JPS628804Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクト本体に装着させるた
めの、交換用化粧品充填ドラムに係る。

化粧用コンパクト本体には化粧品充填ドラムが
嵌合されているが、該ドラム内化粧品を使い尽し
た場合には、通常新たらしいドラムに交換して使
用している。しかし従来の交換用ドラムは、底壁
周縁から周壁を起立させて形成させた収納部内
に、化粧品を充填させただけのものであつたか
ら、化粧品が新しくなるだけで、コンパクト本体
に新鮮味を持たすことが出来なかつた。

本案はドラム交換の都度、上記新鮮味をコンパ
クト本体に持たせることが可能とすると共に、コ
ンパクト本体に装着する以前にあつても、補助的
に交換用ドラム内の化粧品使用が可能としたもの
で、例えば複数化粧品を携帯したいような場合
は、複数のコンパクトを携帯しなくとも、一箇の
コンパクトと該コンパクトよりも小形の交換用ド
ラムとを携帯することで、用が足せるようにした
ものである。

以下第１図第２図が示す第１実施例について説
明すると、１はドラム本体である。該ドラム本体
は、底壁２周縁から周壁３を起立させてその内部
の化粧品充填室４内に化粧品５を充填させ、その
周壁上端に外向きフランジ６を付設させ、該外向
きフランジ外周縁から外周壁７を垂設させてい
る。外向きフランジ６は、該コンパクト本体を第
３図が示すコンパクト本体３１内へ装着させた
際、化粧品充填室上面部分を除くコンパクト本体
の上面開口部分を閉塞可能に形成させたものであ
る。図示例ドラム本体の左右両側中間部からは摘
み用突部８，８が突出させてある。これ等突部
は、第３図が示すようにコンパクト本体３１左右
両側壁３２，３２の中間部上方部に形成された凹
部３３，３３内に嵌合可能に形成させたもので、
コンパクト本体への着脱の際、その両突部によつ
て容易に着脱できるようにしたものである。両突
部外面には滑り止め突条９…が横設させてある。

上記ドラム本体には、蓋体１０を着脱自在に嵌
合させる。該蓋体は頂壁１１の側縁から側壁１２
…を垂設させたもので、その左右両側壁には、摘
み用突部を嵌合させるための切欠き部１３，１３
が形成させてある。頂壁１１はドラム本体への嵌
合時に化粧品充填室上面を閉塞するよう設けてあ
る。

本案化粧品充填ドラムは、第１図が示すように
ドラム本体に蓋体を嵌合させて保持されるが、ド
ラム本体使用に際しては、第３図のように蓋体１
０を外し、コンパクト本体３１に装着させて使用
する。尚３４はコンパクトの蓋板、３５，３６は
本体の蓋板とに設けられた係止片、３７は本体前
壁に設けられた押込み片で該片押込みによつて上
記係止片の係合が外れるようにしたものである。

上記化粧品充填ドラムは、該ドラムを装着する
コンパクトによつて多少変更することとなる。第
４図が示すドラムは、第６図が示すコンパクトに
装着するためのもので、コンパクト本体の後部上
縁に、ドラム本体枢着用軸３８を形成させた第６
図コンパクトの場合、ドラム本体外向きフランジ
の後部には下面開口の半管状部１４を付設させ
て、該半管状部を上記軸に回動可能に嵌合させて
使用できるようにしてある。該第５図のドラム本
体に嵌合する蓋体１０は、後縁部中間に切欠き部
１５を形成させて該切欠き部の左右方向に係合軸
１６をかけ渡し、又前部裏面から係合片１７を垂
設させておき、第４図が示すように係合軸にドラ
ム本体の半管状部を嵌め、又ドラム本体外向きフ
ランジの前縁部に係合片１７を係合させて、ドラ
ム本体に対して嵌合する。尚第６図のコンパクト
本体は、ドラム本体下方にパフ３９を収納できる
ようにしたものである。

第７図におけるコンパクトは、コンパクト本体
の右側面を開口させると共に、前後両側壁内面に
係合突条４０，４０を横設させたもので、これに
対するドラム本体１は、外向きフランジ外周縁か
ら垂設させた外周壁の前後両壁に凹溝１８，１８
が横設させてあり、コンパクト本体開口面から、
ドラム本体を水平に押込むことで、係合突条が凹
溝内に入つてドラム本体の装着が可能としてあ
る。２２は指かけ用凹部である。このように形成
させたドラム本体に対しては、上記コンパクト本
体を倒立させた形状の蓋体１０を嵌合させる。該
第７図の蓋体は、頂壁１１の前後両縁から側壁１
２ａ，１２ａを、又左縁から左端壁１２ｂをそれ
ぞれ垂設させ、前後両側壁内面にドラム本体の凹
溝と嵌合できる第２係合突条１９，１９を横設さ
せている。

第８図実施例は、ドラム本体の外向きフランジ
上面に凹溝２０を周設させ、又蓋体裏面に、上記
凹溝に嵌合できる突条２１を付設させたもので、
該蓋体嵌合方法は、第２図、第５図、第７図の各
実施例が示すすべてのドラム本体に対する蓋体嵌
合方法として実施できるものである。

本案は上記構成とするもので、ドラム本体には
外向きフランジが付設させてあつて、該外向きフ
ランジは、コンパクト本体にドラム本体を装着さ
せたとき、ドラム本体の化粧品充填室上面部分を
除くコンパクト本体の上面開口部分を閉塞可能に
形成させてあるから、結局ドラム本体装着状態に
あつては、コンパクト本体の全上面がドラム本体
によつて形成されることとなり、従つてコンパク
ト本体には従来のようにドラム嵌合孔付きの頂壁
を形成させなくてよいからコストを低くでき、又
コンパクト本体の頂壁部分はドラム本体の外向き
フランジによつて形成されるから、ドラム交換の
際、交換されるドラム本体と異る色或いは模様等
を施した外向きフランジ付きの新らしいドラム本
体と交換することで、コンパクト本体そのものを
交換した外観を持たせることが出来、コンパクト
を新鮮化することが出来る。更にドラム本体には
蓋体を着脱自在に嵌合させるから、その蓋体１０
を取外さないまま嵌合させる場合のように、その
嵌合時にコンパクト本体の蓋板３４とドラムの蓋
体１０とが二重蓋となつて、その結果、開蓋操作
が面倒となることがなく、又二重蓋となることで
コンパクトが重くなつて携帯に不便を来すことが
ない。又補助的に使用する場合等はドラム本体に
蓋体を嵌合させたまゝの状態での携帯および使用
も可能であり、かつ該状態での大きさは、コンパ
クト本体内にドラム本体を装着させたコンパクト
の大きさよりも小となるから、携帯上便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ドラムの断面図、第２図はそのド
ラムの分解斜視図、第３図は、第２図が示すドラ
ム本体をコンパクトに装着させた状態を示す斜視
図、第４図は別実施例で示す本案ドラムの断面
図、第５図は第４図ドラムの分解斜視図、第６図
は第５図のドラム本体を装着するためのコンパク
トの斜視図、第７図は別実施例で示す本案ドラム
と該ドラムのドラム本体装着用コンパクトとの分
解斜視図、第８図は更に別実施例で示す本案ドラ
ムの断面図である。 １……ドラム本体、１０……蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧用コンパクト本体３１に装着する交換用の
   化粧品充填ドラムにおいて、該ドラムを、化粧品
   充填室周壁３の上端縁に外向きフランジ６を付設
   させたドラム本体１と、上記化粧品充填室上面を
   閉塞させてドラム本体に着脱自在に嵌合させた蓋
   体１０とで形成させ、上記外向きフランジは、上
   記コンパクト本体にドラム本体を装着させたと
   き、ドラム本体の化粧品充填室上面部分を除くコ
   ンパクト本体の上面開口部分を閉塞可能に形成さ
   せたことを特徴とする化粧品充填ドラム。