JPS6287090A - 培養株化細胞株 - Google Patents

培養株化細胞株

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JPS6287090A
JPS6287090A JP60227709A JP22770985A JPS6287090A JP S6287090 A JPS6287090 A JP S6287090A JP 60227709 A JP60227709 A JP 60227709A JP 22770985 A JP22770985 A JP 22770985A JP S6287090 A JPS6287090 A JP S6287090A
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芳之 金井
Akira Awaya
昭 粟屋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はヒトおよび動物のリウマチ、自己免疫疾患、免
疫不全症、各種感染症、がん等の診断および治療に用い
る抗体(さらにまたはそれのイディオタイプ抗体を産生
させる抗原としても有用な抗体)を産生ずる細胞に作用
しその分化に関与する因子を産生ずる新規に樹立した株
化細胞株に関する。更に本細胞は自己免疫疾患、免疫不
全症等の発症あるいは発がん等のメカニズムの解析にも
きわめて有用な手段を提供するものであり、本発明はこ
の新規に樹立された細胞株に関する。
従来の技術 自己免疫疾患等の病態、病因を明らかにし、その治療・
診断に役立てるため、また免疫反応のメカニズムの解析
のため自己免疫病マウス(ループスマウス、たとえばN
ZBマウス、NZB/W Flマウス、MRL/MP−
1pr/Ipr (MRL/lマウス、MPL/Mp−
+/+ (MRL/n)マウス、BXSBマウスなどが
知られている)などの自己免疫疾患動物の研究がさかん
に行われている。MRL/ #マウスは10週令頃から
著明なリンパ節腫脹をきたし、抗DNA抗体を中心とす
る自己抗体の異常産生が見られ、高頻度にループス腎炎
を発症する。
抗体産生の機構において、活性化され分裂増殖したB細
胞が抗体産生細胞へと分化する過程で、T細胞からの分
化誘導作用のある可溶性因子が関与することが明らかに
されており (Dutton、 R,W。
et al、 Prog、 Immunol、、1+ 
355+ 197L Schimpl。
八、&Wecker、  E、、  Nature  
New  Biol、+   237. 15+197
2など)、このような作用因子はTリンパ球代替因子(
T cell replacing factor、 
TRF)と称されている。TRFは主要組織適合抗原の
異なるリンパ球間で混合培養(MLR)を行うか、コン
カナバリンA(ConA)などのマイトゲンないしは不
特定の抗原でT細胞を刺激することによって産生される
このTRFはB細胞に作用するが、B細胞の分裂増殖は
誘導せず、B細胞の抗体産生細胞への分化を誘導する液
性因子であると定義されB cell differe
ntiation factor  (BCDF)とも
言われている。
BCDFはT細胞ハイプリドーマ上清から精製されてい
る(Takatsu、 K、 et al、 J、Im
munol、+ 134+382、1985)。またヒ
トBCDFはヒトB細胞由来細胞より生産されている(
特開昭6O−169424)。他方マイトゲンや抗原刺
激なしで、あるい&訃LRを行わずに産生される分化因
子としては、ヒト全身性エリテマトーデス(SLE)の
動物モデルとされているMRL/ NマウスのT細胞由
来のものが報告されている(Prud’Homme、 
G、J、 et at、 J、Exp、Med、、長L
730、1983)。
発明が解決しようとする問題点 TRFないしBCDFの応用としては、前記特開昭60
−169424の頁(2)にも開示されているように抗
BCDF抗体と組み合わせることによるBCDFのイム
ノアッセイ系を用いての病態の解析がある。またT細胞
のヘルパー機能低下に伴ってB細胞の抗体産生能の低下
した免疫不全症患者に投与することによる治療がある。
またin vitroで、モノクローン化したB細胞を
培養し、BCDFを作用させることにより有用なモノク
ローナル抗体を産生せしめ、種々の疾患の治療・診断が
可能となる。
このように有用と考えられるTRFないしはBCDFを
量的に確保しその特徴づけを充分に行うことと半永久的
に確実にそれを工業生産することが産業上必須であるが
、これまで報告されたBCDFを産生ずる細胞株は一般
に、安定にコンスタントにBCDFを産生することがで
きないのが実状である。たとえば、MRL/ /マウス
からTRFを産生するT細胞株が今までの技術では未だ
樹立されていないため、このTRFの精製・同定・特徴
づけは充分に行われていなかったし、工業的生産はなさ
れていない。
それ故このTRFないしBCDFを産生ずる安定な、長
期継代培養可能な細胞株を樹立することが急務である。
問題点を解決するための手段 本発明者は、自己免疫疾患動物は自己抗原に対する抗体
を選択的に異常に産生ずる動物であり、この動物の疾患
の病態を解析すれば、自己抗体の異常産生のメカニズム
、自己免疫疾患発症の機序も明らかにでき、自己免疫疾
患あるいはがんなどの疾患の治療に有用な方策が考案で
きると考えた。
即ち本発明者は、MRL/ lマウスのリンパ節腫脹が
が主にThyt” 、 Lytl” T細胞の異常増殖
に基づくことから、これらリンパ節Tf−i11胞は自
己抗体産生に促進的に作用するなんらかの因子を産生じ
ているものと考え、まず自己免疫疾患動物の代表として
、MRL/βマウスのリンパ節細胞の長期培養株を樹立
することを試みた。
そして培養開始後8ケ月で、自己増殖能を有するように
なる株化KMLI細胞株の樹立に成功した。
人工的なハイブリドーマを作成するのではなく、自己増
殖能を有する細胞株を、MRL/ 1リンパ節細胞を長
期間培養することにより樹立したこと、また零KMLI
細胞株がnull cellであることが判明した事実
は画期的なことであり、これまで文献未知のことである
。更に本株化細胞の培養上清あるいは本細胞自身の、M
RL/βマウス牌細胞のin vitr。
抗DNA抗体産生に及ぼす効果を調べたところ、抗DN
A抗体産生が3〜5倍増強されることが認められ、本K
MLI細胞が抗体産生細胞の分化に関与する因子(TR
FないしBCDF)を産生じていることが示唆され、本
発明の目標に到達した。またこの因子はB細胞のDNA
合成は促進させずB細胞増殖因子(BCGF)ではない
ことが確認された。本発明者は、本発明の一つの目的で
ある、長期継代培養可能なまた凍結保存後融解し、培養
を再開しても継代培養可能な安定な細胞株の取得を、自
己増殖能を有するKMLI細胞の樹立により達成し、本
発明を完成した。
本発明を以下、更に詳しく説明する。
本発明者は、MRL/ Nマウスのリンパ節細胞の長期
培養により、株化細胞を樹立すべく、20週令の雌マウ
スの腸間膜リンパ節のsingle cell 5us
pensionの細胞浮遊液を調製した。リンパ節細胞
としては腸間膜リンパ節のほかがっ下リンパ節、腋下リ
ンパ節、そけい部リンパ節等から採取したものも使用で
きる。培養液としてはDulbecco’s modi
fied Eagle medium(DMEM)を本
発明者は主として用いたが、使用できる培養液としては
RPM11640培地、MEMなどがある。これらの培
養液に、56℃で30分非働化した牛胎児血清(FCS
、 Gibco社製)を1〜20χ、好ましくは5%加
える。他の添加物として抗生物質がある。ペニシリンG
は培養液1mlあたり約10〜250単位、好ましくは
約100単位、ストレプトマイシンも1mlあたり約1
0〜250μg、好ましくは約100μg添加する。更
に50μ門の2−メルカプトエタノール、10闘のヘペ
ス緩衝液、1.−グルタミン0.5〜10mM、好まし
くは2mMを添加する。
またT細胞系の長期継代培養には、一般的にインターロ
イキン−2(IL−2)の添加が不可欠であるが、本発
明においてはそれに相当する添加物を以下のようにして
8周製した(Gills、 S、 et al、 Na
ture。
囮本154.1977を参照)。即ちDBA/2マウス
(♀、4〜6週令)の肺細胞から得たsingle c
ell 5uspensionを2 Xl06/mlの
細胞浮遊液とした。培養液は前記のDMEMを用い、添
加物は前記と同じものを処方した。これに更にコンカナ
バリンA (Con A)2.5μg/mlを加え、3
7℃、24時間、5χco2インキユベーター内で培養
した。この細胞浮遊液の培養上清を0.2μのフィルタ
ー(Nalgen社製)で濾過滅菌した。この減菌濾液
をIL−2に代わる添加物としく以下CASと呼ぶ)、
使用直前まで一70℃で凍結保存した。
MRL/ 7!リンパ節細胞を2 XIO’/mlに調
製し、10χCASの存在下培養した。培養容器は25
crlのコーニング社製No、25100フラスコで、
10m1の容量で細胞を培養し、細胞が大型化し、増殖
が安定するまでは5ubcu l tureは行わず、
3日毎に、全細胞を150G5分で遠心分離して集め、
新鮮培地で培養を継続した。培養開始3ケ月後に細胞は
大型細胞のみになったが、依然として増殖は遅(、その
ままの状態で、3s毎に新鮮培地に替える操作を繰り返
した。その後、培養開始6ケ月時に、24穴培養プレー
ト(コースタ−社製No、3424)に細胞を移し、5
 X 105/ml (各well、2m1)の細胞濃
度で培養した。
この段階で細胞の増殖が好転し、その後大型フラスコ(
Corning  社製、75d、 lJo、2511
0)で培養可能となった。培養開始後8ケ月のこの時点
で、CAS非存在下でも、本細胞は増殖するようになり
、自己増殖性を獲得したと認めた。doubling 
timeは約20時間であった。本株化樹立細胞をKM
LI細胞株と名づけた。本樹立細胞の安定性を調べるた
めに、長期培養を行うかたわら、一部細胞を液体窒素中
−140℃で凍結保存した後1ケ月目に培養系に戻した
ところ、順調に細胞は増殖、生育し、零KMLI細胞株
は安定な細胞であることが実証された。
KMLI細胞株の特徴 培養開始1年を経過した時点で、本樹立株化細胞株の細
胞表面抗原の検索を、種々のリンパ球マーカーに対する
抗体(FITC標識したもの、あるいはFITC標識ビ
オチン−アビジン系(抗体をビオチンと結合させ、アビ
ジンにFrTCを標識する系)を使用〕を用いて、レー
ザー・フロー・サイトメトリー(Ortho社、5PE
CTR聞■)にて行った。その結果、この自己増殖性K
MLI細胞株はrhyl−、Lytl−。
Lyt2− 、sIg〜(サーフェイスイムノグロブリ
ン)でいわゆるnull cellであった。H−2ハ
ブロタイブはkでMRL/ Aマウス由来細胞であるこ
とが!I′ffl認され、一方1aは陽性であることが
ねがった。またEAコロゼット法Hudson、 L、
&Hay、 F、C,、PracticalImmun
ology、 Blackwell、 0xford、
 1980)により、Fcリセプクー陰性(FcR−)
であった。−力木KM[,1細胞をヌードマウス(BA
LB/c−nu/nu)に移植するとリンパ腫の形成が
認められ、KMLI細胞は腫瘍細胞としてヌードマウス
に生着することが611FL’2+された。
KMLI細胞株の産生ずるB細胞分化因子(BCDF)
a)  BCDF?容′/夜の調製 フラスコ(Corning  社製、75caf、 N
o、25110)で、5 !FC5を含むDMEM培地
に5×106〜107個/cultureO本KMLI
細胞株を浮遊させ、37℃、5χCOzインキユベータ
ー内で、24〜48時間培養した。
直ちに、2.50Orpmで5分この細胞浮遊液を遠心
し、その上清を集め、0.2μの滅菌フィルター(アク
ロディスク、Nalgen  社製)で濾過し、BCD
F溶液とした。
b)  B細胞分化作用(B細胞抗体産生の促進効果)
の測定 4ケ月令の雌MRL/ Jマウスの牌細胞を5χFCS
を含むDMEM培養液に種々の割合のa)のBCDF溶
液を加えた培養液に浮遊させ106/mlの細胞濃度に
なるようにし、4日培養した。そして各培養上清の50
χ飽和硫安画分の、単位蛋白質濃度あたりの抗一本領(
ss)DNA抗体価を測定し、対照と比較した。抗体の
蛋白N?R度測定は、前記培養上清を5mlとり、等量
の飽和硫安を加え、50χ飽和硫安画分を得、マイクロ
フユージ(Heraeus社製、Haemofuge 
780型)で遠心分離(17,000rpm、3分、2
℃)し、上清の吸光度(波長280nm 、 A280
)を測り、行った。抗体活性の測定は酵素抗体法により
実施し、基本的に特開昭58−56694、特願昭59
−108642および特願昭60−60970に示され
た方法に準じて行った。抗原の5sDNAはdsDNA
を100℃で5分間加熱後、急冷して作成した。5sD
NAを付着させたTmmulon No、2マイクロタ
イタープレー) (Dynatech社製)の各−el
lに、前記50χ飽和硫安画分を各々50μmずつ加え
、室温で1時間振盪した。その後、プレートをTwee
n/TBS (塩化ナトリウム加トリス緩衝液/25m
M1−リスー塩酸塩+140mM塩化ナトリウム、pH
7,4)で3回洗浄し、未反応の抗体を除去した。
次に抗マウス(IgG + IgM)アルカリフォスフ
ァターゼコンジュゲート(Stgma社製)を50μl
、各wellに加えさらに室温で1時間、同様に反応さ
せた。その後、プレートをTween/TBSで3回洗
浄し、各−ellに酵素の基質である100μlの2゜
5mM P−ニトロフェニルホスフェート溶液(P−N
PPを、2mM門gc!2含む50mMのナトリウムカ
ーボネート緩衝液(pH9,5)中で1mg/n+1に
なるように溶解した)を加えて、37℃の恒温器で60
分間反応させた。このようにして、抗原付着プレートに
結合した抗体活性は、二次抗体に結合させたアルカリフ
ォスファターゼの酵素活性(波長4050mでの吸光度
、八405、Titerteck Multiscan
 Autoreaders Flow Laborat
ories社製で測定)を指標にして求めた。
この結果、MRL/ 1マウス牌細胞のin vitr
o抗5sDNA抗体産生は約3倍増強されることがわか
った(実験例2参照)。本発明者の用いた測定系では、
抗体産生細胞の増加といったことではなく抗体量の増加
を直接測定できるのであり、この3倍の抗体産生量の増
大は、きわめて大きいものと言える。
c)  B細胞増殖活性の有無の測定 4ケ月令の雌MRL/ nマウスの肺細胞浮遊液にa)
で調製したBCDF溶液を種々の割合で加え3日間培養
した。培養終了前18時間前に3H−チミジンを1μC
3/mlとなるようにこの培養液に添加した。培養終了
後細胞を集め3H−チミジンの取り込みがこのBCDF
溶液添加により増強されるか否かをみたが、その効果は
ないことがわかった。
即ち本KMLI細胞培養上清にはB細胞増殖因子は(B
CGF)は含まれないことが確認された。
MRL/ l!マウスあるいはMRL/nマウス牌細胞
のKMLI細胞株との混合培養による抗DNA抗体産生
の増強 に?IL1細胞自身の直接的な作用を知るために、4ケ
月令雌MRL/ 6マウスあるいは9ケ月令雌MRL/
nマウス(MRL#!マウスとconjenicであり
、lpr遺伝子が欠損している。MRL/ &マウスの
ように早期にSLE症状を示さない(リンパ節膨張を伴
わぬ)が、1年後には抗核抗体の産生等が見られるマウ
ス。白木正妃、胚原道夫、臨床免疫、長、15.198
3参照)の106/mlの牌細胞と各細胞濃度のKML
I細胞株を混合培養(MLR) した。
MRL/βマウスの場合は2日間培養し、MRL/nマ
ウスの場合は4日間培養した。l’lRL/ Aマウス
においては、BCDF溶液を添加する場合よりもMLR
の方が、in vitroの抗5sDNA抗体産生の増
強の程度が大きく、KMLI細胞非添加に比べ5倍はど
増大した(実験例3参照)。MRL/nマウスにおいて
も、抗5sDNA抗体産生の増強が見られた(実験例4
参照)。このことはT細胞の異常増殖に関与すると考え
られているlpr遺伝子が欠損していることにより、T
細胞因子の援助がないために疾患が発症しないとも考え
られるMRL/nマウスのリンパ球に、Ipr遺伝子が
反映していると考えうるKMLI細胞由来の因子が作用
して抗体産生が促進されたと解釈できる。このことを含
め、本KMLI細胞より産生されるBCDFは、抗体産
生能力の低い免疫不全症患者の治療に通用しうると考え
られる。
本発明開示のKMCI細胞株の如き株化細胞株を取得す
るための自己免疫疾患動物リンパ系細胞としては、MR
L/ 1マウスリンパ節細胞のほか本明細書第2頁に記
載したようなNZBマウス、NZB/W Flマウス、
BXSBマウスおよびNew Zealandマウス、
SL/Niマウス等の各リンパ節細胞、自己免疫疾患患
者の末梢血リンパ球、扁桃腺リンパ系細胞、肺臓細胞な
どの中から選ばれる。またCASの如き、マイトゲン存
在下で動物のリンパ系細胞を培養して得た上清を取得す
るためには、DBA/2マウス牌細胞、リンパ節細胞の
ほか、BALB/cマウス、C3H/Heマウス、C5
7BL/6マウス等のマウス牌細胞、リンパ節細胞、ま
た唱5tarラット、Donryuラット、SDラット
等のラット牌細胞、リンパ節細胞、またモルモット、ウ
サギ、イヌ、ネコ等の牌細胞、リンパ節細胞、更にヒト
の末梢血リンパ球、牌細胞、リンパ節細胞などから選ば
れるリンパ系細胞を用いる。
上記のような性質を有するKMLI細胞株の樹立、BC
DFの産生に関する本発明について、以下に実施例、実
験例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限
定されない。
実施例I KMLI細胞株の樹立 200週令MRL/1 (♀)マウスの腸間膜リンパ節
細胞のsingle 5uspensionの2 Xl
06/ml細胞浮遊液を、前記のD門Mを培養液として
用い作成した。一方5週令DBA/2 (♀)マウスの
牌細胞から得たsingle cell 5uspen
sionの2 Xl06/ml細胞浮遊液を聞HMを培
養液として用い作成し、Con A 2.5 μg/m
lを加え37℃、24時間、5χCO□インキユベータ
ー内で培養し、培養上清を0.2μのアクロディスクフ
ィルター(Na Igen社製)で濾過滅菌した。この
滅菌濾液(CAS)をMRL/ lマウスのリンパ節細
胞浮遊液に10χの割合で加え、計10m1を25cm
”のコーニング社製No、25110フラスコ内で培養
開始した。細胞が大型化し、増殖が安定するまでは5u
bcultureは行わず、3日毎に、全細胞を150
G5分で遠心分離して集め、新鮮培地で培養を継続した
。培養開始3ケ月後に細胞は大型細胞のみになったが、
依然として増殖は遅く、そのままの状態で、3日毎に新
鮮培地に替える操作を繰り返した。その後、培養開始6
ケ月時に、24穴培養プレート(コースタ−社製No、
 3424)に細胞を移し、5 X 10’/ml (
各1vell、 2m1)の細胞濃度で培養した。この
段階で細胞の増殖が好転し、その後大型フラスコ(Co
rning社製、75cm2、No、25110)で培
養可能となった。
培養開始後8ケ月のこの時点で、CAS非存在下でも、
本細胞は増殖するようになり、自己増殖性を獲得したと
認めた。本株化樹立細胞を)[ML1細胞株と名付けた
実施例2  KMLL細胞の凍結融解後の培養本KML
I細胞株を液体窒素中−140℃で凍結保存した。1ケ
月後に本細胞の凍結を融解し、培養を再開したところ、
継代培養している細胞株とその性質は変わらず、安定に
増殖した。
実施例3 ヌードマウスでのリンパ腫形成本にMLL細
胞107個を6週令の雌ヌードマウス(BALB/c−
nu/nu)の腹腔内に注射により移植したところ、2
ケ月後にリンパ腫の形成を認められ、KML1細胞は腫
瘍細胞としてヌードマウスに生着することが確認された
実施例48CDF溶液の調製 フラスコ(Corn ing  社製、75cm2、N
o、25110)で、5 $FC5を含むDMEFI培
地に5 Xl06〜10’個/Cu1tureの本KM
LI細胞株を浮遊させ、37℃、5%COzインキュヘ
ーター内で、48時間培養した。直ぢに、2.50Or
pmで5分この細胞浮遊液を遠心し、その上清を集め、
0.2 jノのアクロディスクフィルターで濾過滅菌し
、BCDF溶液を調製した。
実験例1 細胞表面抗原の解析 リンパ球の各種細胞表面マーカーに対する抗体、即ち抗
rhyi抗体(Mi 1es−Yeda社製)、抗Ly
tl抗体、抗Lyt2抗体(ともにBecton−Di
ckinson社製)および抗rgh抗体(東大・医科
学研究所・免疫学研究部製)を用いて、零KMLI細胞
の細胞表面抗原の検索をレーザー・フロー・サイトメト
リー(Ortho社、5PECTR聞■)にて行ったと
ころ、rhyド、 Lytl−。
Lyt2− 、 slg−であり、本細胞はnull 
ceIIであった。ト2ハブロタイブはkで(Litt
on−Bionetics社製の抗H−2Kk抗体を使
用して解析した)、MRL/ Jマウス由来細胞である
ことが確認され、またIaは陽性であった(Cedal
ane社製の抗1a抗体を使用)。EAコロゼット法よ
る検索で本細胞はFc’Jセブター陰性(FcR” )
であった。
実験例2 8CDF溶液のMRL/1マウス牌細胞の抗
細胞生促進 4ケ月令の雌MRL/Iマウスの肺細胞を5%FCSを
含むDMEM培養液に、種々の割合の実施例4で得たB
CDF溶液を加えた培養液に浮遊させ106/mlの細
胞濃度になるようにし、25cm2のコーニング社製N
o、25110フラスコ内で4日培養した。培養上清中
の抗一本領(ss)DNA抗体価(A405)を測定し
た。抗体価は抗体の単位蛋白1! (IA280)あた
りの活性で表わした。
加えたKML 1細胞    抗5sDNΔ抗体価培養
土清(at、V/V)    A405/lA2800
         0.103 10         0、196 20         0.252 40         0.197 即ちこのBCDF溶液は抗DNA抗体産生を約2.5倍
はど増強する活性を有することがわかった。
実験例3 北L/7!マウス牌細胞のKMLl、細胞株
との混合培養による抗体産生の増強 4ケ月令の雌MRL/ 7!マウスの肺細胞10’/m
lと各細胞濃度のKMLI細胞株を5%CO2インキュ
ベーター内で37℃、2日間混合培養した。抗体価は実
験例2と同様に表わした。
加えたKMLI   MRL/ 1マウス  抗5sD
NA抗体価細胞数/ml   牌細胞数/ml   A
405/LA2800      1060.258 10’      1060.823 5 XIO’      1060.93010’  
    1061.185 10b0       0.032 即ちin vitroの抗5sDNへ抗体産生は実施例
2のBCDF溶液添加の場合よりも、増強の程度が大き
く、KMLI細胞非添加に比べて約5倍はど増大した。
実験例4  MRL/nマウス牌細胞のKMI、1細胞
株との混合培養による抗体産生の増強 9ケ月令の雌MRL/nマウスのの肺細胞10’/ml
と各細胞濃度のKMLI細胞株を、実験例3と同じ条件
で4日間培養した。抗体価は実験例2と同様に表わした
加えたKMLI   MRL/nマウス  抗5sDN
A抗体価細胞数/ml   牌細胞数/ml   A4
05/LA2800      1060.062 10’      1060.074 5 XIO’      1060.14010s10
60.100 10’       0       0.020即ち
MRL/n 7ウスにおいてもin vitroの抗5
sDNA抗体産生は増大した。
作用 本発明のKMLI細胞株は継代培養しても、凍結融解し
て培養しても安定に増殖する細胞であり、又BCDFを
産生ずる細胞であることから、BCDFを工業的に大量
に生産することが可能となりあらかじめ分離調製された
抗原特異的なり細胞に作用して抗原特異的な抗体を生産
させることができ、価値ある細胞である。また零KML
I細胞株の産生ずるBCDFは、場合によって抗原特異
的なり細胞のみに、選択的に作用して、その抗原に対す
る特異抗体のみを産生せしめる可能性もあり有用である
。更にまた一般に細胞融合技術において、免疫した動物
の肺細胞をあらかじめ本発明のKMLI細胞株由来のB
CDFCD下で培養し、抗体産生細胞をふやし、しかる
のちに細胞融合を行い、目的とする抗体産生を行うハイ
ブリドーマの形成頻度を高めることも可能である。一方
また本BCDFに対する抗体を作成し、異常な抗体産生
促進を阻止することも可能となる。
更に本BCDFに対する阻害剤を探索することも可能と
なり、新しい治療方法に道を開くことになる。
加えて本KMLI細胞株は自己増殖能を有するという際
立った特徴を持つことから、各種細胞との細胞融合を行
える親細胞(パートナ−細胞)として用いることができ
、有用なハイブリドーマを形成することによって、様々
な有用な生理活性物質やモノクローナル抗体を産生させ
ることができる。
かくの如く本KMLI細胞株の種々の性質を明らかにす
ることにより、また本KMLI細胞株由来のBCDFほ
か各種因子を用いることにより自己免疫疾患、免疫不全
、発がんなどのメカニズムを、より適確に解析すること
が可能となり、本KMLI細胞株は各種疾患の診断・治
療にきわめて有用な手段を特徴する

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 自己免疫疾患動物リンパ系細胞を、動物のリンパ系細胞
    をマイトゲン存在下で培養した上滑とともに培養し、培
    養開始後8ヶ月で該上清なしでも増殖するようになる下
    記の性質を有する新規な株化細胞株。 (1)抗体産生細胞の分化に関与する因子を産生する。 (2)細胞増殖活性因子を産生しない。 (3)自己増殖能を有する。 (4)null cellである。
JP60227709A 1985-10-15 1985-10-15 培養株化細胞株 Expired - Lifetime JPH0763361B2 (ja)

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EP86307921A EP0220045B1 (en) 1985-10-15 1986-10-14 Established cell line
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JPH0763361B2 (ja) 1995-07-12
DE3688822D1 (de) 1993-09-09
EP0220045A3 (en) 1989-03-08
US5132222A (en) 1992-07-21
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