JPS629115B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS629115B2
JPS629115B2 JP53127906A JP12790678A JPS629115B2 JP S629115 B2 JPS629115 B2 JP S629115B2 JP 53127906 A JP53127906 A JP 53127906A JP 12790678 A JP12790678 A JP 12790678A JP S629115 B2 JPS629115 B2 JP S629115B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
solution
complex
bis
stirred
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53127906A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5470226A (en
Inventor
Sedoritsuku Haizu Hooru
Warutaa Marerubi Berunarudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnson Matthey PLC
Original Assignee
Johnson Matthey PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Johnson Matthey PLC filed Critical Johnson Matthey PLC
Publication of JPS5470226A publication Critical patent/JPS5470226A/ja
Publication of JPS629115B2 publication Critical patent/JPS629115B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/0006Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table compounds of the platinum group
    • C07F15/0086Platinum compounds
    • C07F15/0093Platinum compounds without a metal-carbon linkage
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な白金配位化合物に関し、この化
合物は悪性腫瘍治療用医薬組成物として有用であ
る。 本発明はその一面に於いて、次式で表わされる
白金のシス配位化合物を提供する。 上記式において、X及びYはサルフエート、ホ
スフエート、ナイトレート、カルボキシレート、
置換カルボキシレート及び水の中から選ばれた配
位子であつて、両者は同一でも相違してもよく、
A及びBはそれぞれのN原子を通じてPt2+の形態
で存在するPtに配位した分岐鎖脂肪族アミンであ
つて、両者は同一であつても相違してもよい。ホ
スフエートによりH2PO4 -及びHPO4 2-・を意味す
る。 X及び/又はYがカルボキシレート又は置換カ
ルボキシレートである場合、それらは一般式
CnH2o+1CO2Hで表わされる。この式においてn
は1ないし9までの整数、そしてR基は水素、置
換又は未置換の直鎖又は枝分れ鎖アルキル、アリ
ール、アルカリール、アラルキル、アルケニル、
シクロアルキル及びシクロアルケニル、ハロゲ
ン、プソイドハロゲン(以下に定義)、ヒドロキ
シ、カルボニル、ホルミル、ニトロ、アミド、ア
ミノ、アルコキシ、アリールオキシ並びにスルホ
ン酸塩の中から選ばれた一員であつて、互いに同
一であつても相違してもよい。上記式中のRは、
2つのRにより表わされた1つの2重に結合せる
酸素または硫黄原子を含んでもよく、またYはジ
カルボキシレート、たとえばオキザレート、タル
トロネート、フタレート、サルフエート又はター
タレートであつてもよい。 X及びYが共にカルボキシレートである場合、
両者が一体になつて、たとえばオキザレート及び
次の一般式で表わされる配位子のような、ジカル
ボキシレート二座配位子を構成してもよい。 -OOC−(CRy1Rz2)n1−COO- 上記式においてn1は2ないし6の整数であり、
R1およびR2はH、低級アルキル、アリール、ア
ルカリール、アルアルキル、アルケニル、シクロ
アルキル、シクロアルケニル、アルコキシ、アリ
ールオキシ、ハロゲン、プソイドハロゲンおよび
OHの中から選ばれた一員であるかまたは炭素原
子と一体となつてシクロアルキル、シクロアルケ
ニルもしくはアリール基またはそれらの置換誘導
体を構成し、R1とR2は同一であつても相違して
もよく、YおよびZはそれぞれ0または1、ただ
しYとZの和は1または2である。 適切なジカルボキシレート配位子には、サクシ
ナト、グルタラト(ペンタンイオアト)、アジパ
ト(ヘキサンイオアト)、ピメラト(ヘプタンジ
オアト)、マラト(シス−ブテンジオアト)及び
フタラト(o−ベンゼンジカルボキシレート)配
位子があり、それらは置換されていても未置換で
あつてもよい。 この配位子には、低級アルキル(たとえば、、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル);アリール(たとえば、フエニル、
低級アルキル−、低級アルケニル−、ハロー、ニ
トロー、低級アルコキシ−置換フエニル及びナフ
チル);アルアルキル(たとえば、フエニルメチ
ル(ベンジル)、2−(1−ナフチル)メチル);
アルケニル(たとえば4−アミノ−1−ブテン、
アリル);シクロアルキル(たとえば、シクロプ
ロピル、シクロヘキシル);シクロアルケニル
(たとえば、2−シクロペンテン−1−イル、2
−シクロヘキセン−1−イル);アルコキシ(た
とえば、メトキシ、エトキシ)およびヒドロキシ
の中から選ばれた置換基が含まれていてもよい。 分岐鎖脂肪族アミンは次の一般式で表わされ
る。 CxR3 2x+1NH2 上記式において、Xは3からら7までの整数で
あり、R3は水素、置換もしくは未置換のアルキ
ル、アリール、アルカリール、アルアルキル、ア
ルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、
ハロゲン、プソイドハロゲン、ヒドロキシ、カル
ボニル、ホルミル、ニトロ、アミド、アミノ、ア
シルアミノ、スルホン酸、スルホン酸塩、カルボ
ン酸エステル及びカルボン酸塩の中から選ばれた
一員であつて、互いに同一であつても相違しても
よい。更に好ましくはR3基はすべて水素であ
る。しかしながらR3基の一つ又はそれ以上が水
素でない場合、それは、低級アルキル、たとえ
ば、メチルもしくはエチル、または可溶化性基、
たとえば、スルホン酸、カルボン酸、カルボン酸
塩もしくはスルホン酸塩であり得る。可溶化性基
を塩の形態で用いる場合、状態が良好で臨床条件
が高い溶解性を必要とするならば、その塩は、た
とえば、ナトリウム、カリウムまたはリチウム塩
とすることができる。また、上記式中のR3は、
2つのR3により表わされる1つの2重に結合せ
る酸素または硫黄原子を含んでいてもよい。 本発明に従つた特定化合物には、フタレート、
オキザレート、サルフエート、カルボキシレー
ト、タータレート、ピルベート及びグルコネート
配位子を有する白金()のビス(イソプロピル
アミン)及びビス(イソペンチルアミン)錯体が
ある。 この明細書に於いて「プソイドハロゲン」と
は、Cotton及びWilknson:Advanced Inorganic
Chemistry,Interscience Publishers(1966)
560頁に定義されるように、「遊離状態において、
ハロゲンに類似せる3以上の電気陰性原子から成
る分子であつて、ハライドイオンと同様な挙動を
示すアニオンを生じるもの」を指す。適当なプソ
イドハロゲンの例には、シアナイド、シアネー
ト、チオシアネート及びアジドがある。 本発明の化合物について用いる「シス」とは、
本発明の化合物が平坦な構造を有し、AがBに対
しトランス位置をとらず、且つXがYに対しトラ
ンス位置をとらないことを意味する。 本発明の化合物は癌または悪性腫瘍に対し活性
を示すことが判明した。通常、この化合物は医薬
的に許容されうるキヤリアーと共に用いる。従つ
て、本発明は他の一面において、前述の本発明に
係る化合物と該化合物の医薬的に許容され得るキ
ヤリアーを含んでなる医薬組成物を提供する。こ
れらの組成物は、悪性腫瘍症状を持つ動物(人間
を含む)に非経口または経口投与するに適当な製
剤とすることができる。 白金錯体の製造 以下の予備的詳細及び結果を本発明に従つたあ
る特定錯体の製造例により引用する。例全体を通
じて“アクオ(aquo)錯体”により次の反応 PtA2X2+2Ag+→〔P+A2(H2O)22+ に従つて製造するアクオスペシーズとヒドロキソ
(hydroxo)スペシーズとの混合物を含有する錯
体が意味される。 例1:アクアビス(イソ−ペンチルアミン)サル
フアト白金(),〔Pt(SO4
(C5H11NH22(H2O)〕 シス−〔PtI2A2〕(30g,0.048モル)を水に懸
濁させそしてなめらかなスラリーが得られるまで
撹拌した。このスラリーへ、水(30ml)に溶解し
た硝酸銀(16.35g)を添加した。この混合物を
40℃で0.5時間撹拌した後、底の平らなガラス棒
で完全にトリチユレート(triturate)にした。完
全なトリチユレートを行いながら撹拌及び加熱を
2ないし4時間間隔で行つた。5時間の総反応時
間後、混合物を孔度4のフイルターを通して過
しそして固形分をフイルター上で新たな水でトリ
チユレートすることにより二回洗浄した。合せた
液及び洗液を木炭と共に撹拌しそして孔度4の
フイルターを通して再び過した。透明な液を
硫酸ナトリウムの温い飽和溶液(水40ml中に約20
g)で処理した。直ちに生成物の白色沈澱が生成
したが混合物を50℃で1時間撹拌してサルフエー
トの配位を完了させた。生成物を孔度3のフイル
ター上で過しそしてフイルター上で水、次いで
アセトンで洗浄した。それを真空下50℃で一晩乾
燥した。 粗生成物をエタノールと水との1:1高温混合
物から再結晶した。純粋な錯体の回収率は錯体が
溶媒と反応すると思われるので低かつた。 C H O N S 理論値% 24.83 5.83 16.55 5.79 6.62 実測値% 25.43 5.80 15.39 5.68 6.17 典型的にはSを約7.0−7.2%含む未結晶物質は、
約2%のNa2SO4が存在すると推定する場合に理
論値と非常によく適合した。 例 2:ビス(イソプロピルアミン)白金()
のサルフエート及びホスフエート錯体の製
造 硫酸ナトリウム及び二ナトリウムヒドロジエン
フオスフエートを〔Pt(i−C3H7NH22
(H2O)2〕(NO32へ添加し、50℃で3時間撹拌の
際白色固体を生成することによりこれら錯体を予
じめ粗状で製造した。製造を反腹しそして二組の
生成物の赤外スペクトルが同一であることを見い
出しこの方法の再現性を確認した。しかしながら
熱水に溶解しそして遊離の酸又はそのナトリウム
塩の添加による再結晶は不成功に終り、生成物は
次の元素分析により不純であるか又は不正確に製
造されたことが示された。
【表】 従つて成功すると思われる唯一の製造方法はア
クオ錯体とAg2SO4,Ag2HPO4とを反応させそし
て溶液をナイトレート及びクロロアセテート錯体
のように(例3及び4参照)真空下、硫酸上で乾
燥するまで蒸発させた。 例 3:〔Pt(Cl(H2CO22(i−C3H7NH22
の製造 PH5.5のナトリウムクロロアセテートをアクオ
錯体へ添加し白色沈殿を得た。しかしながらこの
錯体は希クロロ酢酸から再結晶は非常に低収率で
あり、無色の粗結晶となつた。この試料Aの元素
分析からはよくない値しか得られずそれ故錯体を
水に溶解し、木炭を通して過しそして再び真空
下、濃硫酸上で乾燥するまで蒸発させた(試料
B)
【表】 例 4:〔Pt(NO32(i−C3H7NH22〕の製造 アクオ溶液を真空下、硫酸上で乾燥するまで二
回蒸発させ淡黄色の粒状結晶を得た。 元素分析
【表】 アクオ水溶液を湯浴上で乾燥するまで蒸発させ
ることにより粘性赤色混合物が得られた。赤色不
純物をアセトンで有効にこしとりそして残渣を水
で洗浄することにより赤外スペクトルが前記結晶
と同一の乳色粉末を得た。 例 5:シス−ビス(イソペンチルアミン)ビス
(クロロアセテート)白金()−〔Pt
(C2H2O2Cl)2(C5H1NH22〕 〔Ptl2A2〕(40g、0.065モル)を水(200ml)
でトリチユレートしそして40−50℃で4時間1時
間毎に硝酸銀(21.9g、0.129モル)で完全にト
リチユレートしながら撹拌しジアクオ錯体を生成
した。かくして得られた溶液をAg+が不存在であ
ることを確認した後、KOHでクロロ酢酸をPH6
−7に中和することにより予じめ製造したカリウ
ムクロロアセテートの溶液と混合した。最初反応
の明白なしるしは見られなかつたが溶液はまもな
くにごりそして粘着性油となりそしてそれは放置
の際ついには固化した。上澄水溶液をデカンテー
シヨンした後残渣を取り出し乾燥させ、引き続い
て温エタノール(60℃)に溶解した。室温で放置
の際エタノール溶液からクロロアセタト錯体の白
色結晶が沈殿した。 元素分析 C H O N Cl 理論値% 38.19 5.42 11.50 5.03 12.76 実測値% 28.67 5.18 13.49 5.65 11.55 この錯体を十分純粋な状態で製造することは困
難であつた。 例 6:アクアビス(イソペンチルアミン)ホス
フアト白金(),〔Pt(PHO4
(C5H11NH22(H2O)〕 シス〔PtI2A2〕(40g,0.065モル)をジアクオ
種へ転化しそしてこの溶液をほとんど飽和した
Na2HPO4の溶液(20g,0.141モル)と反応させ
た。生成物はきれいな白色沈殿としてほとんど即
座に分離したが混合物を50℃で2時間撹拌しホス
フエートの配位を確実にした。水及びアセトンで
洗浄した時生成物を真空乾燥した。 収量(11.0g)(37%) 熱水、エタノール及び1:1エタノール水から
の再結晶は溶解性が不十分であるので不成功であ
つた。それ故別々のバツチからの粗物質の分析を
行つた。
【表】 の理論値%
未再結晶物質についてのこれらの分析結果は、
かなり一致しており、この錯体が配位水1分子に
加えて水和水1分子を含むことを示している。 例 7:ビス(イソブチルアミン)オキザラト白
金(),〔Pt(C2O4)(i−C4H9NH22〕 イソブチルアミンアクオ錯体の溶液(37ml,
0.024モル)を水40mlにシユウ酸カリウム(13
g、一水和、0.07モル)を溶かした温撹拌溶液へ
添加した。かくして生成した白色沈殿を30分間撹
拌し、孔度4のシンター(sinter)上で過し、
水で洗浄しそして真空下、50℃で乾燥した。 粗収量=6g(55%) 粗オキザラト錯体を以下のごとく再結晶した。
撹拌し、激しく沸騰させた0.1モルのシユウ酸カ
リウム溶液(800ml)へ生成物を添加した。溶液
を30分間煮沸し溶解させた。その際白金が生成す
るので溶液の色は濃くなつた。次いで溶液を木炭
で処理し、撹拌し、80℃に冷却しそして孔度4の
シンター上で過した。液を25℃に冷却の際白
色結晶が生成しそして5℃で3日間貯蔵の後生成
物を過し、水で洗浄しそして空気乾燥した。 収量=0.5g(5%) 沸騰した0.1モルシユウ酸カリウム中で生成物
は不安定であるので収量は低かつた。
【表】 赤外スペクトル 窒素−水素伸縮モード(νN-H)が3110及び
3140cm-1で生じそしてオキザレート配位子のカル
ボニル伸縮振動(νC=0)により1673cm-1で吸収
があつた。 例 8:シス−ビス(イソブチルアミン)ビス
(クロロアセタト)白金(),シス−〔Pt
(ClCH2CO22(i−C4H9NH22〕 クロロ酢酸(21.6g,0.14モル)から製造し
た、水100mlにカリウムクロロアセテートを溶か
した溶液を、水にイソブチルアミンアクオ錯体を
溶かした溶液(76ml,0.046モル)へ添加した。
直ちに青色溶液が生成し、暗青緑色油が沈殿し
た。白色懸濁も見られた。この混合物を60時間放
置し、次いで固形分を孔度3のシンタ−上で過
し、水で十分洗浄しそして空気乾燥した。次いで
固形分を乳ばち内で押しつぶし、ジエチルエーテ
ルで洗浄しそして60℃、真空下で乾燥した。粗生
成物は淡緑色であつた。 粗収量=9.6g(40%) 粗生成物(9.6g)を熱エタノール50−60mlに
溶解した。オレンジ色の溶液を木炭と共に撹拌
し、熱いうちに孔度4のシインターを通して過
した。白色針状結晶が液冷却の際生成し、それ
を引き続いて5℃で一晩冷却した。結晶を孔度3
のシイター上で過しそしてエタノールで二回洗
浄することにより風化させて白色粉末としそれを
40℃、真空下で乾燥した。 収量=5g(全収率21%) 元素分析
【表】 赤外スペクトル 窒素−水素伸縮モード(νN-H)が3230及び
3160cm-1で生じそして1670及び1645cm-1(νC=
)でクロロアセテートの吸収があつた。 例 9:アクオビス(イソブチルアミン)サルフ
アト白金(),シス〔Pt(SO4)(H2O)
(i−C4H9NH22〕 温度を30℃以下に保ちながら濃硫酸(24ml,
0.45モル)を緩徐にイソブチルアミンアクオ錯体
の冷却撹拌溶液(76ml,0.046モル)へ添加し
た。溶液を1時間撹拌し、その際白色結晶が生成
した。生成物を孔度3のシンター上で過し、水
で十分洗浄しそして真空下で乾燥した。 収量=7g(33%) 更に精製を行わずに錯体を分析した。 元素分析 Pt C H N O S 理論値% 42.8 21.1 5.3 6.2 17.6 7.0 実測値% − 21.0 5.4 6.3 − − 赤外スペクトル 窒素−水素伸縮モード(νN-H)が3210及び
3140cm-1で生じ、サルフエートの吸収が1180,
1123,1050及び1028cm-1にありそして水の吸収は
1600cm-1にあり3500cm-1付近に非常に広い肩が見
られた。 例 10:オキザラトビス(イソプロピルアミン)
白金(),〔Pt(C2O4)(i−
C3H7NH32〕 シス−〔PtI2(i−C3H7NH22〕(67.8g,0.120
モル)を水(150ml)に硝酸銀38.6g、0.227モ
ル)を溶かした溶液(激しく撹拌たもの)を用い
てスラリーとした。孔度4のシンターで過する
前にこの混合物を40−50℃で4時間撹拌し、次い
で木炭と共に撹拌し淡黄色溶液を得た。フイルタ
ーを約30mlの水で直接液中に洗い込んだ。液
をNaClで検べたところ銀は発見されなかつた。 溶液の全溶積は180mlであつた。溶液中のシス
−〔ビス(イソプロピルアミン)ジアクオPt
()〕++の理論収量は0.114モルであつた。アクオ
錯体(120ml,0.075モル)をシユウ酸カリウムの
温撹拌溶液へ添加し直ちに白色沈殿を得たが撹拌
を0.5時間継続した。次いで沈殿を孔度3のシン
ター上で過し、水で十分洗浄しそして60%、真
空下で乾燥した。 粗収量=20.6g(45%) 再結晶 粗生成物(12g)を激しく沸騰させそして撹拌
したシユウ酸カリウムの水溶液(シユウ酸カリウ
ム27gを水1450mlに溶解)に添加し、透明溶液を
得た。これを木炭で処理し、80℃に冷却しそして
予備加熱した孔度4のシンターで過した。室温
に冷却の際、白色針状結晶が生成した。この混合
物を5℃で一晩保持し、次いで生成物を孔度3の
シンター上で過し、水で洗浄し、空気乾燥しそ
して60℃、真空下で乾燥した。 再結晶生成物の収量=7.8g (再結晶における収率65%、全収率29.3%) 分析 Pt C H N O 理論値% 48.6 23.9 4.5 7.0 16.0 実測値 − 24.3 4.5 7.2 窒素−水素伸縮モード(νN-H)が3190及び
3120cm-1で生じそしてオキザレートの吸収が1690
及び1640cm-1(ブロード)(νC=0)にあつた。 例 11:シス−ビス(ブロモアセタト)ビス(イ
ソプロピルアミン)白金() カリウムブロムアセテート(0.15モル)(ブロ
ム酢酸20.4gと水酸化カリウム8.2gとから製
造)を水100mlに溶かした溶液(PH6)を十分撹
拌したPt()ビス(イソプロピルアミン)アク
オ錯体の水溶液(60ml中0.05モル)へ25−30℃に
おいて添加した。溶液を混合し始めて2−3分以
内に白色油状固体が分離し始めた。この混合物を
1時間撹拌しそして一晩放置した。放置の際固化
した油を過しそして水で完全に洗浄した。次い
でそれをエーテルでおおいそして0℃で一晩保持
した。次いで固形分を過しそして60℃、真空下
で乾燥した。 粗収量 11.9g(41%) 生成物1gをエタノールから再結晶させた。収
率は50%であつた。 元素分析 Pt C H N O Br 理論値% 33.1 20.4 3.8 4.8 10.9 27.1 実測値% − 20.6 3.9 4.7 10.7 − 臨床試験データ 本発明に係る錯体の抗腫瘍活性を二十日ネズミ
のL−1210白血病またはS180腹水症葬について
試験した。試験結果において、投与量はミリグラ
ム/生体Kgで表訳わし、また薬効は治療二十日ネ
ズミの生存時間中央値を未治療二十日ネズミ(比
較対照)の生存時間中央値で割つた値を百分率
(%T/C)で表わした。従つて100%T/Cは活
性を示さなかつたことを意味し、125またはそれ
以上の%T/Cはかなりの抗腫瘍活性を示したこ
とを意味する。 (i) ビス(クロロアセタト)ビス(イソ−プロピ
ルアミン)白金() 1回の投与,投与量32mg/Kg %T/C=179 9日間毎日投与,1日の投与量16mg/Kg
%T/C=207 (ii) ジニトロビス(イソ−プロピルアミン)白金
() 1回の投与,投与量64mg/Kg %T/C=171 9日間毎日投与,1日の投与量16mg/Kg
%T/C=193 (iii) アクオビス(イソプロピルアミン)サルフア
ト白金() 1回の投与,投与量22 .6mg/Kg
%T/C=150 9日間毎日投与,1日の投与量5.7mg/Kg
%T/C=167 1日の投与量11mg/Kg
%T/C=167 (iv) ビス(クロロアセタト)ビス(イソ−ブチル
アミン)白金() 1回の投与,投与量52mg/Kg %T/C=150 9日間毎日投与,1日の投与量26mg/Kg
%T/C=150 (v) アクオビス(イソブチルアミン)サルフアト
白金() 1回の投与,投与量15mg/Kg %T/C=150 9日間毎日投与,1日の投与量7.5mg/Kg
%T/C=129

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式: (式中、XおよびYは配位子であり、それぞれ
    ニトラート又はクロロアセタトであるか、又はX
    はスルフエートでありかつYは水であり、更にA
    およびBはそれぞれN原子を通じてPt2+の形態で
    存在するPtに配位したイソプロピルアミン又はイ
    ソブチルアミンである) で表わされるシス配位化合物。
JP12790678A 1977-10-19 1978-10-19 Platinum coordination compound Granted JPS5470226A (en)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB4349277 1977-10-19
GB2046178 1978-05-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5470226A JPS5470226A (en) 1979-06-05
JPS629115B2 true JPS629115B2 (ja) 1987-02-26

Family

ID=26254690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12790678A Granted JPS5470226A (en) 1977-10-19 1978-10-19 Platinum coordination compound

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4230631A (ja)
JP (1) JPS5470226A (ja)
CA (1) CA1117543A (ja)
DE (1) DE2845372A1 (ja)
FR (1) FR2406441A1 (ja)
NL (1) NL7810434A (ja)
SE (1) SE447385B (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4500465A (en) * 1982-06-28 1985-02-19 Engelhard Corporation Solubilized platinum (II) complexes
JPS59112995A (ja) * 1982-12-21 1984-06-29 Shionogi & Co Ltd 新規グリコ−ル酸白金錯体
IL67789A (en) * 1983-01-31 1986-09-30 Yissum Res Dev Co Amino-substituted malonato platinum(ii)complexes and method for their preparation
US4533502A (en) * 1983-02-22 1985-08-06 Rochon Fernande D Platinum (II) compounds and their preparation
AU558747B2 (en) * 1983-05-10 1987-02-05 Andrulis Research Corporation Bis-platinum complexes as antitumor agents
US4565884A (en) * 1983-05-10 1986-01-21 Andrulis Research Corporation Bis-platinum complexes as antitumor agents
US4720504A (en) * 1983-05-10 1988-01-19 Andrulis Research Corporation Use of bis-platinum complexes as antitumor agents
JPS59222498A (ja) * 1983-06-01 1984-12-14 Shionogi & Co Ltd 新規グリコ−ル酸系白金錯体および抗悪性腫瘍剤
JPS6034982A (ja) * 1983-08-05 1985-02-22 Yoshinori Kitani 1,2−ジアミノシクロヘキサン白金(2)錯体
GB8416048D0 (en) * 1984-06-22 1984-07-25 Johnson Matthey Plc Anti-tumour compounds of platinum
JPS6296A (ja) * 1985-03-06 1987-01-06 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd 脂溶性白金(2)錯体
US4675336A (en) * 1985-06-26 1987-06-23 American Cyanamid Company Platinum complexes of amines with dibasic acids
US4866092A (en) * 1985-06-26 1989-09-12 American Cyanamid Company Platinum complexes of amines with novel dibasic acids
US5041581A (en) * 1985-10-18 1991-08-20 The University Of Texas System Board Of Regents Hydrophobic cis-platinum complexes efficiently incorporated into liposomes
US5384127A (en) * 1985-10-18 1995-01-24 Board Of Regents, The University Of Texas System Stable liposomal formulations of lipophilic platinum compounds
JPS63501568A (ja) * 1985-10-18 1988-06-16 ボ−ド・オブ・リ−ジェンツ、ザ・ユニバ−シティ−・オブ・テキサス・システム リポソ−ムに有効に組み込まれた疎水性シス−プラチナ複合体
US5393909A (en) * 1988-11-22 1995-02-28 Board Of Regents, The University Of Texas System Diamine platinum complexes as antitumor agents
US5434256A (en) * 1988-11-22 1995-07-18 Board Of Regents, The University Of Texas System Diamine platinum complexes as antitumor agents
US5041578A (en) * 1988-11-22 1991-08-20 Board Of Regents, The University Of Texas System Water soluble 1,2-diaminocyclohexane platinum (IV) complexes as antitumor agents
US5038952A (en) * 1989-12-14 1991-08-13 Coors Brewing Company Closure assembly for pressurized plastic beverage container
US5843475A (en) * 1996-12-06 1998-12-01 Board Of Regents, The University Of Texas System Delivery and activation through liposome incorporation of diaminocyclohexane platinum (II) complexes
CN102276674A (zh) * 2011-06-24 2011-12-14 天津大学 用于肿瘤靶向治疗的含半乳糖铂配合物及其制备方法
CN102286050A (zh) * 2011-06-24 2011-12-21 天津大学 用于肿瘤靶向治疗的含葡萄糖铂配合物及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497224A (ja) * 1972-04-10 1974-01-22
JPS4948621A (ja) * 1972-06-08 1974-05-11

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1432563A (en) * 1972-04-10 1976-04-22 Rustenburg Platinum Mines Ltd Platinum- co-ordination compounds
US4115418A (en) * 1976-09-02 1978-09-19 Government Of The United States Of America 1,2-diaminocyclohexane platinum (ii) complexes having antineoplastic activity

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497224A (ja) * 1972-04-10 1974-01-22
JPS4948621A (ja) * 1972-06-08 1974-05-11

Also Published As

Publication number Publication date
DE2845372C2 (ja) 1990-12-13
SE7810800L (sv) 1979-04-20
SE447385B (sv) 1986-11-10
FR2406441B1 (ja) 1982-12-31
DE2845372A1 (de) 1979-04-26
CA1117543A (en) 1982-02-02
FR2406441A1 (fr) 1979-05-18
NL7810434A (nl) 1979-04-23
US4230631A (en) 1980-10-28
JPS5470226A (en) 1979-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS629115B2 (ja)
US4203912A (en) Compositions containing platinum
CA1164882A (en) Compositions containing platinum
US4225529A (en) Compositions containing platinum
JP3997232B2 (ja) 1,2−ジアミノシクロヘキサン−白金(ii)−錯体の製造方法
KR970010594B1 (ko) 말론산 유도체의 백금착화합물 및 그 제조방법
US4614811A (en) Novel organoplatinum(II) complexes and method for the preparation thereof
JPH0412277B2 (ja)
Raudaschl-Sieber et al. Reaction of cyanide with platinum-nucleobase complexes: preparative, spectroscopic, and structural studies. Unexpected stability of platinum-thymine and platinum-uracil complexes
CZ297703B6 (cs) Oxaliplatina s nízkým obsahem doprovodných necistot a zpusob její výroby
DE3490640C2 (de) Platin (II)-Carboxylatokomplexe und Verfahren zu ihrer Herstellung
KR900006133B1 (ko) 올-시스-1,3,5-트리아미노-2,4,6-시클로헥산트리올 유도체의 제조방법
DE2916144A1 (de) Stoffzusammensetzung mit platin
RU2303571C2 (ru) Способ получения трихлороамминплатината(ii) калия или аммония из цисдихлородиамминплатина(ii)
EP0345294B1 (de) Platinkomplexe enthaltende arzneimittel
AU558747B2 (en) Bis-platinum complexes as antitumor agents
WO2009150448A1 (en) Improvements in platinum compounds preparation by use of tetrabutylammounium amminetrichloroplatinate as intermediate
CA1274529A (en) Platinum(ii) complexes of 1,1-cyclobutane- dicarboxylate and process for their production
US1678760A (en) Process for the preparation of arsenic compounds
Azizova et al. Sulfobridged polynuclear complexes of platinum (II) and palladium (II)
KR910009822B1 (ko) 백금 착화합물의 제조방법
Bisi-Castellani et al. Chelate ring size and effect of N-substituents as limiting factors for the formation of cationic chloro-diamine-η2-ethene-platinum (II) complexes
CA1097670A (en) Compositions containing platinum
US888321A (en) Arsenoarylglycin.
JPH0247998B2 (ja) Hatsukinsakutai