JPS6285082A - 光沢耐久性を付与する布帛の加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は再生繊維素素材を主体とする布帛に恰も絹の
如く優れた光沢をりえ月つこの光沢を恒久的に維持する
だめの耐久性をもたせるようにした布帛の加工方法に関
するものである。

〈従来の技術〉 従来、綿糸では、特公昭５６−１３８２６号公報に開示
されているように、ダ１ルマーセル化によって光沢耐久
性の向上を図る試みや、また、合成繊維では、特公昭４
８−９８４０　号公報等に開示の抗ピル加工法といった
ものがあるが、再生域ｌｆｆ１索素材を主体とする布帛
では、その再生繊維素素材自体が光沢性を具備している
から、特にその光沢を向上させたり維持したつづること
を目的とした加工方法については、これ迄余り提案され
ていなかった。

く発明が解決しようとする問題点〉 最近、ニーズの多様化に伴って、再生繊維素素材を主体
とする布帛に対し、より優れた光沢性と、その光沢性の
長期にわたる維持とが要望されるようになってきた。と
ころが、通常の加工方法では、より優れた光沢性をイ」
与づることはできなかったし、また、家庭等での洗濯を
繰返しているうちに布帛表面の毛羽か相ηに絡み合い、
光沢性は劣化の一途を辿ることになった。

この発明の目的は、上記した欠点を解消することができ
る布帛の加工方法を提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 この発明は、下記の三つの事項によって所期の目的を達
成する。

すなわら、第１は、再生ｍ維素素材を主体とする布帛を
比較的高濃度の苛性アルカリ水溶液中で緊張下で浸漬処
理することである。一般にこの種のｒＡ織物をアルカリ
処理することによって繊維が膨潤し、緊張下で行なうこ
とによって光沢性が向上することについては従来公知で
ある。しかし、この発明では、上記の点以外に、布帛の
表面の毛羽に着目し、その毛羽部分の強力を低下させる
ことを狙って、通常のアルカリ条件より高濃度の苛性ア
ルカリ水溶液濃度を採用する点で従来のそれと相異する
。

第２は、ｍ維素反応型樹脂を含浸・乾燥後、これを短時
間高温熱処理することである。尿素−ホルマリン系樹脂
、メラミン系樹脂、グリオ−１−ザール系樹脂といった
繊Ｍ素反応型樹脂水溶液を含浸・乾燥・熱処理すること
でＳ織物の基体に樹脂を（＝ｊ着させることは、従来公
知である。

この発明にお（づる樹脂加工が従来のそれと相異でるの
は、高温の熱処理を短時間行なう点にあり、これによっ
て編織物の基体よりもむしろ十−記脆弱化した毛羽部分
を硬く且つ弱くして、つぎに述べる水洗時における強い
揉みで確実（脱落するようにするのである。

第３は強く揉む水洗処理である。一般の加工工程におけ
る水洗は処理薬剤を洗い落して除去することを目的とし
、可及的毛羽立ちを防止するため緩い条件で短時間行な
うのが普通であるが、この発明では全く逆であって、編
織物同士ができるだけこすり合うような強い条件で長時
間行なう。こうして前記した硬く且つ弱く（ノた毛羽を
水中に脱落させてしまう。

上記した苛性アルカリ水溶液の濃度、繊維素反応型樹脂
の濃度ヤ熱処理温度２時間、更には水洗の際の揉みの強
ざといったものは、処理ずべきイＦ帛の素材や組織、厚
さ等で好適な値はそれぞれ異なるけれども、これ等は実
験によって最適な範囲を見つけ出すことは容易である。

〈発明の効果〉 この発明の方法によれば、従来、布帛表面に現われてい
た毛羽が殆んどなくなるといってよい程度になくすこと
ができる。したがって毛羽による乱反射は少なくなって
布帛表面の光沢性を顕著に改善する。このように、本来
、毛羽がないといってよいものであるから、繰返し洗濯
しても、従来の如く毛羽が絡んで一児すると光沢を失っ
たかに見えるようなことがなく、始めの光沢を長く維持
することができる。

〈実施例〉 Ｘ隨叢ニー ポリノジック１００％の３０番双糸で編成した目付け２
００Ｍ　ｌｌＩ２の天竺編地につぎのような加工処理を
行なった。

イ、アルカリ処理 液温２０℃、苛性ンーダ２０”ボーメの液中に６０秒緊
張下で浸漬した。

口、樹脂加工 つぎに油処理、染色したのら、表１の如く調合したＡ、
Ｂの各水溶液に浸漬した。

夫々をマングルで絞り率９０％で絞り、熱風乾燥鼎で１
００℃、１分間予備乾燥し、ついでテンタ一式熱風処理
機で１６０℃の熱風を約１分間吹きつけ熱処理した。

ハ、水洗処理 ついでウィンスを用いて水Ｗ４０℃、６０分間水洗した
。その俊、１００℃、１分間乾燥してから通常の柔軟仕
上げ処理と乾燥を施し製品を得た。

製品（表１のＡ、Ｂ別に実施例１Ａ、実施例１Ｂと呼ぶ
）の反射度と表面状態を知るため、反則ＩＪＦはスガ試
１１！ＳＭカラーコンピューター５Ｍ−２型（入反射光
角は６０”　とした）にて求め、表面状態は表面拡大写
真をとって判定した。尚、比較のため、苛性アルカリ処
理のみ行なったもの（符号■で示す）、苛性アルカリ処
理をしないでＡの樹脂加工のみを行なったもの（符号■
で示す）および苛性アルカリ処理も樹脂加工処理も行な
わなかったもの（符号■で示す）についても測定した。

その結果を表２に示す。

また、表面状態について、第１図には比較例１■の加工
場りの状態を、第２図にはこれを１０回繰返し洗濯した
あとの状態をそれぞれ示しているが、第１図に児る毛羽
は第２図では絡み合っていることが示されている。第３
図は第２図に相当するこの発明の方法によって１ｑられ
た実施例１Ａの場合であるが、毛羽は殆んどないといっ
てよい程であることが示されている。

対比してみると、光沢耐久性の点において両者相異は顕
著であるといえる。

丈塵叢ｌ− ポリノジック１００％の平織（９７３０番単糸１００本
／インチ、ヨコ３０番単糸６０本／インチ）につぎのよ
うな加工処理を行なった。

イ、アルカリ処理 毛焼、糊火、精練漂白したものを、液温２５℃、苛性ソ
ーダ２０’ボーメの液中に６０秒緊張下で浸漬した。

口、樹脂加工 実施例１の調合Ｂの水溶液を含浸させ、絞り率９０％で
絞ったのち、熱風乾燥器で１００℃、４５秒間乾燥後、
更にテンタ一式熱風処理機で１６０℃、５０秒間熱処理
を行なった。

ハ、水洗処理 ウィンスを用いて水温５０℃、６０分間水洗した。

その後は通常の仕上剤処理、乾燥を施して製品を得た。

この仕上り品を実施例１で述べた方法によって光沢度、
表面状態を調べた結果を表３に示す。

Ｘ塵■ニー レーヨン１００％の３０番双糸で編成した丸編天竺につ
ぎのような加工処理を行なった。

イ、アルカリ処理 毛焼したものを、液温２３℃、苛性ソーダ１０’ボーメ
の液中に４０秒緊張下で浸漬した。

口、樹脂加工 ついで染色、乾燥してから、 リケンレジンＲＥ　−１０Ｅ　　９．５ｗｔ％フィクサ
ーＭ　　　　　　　　　３．０ｗｔ％の水溶液を含浸さ
せ、絞り率１００％で絞ったのら、１１（）℃、６０秒
乾燥、更にテンタ一式熱風乾燥器で１６５℃、５０秒間
熱処理を行なった。

ハ、水洗処理 液流式染色機を用い、４０℃で６０分間水洗した。

その後、通常の仕上剤処理および乾燥を施した。

この仕上り品を実施例１で述べた方法によって光沢度２
表面状態を調べた結果を表４に示す。

ポリノジック５５％と綿４５％の３０番単糸の混紡糸で
編成した目付け２６０ｇ／　！Ｉ＋２の九編地につぎの
ような加工処理を行なった。

イ、アルカリ処理 毛焼したものを、液温２５℃、苛性ソーダ２３°ボーメ
の液中に５０秒緊張下で浸漬した。

口、樹脂加工 ついで染色、乾燥してから、 スミテックスレジンＮ　Ｓ　−１６８，５ｗｔ％スミテ
ックスアクセラレータ Ｘ　−１００Ｂ　　３．０ｗｔ９も の水溶液を含浸させ、絞り率１００％で絞ったのら、１
００℃、９０秒で乾燥、更にデンタ一式熱風乾燥器で１
６５℃、６０秒間熱処理を行なった。

ハ、水洗処理 ロータリーワッシャーを用い、水温４０℃で５０分間水
洗後、乾燥仕上げした。

この仕上り品を実施例１で述べた方法によって光沢度２
表面状態を調べた結果を表５に示す。

表５

【図面の簡単な説明】

第１図は従来法によって得られた布帛表面状態を示す拡
大した平面図、第２図は第１図のものを１０回洗濯した
あとの布帛表面状態を示す拡大平面図、第３図はこの発
明の方法によった第２図相当の布帛表面状態を示づ拡大
平面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、再生繊維素素材を主体とする布帛を比較的高濃度の
   苛性アルカリ水溶液中で緊張下で浸漬処理して該布帛表
   面にある毛羽を脆弱化させ、つぎに繊維素反応型樹脂を
   含浸・乾燥後、これを短時間高温熱処理して特に毛羽部
   分に強い樹脂加工効果を与え、ついで該布帛を強く揉む
   水洗処理を施して毛羽を除去することを特徴とする光沢
   耐久性を付与する布帛の加工方法。