JPS6289808A - ベ−ナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法 - Google Patents
ベ−ナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法Info
- Publication number
- JPS6289808A JPS6289808A JP22765285A JP22765285A JPS6289808A JP S6289808 A JPS6289808 A JP S6289808A JP 22765285 A JP22765285 A JP 22765285A JP 22765285 A JP22765285 A JP 22765285A JP S6289808 A JPS6289808 A JP S6289808A
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- Japan
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- cast iron
- graphite cast
- spheroidal graphite
- temperature
- bainitic
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、ベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法に関す
るものである。
るものである。
(従来の技術)
一般に、鋳物の軽量化、あるいは薄肉化を計るため1.
または高級材料の一部代替材として球状川沿鋳鉄の高強
度化が検討されており、その結果、球状黒鉛鋳鉄をオー
ステンパー処理することにより得られるベーナイト基地
球状黒鉛鋳鉄が、高強度と高靭性を有することは知られ
ている。
または高級材料の一部代替材として球状川沿鋳鉄の高強
度化が検討されており、その結果、球状黒鉛鋳鉄をオー
ステンパー処理することにより得られるベーナイト基地
球状黒鉛鋳鉄が、高強度と高靭性を有することは知られ
ている。
例えば、第1表に示すような化学組成範囲の球状黒鉛鋳
鉄は、特に肉厚物をオーステンパー処理するときに、そ
の焼入れ性を改善するため、第1表 化学組成(重量%) Cuまたは/およびMnを、Cu + MnS2.5重
量%の範囲で添加させることがあり、その化学組成の場
合に実施される熱サイクルは、第7図に示すように、鋳
造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナイト化温度の900°
Cで1時間保持した後、急冷してヘーナイト化温度の3
50℃度で1時間保持し、その後空冷するものである。
鉄は、特に肉厚物をオーステンパー処理するときに、そ
の焼入れ性を改善するため、第1表 化学組成(重量%) Cuまたは/およびMnを、Cu + MnS2.5重
量%の範囲で添加させることがあり、その化学組成の場
合に実施される熱サイクルは、第7図に示すように、鋳
造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナイト化温度の900°
Cで1時間保持した後、急冷してヘーナイト化温度の3
50℃度で1時間保持し、その後空冷するものである。
(発明が解決しようとする問題点)
しかし、このようにして製造されるベーナイト基地球状
黒鉛鋳鉄は、第8図に示すように、組織中に白く輝く部
分(以下白色部1という)が現れ、針状部2の硬さが約
350〜400Hvに対し、その白色部1の硬さは約5
00〜1300Hvにも達する程であり、機械的性質や
切削性が悪化する等の問題点があった。この発明はこの
ような問題点を解決しようとするものである。
黒鉛鋳鉄は、第8図に示すように、組織中に白く輝く部
分(以下白色部1という)が現れ、針状部2の硬さが約
350〜400Hvに対し、その白色部1の硬さは約5
00〜1300Hvにも達する程であり、機械的性質や
切削性が悪化する等の問題点があった。この発明はこの
ような問題点を解決しようとするものである。
(問題点を解決するための手段)
この発明の構成は、鋳造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナ
イト化温度に保持した後急冷してベーナイト化温度に保
持してベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄を得る製法において
、そのベーナイト化温度に保持した後、その球状黒鉛鋳
鉄のMs点以下に冷却した後、そのベーナイト化温度に
再加熱することを特徴としたベーナイト基地球状黒鉛鋳
鉄の製法である。
イト化温度に保持した後急冷してベーナイト化温度に保
持してベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄を得る製法において
、そのベーナイト化温度に保持した後、その球状黒鉛鋳
鉄のMs点以下に冷却した後、そのベーナイト化温度に
再加熱することを特徴としたベーナイト基地球状黒鉛鋳
鉄の製法である。
(作 用)
上述のようにこの発明は、ベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄
を得る製法において1、そのベーナイト化温度に保持し
た後、その球状黒鉛鋳鉄のMs点以下に冷却した後、そ
のベーナイト化温度に再加熱するようにしたので、この
再加熱によってベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄の機械的性
質や切削性の悪化を防止することができる。
を得る製法において1、そのベーナイト化温度に保持し
た後、その球状黒鉛鋳鉄のMs点以下に冷却した後、そ
のベーナイト化温度に再加熱するようにしたので、この
再加熱によってベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄の機械的性
質や切削性の悪化を防止することができる。
(実施例)
この発明の実施例を表および図面に基いて説明する。こ
の発明のベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄は第2表に示す化
学組成の球状黒鉛鋳鉄を使用して第1図に示す熱サイク
ルで処理するものである。
の発明のベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄は第2表に示す化
学組成の球状黒鉛鋳鉄を使用して第1図に示す熱サイク
ルで処理するものである。
すなわら、鋳造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナイト化温
度の900℃で1時間保持した後、350℃のソルトバ
ス中で急冷し、そのソルトバス中において350℃のベ
ーナイト化温度に1時間保持した後、Ms点(本試料の
場合230℃)以下の常温25℃ −まで空冷した
。その後ベーナイト化温度の250℃。
度の900℃で1時間保持した後、350℃のソルトバ
ス中で急冷し、そのソルトバス中において350℃のベ
ーナイト化温度に1時間保持した後、Ms点(本試料の
場合230℃)以下の常温25℃ −まで空冷した
。その後ベーナイト化温度の250℃。
300℃、350℃および380℃にそれぞれ1時間保
持した後空冷した。
持した後空冷した。
第2表
化学組成(重量%)
また、この発明との比較例として、第2図に示すように
、鋳造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナイト化温度の90
0℃で1時間保持した後、350℃のソルトバス中で急
冷し、そのソルトバス中においての保持時間を、それぞ
れ1〜5時間の間で変化させ、その後空冷した。
、鋳造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナイト化温度の90
0℃で1時間保持した後、350℃のソルトバス中で急
冷し、そのソルトバス中においての保持時間を、それぞ
れ1〜5時間の間で変化させ、その後空冷した。
そして、上記試料を検査したところ、第3図に示すよう
に、この発明のものはその白色部lが消え、はとんど針
状部2となっていた。
に、この発明のものはその白色部lが消え、はとんど針
状部2となっていた。
さらに、この発明のものは第4図に示すように、元口色
部3(第3図参照)の硬さは360〜40011νと低
下し、はぼ針状部2と同等程度を示すようになった。
部3(第3図参照)の硬さは360〜40011νと低
下し、はぼ針状部2と同等程度を示すようになった。
また、第5図に示すように、ベーナイト化温度(350
℃)の保持時間を1〜5時間の間で変化させた場合の白
色部の硬さは、保持時間が長くなるほど低下するものの
、4または5時間保持してもほとんど変化がなく、この
発明の再加熱温度を350℃で1時間(合計2時間)と
したときの硬さとほぼ同じ値を示すものであり、この発
明の実施例の場合、ベーナイト化温度に連続して4時間
保持した場合に比べて、約半分の熱処理時間で済むこと
になる。さらに、第6図に示すように、この発明(ベー
ナイト化温度350℃)の機械的性質は、第7図に示す
熱サイクルによって得られた従来のものに比べて、引張
り強さ、耐力および伸びの全てが向上した。
℃)の保持時間を1〜5時間の間で変化させた場合の白
色部の硬さは、保持時間が長くなるほど低下するものの
、4または5時間保持してもほとんど変化がなく、この
発明の再加熱温度を350℃で1時間(合計2時間)と
したときの硬さとほぼ同じ値を示すものであり、この発
明の実施例の場合、ベーナイト化温度に連続して4時間
保持した場合に比べて、約半分の熱処理時間で済むこと
になる。さらに、第6図に示すように、この発明(ベー
ナイト化温度350℃)の機械的性質は、第7図に示す
熱サイクルによって得られた従来のものに比べて、引張
り強さ、耐力および伸びの全てが向上した。
(発明の効果)
以上のようにこの発明のベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄の
製法によれば、機械的性質や切削性が向上するばかりか
、一定のヘーナイト化温度に連続して保持した場合に比
べて、短い熱処理時間で処理することができる等価れた
効果ををするものである。
製法によれば、機械的性質や切削性が向上するばかりか
、一定のヘーナイト化温度に連続して保持した場合に比
べて、短い熱処理時間で処理することができる等価れた
効果ををするものである。
第1図はこの発明の熱サイクル図、
第2図はこの発明との比較例を示す熱サイクル図、
第3図はこの発明のMi織を示す顕微鏡写真図、第4図
はこの発明の再加熱温度と硬さとの関係を示す特性図、 第5図はヘーナイト化時間と硬さとの関係を示す特性図
、 第6図はこの発明による製品と従来品との機械的性質の
比較を示す特性図、 第7図は従来の熱サイクル図、 第8図は従来品の組織を示す顕微鏡写真図である。 l・・・白色部 2・・・針状部3・・・
元口色部 第1図 q0θr 第2図 qooで 第4図 第7図 C 第8図
はこの発明の再加熱温度と硬さとの関係を示す特性図、 第5図はヘーナイト化時間と硬さとの関係を示す特性図
、 第6図はこの発明による製品と従来品との機械的性質の
比較を示す特性図、 第7図は従来の熱サイクル図、 第8図は従来品の組織を示す顕微鏡写真図である。 l・・・白色部 2・・・針状部3・・・
元口色部 第1図 q0θr 第2図 qooで 第4図 第7図 C 第8図
Claims (1)
- 1、鋳造後の球状黒鉛鋳鉄をオーステナイト化温度に保
持した後急冷してベーナイト化温度に保持してベーナイ
ト基地球状黒鉛鋳鉄を得る製法において、そのベーナイ
ト化温度に保持した後、その球状黒鉛鋳鉄のMs点以下
に冷却した後、そのベーナイト化温度に再加熱すること
を特徴とするベーナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22765285A JPS6289808A (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | ベ−ナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22765285A JPS6289808A (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | ベ−ナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6289808A true JPS6289808A (ja) | 1987-04-24 |
Family
ID=16864218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22765285A Pending JPS6289808A (ja) | 1985-10-15 | 1985-10-15 | ベ−ナイト基地球状黒鉛鋳鉄の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6289808A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0448028A (ja) * | 1990-06-18 | 1992-02-18 | Honda Motor Co Ltd | 球状黒鉛鋳鉄素材の熱処理方法 |
JP2017039977A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 虹技株式会社 | 球状黒鉛鋳鉄とその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60187621A (ja) * | 1984-03-05 | 1985-09-25 | Toyota Motor Corp | 球状黒鉛鋳鉄の熱処理方法 |
-
1985
- 1985-10-15 JP JP22765285A patent/JPS6289808A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60187621A (ja) * | 1984-03-05 | 1985-09-25 | Toyota Motor Corp | 球状黒鉛鋳鉄の熱処理方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0448028A (ja) * | 1990-06-18 | 1992-02-18 | Honda Motor Co Ltd | 球状黒鉛鋳鉄素材の熱処理方法 |
JP2017039977A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 虹技株式会社 | 球状黒鉛鋳鉄とその製造方法 |
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