JPH078290A - ヒト表皮角質層の抗原を特異的に認識することができる抗体,その調製およびそれを使用する方法 - Google Patents

ヒト表皮角質層の抗原を特異的に認識することができる抗体,その調製およびそれを使用する方法

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JPH078290A
JPH078290A JP3037682A JP3768291A JPH078290A JP H078290 A JPH078290 A JP H078290A JP 3037682 A JP3037682 A JP 3037682A JP 3768291 A JP3768291 A JP 3768291A JP H078290 A JPH078290 A JP H078290A
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epidermis
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JP3037682A
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Serge Michel
セルジ ミッシェル
Jacques Bailly
ジャック バリー
Gaelle Saintigny
ガエラ サンティニー
Uwe Reichert
ウベ フェッシャー
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Centre International de Recherches Dermatologiques Galderma
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角質層の抗原を特異的に認識することができ
る抗体その製法、この抗体を分泌するセルラインおよび
その抗体を使用する方法を提供する。 【構成】 角質層、特に異常ではないヒト表皮の角質層
に固有の抗原を特異的に識別し得る抗体、特にモノクロ
ーナル抗体;表皮角質膜で脊椎動物を免疫し,抗体を調
製し、回収および精製する前記抗体の製法;この抗体を
分泌するセルライン;この抗体を使用する方法;および
特に魚鱗癬、乾癬または湿疹などの角質化障害と関連す
る諸症状の治療に用いる医薬用に、ベクタとしてこの抗
体を用いる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト表皮の角質層に存
在する抗原サイトを認識することのできるモノクローナ
ル抗体、その調製およびその使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表皮は増殖性の基底細胞の層および基底
上部層をもつ基底層を含み、該基底上部層は有棘層およ
び顆粒層を含む、分化中のこれら細胞は徐々に角質化さ
れ、かつ最終的に皮膚の表面に、完全に角質化された死
細胞、即ち角質化細胞で構成される角質化された層(角
質層)を形成する。これら角質細胞は、角質膜(envelo
ppe cornee)と呼ばれる極めて強度の大きな膜によって
取巻かれたケラチン繊維から主として形成されている。
この角質膜は、特定の酵素トランスグルタミナーゼの作
用下で共有結合により結合されたタンパク先駆体により
形成されている。
【0003】皮膚病(例えば、乾癬、アクネ、いぼ、乳
頭腫、癌など)の研究を可能とするためには、同様にケ
ラチノサイトとも呼ばれる表皮の正常な細胞の分化を十
分に知る必要がある。このような研究を進めるために
は、これらケラチノサイトの最終分化の種々のマーカー
を自由に使える必要がある。
【0004】
【発明の解決すべき課題および課題を解決する手段】と
ころで、正常なヒトの表皮層上の角質層に固有の抗原サ
イトを特異的に認識できる抗体を得ることが可能である
ことを見出した(本発明では“正常(normal)”とは
“異常でない(non pathologique)”を意味する)。
【0005】そこで、本発明の目的は、正常なヒトの表
皮層上の角質層に特異的に結合し得る抗体を提供するこ
とにある。これらの抗体は、特に正常なヒトの表皮の基
底細胞および基底上部細胞を認識しない。
【0006】本発明は上記抗体に係り、特に上記特性に
加えて、以下の性質の少なくとも一つを有するものを例
示できる。
【0007】魚鱗癬、光により誘発された皮膚の老化
などの角質化障害にかかったヒト表皮の角質層を認識
し、これらの障害は更に、乾癬または湿疹にみられるよ
うに併発性の炎症を誘発する恐れがある。
【0008】電子顕微鏡による免疫標識により、例え
ば正常なヒト表皮などの、表皮の角質層の角質化細胞間
空間に不連続な標識を与える。
【0009】ヒトの角質化された上皮組織を認識す
る。
【0010】ヒト以外の哺乳動物の少なくとも一種の
表皮の角質層を認識する。
【0011】本発明の抗体の中でも、特に正常なヒトの
表皮角質層に特異的な抗原を認識するものを例示でき、
この抗原は以下に記載されるようなモノクローナル抗体
BC21により認識されるものである。
【0012】この抗体BC21により識別される抗原を認
識する抗体は、通常行われている簡単な実験、例えば競
合テストによって容易に分別できる。
【0013】本発明の抗体はポリクローナル抗体であり
得、好ましくはモノクローナル抗体である。
【0014】これらの抗体はケラチノサイトの最終分化
のマーカーである。
【0015】本発明は、同様に従来の標識抗体の調製法
に従って、トレーサで標識して変性した上記定義の抗体
にも関連する。例えば、このトレーサは放射性、蛍光ま
たは酵素トレーサであり得る。
【0016】放射性トレーサによる標識はヨウ素または
インジウムなどの放射性同位元素の結合により達成でき
る。抗体と放射性トレーサとの結合はそれ自体公知であ
る。
【0017】抗体とフロロクローム(例えば、フルオレ
セインのまたはローダミンのイソチオシアネート)また
は酵素との結合は同様に公知である。酵素は、例えばパ
ーオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼなどであ
る。テストの実施後に、場合により該試薬にみられる酵
素活性は、例えば比色法、蛍光法、発光法、滴定法など
により顕在化できる基質と共に公知の方法に従って測定
することができる。
【0018】本発明は、更にアフィニティークロマトグ
ラフィー法における免疫吸着剤または抗原−抗体反応を
基礎とする分析法(放射線免疫検定技術、免疫蛍光測定
技術、免疫酵素測定技術)における試薬として使用する
ことを可能ならしめる、固体担体に固定され、標識され
たもしくはされていない、上で定義したような抗体をも
包含する。
【0019】上記の固体担体はあらゆる固体物質、例え
ば生物学的または合成の、吸着剤としての特性を有する
もしくは結合剤を固定できる固体物質であり得る。これ
らの物質は公知であって文献中に記載されている。吸着
により該抗体を固定し得る固体物質しては、例えばポリ
スチレン、ポリプロピレン、ラテックスなどが例示でき
る。結合剤によって共有結合を介して抗体を固定するの
に用いられる固体物質としては、、特にデキストラン、
セルロース、これらのアミノ化誘導体(例えば、ジエチ
ルアミノエチル−セルロースまたはジエチルアミノエチ
ル−デキストラン)などが例示できる。
【0020】この固体担体は、例えば円板状、チューブ
状、棒状、球状または微量滴定用プレートなどの形状を
もつことができる。
【0021】共有結合により抗体を固体担体に固定する
ことを可能とする結合剤は公知ある。これはジアルデヒ
ド、キノンなどの2官能性の誘導体である。
【0022】これらの抗体は、また無機固体担体に、公
知の方法で固定することができる。
【0023】本発明は、また上で定義したような抗体の
製法をも目的とする。
【0024】この方法は、主に哺乳動物由来の表皮を精
製して得た角質膜で脊椎動物を免疫し、次いで公知の方
法に従って前に述べた性質の一つまたは複数を有するモ
ノクローナルまたはポリクローナル抗体を調製または回
収し、かつ精製することを特徴とする。免疫化剤を与え
る表皮は、特に正常な表皮、特にヒトの表皮である。
【0025】上述の方法における免疫化剤として使用で
きる表皮の角質膜を与える哺乳動物は、通常の実験によ
り容易に決定できる。即ち、哺乳動物由来の精製された
角質膜で動物の免疫を行い、上述のような抗体をその抗
体生成物が含有するか否かを決定することで調べられ
る。免疫のために使用できる表皮の角質膜を与えるヒト
以外の哺乳動物としては、特にラット、兎および小型の
ブタを例示できる。勿論、免疫すべき脊椎動物は該免疫
化剤を得た哺乳類とは細胞学上種の異なるものである。
【0026】この免疫化のために使われる精製された角
質膜はヒトまたは動物の表皮または角質層から調製する
ことができる。このために、このサンプルをβ−メルカ
プトエタノールを含むドデシル硫酸ナトリウム(SD
S)溶液中で90℃にて複数回に亘り連続的にインキュベ
ーションし、次いで複数回に亘り電気浸透処理する。こ
れらの処理は該角質膜には共有結合的に結合していない
生物学的物質(脂質およびタンパク、特にケラチン)を
可溶化し、次いで除去するために行われる。かくして精
製された角質膜は次いで回収され、洗浄され、かつ生理
血清中に懸濁される。
【0027】ポリクローナル抗体を調製するためには、
免疫化した動物の血清から抗体を回収し、これを公知の
方法、例えばアフィニティークロマトグラフィーにより
精製して、角質層を認識し、かつ基底細胞および基底上
部細胞を認識しない抗体のみを採取する。ここで該基底
細胞および基底上部細胞は免疫化剤として使用された角
質膜を調製するのに用いられた表皮あるいは正常なヒト
の表皮の細胞である。あるいは、また上記操作で上記特
性に加えて更に上に列挙した他の特性をもつ抗体のみを
採取する。
【0028】モノクローナル抗体を調製するためには、
常法に従って免疫化動物のリンパ細胞を採取し、次いで
例えば公知の方法でインビトロで培養可能なリンパ細胞
との細胞融合を行い、それ自体公知の方法で、本発明の
抗体の定義の際に上述した特性を有する抗体を分泌する
ハイブリッド細胞のクローンを選別する。
【0029】本発明はこれらの抗体を分泌し得るハイブ
リッドセルラインをも包含する。
【0030】本発明は、特に承認番号89 091 901の下で
ヨーロピアン コレクション オブアニマル セル カ
ルチャー(Europen Colection of Animal Cell Cultur
e)に寄託されたハイブリッド セルラインCIRD
BC21並びにこのセルラインによって分泌されるモノク
ローナル抗体(ここでは抗体BC21と呼ぶ)を包含す
る。
【0031】同様に、本発明は前に定義したようなモノ
クローナル抗体を、上記のハイブリッドセルラインを培
養し、該培地からあるいは更に腹水中の抗体生成物を分
離することにより製造することをも目的とする。
【0032】必要により、該抗体を固体担体上に固定
し、および/または放射性、蛍光または酵素標識と反応
させることも可能である。
【0033】本発明は、また上述のようなモノクローナ
ル抗体を、抗原−抗体反応にもとずく免疫学的技術にお
いて試薬として使用することをも目的とする。
【0034】これらの技術、例えば直接または間接免疫
蛍光法、免疫酵素測定技術、放射線免疫測定技術などは
公知であり、ここでは説明しない。
【0035】本発明の抗体は、特に該抗体に特異的な抗
原決定基をもつ分子の検出用の生物学的プローブを使用
する技術における生物学的センサとして利用できる。
【0036】本発明の抗体は例えば表皮特にヒト表皮の
細胞の正常なもしくは病理的分化の研究のための試薬と
して利用できる。これらは、特にヒト用医薬として、皮
膚疾患の診断並びに内上皮の疾患の診断で利用できる。
特に、角質化された上皮組織を認識する本発明の抗体
は、内上皮が角質化されているか否かを決定するのに用
いることができる。
【0037】本発明の抗体は、特に抗体を使用する医療
撮像技術すべてにおいて利用し得る。 本発明の抗体
は、また表皮の角質層の定量用の、例えば医薬の影響下
にある角質層の厚みの変動を研究するための、および該
医薬の有効性を確認するための試薬として使用できる。
例えば、ラット、兎、小型のブタなどの哺乳動物に特異
的な様式で角質層を認識する抗体はこのような研究用の
モデル動物としての哺乳動物を選別することを可能とす
るという利点を有している。
【0038】本発明の抗体は、同様に薬剤の調製におい
て、医薬特に角質化障害例えば魚鱗癬または光誘発性老
化などに関連する症状あるいは乾癬や湿疹の場合にみら
れるように炎症の併発を伴う角質化疾患に関連する症状
の治療に使用される医薬のベクタとして使用することが
可能である。例えば、乾癬にかかった皮膚組織を認識す
る本発明の抗体は乾癬の治療に用いられる医薬特に抗有
糸分裂性医薬のベクタとして用いることができる。
【0039】本発明の抗体は、例えばリポソーム(例え
ばライト&ハング(Wright etHuang )のアドバンスト
ドラッグ デリバリー レヴューズ(Advanced DrugD
elivery Reviews)、1989,,pp.343-389を参照のこ
と)、またはポリマー微小球 (これらは生物学的に活
性な物質または診断剤を含む)などのコロイド状ベクタ
に共有結合により結合して、免疫試薬または治療薬とし
て使用できる。
【0040】該生物学的に活性な物質は、例えばメトト
レキセート(methotrexate)などの抗有糸分裂剤などで
ある。
【0041】乾癬にかかった皮膚組織を認識できる抗体
を含むリポソームまたは微小球は、例えばヒトの医療に
おける、乾癬治療用医薬として使用できる。この場合に
おいて、該リポソームまたは微小球は局所投与経路で適
用される。
【0042】
【実施例】
【0043】
【実施例1】 モノクローナル抗体の獲得 (1)抗原として使用する角質膜の調製 溶液A(2%SDS、 0.1%DTE、0.01%ナトリウム
アジド)中で、ヒト表皮または角質層を10分間90℃にて
インキュベートする。このインキュベーション中,該角
質膜の懸濁液を3回渦状に強く攪拌する。このサンプル
を次いで4000gにて10分間遠心分離にかけ,得られたク
ロットを溶液Aに再懸濁する。この操作全体を4回繰返
す。
【0044】最後の遠心分離操作で得た角質膜のクロッ
トを溶液B(62.5mMTris-HCl、pH 6.8;2%SDS、5
% β−メルカプトエタノール、10%グリセリン、0.02
5 %ブロムフェノールブルー)中に懸濁させる。次い
で、90℃にて10分間インキュベートし、透析チューブ
(スペクトラポール(Spectrapor )6/132542、スペクト
ラムインダストリーズ社(Spectrum Industries)により
市販されている)に移す。このチューブを次に緩衝溶液
C(グリシン 200mM、Tris 25mM 、SDS 0.1%)を含
むエレクトロトランスファー槽(トランスブロット(Tr
ansblot)バイオラド(Biorad)により市販されている)に
浸漬する。20Vの電圧を24時間4℃にて印加する。
【0045】これらの角質膜を、次いで回収し、溶液C
中で遠心分離することにより洗浄する。この得られたク
ロットを新たに緩衝溶液Bに懸濁する。電気透析を3回
繰返す。最後の電気透析の後、このクロットを蒸留水中
に懸濁する。この懸濁液を 4000gにて5分間遠心分離す
る。この操作を3回繰返し、次いで、このクロットを生
理血清中に懸濁する。この際ローリー(Lowry) 等(J.Bi
ol.Chem., 1951, 193,p.265-275)の定量法で測定したタ
ンパク濃度は1 mg/mlである。
【0046】SDS:ドデシル硫酸ナトリウム DTE:ジチオエリスリトール (2)免疫化 8〜11週令のメスBalb/cハツカネズミを、上述の如くし
て調製した角質膜1mgで腹腔内経路で免疫する。3週間
隔で同一の処置を3回行う。動物の脾臓を最後の処置後
3日目に採取する。 (3)ハツカネズミのミエローマ細胞SP2/0 の培養 アザセリンおよびヒポキサンチンを含む培地では生育し
得ない(ブチン(Buttin)等、Curr.Top.Microbiol., I
mmunol., 1978, 81,p.27)セルラインSP2/0(シュールマ
ン&ケーラー(Shulman et Kohler) 、Nature, 1978, 27
6, p.269)を用いる。これらの細胞を、4.5g/lのグルコ
ース、1.2g/lの重炭酸ナトリウム、1mMのピルビン酸ナ
トリウム、2mMのグルタミンを含み(即ち、完全DME
培地)、10%の仔牛血清(56℃で10分加熱)を補充した
ドゥルベコ(Dulbecco)改良イーグル培地(DME)中で
培養する。解凍後、細胞SP2/0 は2×104 〜8×105 /m
lの濃度で、細胞数が2倍となる12〜15時間培養しなけ
ればならない。この細胞の凍結は、95%の仔牛血清と5
%のDMSO(ジメチルスルホキシド)との中で5×10
6 /ml なる濃度で行う。 (4)細胞SP2/0 の調製 105 〜2×105 /ml の濃度で指数増殖期にある細胞SP2/
0 を800rpm(回転/分)で5分間遠心分離し、107 細胞
/ml の割合で血清を含まない完全DME培地に懸濁す
る。 (5)脾細胞の調製 公知法で免疫したハツカネズミの脾細胞を調製し、血清
を含まない完全DMEM培地(ドゥルベコの改良基本培
地)に懸濁する。計算上50μl の該懸濁液を採取し、こ
れを50μl の 0.2%トリパンブルーおよび 400μl のバ
ッファーPBS(燐酸緩衝塩水)と混合する。30秒後、
アリコートをベーカー(Buerker)セルに入れる。該懸濁
液を800rpmで5分間遠心分離し、107 生細胞/ml に調節
する。(6)融合(0日) 使用する技術はジュイ(Juy)等(J.Immunol., 1982, 12
9, p.1153)による”大量融合(fusion en masse)" 技術
の改良法である。50mlのポリプロピレン製チューブに、
ミエローマ細胞と脾細胞とを、ミエローマ1細胞につき
脾細胞4の割合で混合し、800rpmで5分間遠心分離す
る。上澄液をピペットで採取し、このクロットに血清を
含まない完全DME1mlを加え、次いで再度懸濁する
(ガルフレ(Galfre) 等、Nature, 1977, 266, p.550)
。このクロットに、脾細胞107 当たり100 μl のポリ
エチレングリコール4000(PEG 4000)(5%のDMSOを
含むDME中で50%に希釈したもの)を加える。このD
MSOは即座に加える必要がある。このPEG溶液は、
該チューブを連続的にゆっくり攪拌しつつ1分間かけて
滴下される。週囲温度にて1分間静置した後、10%の仔
牛血清(SVF)を含む完全DME1mlを1分かけて加
え、該チューブを1分間静置する。次いで、15mlの仔牛
血清含有完全培地を、軽く攪拌しつつ滴下(1分間につ
き約1ml)する。得られる懸濁液を25mlのピペットで採
取し、径 150mmの培養器にとり、37℃のオーブンで6時
間インキュベートする。これらの細胞を800rpmで5分間
遠心分離し、初めの脾細胞 2.5×106 当たり1mlの割合
で選択培地中に分散させる。この選択培地は以下のよう
な化合物を含む。即ち、10-5Mのアザセリン、10-5Mの
ヒポキサンチンおよび2μg/mlのインシュリンを含む完
全DMEである。この懸濁液を次に0.5ml/ウエルの割合
で、24個のウエルをもつ培養プレート中に分配する。こ
れら条件下で、ハイブリドーマクローンは5〜7日後に
出現する。6日目に選択培地0.2ml/ウエルずつ加える。 (7)求める抗体を産生するハイブリドーマの検出 ハイブリドーマはウエル表面の1/3 を被覆したら、培養
上澄を、以下に述べる方法に従ってヒト表皮の切片上で
の間接免疫蛍光法でテストする。 (8)選択されたウエルの移植 これらのウエルが2/3 に広がったら、その内容物を12ウ
エルを有するプレートに移す。予備融合において、ハイ
ブリドーマは以下の方法でクローニングされる。同時
に、ハイブリドーマは融合フラスコT25(25cm2 )を得る
まで増殖させる。この細胞を、次に上述の凍結培地中で
凍結する。
【0047】クローニングのためには、限界希釈法を用
いる。96ウエルをもつプレートに、1細胞/ウエルの密
度で接種する。また理論密度 0.3細胞/ウエルでの接種
を行う。これらウエルの上澄を間接免疫蛍光測定により
テストし、表皮全体またはその一部と反応性のクローン
を次に培養し、アザセリンを含まない選択培地で増殖さ
せる。培養後1週間目に、該クローンを更に完全DME
中で培養する。
【0048】このクローニングを同一条件下で一回繰返
す。
【0049】実施例2に記載される方法で、ヒト正常表
皮を認識する抗体を分泌するクローンを選別する。
【0050】採取されたクローングループAの中でヒト
正常表皮の角質層を特異的に認識するもの(サブグルー
プB)を選別する。
【0051】グループAのクローンの中で、少なくとも
約5%(一般に約5〜10%)がサブグループBに属する
ことが観察される。
【0052】このような条件下で得られたクローン(CI
RD BC 21) は前に述べた承認番号の下でヨーロピアン
コレクション オブ アニマル セル カルチャーに寄
託された。 (9)腹腔内でのハイブリドーマの増殖 得られたハイブリドーマの腹水中での増殖は、0.5ml の
プリスタン(2,6,10,14- テトラメチルペンタデカン)
の腹腔内注射により予め感作された、8週令のBalb/cハ
ツカネズミに同一のクローン由来の細胞107 個を腹腔内
注射することにより行った。 (10)分泌された免疫グロブリンのクラスの同定 ミエローマの上澄中に分泌された免疫グロブリンの分類
は免疫グロブリンのH鎖に特異的な試薬(セロテック社
(Serotec Ltd., バイセスタ、英国)を用いた寒天中で
の二重拡散により行った。
【0053】クローンCIRD BC21 により分泌された免疫
グロブリンはIgM である。
【0054】
【実施例2】 セルライン CIRD BC21によって分泌された抗体の組織特
異性 (1)免疫蛍光測定法 ミエローマによる上澄中におよび腹水中に存在する抗体
の組織特異性については、封入培地(Tissue-Tek) 中に
含まれた凍結された種々の組織の約5μm の切片につい
て間接免疫蛍光法に従って調べた。乾燥スライド(その
上に組織が存在する)を燐酸バッファーPBSの浴中で
10分間洗浄し、次いで得られたモノクローナル抗体の存
在下で、湿潤雰囲気下で30分間インキュベートする。10
分間の洗浄を行う。30分に及ぶ2度目のインキュベーシ
ョンをFITC( カッペル(Cappel)により市販されている
フルオレセインのイソチオシアネート)と結合したハツ
カネズミの抗-IgM抗体の存在下で行う。前と同一の条件
で洗浄した後、これらの切片を封入培地(グリセリン90
%、PBS 10%(1 %のp-フェニレンジアミンを含む),p
H 8)中でスライドとカバースライドとの間に置いた。
【0055】種々の起源の上皮組織を用いて、これら抗
体の種特異性を調べた。ヒト由来の様々な上皮組織を用
いて、組織特異性を研究した。ヒトの病態組織をも使用
して、該抗体の診断的価値を評価した。更に、これら抗
体の反応性を、古典的培養法(レインワルド&グリーン
(Rheinwald et Green) 、Cell, 1975, 6, p.331)によ
り培養したケラチノサイトを用いて調べた。あるいは死
んだ真皮について明らかにされた培養法(レニエ(Regni
er) 等、Front. matrix biol., 1981, 9, p.4)またはコ
ラーゲン格子上での培養法(ルノアール(Lenoir) 等、
Dev. Boil.,1988, 130, P.610) により培養したケラチ
ノサイトを用いた場合についても調べた。 (2)免疫電子顕微鏡法(Immunomicroscopie electroniqu
e) 封入培地(Tissue-Tek) 中にあり、かつ凍結された表皮
の約10μm の切片を前と同様にモノクローナル抗体の存
在下でインキュベートする。洗浄後、キットベクタステ
インABC(Vectastain ABC; ベクタ ラボ(Vector lab)を
用いてこれら切片をインキュベートする。組織の固定は
グラハム&カルノフスキー(Graham etKarnovski) の技
術(J. Histochem. Cytochem., 1966,14, p.291)に従っ
て行う。70%〜 100%のアルコール(v/v)を含む様々な
濃度のエタノール水性溶液中で脱水した微細切片を、次
に封入培地EPON 812中に封入し、透過型電子顕微鏡JEOL
1200EX で観察する。 (3)結果 得られた免疫蛍光測定の結果を以下の表に総める。
【0056】
【表1】 セルラインCIRD BC21 により分泌された抗体のヒトにおける組織特異性 テストした組織(凍結組織の諸区域に関し間接免疫蛍光法によりテスト) ──────────────────────────────────── 皮膚 食道 角膜 腟 舌 羊膜 十二指腸 ──────────────────────────────────── +++(*) − − − -/+(**) − -/+(***) ──────────────────────────────────── (*)様々なサイト:胸部、腹部、前頭部、包皮。いずれ
の場合にも、この抗体は角質層に特異的に結合する。
【0057】(**)角質化領域は正であるが、角質化され
ていない領域では負である。
【0058】(***) 上皮細胞は負であるが、粘膜細胞は
正である。
【0059】+++ :強い標識 - :標識なし
【0060】
【表2】 セルラインCIRD BC21 により分泌される抗体の種特異性 テストされた種(凍結組織の諸領域につき間接免疫蛍光法でテスト) ──────────────────────────────────── ハツカネズミ(a) ラット(a) (a),(b) 小型のブタ(a) (ゲッチンゲン)種 ──────────────────────────────────── - +++ +++ +++ ──────────────────────────────────── (a)表皮:この抗体は角質層に特異的に結合する。
【0061】(b)兎の唇:外部錯角化領域は正である
が、内部錯角化領域は負である。
【0062】
【表3】 皮膚病理:セルラインCIRD BC21 により分泌された抗体に対する反応性の有無 ──────────────────────────────────── 乾癬 一般的な魚鱗癬 有棘細胞癌 基底細胞癌 (5)a (1) (4) (4) ──────────────────────────────────── +++ +++ - - ──────────────────────────────────── (a)括弧内の数値は調べた患者数を表す。
【0063】
【表4】 抗体BC21と培養したケラチノサイトとの反応性 ──────────────────────────────────── 古典的培養 皮膚上での培養 格子上での培養 ──────────────────────────────────── - +++ +++ ──────────────────────────────────── 総めると、正常な、乾癬症のあるいは一般的な魚鱗癬に
かかっているヒトの皮膚を用いると、セルラインCIRD B
C21 により分泌される抗体は排他的に角質層と反応す
る。しかし、この抗体は完全に分化した内部領域または
有棘細胞癌の”角質球(globes cornes) ” とは反応し
ない。この抗体は角質化されていない層状上皮または単
一の上皮とは反応しない。しかし、十二指腸の粘膜細胞
に特異的な標識が観測された。この抗体は、また他の動
物種の角質層とも反応した。
【0064】本発明の抗体は古典的な方法で培養された
ケラチノサイトとは反応しないが、ケラチノサイトが死
んだ皮膚上であるいはコラーゲンの格子上で、空気に曝
露した状態で培養した場合に形成された角質層を強く標
識する。
【0065】最後に、ヒト表皮についての電子顕微鏡に
よる免疫標識では、角質層の角化細胞間の空間に位置す
る特異的な不連続の標識の存在が示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 39/395 N 9284−4C 45/00 ADA 8415−4C 47/48 Z C12N 5/20 15/06 G01N 33/53 Y 8310−2J //(C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 ミッシェル セルジ フランス国 06600 アンティーブ レジ デンスレ ジョンキ レ センブル ベ テ.5 (72)発明者 バリー ジャック フランス国 06410 ビオ シャモン デ スリエール、アレ デ スリエール 6 (72)発明者 サンティニー ガエラ フランス国 06100 ニース ル デュ リュッテノン ショポンティエール 6 (72)発明者 フェッシャー ウベ フランス国 06620 レ バ エス/リュ ゴードン、ポン デュ リュ、ビル バ ルローズ(番地なし)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正常なヒト表皮切片上の角質層に特異的
    に結合し得ることを特徴とする抗体。
  2. 【請求項2】 魚鱗癬、光により誘発される皮膚の老
    化、乾癬および湿疹などの角化疾患におかされたヒト表
    皮角質層をも認識する請求項1記載の抗体。
  3. 【請求項3】 該角質層の角質細胞間の空間に、電子顕
    微鏡を用いた免疫標識により不連続標識を示すことを特
    徴とする上記請求項のいずれか1項に記載の抗体。
  4. 【請求項4】 更に、角質化したヒト上皮組織をも認識
    する上記請求項のいずれか1項に記載の抗体。
  5. 【請求項5】 正常なヒト表皮角質層の抗原を認識し、
    該抗原が承認番号89091 901の下でヨーロピアン コレ
    クション オブ アニマル セル カルチャーに寄託さ
    れたハイブリッド セルラインにより分泌されたモノク
    ローナル抗体により認識されるものである、上記請求項
    のいずれか1項に記載の抗体。
  6. 【請求項6】 更に、ヒト以外の哺乳動物の少なくとも
    一種の表皮角質層をも認識する上記請求項のいずれか1
    項に記載の抗体。
  7. 【請求項7】 アフィニティークロマトグラフィーによ
    り精製されたポリクローナル抗体である上記請求項のい
    ずれか1項記載の抗体。
  8. 【請求項8】 モノクローナル抗体である請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の抗体。
  9. 【請求項9】 承認番号89 091 901としてヨーロピアン
    コレクション オブ アニマル セル カルチャーに
    寄託されたハイブリッド セルラインにより分泌された
    モノクローナル抗体である請求項8記載の抗体。
  10. 【請求項10】 固体担体に固定されたおよび/または標
    識されたことを特徴とする上記請求項のいずれか1項に
    記載の抗体。
  11. 【請求項11】 生物学的に活性な物質または診断薬を含
    むリポソームまたは微小球などのコロイド状ベクタに結
    合されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項
    に記載の抗体。
  12. 【請求項12】 上記請求項のいずれか1項に記載の抗体
    の製法であって、哺乳動物表皮の精製した角質膜で、脊
    椎動物を免疫し、上記請求項1〜6のいずれかに規定し
    た特性を有するモノクローナルまたはポリクローナル抗
    体を調製、もしくは回収および精製することを特徴とす
    る上記方法。
  13. 【請求項13】 該ポリクローナル抗体を調製するため
    に、該免疫された動物から該抗体を回収し、かつこれを
    精製して、上記請求項1〜7に規定した特性をもつ抗体
    のみを採取することを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 該モノクローナル抗体を調製するため
    に、免疫動物のリンパ球を採取し、インビトロで培養可
    能なリンパ球との細胞融合を行い、かつ上記請求項1〜
    6のいずれかに記載の特徴をもつ抗体を分泌するハイブ
    リッド細胞のクローンを選別することを特徴とする請求
    項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 更に、このようなクローンを培養し、か
    つ該培地中の抗体生成物を分離することを特徴とする請
    求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 上記請求項8〜9のいずれか1項に記載
    の抗体を分泌するものであるセルライン。
  17. 【請求項17】 承認番号89 091 901の下でヨーロピアン
    コレクション オブ アニマル セル カルチャーに
    寄託された請求項16記載のセルライン。
  18. 【請求項18】 抗原−抗体反応にもとづく免疫法におけ
    る試薬として上記請求項1〜10のいずれか1項記載の抗
    体を使用する方法。
  19. 【請求項19】 免疫蛍光法、免疫酵素測定法、放射線免
    疫測定法、アフィニティークロマトグラフィー法、また
    は抗体に特異的な角質層の抗原決定基を有する分子の検
    出用の生物学的プローブを使用する技術で使用する請求
    項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 表皮角質層の定量のための試薬として使
    用する請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 該抗体を、表皮および内上皮細胞の正常
    なまたは病理的分化の研究における試薬として使用する
    請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 薬剤調製における医薬のベクタとして、
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の抗体を用いる方
    法。
  23. 【請求項23】 該抗体が請求項11に記載のものである請
    求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 上記医薬が角質化障害に関連した症状の
    治療で使用する医薬である請求項22または23記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 上記医薬が魚鱗癬、光で誘発された皮膚
    の老化、乾癬および湿疹の治療において使用される医薬
    である請求項24記載の方法。
JP3037682A 1990-02-08 1991-02-08 ヒト表皮角質層の抗原を特異的に認識することができる抗体,その調製およびそれを使用する方法 Pending JPH078290A (ja)

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