
1− ニホスホン酸            0.4gヒドロ
キシエチルイミノジ酢酸    5.0g塩化マグネシ
ウム拳6水ttt       Q−7g1.2−ヒド
ロキシベンゼン−3,5−ジスルホン酸−二ナトリウム
塩    0.2g水を加えて12とし、水酸化カリウ
ムと硫酸でpH10,20とする。
[発色現像補充液] ベンジルアルコール         2(lsuエチ
レングリコール         20層文亜硫酸カリ
ウム           3.0g炭酸カリウム  
         30.0gヒドロキシルアミンit
酸塩      4.083−メチル−4−アミノ−N
−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) アニリン!酸塩             6.0g蛍
光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンズスルホン酸
誘導体)(商品名ケイコールPK−コンク(新日曹化工
社製) )      2.5゜1−ヒドロキシエチリ
デン−1,1− ニホスホンIg             o・5gヒ
ドロキシエチルイミノジ酢酸    5.0g塩化マグ
ネシウム・6水塩      0.8g1.2−ヒドロ
キシベンゼン−3,5−ジスルホン酸−二ナトリウムi
fi     0.3g水を加えてillとし、水酸化
カリウムでpH10,70とする。
[漂白定着タンク液] エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄 アンモニウム2水塩        80.0gエチレ
ンジアミンテトラ酢酸     3.0gチオ硫酸アン
モニウム(70%溶液)  100.0菖立亜硫酸アン
モニウム(40%溶液)    27.5mJL水を加
えて全量を15Lとし、炭酸カリウムまたは氷酢酸でp
H7,1に調整する。
[漂白定着補充液Al エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄 アンモニウム2水増        260.0g炭酸
カリウム           42.0g水を加えて
全量を1文にする。
この溶液のp)lは8.7±0.1である。
[漂白定着補充液B] チオ硫酸アンモニウム(70%溶液)  500.0+
s文亜硫醸アンモニウム(40%溶液)   250.
OmfLエチレンジアミンテトラ酢酸     17.
0g氷酢酸              85.Osf
水を加えて全量を141とする。
この溶液のpHは5.3±0,1である。
[水洗代替安定タンク液及び補充液〕 エチレングリコール         1.Qgl−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1− ニホスホン酸(80%水溶液)      1.0gア
ンモニア水(水酸化アンモニウム 25%水溶液)             2.0g水
でtiとし、硫酸でp)I 7.Qとする。
自動現像機に上記の発色現像タンク液、漂白定着タンク
液及び安定タンク液を満し、前記サクラカラーSRペー
パー試料を処理しながら3分間隔毎に上記した発色現像
補充液と漂白定着補充液A、Bと安定補充液を定量カッ
プを通じて補充しながらランニングテストを行った。補
充量はカラーペーパー1は当りそれぞれ発色現像タンク
への補充量として130謹交、漂白定着タンクへの補充
量として漂白定着補充液A、B各々50m!、安定化槽
への補充量として水洗代替安定補充液を250−文補充
した。なお、自動現像機の安定化槽は試料の流れの方向
に第1槽〜第3槽をなる安定槽とし、fgjL終楢から
補充を行い、@終槽からのオーバーフロー液を七の@段
の槽へ流入させ、さらにこのオーバーフロー液をまたそ
の前段の槽に流入させる多槽向流方式とした。
水洗代替安定液の総補充量が安定タンク容量の3倍とな
るまで連続処理を行った。
上記処理によって生じるオーバーフロー液であって、[
漂白定着液のオーバーフロー液]:[水洗代替安定液の
オーバーフロー液]=3:5の比率で混合した写真処理
廃液液(A)について次の処理を行った。但し、写真処
理廃液液(A)は3g/ lの銀錯塩を含有する。
実験 4λの写真処理廃液を処理室内に投入して、熱源として
1.5 KWのニクロム線内蔵石英管ヒーターを廃液中
に浸漬する方式で、第1図に示した実施例、即ち、処理
すべき廃液を内部凝結手段を利用して予備加熱してから
蒸発処理したものと、何ら予備加熱せずに処理室に投入
したものとを比較した。
その結果、予備加熱したもの2.3文/bの効率で廃液
の蒸発処理を行なうことができたが、予備加熱しないも
のにおいては、1.711bの効率しか得られなかった
このとき、内′B凝結手段によって得られた凝結水の量
は、1.8文へであった。このことから、内部凝結手段
を設けて、同時に予備加熱を行うものは蒸発効率を大幅
に向上させることができ、エネルギーの省力化、短時間
処理に有益であることが実証できた。
更に、このような実施態様のものは、外部凝結手段の負
荷を軽減させることになるので、大型の外部凝結手段(
熱交換器)を必要としたプロトタイプのものに比較して
大幅に装置を小型化することが可能であることが判明し
た。
更に図示した各実施例のものについて、何等予備加熱を
行わないものと比較実験を行ったところ上記実験例と同
様に、良好な結果が得られた。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、加熱手段により発生させた熱エ
ネルギーを処理前廃液の予備加熱に利用するので、エネ
ルギーの省力化、熱効率の向上、短時間処理に有効であ
り、この効果は、処理前廃液を、廃液蒸気を凝結させる
冷媒として利用する実施態様において顕著であり、この
ような効果により更に、装置全体を小型化できる利益が
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第111には本発明の詳細な説明する装置の概
略図である。 図中において各符号は下記を指示する。 10: 廃液供給手段 20: 蒸発処理手段 21: 処理室 22: 内釜(処理容器) 23: 加熱手段 24: 内部凝結手段 25: 貯槽(予備加熱室) 30: 外部凝結手段 40: 排出容器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蒸発処理室内の加熱手段により発生させた熱エネ
    ルギーによって蒸発処理前の写真処理廃液を予備加熱す
    ることを特徴とする写真処理廃液の蒸発処理方法。
  2. (2)蒸発処理前に予備加熱される写真処理廃液を、蒸
    気化された写真処理廃液を凝結させる冷媒として利用す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の写真処
    理廃液の蒸発処理方法。
  3. (3)予備加熱室が蒸発室上部にあり、写真処理廃液を
    自重により蒸発処理室内に案内させることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の写真処理廃液の蒸発処理方
    法。
  4. (4)蒸発処理前廃液の予備加熱が蒸発処理室内で行な
    われることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項
    、第3項のいずれかに記載の写真処理廃液の蒸発処理方
    法。
  5. (5)蒸発処理前廃液の予備加熱が蒸発処理後に蒸発処
    理室から排出される濃縮液により行なわれることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の写真処理廃液の蒸発
    処理方法。
  6. (6)蒸発処理前廃液の予備加熱が蒸気化された写真処
    理廃液を凝結させる凝結処理手段により行なわれること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項若しくは第2項記載
    の写真処理廃液の蒸発処理方法。
  7. (7)蒸発処理前廃液の予備加熱が、蒸発処理室及び若
    しくは蒸気凝結手段と蒸発処理前廃液を貯蔵するストッ
    クタンクとを循環する蒸発処理前廃液を介して行なわれ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の写真処
    理廃液の蒸発処理方法。
  8. (8)蒸発処理前廃液の予備加熱が、蒸発処理室及び若
    しくは蒸気凝結手段と蒸発処理前廃液を貯蔵するストッ
    クタンクとを循環する液体ないし気体を介して行なわれ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の写真処
    理廃液の蒸発処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101109573B1 (ko) * 2007-08-20 2012-01-31 홍성만 테이프 자동 절단기의 절단테이프 배출 가이드 장치

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