JPS6286830A - 化合物半導体の熱処理用器具 - Google Patents
化合物半導体の熱処理用器具Info
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- JPS6286830A JPS6286830A JP22820485A JP22820485A JPS6286830A JP S6286830 A JPS6286830 A JP S6286830A JP 22820485 A JP22820485 A JP 22820485A JP 22820485 A JP22820485 A JP 22820485A JP S6286830 A JPS6286830 A JP S6286830A
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- Japan
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- heat treatment
- compound semiconductor
- vapor
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、熱処理温度において蒸発しやすい元素を構成
元素として有する化合物半導体の熱処理用器具に関する
。
元素として有する化合物半導体の熱処理用器具に関する
。
本発明は、熱処理温度において蒸発しやすい元素を構成
元素として有する化合物半導体を熱処理する際に用いる
化合物半導体の熱処理用器具において、上記化合物半導
体を収容するための第1の容器と、上記蒸発しやすい元
素の蒸気を発生するための蒸気発生手段をその内部に有
する第2の容器と、上記第2の容器内で発生された上記
蒸気を上記第1の容器に供給するための蒸気供給管とを
それぞれ具備させ、上記第1及び第2の容器をほぼ完全
に密閉可能でかつそれぞれ上記化合物半導体及び上記蒸
気発生手段を出し入れ可能に構成することによって、熱
処理時に化合物半導体から上記元素が蒸発するのを効果
的に防止すると共に、熱処理用器具を繰り返し使用する
ことを可能にしたものである。
元素として有する化合物半導体を熱処理する際に用いる
化合物半導体の熱処理用器具において、上記化合物半導
体を収容するための第1の容器と、上記蒸発しやすい元
素の蒸気を発生するための蒸気発生手段をその内部に有
する第2の容器と、上記第2の容器内で発生された上記
蒸気を上記第1の容器に供給するための蒸気供給管とを
それぞれ具備させ、上記第1及び第2の容器をほぼ完全
に密閉可能でかつそれぞれ上記化合物半導体及び上記蒸
気発生手段を出し入れ可能に構成することによって、熱
処理時に化合物半導体から上記元素が蒸発するのを効果
的に防止すると共に、熱処理用器具を繰り返し使用する
ことを可能にしたものである。
従来、蒸発しやすい元素であるAs、 Ps Te等を
構成元素として有するGaAs、 InP、 CdTe
等の化合物半導体の熱処理は、次のような方法により行
われている。
構成元素として有するGaAs、 InP、 CdTe
等の化合物半導体の熱処理は、次のような方法により行
われている。
第1の方法は開管法と呼ばれ、第3図に示すように、熱
処理すべき化合物半導体基板1を載せたサセプター2と
蒸発しやすい元素から成る粉末(または粒子)3が収容
されたボート4とを両端が開放された石英管5内にそれ
ぞれ配置し、この石英管5内に矢印A方向にキャリアガ
スを流しながら粉末3を所定温度に加熱して蒸気を発生
させることにより、化合物半導体基板1の周囲を蒸発し
やすい元素の蒸気雰囲気に維持しつつこの化合物半導体
基板lを所定温度に加熱して熱処理を行う方法である。
処理すべき化合物半導体基板1を載せたサセプター2と
蒸発しやすい元素から成る粉末(または粒子)3が収容
されたボート4とを両端が開放された石英管5内にそれ
ぞれ配置し、この石英管5内に矢印A方向にキャリアガ
スを流しながら粉末3を所定温度に加熱して蒸気を発生
させることにより、化合物半導体基板1の周囲を蒸発し
やすい元素の蒸気雰囲気に維持しつつこの化合物半導体
基板lを所定温度に加熱して熱処理を行う方法である。
また第2の方法は封管法と呼ばれ、第4図に示すように
、熱処理すべき化合物半導体基板1と蒸発しやすい元素
から成る粒子6とをアンプル7内に真空封入し、このア
ンプル7を加熱することにより、粒子6から蒸発した蒸
発しやすい元素の蒸気雰囲気中で化合物半導体基板1の
熱処理を行う方法である。
、熱処理すべき化合物半導体基板1と蒸発しやすい元素
から成る粒子6とをアンプル7内に真空封入し、このア
ンプル7を加熱することにより、粒子6から蒸発した蒸
発しやすい元素の蒸気雰囲気中で化合物半導体基板1の
熱処理を行う方法である。
上述の従来の開管法によれば、封管法において必要な真
空封入工程が不要であるとか、封入容器を用いていない
ので熱処理後の化合物半導体基板1を取り出すために封
入容器を破壊する必要がないとか、操作が簡便であると
かめ利点を有するが、蒸発しやすい元素の消費量が多い
とか、化合物半導体基板1からの蒸発しやすい元素の蒸
発を十分に抑えることができないとかの欠点がある。ま
た上述の従来の封管法によれば、蒸発しやすい元素の粒
子6の量やこの部分の温度を選定することにより化合物
半導体基板lからの元素の蒸発を防止することが可能で
あるものの、既述のように真空封入工程が必要であるた
め簡便でないとか、熱処理済みの化合物半導体基板1を
取り出すためにはアンプル7を破壊しなければならない
ので手間がかかるのみならず経済的でないとかの欠点が
ある。
空封入工程が不要であるとか、封入容器を用いていない
ので熱処理後の化合物半導体基板1を取り出すために封
入容器を破壊する必要がないとか、操作が簡便であると
かめ利点を有するが、蒸発しやすい元素の消費量が多い
とか、化合物半導体基板1からの蒸発しやすい元素の蒸
発を十分に抑えることができないとかの欠点がある。ま
た上述の従来の封管法によれば、蒸発しやすい元素の粒
子6の量やこの部分の温度を選定することにより化合物
半導体基板lからの元素の蒸発を防止することが可能で
あるものの、既述のように真空封入工程が必要であるた
め簡便でないとか、熱処理済みの化合物半導体基板1を
取り出すためにはアンプル7を破壊しなければならない
ので手間がかかるのみならず経済的でないとかの欠点が
ある。
本発明は、従来技術が有するこれらの欠点を一挙に是正
した極めて新規な化合物半導体の熱処理用器具を提供す
ることを目的とする。
した極めて新規な化合物半導体の熱処理用器具を提供す
ることを目的とする。
本発明者は、既述のような開管法の欠点を是正した熱処
理用器具を得るべく鋭意研究を行った結果、本発明を案
出するに至った。
理用器具を得るべく鋭意研究を行った結果、本発明を案
出するに至った。
すなわち本発明に係る化合物半導体の熱処理用器具は、
熱処理温度において蒸気しやすい元素を構成元素として
有する化合物半導体を熱処理する際に用いる化合物半導
体の熱処理用器具において、上記化合物半導体を収容す
るための第1の容器(例えば熱処理室8)と、上記蒸発
しやすい元素の蒸気を発生するための蒸気発生手段(例
えばりザーバ−13)をその内部に有する第2の容器(
例えば蒸気発生室9)と、上記第2の容器内で発生され
た上記蒸気を上記第1の容器に供給するための蒸気供給
管(例えば蒸気供給管10)とをそれぞれ具備し、上記
第1及び第2の容器はほぼ完全に密閉可能でかつそれぞ
れ上記化合物半導体及び上記蒸気発生手段を出し入れ可
能に構成されている。
熱処理温度において蒸気しやすい元素を構成元素として
有する化合物半導体を熱処理する際に用いる化合物半導
体の熱処理用器具において、上記化合物半導体を収容す
るための第1の容器(例えば熱処理室8)と、上記蒸発
しやすい元素の蒸気を発生するための蒸気発生手段(例
えばりザーバ−13)をその内部に有する第2の容器(
例えば蒸気発生室9)と、上記第2の容器内で発生され
た上記蒸気を上記第1の容器に供給するための蒸気供給
管(例えば蒸気供給管10)とをそれぞれ具備し、上記
第1及び第2の容器はほぼ完全に密閉可能でかつそれぞ
れ上記化合物半導体及び上記蒸気発生手段を出し入れ可
能に構成されている。
このように構成することによって、第2の容器から第1
の容器に蒸発しやすい元素の蒸気を効率良く供給し、こ
の蒸気雰囲気中において化合物半導体を熱処理すること
が可能となる。
の容器に蒸発しやすい元素の蒸気を効率良く供給し、こ
の蒸気雰囲気中において化合物半導体を熱処理すること
が可能となる。
以下本発明の一実施例につき図面を参照しながら説明す
る。
る。
第1A図及び第1B図に示すように、本実施例による化
合物半導体の熱処理用器具においては、熱処理すべき化
合物半導体を収容して熱処理を行うための熱処理室8と
、化合物半導体中に含まれる蒸発しやすい元素の蒸気を
発生するための蒸気発生室9とが例えば円筒状の蒸気供
給管10によって連通されている。この蒸気供給管10
の両端の外周面は、上記熱処理室8及び蒸気発生室9の
互いに対向する一側壁8a、9aに設けられた円形の開
口8b、9bの内周面とそれぞれ接合され、これによっ
て熱処理室8と蒸気発生室9とが一体的に結合されてい
る。なおこれらの熱処理室8、蒸気発生室9、蒸気供給
管10及び後述の蓋11.12は、気密性を有する耐熱
性素材、例えばカーボンにより構成する。
合物半導体の熱処理用器具においては、熱処理すべき化
合物半導体を収容して熱処理を行うための熱処理室8と
、化合物半導体中に含まれる蒸発しやすい元素の蒸気を
発生するための蒸気発生室9とが例えば円筒状の蒸気供
給管10によって連通されている。この蒸気供給管10
の両端の外周面は、上記熱処理室8及び蒸気発生室9の
互いに対向する一側壁8a、9aに設けられた円形の開
口8b、9bの内周面とそれぞれ接合され、これによっ
て熱処理室8と蒸気発生室9とが一体的に結合されてい
る。なおこれらの熱処理室8、蒸気発生室9、蒸気供給
管10及び後述の蓋11.12は、気密性を有する耐熱
性素材、例えばカーボンにより構成する。
上記熱処理室8は直方体の形状を有し、開放されたその
一面に蓋11が設けられている。この蓋11の一方の面
には、熱処理室8の内部の平面的な大きさよりも少し大
きさの小さい突出部11aが設けられている。そしてこ
の突出部11aが熱処理室8の内側に突出した状態で蓋
11の上記面の周辺部11bを熱処理室8の側壁8aの
上端面と接触させることにより、熱処理室8をほぼ完全
に密閉し得るようになっている。なおこの密閉の程度は
、熱処理室8に蓋11がかぶせられた状態で後述の蒸気
が熱処理室8から外部に出て行くことが可能であるよう
に選定される。さらにこの熱処理室8内には、熱処理す
べき化合物半導体基板を保持するためのサセプター2が
設けられている。
一面に蓋11が設けられている。この蓋11の一方の面
には、熱処理室8の内部の平面的な大きさよりも少し大
きさの小さい突出部11aが設けられている。そしてこ
の突出部11aが熱処理室8の内側に突出した状態で蓋
11の上記面の周辺部11bを熱処理室8の側壁8aの
上端面と接触させることにより、熱処理室8をほぼ完全
に密閉し得るようになっている。なおこの密閉の程度は
、熱処理室8に蓋11がかぶせられた状態で後述の蒸気
が熱処理室8から外部に出て行くことが可能であるよう
に選定される。さらにこの熱処理室8内には、熱処理す
べき化合物半導体基板を保持するためのサセプター2が
設けられている。
なおこのサセプター2は、複数枚の化合物半導体基板を
整列収容し得るようになっている。
整列収容し得るようになっている。
一方、蒸気発生室9は、熱処理室8よりも容積が小さく
、正方形に近い平面形状を有する直方体の形状を有して
いる。この蒸気発生室9の開放された一面には蓋12が
設けられている。この蓋12の一方の面には上記Ill
と同様な突出部12aが設けられていて、この突出部1
2aが蒸気発生室9の内側に突出した状態でM12の上
記面の周辺部12bを蒸気発生室9の側壁9aの上端面
に接触させることにより、蒸気発生室9をほぼ完全に密
閉し得るようになっている。なおこの蓋12による蒸気
発生室9の密閉の程度は、蓋11による熱処理室8の密
閉の程度よりも高くすることが好ましい。さらにこの蒸
気発生室9内には、熱処理すべき化合物半導体を構成す
る蒸発しやすい元素から成る粉末、粒子等を収容するた
めのりザーバ−13が設けられている。このリザーバー
13の開放された一面には、その中央部に例えば1鶴φ
程度の径の小さい円形状の蒸気供給口14aを有する蓋
工4が設けられていて、この蓋14によってリザーバー
13をほぼ完全に密閉し得るようになっている。
、正方形に近い平面形状を有する直方体の形状を有して
いる。この蒸気発生室9の開放された一面には蓋12が
設けられている。この蓋12の一方の面には上記Ill
と同様な突出部12aが設けられていて、この突出部1
2aが蒸気発生室9の内側に突出した状態でM12の上
記面の周辺部12bを蒸気発生室9の側壁9aの上端面
に接触させることにより、蒸気発生室9をほぼ完全に密
閉し得るようになっている。なおこの蓋12による蒸気
発生室9の密閉の程度は、蓋11による熱処理室8の密
閉の程度よりも高くすることが好ましい。さらにこの蒸
気発生室9内には、熱処理すべき化合物半導体を構成す
る蒸発しやすい元素から成る粉末、粒子等を収容するた
めのりザーバ−13が設けられている。このリザーバー
13の開放された一面には、その中央部に例えば1鶴φ
程度の径の小さい円形状の蒸気供給口14aを有する蓋
工4が設けられていて、この蓋14によってリザーバー
13をほぼ完全に密閉し得るようになっている。
次に上述のように構成された本実施例による熱処理用器
具を用いて化合物半導体基板を熱処理する方法につき説
明する。
具を用いて化合物半導体基板を熱処理する方法につき説
明する。
第1A図及び第1B図に示すように、まずサセプター2
に所要枚数の化合物半導体基板1を一点鎖線で示すよう
に立てた後、蓋11を熱処理室8にかぶせて密閉する。
に所要枚数の化合物半導体基板1を一点鎖線で示すよう
に立てた後、蓋11を熱処理室8にかぶせて密閉する。
同様に、熱処理すべき化合物半導体を構成する蒸発しや
すい元素から成る十分な量の例えば粒子3(一点′ui
線で示す)をリザーバー13内に入れた後、蒸気発生室
9に蓋12をかぶせて密閉する。
すい元素から成る十分な量の例えば粒子3(一点′ui
線で示す)をリザーバー13内に入れた後、蒸気発生室
9に蓋12をかぶせて密閉する。
次に第2図に示すように、熱処理用器具全体を所定の電
気炉15内に設けられた石英管5内に挿入する。なおこ
の電気炉15は互いに独立して加熱温度を制御し得る2
つの部分15a、15bから成っている。次に石英管5
内を真空ポンプにより所定圧力に減圧した後、この石英
管5内に矢印Cで示す方向に水素、アルゴン、窒素等の
還元性または不活性ガスを流しながら、熱処理室8及び
蒸気発生室9をそれぞれ化合物半導体1の熱処理温度及
び蒸発温度に加熱する。この加熱により、リザーバー1
3内に入れられた蒸発しやすい元素の粒子3から加熱温
度に応じた速度で元素の蒸発が起き、この結果、リザー
バー13の1E14の蒸気供給口14aから蒸気発生室
9内に蒸気が噴射してこの蒸気発生室9内が上記元素の
蒸気で満たされる。この蒸気は蒸気発生室9から蒸気供
給管10を通って熱処理室8内に供給され、この熱処理
室8も蒸気で満たされる。従って、化合物半導体基板1
は、この化合物半導体基板1を構成する蒸発しやすい元
素の蒸気雰囲気中で熱処理が行われる。なおこの熱処理
室8内の蒸気圧力が外部の圧力を超える程度に上昇する
と、外部の圧力を超えた分の蒸気は蓋11と熱処理室8
との間の隙間から外部に放出されるので、熱処理室8内
の最大蒸気圧は石英管5内の圧力とほぼ等しい。このよ
うにして所定時間熱処理を行った後、熱処理用器具全体
を炉外に取り出して、目的とする熱処理を終了する。
気炉15内に設けられた石英管5内に挿入する。なおこ
の電気炉15は互いに独立して加熱温度を制御し得る2
つの部分15a、15bから成っている。次に石英管5
内を真空ポンプにより所定圧力に減圧した後、この石英
管5内に矢印Cで示す方向に水素、アルゴン、窒素等の
還元性または不活性ガスを流しながら、熱処理室8及び
蒸気発生室9をそれぞれ化合物半導体1の熱処理温度及
び蒸発温度に加熱する。この加熱により、リザーバー1
3内に入れられた蒸発しやすい元素の粒子3から加熱温
度に応じた速度で元素の蒸発が起き、この結果、リザー
バー13の1E14の蒸気供給口14aから蒸気発生室
9内に蒸気が噴射してこの蒸気発生室9内が上記元素の
蒸気で満たされる。この蒸気は蒸気発生室9から蒸気供
給管10を通って熱処理室8内に供給され、この熱処理
室8も蒸気で満たされる。従って、化合物半導体基板1
は、この化合物半導体基板1を構成する蒸発しやすい元
素の蒸気雰囲気中で熱処理が行われる。なおこの熱処理
室8内の蒸気圧力が外部の圧力を超える程度に上昇する
と、外部の圧力を超えた分の蒸気は蓋11と熱処理室8
との間の隙間から外部に放出されるので、熱処理室8内
の最大蒸気圧は石英管5内の圧力とほぼ等しい。このよ
うにして所定時間熱処理を行った後、熱処理用器具全体
を炉外に取り出して、目的とする熱処理を終了する。
上述の実施例による熱処理用器具によれば、熱処理室8
と蒸気発生室9とを別々に設け、これらを蒸気供給管1
0により連通させた構造とし、しかも熱処理室8及び蒸
気発生室9を蓋11.12によりそれぞれほぼ完全に密
閉し得るようにしているので、次のような種々の利点が
ある。第1に、リザーバー13から発生された蒸気を蒸
気発生室9から蒸気供給管10を通って熱処理室8内に
供給することによって、この熱処理室8内を蒸発しやす
い元素の蒸気で満たした状態で化合物半導体基板1の熱
処理を行っているので、熱処理中に化合物半導体基板1
から元素が蒸発するのを効果的に防止することが可能で
あり、従って熱処理により化合物半導体基板1の組成が
化学量論比からずれるのを防止することが可能である。
と蒸気発生室9とを別々に設け、これらを蒸気供給管1
0により連通させた構造とし、しかも熱処理室8及び蒸
気発生室9を蓋11.12によりそれぞれほぼ完全に密
閉し得るようにしているので、次のような種々の利点が
ある。第1に、リザーバー13から発生された蒸気を蒸
気発生室9から蒸気供給管10を通って熱処理室8内に
供給することによって、この熱処理室8内を蒸発しやす
い元素の蒸気で満たした状態で化合物半導体基板1の熱
処理を行っているので、熱処理中に化合物半導体基板1
から元素が蒸発するのを効果的に防止することが可能で
あり、従って熱処理により化合物半導体基板1の組成が
化学量論比からずれるのを防止することが可能である。
第2に、蒸気発生室9の加熱温度を制御することにより
リザーバー13からの元素の蒸発速度を支障ない程度に
小さくすることができるので、リザーバー13内に入れ
られた蒸発しやすい元素の消費量を少なくすることがで
きる。第3に、熱処理室8と蒸気発生室9とを蒸気供給
管10の長さだけ離すことができるので、熱処理室8と
蒸気発生室9とを互いに独立して所望の温度に制御する
ことが可能である。第4に、従来の封管法において必要
な真空封入工程が不要であるので簡便である。第5に、
封管法を用いる場合のように封入容器を破壊することな
く熱処理済みの化合物半導体基板1を熱処理用器具から
取り出すことができるので、熱処理用器具を繰り返し使
用することが可能であり、経済的である。第6に、熱処
理室8内に熱処理すべき化合物半導体基板1を収容する
と共に、蒸気発生室9内のりデーバー13内に蒸発しや
すい元素の粒子等を入れ、次いで熱処理用器具全体を電
気炉で加熱するだけで熱処理を行うことができるので、
熱処理を簡便に行うことが可能である。
リザーバー13からの元素の蒸発速度を支障ない程度に
小さくすることができるので、リザーバー13内に入れ
られた蒸発しやすい元素の消費量を少なくすることがで
きる。第3に、熱処理室8と蒸気発生室9とを蒸気供給
管10の長さだけ離すことができるので、熱処理室8と
蒸気発生室9とを互いに独立して所望の温度に制御する
ことが可能である。第4に、従来の封管法において必要
な真空封入工程が不要であるので簡便である。第5に、
封管法を用いる場合のように封入容器を破壊することな
く熱処理済みの化合物半導体基板1を熱処理用器具から
取り出すことができるので、熱処理用器具を繰り返し使
用することが可能であり、経済的である。第6に、熱処
理室8内に熱処理すべき化合物半導体基板1を収容する
と共に、蒸気発生室9内のりデーバー13内に蒸発しや
すい元素の粒子等を入れ、次いで熱処理用器具全体を電
気炉で加熱するだけで熱処理を行うことができるので、
熱処理を簡便に行うことが可能である。
以上本発明の一実施例につき説明したが、本発明は上述
の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想に基づく各種の変形が可能である。例えば、熱処理室
8及び蒸気発生室9の形状、寸法等は必要に応じて上述
の実施例とは異なる形状、寸法としてもよい。また蒸気
供給管lOも上述の実施例におけるように円形断面とす
る必要は必ずしもなく、例えば断面形状が矩形である管
を用いてもよい。またこの蒸気供給管10の径、長さ等
も必要に応じて選定し得るものである。さらにこれらの
熱処理室8、蒸気発生室9、蒸気供給管10等は、カー
ボン以外の気密性及び耐熱性素材、例えば石英または窒
化ホウ素(BN)により構成してもよい。さらにまた、
熱処理室8及び蒸気発生室9の蓋11.12の構造も必
要に応じて変更することが可能である。なお石英管5へ
の熱処理用器具の出し入れをローダ−を用いて行う場合
には、第1A図及び第1B図に示すように例えば熱処理
室8の一端にローダーとの接続用の突出部8c(一点鎖
線で示す)を設けることも可能である。また本発明によ
る熱処理用器具は、GaAs、In P 、CdTe、
Hg+−X CdXTe等の各種化合物半導体の熱処
理に適用することが可能である。
の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想に基づく各種の変形が可能である。例えば、熱処理室
8及び蒸気発生室9の形状、寸法等は必要に応じて上述
の実施例とは異なる形状、寸法としてもよい。また蒸気
供給管lOも上述の実施例におけるように円形断面とす
る必要は必ずしもなく、例えば断面形状が矩形である管
を用いてもよい。またこの蒸気供給管10の径、長さ等
も必要に応じて選定し得るものである。さらにこれらの
熱処理室8、蒸気発生室9、蒸気供給管10等は、カー
ボン以外の気密性及び耐熱性素材、例えば石英または窒
化ホウ素(BN)により構成してもよい。さらにまた、
熱処理室8及び蒸気発生室9の蓋11.12の構造も必
要に応じて変更することが可能である。なお石英管5へ
の熱処理用器具の出し入れをローダ−を用いて行う場合
には、第1A図及び第1B図に示すように例えば熱処理
室8の一端にローダーとの接続用の突出部8c(一点鎖
線で示す)を設けることも可能である。また本発明によ
る熱処理用器具は、GaAs、In P 、CdTe、
Hg+−X CdXTe等の各種化合物半導体の熱処
理に適用することが可能である。
見体甜
熱処理室8、蒸気供給管10及び蒸気発生室9の素材と
してカーボンを用い、これらの寸法L1、L2、Ll、
W、、H及びD(第1A図及び第1B図参照)をそれぞ
れ120龍、200韻、60m園、46鉗、40關及び
201■とした。この熱処理室8内には被熱処理物とし
て単結晶CdTe基板を入れると共に、リザーバー13
内にはCd粒子を入れた。
してカーボンを用い、これらの寸法L1、L2、Ll、
W、、H及びD(第1A図及び第1B図参照)をそれぞ
れ120龍、200韻、60m園、46鉗、40關及び
201■とした。この熱処理室8内には被熱処理物とし
て単結晶CdTe基板を入れると共に、リザーバー13
内にはCd粒子を入れた。
次にこの熱処理用器具を第2図の電気炉15内の石英管
5内に置き、この石英管5内に水素ガスをIA/分の流
量で流しながら、CdTe基板は800℃に、リザーバ
ー13は550℃にそれぞれ加熱した。この結果、p型
で抵抗率10hΩamの化学量論的組成を有する良質の
単結晶CdTe基板が得られた。
5内に置き、この石英管5内に水素ガスをIA/分の流
量で流しながら、CdTe基板は800℃に、リザーバ
ー13は550℃にそれぞれ加熱した。この結果、p型
で抵抗率10hΩamの化学量論的組成を有する良質の
単結晶CdTe基板が得られた。
本発明によれば、第2の容器から第1の容器内に蒸発し
やすい元素の蒸気を効率良く供給し、この蒸気雰囲気中
において化合物半導体を熱処理することが可能となるの
で、熱処理時に化合物半導体から構成元素が蒸発するの
を効果的に防止することが可能となり、従って熱処理に
より化合物半導体の組成が化学量論比からずれるのを防
止することが可能となる。また熱処理用器具を破壊する
ことなく化合物半導体及び蒸気発生手段の出し入れを行
うことが可能であるので、熱処理用器具を繰り返し使用
することが可能であり経済的であると共に、熱処理を簡
便に行うことが可能である。
やすい元素の蒸気を効率良く供給し、この蒸気雰囲気中
において化合物半導体を熱処理することが可能となるの
で、熱処理時に化合物半導体から構成元素が蒸発するの
を効果的に防止することが可能となり、従って熱処理に
より化合物半導体の組成が化学量論比からずれるのを防
止することが可能となる。また熱処理用器具を破壊する
ことなく化合物半導体及び蒸気発生手段の出し入れを行
うことが可能であるので、熱処理用器具を繰り返し使用
することが可能であり経済的であると共に、熱処理を簡
便に行うことが可能である。
さらに、第2の容器内で発生された蒸気は容器外に殆ど
逃げることなく第1の容器内に効率的に供給されるので
、蒸発しやすい元素の消費量を少なくすることが可能で
ある。
逃げることなく第1の容器内に効率的に供給されるので
、蒸発しやすい元素の消費量を少なくすることが可能で
ある。
第1A図及び第1B図はそれぞれ本発明の一実施例によ
る熱処理用器具の平面図及びそのB−B線の断面図、第
2図は第1A図及び第1B図に示す熱処理用器具を用い
て化合物半導体を熱処理する方法を説明するための断面
図、第3図及び第4図はそれぞれ開管法及び封管法によ
る従来の熱処理方法を説明するための断面図である。 なお図面に用いた符号において、 1−・・−−−−一−−−−・−・・−化合物半導体基
板2−・−・−・−一−−−−−−−サセプター5・−
−−−一−−−−−−・−・−・−石英管8・−−−−
−−−一・−・・−・・−熱処理室9−−−−−・−・
−・・−・−蒸気発生室10−・−・・・〜・−・・・
蒸気供給管11.12・−・−−一一一・−蓋 13−・−・・−・・−・−・−リザーバー15−・−
・・・・−・・・−電気炉 である。
る熱処理用器具の平面図及びそのB−B線の断面図、第
2図は第1A図及び第1B図に示す熱処理用器具を用い
て化合物半導体を熱処理する方法を説明するための断面
図、第3図及び第4図はそれぞれ開管法及び封管法によ
る従来の熱処理方法を説明するための断面図である。 なお図面に用いた符号において、 1−・・−−−−一−−−−・−・・−化合物半導体基
板2−・−・−・−一−−−−−−−サセプター5・−
−−−一−−−−−−・−・−・−石英管8・−−−−
−−−一・−・・−・・−熱処理室9−−−−−・−・
−・・−・−蒸気発生室10−・−・・・〜・−・・・
蒸気供給管11.12・−・−−一一一・−蓋 13−・−・・−・・−・−・−リザーバー15−・−
・・・・−・・・−電気炉 である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、熱処理温度において蒸発しやすい元素を構成元素と
して有する化合物半導体を熱処理する際に用いる化合物
半導体の熱処理用器具において、上記化合物半導体を収
容するための第1の容器と、 上記蒸発しやすい元素の蒸気を発生するための蒸気発生
手段をその内部に有する第2の容器と、上記第2の容器
内で発生された上記蒸気を上記第1の容器に供給するた
めの蒸気供給管とをそれぞれ具備し、 上記第1及び第2の容器はほぼ完全に密閉可能でかつそ
れぞれ上記化合物半導体及び上記蒸気発生手段を出し入
れ可能に構成されていることを特徴とする化合物半導体
の熱処理用器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22820485A JPS6286830A (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 | 化合物半導体の熱処理用器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22820485A JPS6286830A (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 | 化合物半導体の熱処理用器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6286830A true JPS6286830A (ja) | 1987-04-21 |
Family
ID=16872826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22820485A Pending JPS6286830A (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 | 化合物半導体の熱処理用器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6286830A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01169933A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-07-05 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ZnSeまたはZnSの化合物結晶の熱処理方法 |
JPH0697180A (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-08 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体基板の熱処理方法 |
CN114300572A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-04-08 | 中国电子科技集团公司第十一研究所 | 一种热处理装置及方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5656643A (en) * | 1979-10-13 | 1981-05-18 | Sony Corp | Treating device for semiconductor substrate |
-
1985
- 1985-10-14 JP JP22820485A patent/JPS6286830A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5656643A (en) * | 1979-10-13 | 1981-05-18 | Sony Corp | Treating device for semiconductor substrate |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01169933A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-07-05 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ZnSeまたはZnSの化合物結晶の熱処理方法 |
JPH0697180A (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-08 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体基板の熱処理方法 |
CN114300572A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-04-08 | 中国电子科技集团公司第十一研究所 | 一种热处理装置及方法 |
CN114300572B (zh) * | 2021-11-24 | 2024-03-19 | 中国电子科技集团公司第十一研究所 | 一种热处理装置及方法 |
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