JPS6294301A - 生竹類の防カビ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は伐採後熱湯処理され貯蔵乾燥中の生竹類の防カ
ビ方法に関する。

「従来の技術」 伐採後の生竹類は種々の竹製品に加工される前に、蛋白
質、油分を除くための熱湯処理された後乾燥されるのが
通常である。しかじ生竹類を乾燥その他の目的で貯蔵す
る際屡カビが発生するものであり、特に切り口にカビが
発生する屯のである。カビが発生すれば品質を害するば
かりでなく、場合によれば腐敗することもある。

従って貯蔵中にカビが生えないように充分注意しなけれ
ばならない。その為従来から、防カビ剤を溶解した易揮
発性溶剤溶液で生竹類を処理することや、防カビ性塗料
を塗布すること等が行われていたＯ 「発明が解決しようとする問題点」 上記従来の生竹類の防カビ方法は費用や手数がかかるの
みならず、変色したり、満足すべき効果をあげることが
困難である等の欠点を有していた。

本発明は安価で簡単な方法によってしかも優れた効果の
ある生竹類の貯蔵時の防カビ方法を提供するものである
。

「問題点を解決するための手段」 本発明は上記問題点を解決するもので、無機酸または低
級脂肪族カルボン酸の易水溶性カルシウム塩の水溶液を
熱湯処理後の生竹類に含浸させることを特徴とする生竹
類の貯蔵時の防カビ方法である。

本発明にいう生竹類とはモウソウチク、マダケ、ハチク
、ホウライチク等の通常の竹類であって、伐採直後に熱
湯処ｉを行った後の未だ完全に乾燥されていない乾燥途
中のものをいう。

また無機Ｗ！または低級脂肪族カルボン酸の易水溶性カ
ルシウム塩としては結晶性を有するものであればいずれ
でもよく、例えば塩化カルシウム、硝酸カルシウム、リ
ン酸酸性カルシウム（第１１第２）、クエン酸カルシウ
ム、酢酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、コハク酸
カルシウム等があげられる。

上記易水溶性カルシウム塩の水溶液を生竹類に含浸さす
には、濃度２ｗｔ％以上で好ましくけ２〜１５ｗｔ％の
水溶液に生竹類を浸漬し、貯蔵乾燥すればよい。濃度が
２ｗｔチ未満の場合には、処理操作を２回以上繰返すこ
とによって目的が達成される。

浸漬時間及び浸漬温度は特に臨界的条件けないが、温度
＃−ｔ］５℃以上であることが好ましく、時間ｔｆｌｓ
分以上１２０分以下であることが好ましい。浸漬後は水
溶液を切りそのまま風乾する等の方法により水分を徐々
に除去することが好ましへまた本発明方法は貯蔵中にカ
ビが発生したものに対しても効果を有し、更に従来の防
カビ方法を施した後に本発明方法を施しても効果全発揮
するものである。本発明の防カビ方法を実施するｖｃ　
ｉｔ生竹類の表面のみならず節の内部も浸漬することが
好ましいので、一定の太き名に切り節穴もあけておくこ
とが望着しい〇 「作用」 本発明方法が優れた防カビ作用を示す理由ＶＣついては
、詳細なことは不明であるが次のように考えられる。本
発明方法によって生竹類に含浸された易水溶性カルシウ
ム塩水溶液は毛管現象によって竹類の表面及びまたけ内
部に浸透し、竹類の表面及びまたは内部に夫々のカルシ
ウム塩が水分子を持ったまま存在し、水の保饅Ｗを形成
し、空気中の酸素と直接触れふ機会をな（シ、カビの発
生を防ぐものと考えられる。また結晶性水分以上の水分
は貯蔵期間が長くなるとともに徐々に蒸発され、ひびわ
れを起しにくくするものである。

またカビの発生した竹類で本水洗あるいけ不発明にいう
易水溶性カルシウム塩水溶液で洗いカビを除去した後、
本発明方法を施せば再びカビが発生することがないので
ある。特に従来の防カビ方法を施してもカビが発生した
場合に、そのカビを除去し本発明方法を施せばその後全
くカビは発生しないのである。

以上のことより本発明方法が従来の防カビ方法より、社
るかに優れていることが明らかである。

更に本発明方法によって処理された竹類は、特に竹類に
望まれている青色乃至緑色の退色が極めて少なく、処理
された時の色を長く保つことから本発明は退色性遅延作
用をも示すものである。

「実施例」 実施例１ 切り出したモウソウチクを一定の大きさに切り油を除く
為熱湯処理を行ったのち、これを塩化カルシウム２水塩
を２ｗｔチ含有する水溶液“に１８℃で２０分間浸漬し
た。浸漬後取り出し、水切りをして風通しのよい場所で
乾燥した。この乾燥と一表面が濡れていない状態をいう
。乾燥後約１カ月通常の方法で貯蔵したが、カビの発生
は全くなく竹の青色乃至緑色の状態を保っていた。一方
熱湯処理のまま同様に貯蔵したモウソウチクはカビが発
生し退色が目立っていた。

実施例２ 貯蔵中にカビの発生したモウソウチクを水洗し、カビを
除去した後、塩化カルシウム２水塩の２ｗｔチ水溶液Ｖ
Ｃ２５℃で１５分間浸漬し風乾し九〇風乾後１カ月通常
の方法で貯蔵したがカビの発生は全くなかった。

実施例３ 貯蔵中にカビの発生したマダケを酢酸カルシウムｌ水塩
の５ｗｔ％水溶液に１８℃で１００分間浸漬し風乾した
０約３力月通常の方法で貯蔵したが全くカビが発生しな
かった。

実施例４ 切り出し直後の一定寸法のモウグウチクを熱湯処理した
後、市販の防カビ剤を用い処方通りの処理をしたが貯蔵
中にカビの発生したものが見られた。このカビの発生し
た本のについて、実施例２と同様の処理をしたものはそ
の後全くカビが発生しなかった。

「発明の効果」 本発明は貯蔵中にカビが発生し易かった生竹類に、酸類
の易水溶性カルシウム塩の水溶液を含浸させるという安
価で簡単な処理によって、生竹類の貯蔵中におけるカビ
の発生を防止できるという効果を有するものである。更
に既にカビが発生した生竹類についても本発明方法を施
すことによって、その後のカビの発生を完全に防止でき
るという優れた効果を有するものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 無機酸または低級脂肪族カルボン酸の易水溶性カルシウ
   ム塩の水溶液を熱湯処理後の生竹類に含浸させることを
   特徴とする生竹類の貯蔵時の防カビ方法。