JPS628839Y2

JPS628839Y2 -

Info

Publication number: JPS628839Y2
Application number: JP1982137881U
Authority: JP
Priority date: 1982-09-10
Filing date: 1982-09-10
Publication date: 1987-03-02
Also published as: JPS5944914U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はクリーム状化粧品を収納する化粧用コ
ンパクトに関する。

従来、クリーム状化粧品は殆んど壜入りであ
り、従つてハンドバツク等に入れた場合かさばる
ので、携帯には不便であつた。このクリーム状化
粧品も固形あるいは粉末状化粧品のように、扁平
な形状のコンパクトに収納できれば携帯に便とな
り都合がよい。

本考案はこの点から、クリーム状化粧品を収納
するに適した構造の化粧用コンパクトを提供せん
とするものである。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
る。第１図ａ，ｂにおいて、１は扁平な容器枠、
２は内部にクリーム状化粧品３を収納して前記容
器枠１に嵌合装着された化粧品皿、４は該化粧品
皿２上面を塞ぐキヤツプ、５は該キヤツプ４上面
部に設けられた回転操作板、６は前記容器枠１後
部にヒンジ７で開閉自在に係止された外蓋、８は
該外蓋６の内側にあつて容器枠１側部にヒンジ９
で開閉自在に係止された内蓋である。

容器枠１は、内周下部に２段の上向き段部１
０，１１を形成している。

化粧品皿２は下部外周にフランジ１２を突設
し、該フランジ１２のすぐ上の外周を係合凹溝１
３に形成し、また底部中央から背の低い筒状支柱
１４を起立し、さらに内部に、周壁から支柱１４
近くに達して略半径を仕切る固定側の仕切り板１
５を設けており、前記フランジ１２を上向き段部
１１に係合して上方にのみ離脱可能に容器枠１内
に嵌合固定されている。仕切り板１５は化粧品皿
２と固定関係にあればよく、従つて化粧品皿２に
嵌合固定されるキヤツプ４裏面から垂設させても
同じである。

前記支柱１４には筒状部材１６が回動自在に嵌
合装着してある。この筒状部材１６は中間部を中
底１７で仕切り、その上半部側の孔は角形孔と
し、且つ該上半部側には周方向に適当数の孔１８
を明け、そして外面に、前記固定側の仕切り板１
５と並置されて化粧品皿２内の半径部を仕切る回
動側の仕切り板１９を一体に設けている。

キヤツプ４は、周壁下部内周に前記係合凹溝１
３に係嵌する係合突条２０を周設して化粧品皿２
上面部に嵌合固定されており、また筒状部材１６
部に位置する中央部を開口し、この開口部周縁を
輪形に隆形させている。尚、このキヤツプ４頂壁
には、仕切り板１５の仕切り板１９側部分に通気
孔２１を明けておく。また前記したように、仕切
り板１５は、このキヤツプ４裏面から垂設させて
もよい。

回転操作板５はキヤツプ状のもので、前記キヤ
ツプ４の上から回動可能に遊嵌されており、その
上面の周縁を除いた大部分を化粧品受皿２２に凹
形し、且つ該受皿２２の中央部に化粧品の吐出口
を開口し、該吐出口の周縁裏面から前記筒状部材
１６に嵌挿される筒体２３を垂設し、また上面周
縁部に複数のつまみ２４を放射方向に設け、そし
て筒体２３の前記孔１８に対峙する部分に孔若し
くは切欠き溝２５を周方向に適当数設けたもの
で、筒体２３の外形は角形であり、従つてこの回
転操作板５を回動すると筒状部材１６、従つて仕
切り板１９が回動する。この回転操作板５の頂壁
の一部に、前記通気孔２１に連通する通気孔を明
けておく。尚、嵌合された筒体２３と筒状部材１
６の周方向の固定手段は、上記のように角形孔構
造とせず、係合縦条と係合縦溝による係合構造と
してもよい。

外蓋６は裏面中央に鏡２６を取付け、また前部
裏面には止め金の係合突起があり、この係合突起
が容器枠１前部の係合突起２７に係合して閉塞状
態が施錠される。

内蓋８は前記鏡２６を覆う大きさであり、また
中央部裏面から、前記回転操作板５の中央部の吐
出口を開閉する栓２８を垂設している。尚、２９
は気密用パツキングを示す。

上記構成で、化粧に当つては外蓋６を開蓋した
のち、内蓋８を開いて栓２８を回転操作板５の吐
出口から脱栓し、この後つまみ２４を持つて回転
操作板５をＢ矢方向に回動させればよい。する
と、前記のように仕切り板１９が同体にＢ矢方向
に回動し化粧品皿２内の化粧品３を固定状態にあ
る仕切り板１５側に押圧するので、この化粧品３
は孔１８，２５を経て回転操作板５の吐出口から
受皿２２上に押出される。従つて、この受皿２２
上の化粧品を使いばよい。この化粧品押出しで生
じた仕切り板１５と仕切り板１９間の空所には、
回転操作板５の通気孔、キヤツプ４の通気孔２１
を通し外気が吸気される。

第２図ａ，ｂ，ｃは他の実施例を示したもので
ある。第１図では回転操作板５の回動で筒状部材
１６、従つて仕切り板１９を回動させたが、この
第２図では筒状部材１６側は固定とし、その代わ
りに化粧品皿２、従つて仕切り板１５を回動させ
るようにしたものである。

即ち、容器枠１に固定皿２ａを上方に離脱可能
に嵌合固定し、支柱１４はこの固定皿２ａ中央部
に起立し、そして化粧品皿２はこの固定皿２ａに
回動可能に嵌合し、一方筒状部材１６はその下半
部内周両側に係合縦条３０を突設し、これらを支
柱１４外面両側の係合縦溝３１に夫々係合させて
嵌合固定し、また前記化粧品皿２には回転操作板
５を直接嵌合固定してキヤツプ兼用とし、従つて
仕切り板１５を回動側、仕切り板１９を固定側と
し、回転操作板５をＣ矢方向に回動し、これによ
り化粧品皿２、つまり仕切り板１５を仕切り板１
９に対しＣ矢方向に回動して化粧品３を押出すよ
うにしたものである。３２は気密用パツキングを
示す。

以上記載の如く、本考案によれば、回転操作板
５を回転操作すれば、該操作板５上面に化粧品３
を押出すことができるので、極く簡易な操作によ
り化粧品取出しを行なうことができる。また化粧
品吐出口は回転操作板５の中央部にあり、このた
め吐出口封止用の栓２８は内蓋８裏面に設けるこ
とができ、従つてその開閉栓操作は容易、確実で
あり、しかも栓２８を別体として設ける場合と違
つて紛失したりするおそれはなく、また内蓋８は
鏡２６を覆つているので、この鏡２６が化粧品に
より汚れるのが防止できる。また各部は嵌合、係
合の組合わせによる装脱自在の組立てなので、点
検また化粧品の補充は容易である。しかして、そ
の外形は一般のコンパクトと同じく扁平な形状な
ので、携帯するのに便である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案化粧用コンパクトの一実
施例を示し、ａ図は平面図、ｂ図はａ図のＡ−Ａ
線断面図、第２図ａ，ｂ，ｃは他の実施例を示
し、ａ図は平面図、ｂ図はａ図のＤ−Ｄ線断面
図、ｃ図はｂ図の一部拡大図である。１……容器枠、２……化粧品皿、４……キヤツ
プ、５……回転操作板、６……外蓋、８……内
蓋、１５，１９……仕切り板、２８……栓。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

外蓋６を一端縁に枢着した扁平な容器枠１と、
内部に半径部を仕切る仕切り板１５を設けてクリ
ーム状化粧品３を収納し、前記容器枠１内に装着
された化粧品皿２と、この化粧品皿２の中心部に
この化粧品皿２とは遊離し且つ孔１８で連通して
設けられ、そして前記仕切り板１５と並置されて
化粧品皿２内半径部を仕切る仕切り板１９を設け
た筒状部材１６と、上面を受皿２２に形成して前
記化粧品皿２上面を塞ぐように設けられ、且つ中
心部を前記孔１８に連通する吐出口に開口し、前
記化粧品皿２または筒状部材１６のいずれかを回
動して化粧品３を圧迫し、これを筒状部材１６の
孔１８から前記吐出口を経て受皿２２上に押出す
回転操作板５と、前記外蓋６下面部に位置して前
記容器枠１の向きの異なる他端縁に枢着され、裏
面から前記吐出口開閉用の栓２８を垂設した内蓋
８とからなる化粧用コンパクト。