JPS6288665A - 車両運動状態量推定装置 - Google Patents

車両運動状態量推定装置

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JPS6288665A
JPS6288665A JP22829385A JP22829385A JPS6288665A JP S6288665 A JPS6288665 A JP S6288665A JP 22829385 A JP22829385 A JP 22829385A JP 22829385 A JP22829385 A JP 22829385A JP S6288665 A JPS6288665 A JP S6288665A
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JP
Japan
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state quantity
motion state
vehicle
motion
actual value
Prior art date
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Application number
JP22829385A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ito
健 伊藤
Taketoshi Kawabe
川辺 武俊
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6288665A publication Critical patent/JPS6288665A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、予め想定された車両モデルによりステアリ
ンダハ/ドル操舵角と車速とから車両運動状態を推定す
るとともに、実測’aJ能な運動状態量をフィードバッ
クすることで、前記推定イ(aあるいは、該推定値に基
づいて行われる制御の精度向上を図った車両運動状態量
推定装置に関する。
(従来の技術) 従来、車両の運動状態量を検出する装置としては、ヨー
レートセンサや横加速度センナ等の実測の容易な運動状
態量を検出する装置のみしか実現あるいは提案されてい
なかった。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、近年の車両の電子制御技術の向上に伴っ
て、多種多様な運動状態量の検出が必要とt「つて来た
のに反して、運動状態量には実測の困難なものが多く、
これらのセンシング装置は実現されていない。また、1
つの運動状態量に対して1つのセンシング装置を設ける
と、多種の運動状QIJiを必要とする場合には、セン
シング装置の数が多数となり、車載が困難となる虞れも
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明は、第1囚に示す
手段を備える。
遅延手段104は、ハンドル操舵角検出手段100で検
出されるステアリングハンドルの操舵角θSを所定時間
遅延させて出力する。
運動状態量推定手段105は、予め車両諸元および運動
方程式によって設定された少なくとも1つの車両モデル
に基づく演算により、前記遅延手段104から与えられ
る遅延後のステアリングハンドル操舵角θ8 および車
速検出手段101で検出される車速VK対応する運動状
態量を推定する。
運動状態量実際値検出手段102は、車両運動状態量の
うちの少なくとも1つの実際値を検出する。
フィルタ手段10Bは、運動状態量実際値検出手段10
2で検出された車両運動状態量実際値Mに含まれるノイ
ズ成分を除去する。
比較手段106は、フィルタ手段10Bによってノイズ
成分が除去された後の運動状態量実際値−と、前記運動
状態量推定手段105で推定された傅動状態帳推定値M
とを比較する。
車両諸元補正手段10?は、前記比較手段106による
比較結果に対応して前記運動状態量推定手段104にお
ける車両諸元を補正する。
(作用) 上記運動状態量推定手段105によって、予め設定され
た車両モデルから運動状態量が推定される。これは、適
宜必要な運動状態量を推定によって求めることで、実測
困難な運動状態量をも求めることができる。従って、こ
の運動状態量推定手段105は単一の運動状態量のセン
シング装置を複数設けたものと同等の効果を呈する。
また、上記運動状態量の推定値または推定値に基づく制
御の精度を向上させるため、運動状態量実際値検出手段
102により、車両運動状態量のうちの少なくとも1つ
の実際値を検出してフィードバックしている。
さらに、上記運動状態量実際値を検出するときに、車両
の揺動や振動に起因するノイズ成分が検出値に重畳され
て来るため、フィルタ手段10Bによって、このノイズ
成分を除去するようにしでいる。
ここで、フィルタ手段108は、その伝達特性によって
、出力が遅延するため、フィルタ手段108のみを設け
たのでは、比較手段106において運動状態量の実際値
と推定値の比較を行う際に時間差が生じ正しい比較が行
えない。
これを第2図に具体的に示す。運動状態量実際値検出手
段102で検出された運動状態量実際値Mは、ノイズ成
分を含んでおり、フィルタ手段108により、このノイ
ズ成分が除去されるが、このフィルタ手段108を通過
した運動状態量実際値戸は、所定時間dだけ遅延してし
まう。
一方、仮に1運動状態量推定手段105へ、ハンドル操
舵角検出手段101の出力θ8をそのまま与えたとする
と、運動状態量推定値Mは、第2図中の想像線で示すi
′のよ5KM”よりも時間dだけ位相が早くなる。
そこで、本発明は、上記遅延手段104によって、ステ
アリングハンドルの操舵角θ8をも、所定時間dだけ遅
延させることによって、戸とiとを時間的に一致させる
ようKしたものである。
(実施例) 本発明の一実施例の構成を第8図に示す。
演算処理装置1は、マイクロコンピュータあるいは他の
電気回路によって構成されるものであり、同図では、説
明を容易とするために機能ブロックで表わしである。
本実施例装置が搭載される車両(以下「自車Jと呼ぶ)
20の車体重心位置付近には、車両20に生じるヨーレ
ート奈を検出するヨーレートセンサ8と、車両に生じる
横加速度αを検出する横加速度センサ6が取付けられて
おり、さらに、前記横加速度センサ6に対して一定距離
eだげ車体の前後方向に間隔を置いて、もうひとつの横
加速度センサ7が配置されている。
ハンドル操舵角センサ2は、図示しないステアリングハ
ンドルの操舵角θ8を検出するものであり、車速センサ
8は、車両200車速Vを検出するものである。
上記2つの横加速度6.7とヨーレートセンサ8の出力
段には、各々ローパスフィルタ9A〜9Gが接続されて
おり、これらのローパスフィルタ9八〜9CによってP
波された後の横加速度α 。
α?およびヨーレートCが演算処理装置lに入力されて
いる。
上記ローパスフィルタ9A〜9Cは、横加速度センサ6
.7で検出される横加速度実際値α、αRとヨーレート
センサ8で検出されるヨーレート実際値会に含まれる車
体撮動等によるノイズ成分を除去するものである。
従って、ローパスフィルタ9A〜9Cのカットオフ周波
数は、例えば5 Hz程度に設定する。そして、ローパ
スフィルタ9A〜9Cの伝達特性に□条よ、 (但し、Sはラプラス演算子)で表わされ、a。
b +! Q−Iとした場合・・″2Q°2“−一44
・48・b!(2πf)2寧986.96となる。
また、ハンドル操舵角センサ2の出力段にも、ローパス
フィルタ5が接続されており、このローパスフィルタ5
を通過したステアリングハンドルの操舵角θ8*が演算
処理装置IK大入力れている。
このローパスフィルタ5の伝達特性に2は、前記ローパ
スフィルタ9八〜90の伝達特性に工に等しく設定され
ている。
従って、θ に対するθ8 の遅延時間dは、金に対す
るC1αに対するC7、  K対するαR*“R の遅延時間と同一である。
演算処理装置1は、機能別に分類すると、定常旋回運動
判別部11と、定常ヨーレート検出部12と、横すべり
角検出部18と、運動状態量推定部14と、2つの比較
部15.16と、2つの補正部17.18とに分けられ
る。
定常旋回運動判別部11は、2つの加速度センサ6.7
で検出されて、ローパスフィルタ9A。
9CでP波された横加速度実際値α9.αR*と、ヨー
レートセンサ8で検出されて、ローパスフィルタ9Bで
P波されたヨーレート実際値C・および車速センサ8で
検出される車速■とに基づいて、車両20が定常旋回運
動中であるか否かを判別し、定常旋回運動中であると判
定した場合には、その旨を表わす情報Fを発生する。
定常ヨーレート検出部12は、車両が定常旋回運動中に
おけるヨーレート(以下「定常ヨーレート輸」とする)
を求めるもので、前記情報Fが発生したときに、ヨーレ
ートセンサ8で検出されてローパスフィルタ9Bでr 
波すh だヨーレート実際値Cを定常ヨーレート÷8と
して出力する。
横すべり角検出部18は、車両に発生する横すべり角を
求めるもの゛で、前記e波後の横加速度α8とヨーレー
トψ 、そして車速Vを用−・た所定の演算により、横
すべり角β*を間接的に検出する。
ここで求められる横すべり角β8は、上記α8.:*と
同様に、実際の横すべり角βに対して遅延したものにな
る。
運動状態量推定部14は、予め設定された車両モデル(
車両諸元と運動方程式で設定された、車両運動のシミュ
レーションモデルである)ニ関スる演算によって、ステ
アリングハンドルの操舵角(以下「ハンドル操舵角コと
略称する)θ8と、車速■に対応する運動状、@濠の推
定値を求める。
この運動状態量の推定値は、ヨーレートの推定値かと横
すべり角の推定値βの他、ヨー角加速度やタイヤコーナ
リングフォース、あるいはロール角等の適宜必要とされ
る運動状態量が推定される。
比較部15は、定常ヨーレート輻”と、ヨーレートの推
定値÷との大小比較を行うものであり、比較部16は、
定常ヨーレート÷8*と横すべり角検出値との比(娶*
/β)と、ヨーレート推定値■と横すべり角推足値7と
の比(i*//”)との大小比較を行うものである。
第4図〜第7図は、上記演算処理装置lをマイクロコン
ピュータを用いて構成した場合に、この演算処理装置1
で実行される処理を示すフローチャートである。
第4図に示す定常旋回運動判別処理は、第8図中の定常
旋回運動判別部11と同一の機能を有している。
すなわち、ローパスフィルタ9A〜9Cを介して入力さ
れる(さらに、A/Dコンバータによってディジタル量
に変換される)P波後の横加速度α”・αとヨーレート
テ、そして車速センサ8からの車速Vとに基づいて、車
両が定常旋回運動中であるか否かを判別する(ステップ
211.212)。
そして、定常旋回運動中であると判定したときには、定
常フラグFをセットしくステップ218)、その旨を記
憶する。また、定常旋回運動中でない場合には、定常フ
ラグFをリセットする(ステップ214)。
第6図に示す運動状態量検出処理は、第8図中の定常ヨ
ーレート検出部12および横すべり角検出部18と同じ
機能を有している。
ステップ221の処理では、f波後の横加速度a*とヨ
ーレー)g+”sおよび車速Vが読込まれ、このとき定
常フラグFがセットされて(・るか否かの判別が次のス
テップ222で行われる。
ステップ222の判定がYESであれば、その時の車両
は、定常旋回運動中であることになるから、このとき検
出されるヨーレート実際値会が定常ヨーレートであり、
従って、このときのψ を定常ヨーレート輻”として更
新記憶する(ステップ288)。ステップ222の判定
がNOであれば、定常ヨーレート輻”は更新されない。
ステップ224の処理では、上記α 、ψ 、Vを用(
・て横すべり角?を求める。
これは、 なる演算により求められる。この演算で求められた横す
べり角β”は、実際に車両20に生じる横すべり角βに
対して、前記α やψ の遅延時間と同一の遅延時間を
有している。このことは、次のようにして立証される。
前記式(2)において、入力をαゝ、C1出力を戸とし
たときの伝達特性を示すと、 (但し、Sはラプラス演算子)である。
ここで、前記(11式から、 であるから、(8)式に(4)、(5)式を代入すると
、となる。ここで、 であるから、(6)式は、 となり、β”は、実際の横すべり角βをローパスフィル
タ9A〜9Cと同一の伝達特性のローパスフィルタでP
波した後の出力に等しくなる。
第6図に示す運動状態量推定処理は、第8図中の運動状
態斯推定部14と同一の機能を有している。
スナワち、ローパスフィルタ5から与えられるr波後の
ハンドル操舵角θrと車速Vとに対応する運動状態量を
予め設定された車両モデルに関する演算から求める。
上記車両モデルは、自軍の車両諸元と運動方程式によっ
て設定されたシミュレーションモデルであり、変数とし
てハンドル操舵角θ3 と車速Vを与えることにより、
これらθ8*とVに対応する運動状態量が推定できる。
上記運動状態蓋の推定値には、ヨーレートの推定値かと
横すべり角の推定値βが含まれて(・る(ステップ28
B)。
また、運動状態量の推定値の精度を向上させるために、
後述する比較・補正処理で補正された前輪コーナリング
パワーKyと後輪コーナーJ 7 fパワーKRが車両
モデルの車両諸元として用いられる(ステップ282)
この運動状態推定処理によって得られたヨーレート推定
償金と横すべり角推定仙βは、前述したよ5に、入力さ
れたハンドル操舵角θ が08に対して遅延されている
ため、θ8に基づ(・て、同様にヨーレート推定値およ
び横すべり角推定値を求めた場合よりも、θ に対する
θ8 の遅延時間dだけ遅延したものとなる。
第7図に示す比較・補正処理は、第8図中の比較部15
.16と補正部17.18に相当するものである。この
処理は、車両が定常旋回運動中であるとき、すなわち、
定常フラグFがセットされるときに実行される(ステッ
プ241)。
ステップ242〜245の処理は、運動状態推定値を求
めるのに用いられる車両モデルの定常旋回運動時の運動
特性(以下「定常運動特性」とする)の、実際の定常運
動特性との誤差を補正する処理である。
一般に、定常旋回運動時に問題となるのは、定常US−
O8特性(USはアンダーステア、OSはオーバーステ
アを意味する)であり、この定常US−O8特性が、実
際の特性と車両モデルが保有する特性の間で異るとヨー
レートの値に差異が生じる。
従って、ステップ242の処理で、定常ヨーレート実際
値ψ とヨーレート推定値会の一致判別を行い、Cと工
の差が一定値以上在る場合には、車両モデルの定常US
−O8特性を実際の特性に一致させるように、前、後輪
コーナリングパワーに、 、 KRの補正を行5゜ r会*+ < +4+のときには、旋回時、前輪が外側
へ滑っているものと判定し、前輪コーナリングパワーに
、を所定量Δにだけ増加させ、後輪コーナリングパワー
KRを所定量Δにだけ減少させる(ステップ248.2
44 )。これKより、車両モデルの定常US−OS%
性は、オーバーステア方向に補正され、実際の特性に近
づく。
また、li*1)lj+のときには、旋回時、後輪が外
側へ滑っているものと判定し、後輪コーナリングパワー
KRを所定量Δにだけ増加させ、前輪コーナリングパワ
ーKFを所定量Δにだけ減少させる(ステップ248.
245 )。これにより、車両モデルの定常US−O3
特性は、アンダーステア方向へ補正され、実際の特性に
近づく。
このように、前、後輪コーナリングパワーKF 。
KRを増減させることで、定常US−O3特性が調整で
きる理由を以下に述べる。
定常旋回運動時のヨーレートテ。は、 で表わされる。ここで、 L:ホイールペース Nニステアリングギア比 A:スタビリテイファクタ であり、さらに、スタビリテイファクタAは、で表わさ
れる。但し、 M:車両の質量 LF:前軸と重心間の距離 LR:後軸と重心間の距離 である。
従って、上記(11)式の分子(L、KF −LRKR
)のうち、KFを大あるいはKRを小にすれば、ヨーレ
ートゲインは大きくなり、定常US−OS特性は、オー
バーステア側へ移行することになるし、逆にKFを小あ
るいはKRを大にすれば、アンダーステア側へ移行する
ステップ246〜249の処理は、車両モデルの過渡運
動時(直進状態から旋回運動に移り、前記定常旋回運動
に至る間の状態を言う)の運動特性(以下「過渡特性」
とする)の、実際の過渡特性との誤差を補正する処理で
ある。
前記ステップ242〜245の処理によって、車両モデ
ルの定常運動特性が、実際の特性に一致するように補正
されても、過渡特性までは補正できない。これは、us
−os%性は、前記式(11)から判るように、KFと
KRの比率で決定され、これらの大きさには左右されな
い。
そこで、車両モデルの過渡特性を実際の特性に一致させ
るKは、横すべり角の実際イ1bβと横すべり角の推定
値βとの比較を行(・、両者が一致するように前、後輪
コーナリングパワーの補正を行う。
一般に、定常旋回運動時における横すべり角β8は、 で表わされる。ここで、β8/嶋を求めると、となる。
この式(18)より、KRの大小によってβ6/幅が決
定されることが判る。
従って、(β/娶)と(β/輻)とが一致しない場合(
ステップ246の判定がNoのとき)には、(β/÷ 
)〉(β/輻)であれば、後輪コ−ナリングパワーKR
を所定量ΔKRだけ減少させるとともに1前輪コーナリ
ングパワーKFも所定蓋ΔKFだけ減少させる(ステッ
プ247,248)。
また、(β/j)<(β/輸)であれば、後輪コーナリ
ングパワーKRを所定量ΔKRだけ増加させるとともに
、前輪コーナリングパワーKFも所定量ΔKFだけ増加
させる。
これKより、車両モデルの過渡特性は、実際の特性に近
づくように補正される。また、後輪コーナリングパワー
KRの増減に合わせて前輪コーナリングパワーKFの増
減を行うことで、KIl、とKRの比率を変化させない
ようKL、ステップ242〜245の処理で補正された
定常US−OS%性を維持したまま、過If特性の補正
が行える。
以上の各処理によって、本実施例装置は、ノ・ンドル操
舵角θ8と車速Vとの2つの変数を検出することで、予
め設定された1車の車両モデルに関する演算により?J
数の運動状態量を推定することができ、自車の運動状態
量を複数のセンサにより検出することと同等の機能を有
することになる。
また、実測の比較的容易なヨーレート会と横加速度α、
αRを検出して、定常ヨーレート輸と横すべり角βを求
めてフィードバックすることで、上記車両モデルが保有
する定常運動特性と過渡運動特性の両者を、実際の特性
に一致するように補正し、上記運動状態量の推定値の精
度を向上させることができる。
さらに、ローパスフィルタ9A〜9Cによって横加速度
の検出信号やヨーレートの検出信号中に含まれるノイズ
成分を除去することにより、精度の良い横加速度および
ヨーレートの実際値を検出することができる。
また、ローパスフィルタ9A〜9Cによって遅延が生じ
た横加速度およびヨーレートと横すべり角の実際値に合
わせて、ハンドル操舵角センサ2の検出信号θ8を遅延
させることによって、上記実際値との比較対象となるヨ
ーレート推定値と横すべり胸椎定値を時間的に一致させ
ることができ、車両モデルの運動特性Q補正に誤差が生
じることを回避することができる。
さらに、上記運動状態量の実際値(検出値)と推定値を
時間的に一致させるのに、上記のようなハンドル操舵角
センサ2の出力θ8をローパスフィルタ5を用いて遅延
させるようにしたことKよって、演算処理装@lで、同
様の機能を持たせようとした場合に比して有利である。
すなわち、ローパスフィルタ5を省略して、ハンドル操
舵角センサ2の出力θ8をそのまま用いてヨーレート推
定償金と横すべり胸椎定値βを求めた後、これら会とβ
を遅延処理によって遅延時間dだけ遅延させ、これら遅
延後のヨーレート推定値と横すべり胸椎定値を、これら
の実際償金。
βとの比較対象とすれば、両者の時間的一致が可能であ
る。
ところが、このような構成とした場合には、演算処理装
置1の内部に遅延処理を行う手段を設ける必要があるし
、推定5に小、β毎に遅延処理を行う手段を設けなけれ
ばならない。この遅延処理を行う手段がディジタル回路
であれば、回路構成が複雑となるし、ソフトウェアによ
る処理であれば、その分、処理時間が長くなり、制御応
答性が低下する。
これに対し、上記実施例のように、演算処理装filへ
入力される以前に、ノ・ンドル操舵角θ8を遅延させて
おけば、遅延処理を行う手段が1つで十分であるし、演
算処理装置lの負担を軽減させることかできる。
ここで、車速センサ8の出力VK対しても遅延処理を飾
す必要があるように思われるが、車速Vの変化は、ハン
ドル操舵角θ の変化に対し【十分に遅いので、演算処
理装f1における演算周期内では、殆んど変化せず、こ
のため、特に遅延処理を施す必要はないからである(但
し、このような遅延処理を施す構成であっても良いこと
は言うまでもない)。
なお、上記実施例では、フィードバックに用いる運動状
態量実際値として、定常ヨーレート÷8と横すべり角β
を用いる例を示したが、これは、他の運動状態量でも良
く、例えば、本願出願人が先に、特願昭60−5055
8号で提案した、本発明と同種の装置のよ5に、ヨーレ
ートとヨー角加速度の実際値をフィードバックするもの
であってもよい。
また、本発明は、複数の運動状態量を求める装置として
、各種の車両の制御に利用できる。
例えば、路面状態の変化に伴う前、後輪のタイヤ等価コ
ーナリングパワーの計測器として使用できる。また、路
面摩擦係数とタイヤコーナリングパワーとの間には、強
い相関があるため、本発明装置で決定された車両モデル
のコーナリングパワーから路面摩擦係数を求め、ブレー
キや駆動系の制御に利用することも可能である。
さらに、本願出願人が、先に1特願昭59−18815
8号や特願昭59−188154号等で提案した車両用
舵角制御装置に、本発明を適用することができる。
すなわち、上記の車両用舵角制御装置は、予め、目標と
する運動性能を備える車両の車両モデル(これを「目標
車両モデル」とする)と、自軍の車両モデルとを設定し
、目標車両モデルに基づいて運動状態量を推定し、この
推定値を自軍で実現するのに必要な車輪舵角を自車の車
両モデルに基づいて推定するとともに、この推定した車
輪舵角に一致するように、自軍の車輪舵角を制御するも
のであり、このような制御によって、自軍の運動性能を
目標とする運動性能に等しくするものである。
従って、上記車輪舵角の推定を行う部分に1本発明を導
入すれば、より精度の良い車輪舵角の推定値が得られ、
定常旋回運動時および過渡運動時の両持において、目標
とする運動性能の実現精度が向上することになる。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明は、予め設定された
車両モデルに関する演算により、ステアリングハンドル
の操舵角と車速の実測値から、複数の車両運動制御菫を
推定によって求めることができる。
従って、実測困難な運動状態量をも求めることができる
し、また、単一の運動状態量のセンシング装置を複数備
えることと同等の機能を有することになる。
さらに、設定する車両モデルを適宜選択することで、推
定される運動状態量を、自軍の実際の運動状態量とは異
なるもの、例えば、理想運動特性を保有する車両モデル
を設定して、車両運動制御に利用することもできる。
そして、測定の容易な運動状態量を検出してフィードバ
ックすることで、上記車両モデルが保有する運動特性を
、実際の特性に一致させるように補正することができ、
上記運動状暢量の推定値の精度を向上させることができ
る。
サラニ、上記フィードバックされる運動状態量に含まれ
るノイズ成分をフィルタ手段によって除去することで、
フィードバック量の精度を高めるとともに1ステアリン
グハンドルの操舵角の検出信号を、フィードバック量の
遅延時間に合わせて遅らせることで、比較対象となる運
動状態量の実際値と推定値との時間的一致を図り、車両
モデルの運動特性の補正に誤差が生じることを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1白は本発明の構成図、 第2図は本発明の詳細な説明するための波形図、第8図
は本−明の一実施例の構成を一部機能ブロックにて示す
図、 第4図〜第7図は第8図中の演算処理装置で実行される
処理を示すフローチャートである。 ioo・・・ハフドル操舵角検出手段 101・・・車速検出手段 102・・・運動状萼量実際値検出手段108・・・フ
ィルタ手段  104・・・遅延手段105・・・運動
状態量推定手段 106・・・比較手段    107・・・車両諸元補
正手段l・・・・演算処理装置 2・・・ハンドル操舵角センナ 8・・・車速センサ 5・・・ローパスフィルタ(遅延手段)6.7・・・横
加速度センサ 8・・・ヨーレートセンサ9A〜9C・
・・ローパスフィルタ 20・・・車両       θ8・・・ハンドル操舵
角V16.車速       α、αR°・・横加速度
門・・・ヨーレート     ÷ ・・・定常ヨーレー
トβ・・・横すべり角 Klr・・・前輪コーナリングフォースKR・・・後輪
コーナリングフォース テ・・・ヨーレート推定値 β・・・横すべり胸椎定値 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ステアリングハンドルの操舵角を検出するハンドル
    操舵角検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 車両運動状態量のうち少なくとも1つの実際値を検出す
    る運動状態量実際値検出手段と、 該運動状態量実際値検出手段で検出される運動状態量実
    際値に含まれるノイズ成分を除去するフィルタ手段と、 前記ハンドル操舵角検出手段で検出されるステアリング
    ハンドルの操舵角の検出出力を所定時間遅延させて出力
    する遅延手段と、 予め車両諸元および運動方程式によつて設定された少な
    くとも1つの車両モデルに基づく演算により、前記遅延
    手段を介して与えられるステアリングハンドルの操舵角
    および前記車速に対応する運動状態量を推定する運動状
    態量推定手段と、前記フィルタ手段によつてノイズ成分
    が除去された後の運動状態量実際値および前記運動状態
    量推定手段で推定された運動状態量推定値とを比較する
    比較手段と、 該比較手段による比較結果に対応して前記運動状態量推
    定手段における車両諸元を補正する車両諸元補正手段と
    を具備することを特徴とする車両運動状態量推定装置。 2、前記遅延手段は、前記フィルタ手段と同一の伝達特
    性でフィルタリングを行なうフィルタリング手段である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車両運動
    状態量推定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5732369A (en) * 1994-06-20 1998-03-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Movement state estimation method in wheeled vehicle
US5747682A (en) * 1995-11-24 1998-05-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for determining an estimated quantity of a state of motion of a vehicle

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