JPS63222801A - 木材の乾燥方法 - Google Patents

木材の乾燥方法

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JPS63222801A
JPS63222801A JP5680487A JP5680487A JPS63222801A JP S63222801 A JPS63222801 A JP S63222801A JP 5680487 A JP5680487 A JP 5680487A JP 5680487 A JP5680487 A JP 5680487A JP S63222801 A JPS63222801 A JP S63222801A
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JP
Japan
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wood
drying
aqueous solution
cracks
temperature
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JP5680487A
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Inventor
山田 泰次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は木材の乾燥方法に関するもので、特に乾燥によ
る木材のひび割れの発生を防止し得る乾燥方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
一般に伐採後の木材は約40−160%の含水率を有し
、このような高い含水率を有する木材で加工材を製造す
れば、加工表面より水分が蒸発して乾燥し、乾燥した部
分は木材が収縮するので木材内部まで経時的に乾燥する
過程でひび割れや狂いが発生し、著しい品質低下を生じ
ている。
加工材におけるひび割れや狂いの発生を回避するために
加工前の生材のまま乾燥しても、はとんどの場合加工材
と同様にひび割れを生じ、その後の製材作業に著しい障
害となり、歩留り、品質の低下などの経済的損失は図り
知れないものがある。
また、遠赤外線乾燥方法などもある程度奏効するが、経
済的に見て一般的でなく、温度や湿度などをII整しな
がら乾燥機中で強制的に乾燥する方法が採られているが
未だ不十分で、木材の表面処理剤も提供されているが効
果や経済性に満足できるものはないのが現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、簡単な手段により木材の乾燥によるひび割れ
や狂いを防止し得る木材の乾燥方法を提供し、従来技術
の問題点を解決しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点を解決するために、吸湿性かつ水
溶性薬剤の所定濃度の水溶液を調整し、該水溶液を常温
以上の温度にて木材に浸透させ、次いで該木材を乾燥す
ることを特徴とする木材の乾燥方法を提供するものであ
る。
〔作用〕
本発明者は、製紙工場におけるパルプ蒸解廃液による木
材の乾燥ひび割れの防止に関する研究において、木材チ
ップの蒸解により発生したマグネシウム塩を含む廃液が
、他の方式による廃液よりも顕著なひび割れ防止効果が
ある知見を得たが、廃液は粘ちょう、悪臭、着色などの
ため取扱い上に多大の不便があり、かつ処理後の木材に
着臭、着色などの不都合があり実用上の難点があるので
、さらに研究を重ね本発明を完成させたものである。
本発明は、木材に吸湿性薬剤の水溶液を浸透させ、含浸
された薬剤の吸湿作用により木材の表面からの急激な乾
燥を抑制し、乾燥過程における乾燥速度を調節して、木
材の表面と芯部との含水率を均等化させることにより、
ひび割れを防止し得るものである。
本発明に用いられる吸湿性かつ水溶性薬剤(以下単に薬
剤と記す)は、木材および人間に損害を与えないもので
あるならば限定されるものではなく、例えば、入手が容
易でかつ価格が低廉で、無色かつ無臭の塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウムが好適である。
薬剤の水溶液中所定濃度は、好ましくは20〜40重量
%(以下単に%と記す)である、薬剤の水溶液中濃度は
、105未満であると、木材の乾燥によるひび割れ発生
の防止に必要な量の薬剤を木材に含浸させるのに長時間
または高温度を必要とし、60%を越すと薬剤の取扱い
損失が増大する等の欠点があり、20〜40%が好適で
ある。
木材に浸透させる水溶液の温度は、常温以上が良く許さ
れる範囲で高い方が好ましい、薬剤は水溶液として木材
に浸透されるが、水溶液の温度は常温以上であり、水溶
液温度の上昇に伴い必要とする浸透時間は短くなるが、
水溶液温度の土Hには加熱を要するので、水溶液の温度
は作業性、経済性を考慮し、20〜40℃が好適である
薬剤を含有する水溶液の木材への浸透は、水溶液中への
木材の浸漬、水溶液の木材への噴霧、散布、塗布等によ
って行われる。
木材への水溶液の浸透時間は、水溶液の濃度および温度
、木材の材質等を勘案して選択される。
水溶液を浸透させた木材の乾燥は、天然乾燥、ソーラ乾
燥、人工乾燥等が適宜選択され、単独に、または組合せ
て用いられる。
本発明においては、薬剤を溶解した水溶液に吸湿−保水
剤、展着剤、制菌剤等の各種助剤を溶解してもよい、吸
湿・保水剤は、水溶液の木材への浸透を水溶液の木材へ
の噴霧等により行う場合に、水溶液の早期の乾燥を防止
し、展着剤は、水溶液を噴霧等により木材に浸透させる
場合に、水溶液の木材への付着を確実にすることにより
水溶液の木材への浸透を助長し、制菌剤の併用は、本発
明の方法に木材のかび発生防止効果をさらに付加するこ
とができる。
〔実施例〕
実施例−1 直径約20cm、長さ3mの唐松の小径丸太を、塩化マ
グネシウムの30%水溶液中に、40℃にて1.3.5
およびlO日間浸漬し、浸漬終了後、直ちに人工乾燥を
行った。
乾燥方法は、無加湿で乾燥機内温度は60℃とし、10
時間乾燥したのち加温を止め、翌日再び60℃で10時
間加温する開破乾燥を行い、5日間で乾燥を終了し、乾
燥終了時のひび割れの状況を観察すると共に、木材の含
水率を測定した。木材の含水率の測定方法は、木材中心
部で2cm幅の輪切りを取り、105℃の乾燥機中で恒
量となるまで乾燥し水分を求めた。
ひび割れの観察結果および含水率の測定結果を、浸漬処
理を行わなかった比較例と共に、第1表に示した。
無処理のものは乾燥初日でひび割れの発生が見られたの
に対し、塩化マグネシウムの30%水溶液中に1日およ
び3日浸漬したものは、木目面に僅かにひび割れの発生
が見られるのみで製材作業に支障を生ぜず、5日以上浸
漬したものは気乾状態まで乾燥しても何ら異常は見られ
ず、全ての浸漬日数において色調は自然色で、異臭の発
生もなかった。
杉および檜を用いて唐松と同様に実施したところ、杉お
よび檜とも唐松とほぼ同様の結果を得た。
また、上記処理を施した唐松、杉および檜の小丸太を製
材し加工材を得たが、これ等の加工材は自然条件下の長
期間の保管においても、ひび割れ、狂いの発生は見られ
なかった。
実施例−2 直径20 Cm 、長さ3mの唐松材を、塩化マグネシ
ウムの10.20.40.60%の水溶液で40℃にて
5日間浸漬したのち、実施例−1と同様の方法で乾燥を
行い、乾燥後ひび割れの発生状況を観察した。観察結果
を塩化マグネシウムを使用しない比較例とともに第2表
に示す。
塩化マグネシウム濃度が10%の場合にはひび割れが僅
かに発生したが製材作業に支障を生ぜず、塩化カルシウ
ム濃度が20%以上の場合にはひび割れは全く発生しな
かった。
乾燥後の色調は自然色で、異臭の発生もなかった。
実施例−3 薬剤の種類および濃度以外は実施例−2と同様に試験を
行い、乾mum内に3ケ月放置し表面状況を観察した。
薬剤の種類、濃度および試験結果を、薬剤を使用しなか
った比較例と共に第3表に示した。
塩化マグネシウムを使用した場合には、樹脂の木材表面
への溶出跡が見られ、これは木材内部の樹脂の減少を示
すもので、加工材とした時に極めて有利な特性であり、
また屋内放置3ケ月後の表面に緑藻の発生が見られた場
合にも、木材内部への緑藻の侵入はなく、加工材の生産
には支障を生じなかった。
実施例−4 地上に桟積した直径約25cm、長さ3mの唐松の表面
に、第4表に薬剤の種類および濃度を示した水溶液を、
如露で約6時間毎に第4表に示した日数の間、木材の表
面に均一にかん木をくりかえした。桟積の全体をビニー
ルシートで覆って湿潤状態を維持し、所定日数のかん水
を終了後、60℃で1日lO時間の間歇乾燥により風乾
状態まで乾燥し、その後3ケ月屋内放置した。水溶液の
かん水を行っている期間のビニールシート被覆内の気温
は常温(20〜30℃)であった。
本実施例に用いたヘミセルロースおよびポリビ性および
付着性を向上させるもので、コートサイド(武田薬品社
製)は制菌剤である。
試験結果を、水道水のみをかん木した比較例と共に第4
表に示した。
第4表 ヘミセルロース、ポリビニルアルコールのひび割れ防止
助長効果、コートサイドの制菌効果が認められた。
なお、表面にかびの発生した木材においても、かびの木
材内部への侵入は認められなかった。
実施例−5 下記組成の水溶液に、唐松の皮むきした直径約25〜3
0cm、長さ4.5mの生材20本を投入し、水溶液の
温度を40℃として5日間浸漬した後、吹抜小屋の中で
天然乾燥した。
水溶液の組r&(%) 塩化マグネシウム  =25 塩化カルシウム   = 5 ポリビニルアルコール= 2 コートサイド    :0.1 水             :67.93ケ月経過し
た頃には生材全部が風乾状態になったが、ひび割れおよ
びかびの発生は1本もなかった。
実施例−6 杉と檜の生材で直径約25〜30cm、長さ3.6mの
もの各20本を地上に桟積し、下記組成の水溶液を桟積
の上部より1日1回加圧散布して生材の全面を水溶液で
濡らし、桟積全体をビニールシートで被覆して乾燥を防
止して7日間維持した。ビニールシート内の温度は20
〜30℃であった。その後、60℃の乾燥機中で10時
間宛の間歇加熱乾燥を気乾状態まで行った。
水溶液の組成(%) 塩化マグネシウム  :30 ポリビニルアルコール= 2 コートサイド    二0.1 水              :67.9ひび割れお
よびかびの発生は全くなかった。
〔発明の効果〕
本発明により、簡単な方法により生材の乾燥によるひび
割れの発生を完全に防止することができ、その後の長期
放置によっても再びひび割れが発生することなく、製材
後の加工材においても、ひび割れおよび狂いが発生せず
、木材資源の最大限の活用を回部とし、本発明の経済的
効果は極めて大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸湿性かつ水溶性薬剤の所定濃度の水溶液を調整し
    、該水溶液を常温以上の温度にて木材に浸透させ、次い
    で該木材を乾燥することを特徴とする木材の乾燥方法。
JP5680487A 1987-03-13 1987-03-13 木材の乾燥方法 Pending JPS63222801A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012200865A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Panasonic Corp 着色木材の製造方法
JP2018161802A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 奈良県 高耐久性木材の製造方法

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JPS5135078A (ja) * 1974-09-19 1976-03-25 Matsushita Electric Works Ltd Kairoshadanki
JPS5559908A (en) * 1978-10-28 1980-05-06 Matsushita Electric Works Ltd Cut end crack preventive device of wood

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