JPS6283479A - 着色模様鋼板の製造方法 - Google Patents
着色模様鋼板の製造方法Info
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- JPS6283479A JPS6283479A JP22277085A JP22277085A JPS6283479A JP S6283479 A JPS6283479 A JP S6283479A JP 22277085 A JP22277085 A JP 22277085A JP 22277085 A JP22277085 A JP 22277085A JP S6283479 A JPS6283479 A JP S6283479A
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/73—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals characterised by the process
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B44—DECORATIVE ARTS
- B44C—PRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
- B44C1/00—Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects
- B44C1/005—Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects by altering locally the surface material
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、装飾的な模様を着色した鋼板の製造方法に関
する。
する。
[従来の技術]
ステンレス鋼等の含クロム合金鋼は種々の方法で着色さ
れている。例えば特開昭51−120939号公報等に
は化成処理によりステンレス鋼の表面に干渉被膜を作り
、青、金、赤、紫、緑に着色する方法が示されている。
れている。例えば特開昭51−120939号公報等に
は化成処理によりステンレス鋼の表面に干渉被膜を作り
、青、金、赤、紫、緑に着色する方法が示されている。
しかしながら従来の着色方法は鋼板の全面を一色に着色
するものであり、色分は模様に着色することは通常困難
であったために、工業規模での着色模様ステンレス鋼板
の生産は行われていなかった。
するものであり、色分は模様に着色することは通常困難
であったために、工業規模での着色模様ステンレス鋼板
の生産は行われていなかった。
[発明が解決しようとする問題点コ
本発明は含クロム合金鋼の表面に、模様の形状に打抜い
た穿孔遮蔽板を通して、照射部と非照射部が所要の模様
を構成するようにレーザー光を照射し、次にこれを酸化
処理して、照射部と非照射部をその表面組成の差異に基
づく酸化膜成長速度の違いを利用して、その厚みの差に
よる干渉色によって色分けに着色することにより着色模
様鋼板を製造することを目的としている。
た穿孔遮蔽板を通して、照射部と非照射部が所要の模様
を構成するようにレーザー光を照射し、次にこれを酸化
処理して、照射部と非照射部をその表面組成の差異に基
づく酸化膜成長速度の違いを利用して、その厚みの差に
よる干渉色によって色分けに着色することにより着色模
様鋼板を製造することを目的としている。
[問題点を解決するための手段]
本発明は酸化力を有する酸もしくはその塩の水溶液を合
金鋼表面に接した状態でレーザー光を照射することを特
徴としている。接液方法としては、浸漬、スプレーある
いは塗布などの方法が適宜選択される。酸化性酸もしく
はその水溶液に接した状態の含クロム鋼表面にレーザー
光を照射すると、公知の直接照射からは予見し得ない全
く新しい表面化学反応が生じることは、本発明者らによ
って発見され、すでにその一部に関しては特許出願がな
されている(特願昭6O−120967)。すなわちこ
の特願昭60−120967は、溶液に硝酸、クロム酸
もしくはその塩等の水溶液を用い、合金鋼が溶液と接し
た状態でレーザー光を照射すると、照射された部分でク
ロムが表面に濃化する事を要旨としたものである。この
現象は、硝酸または硝酸塩、クロム酸またはクロム酸塩
、過マンガン酸または過マンガン酸塩等の1種以上を含
む水溶液の場合に限られ、通常の塩酸や硫酸等の非酸化
性酸では起らないか、起ってもその濃化程度は僅かであ
る。一方例えば硝酸塩のごとき酸化性酸の金属塩の水溶
液を用いて上記のごとくにレーザー光を照射すると、金
属塩からの金属イオンの析出は殆ど起らないで、照射さ
れた部分の合金鋼の表面には、合金鋼中の特定成分の顕
著な濃化が起きる。
金鋼表面に接した状態でレーザー光を照射することを特
徴としている。接液方法としては、浸漬、スプレーある
いは塗布などの方法が適宜選択される。酸化性酸もしく
はその水溶液に接した状態の含クロム鋼表面にレーザー
光を照射すると、公知の直接照射からは予見し得ない全
く新しい表面化学反応が生じることは、本発明者らによ
って発見され、すでにその一部に関しては特許出願がな
されている(特願昭6O−120967)。すなわちこ
の特願昭60−120967は、溶液に硝酸、クロム酸
もしくはその塩等の水溶液を用い、合金鋼が溶液と接し
た状態でレーザー光を照射すると、照射された部分でク
ロムが表面に濃化する事を要旨としたものである。この
現象は、硝酸または硝酸塩、クロム酸またはクロム酸塩
、過マンガン酸または過マンガン酸塩等の1種以上を含
む水溶液の場合に限られ、通常の塩酸や硫酸等の非酸化
性酸では起らないか、起ってもその濃化程度は僅かであ
る。一方例えば硝酸塩のごとき酸化性酸の金属塩の水溶
液を用いて上記のごとくにレーザー光を照射すると、金
属塩からの金属イオンの析出は殆ど起らないで、照射さ
れた部分の合金鋼の表面には、合金鋼中の特定成分の顕
著な濃化が起きる。
穿孔遮蔽板とはレーザー光を通過させる開孔部とレーザ
ー光を通過させない遮蔽部からなるスクリーンであって
、開孔部と遮蔽部が所望の模様の形を構成するように配
置された板である。
ー光を通過させない遮蔽部からなるスクリーンであって
、開孔部と遮蔽部が所望の模様の形を構成するように配
置された板である。
その−・例を第1図に示す。1は開孔部、2は遮腋部で
ある。この穿孔遮蔽板は紙、アルミニウム、ステンレス
ホイル、あるいは薄鋼板など、それ自身が光を遮断する
ものであれば、いずれでもよい。
ある。この穿孔遮蔽板は紙、アルミニウム、ステンレス
ホイル、あるいは薄鋼板など、それ自身が光を遮断する
ものであれば、いずれでもよい。
穿孔遮蔽板はレーザー発信の出力端から合金鋼の表面に
至る間のレーザー光の通路に任意に位置することができ
、従って溶液内、溶液外を問わず1、又合金鋼に密着し
て保持してもよい。
至る間のレーザー光の通路に任意に位置することができ
、従って溶液内、溶液外を問わず1、又合金鋼に密着し
て保持してもよい。
着色する酸化処理の方法としては、レーザー光が照射さ
れたクロム濃化部分と、レーザー光が照射されなかった
部分が別の色に着色できる化学処理の方法が適当である
。本発明の方法でレーザー光を照射した含クロム鋼板を
、大気中で、たとえば約700℃に加熱すると、クロム
濃化部分と他の部分を別の色に着色することができる。
れたクロム濃化部分と、レーザー光が照射されなかった
部分が別の色に着色できる化学処理の方法が適当である
。本発明の方法でレーザー光を照射した含クロム鋼板を
、大気中で、たとえば約700℃に加熱すると、クロム
濃化部分と他の部分を別の色に着色することができる。
もちろん、この温度と時間とは、必要とする色に応じて
任意に選ぶことができる。又Cry3およびI−(2S
o4を主成分とする溶液中に鋼板を浸漬しても、クロム
濃化部分と他の部分を別の色に着色することができる。
任意に選ぶことができる。又Cry3およびI−(2S
o4を主成分とする溶液中に鋼板を浸漬しても、クロム
濃化部分と他の部分を別の色に着色することができる。
含クロム合金鋼がクロムを7%以−L含有するクロム鋼
またはニッケルクロム鋼の場合には、レーザー光の照射
によって顕著なりロム濃化が起きるために、クロム濃化
部分と非照射部分を別の色に着色することができる。
またはニッケルクロム鋼の場合には、レーザー光の照射
によって顕著なりロム濃化が起きるために、クロム濃化
部分と非照射部分を別の色に着色することができる。
[作用]
酸化性酸もしくはその塩の水溶液に接した状態の含クロ
ム鋼にレーザー光を照射した場合に表面のクロムが濃化
するメカニズムを以下第2図を用いて説明する。第2図
のAは、クロ11系ステンレス鋼(SUS4.30)を
10%硝酸の水溶液に浸漬し、ガラス製窓を通して外部
より鋼表面にレーザー光を照射(2,2J 、照射時間
3nsecX6回)した後、引−ヒげて水洗し、その表
面の組成をオージェ電子分光(AES)によって測定し
た結果で、比較のため無処理の結果を図中にBで示した
。図から分かるように、レーザー光照射によって表面の
クロムが著しく濃化し、その濃度は原子濃度にして2倍
以上の約28原子%にもなっている。これはレーザー光
の照射によって本来存在した合金表面被膜が瞬間的に破
壊され、母相の鉄の選択的溶解が起こり、同時に溶液の
酸化力によって短時間(0,1秒以下)に新しい酸化膜
(不働態被膜)が再生され、結果的にクロ11の濃化し
た表面被膜が形成されるものであることを示している。
ム鋼にレーザー光を照射した場合に表面のクロムが濃化
するメカニズムを以下第2図を用いて説明する。第2図
のAは、クロ11系ステンレス鋼(SUS4.30)を
10%硝酸の水溶液に浸漬し、ガラス製窓を通して外部
より鋼表面にレーザー光を照射(2,2J 、照射時間
3nsecX6回)した後、引−ヒげて水洗し、その表
面の組成をオージェ電子分光(AES)によって測定し
た結果で、比較のため無処理の結果を図中にBで示した
。図から分かるように、レーザー光照射によって表面の
クロムが著しく濃化し、その濃度は原子濃度にして2倍
以上の約28原子%にもなっている。これはレーザー光
の照射によって本来存在した合金表面被膜が瞬間的に破
壊され、母相の鉄の選択的溶解が起こり、同時に溶液の
酸化力によって短時間(0,1秒以下)に新しい酸化膜
(不働態被膜)が再生され、結果的にクロ11の濃化し
た表面被膜が形成されるものであることを示している。
上記の現象は、クロ11を5〜6重址%含むクロム鋼を
硝酸水溶液中でレーザー光を照射した場合にも起り、レ
ーザー光が照射された部分の表面クロム濃度はSt、J
S410 (13%クロム鋼)の表面クロム濃度と同等
以上となる。
硝酸水溶液中でレーザー光を照射した場合にも起り、レ
ーザー光が照射された部分の表面クロム濃度はSt、J
S410 (13%クロム鋼)の表面クロム濃度と同等
以上となる。
酸化力のある水溶液中の含クロム鋼にレーザー光を照射
すると、クロム以外にもニッケル、チタン、モリブデン
、ニオブ、珪系が照射部の表面に濃化してくる。
すると、クロム以外にもニッケル、チタン、モリブデン
、ニオブ、珪系が照射部の表面に濃化してくる。
本発明に用いられる水溶液は酸化力のある酸もしくはそ
の塩であって、通常は硝酸、硝酸す1−リウム、硝酸ア
ンモニウム、硝酸カリウム、亜硝酸、亜硝酸ナトリウム
、亜硝酸カリウム等の硝酸系水溶液、クロム酸、クロム
酸アンモニウム、クロム酸ナトリウム、重クロム酸、重
クロム酸すI−リウムあるいは重クロム酸アンモニウム
等のクロム酸系水溶液、及び過マンガン酸、過マンガン
酸カリ等の水溶液が用いられる。而して硝酸塩の場合は
前記のアルカリ金属塩やアンモニウム塩の他に、ニッケ
ル、鉄、クロム等の金属塩を用いてもよい。
の塩であって、通常は硝酸、硝酸す1−リウム、硝酸ア
ンモニウム、硝酸カリウム、亜硝酸、亜硝酸ナトリウム
、亜硝酸カリウム等の硝酸系水溶液、クロム酸、クロム
酸アンモニウム、クロム酸ナトリウム、重クロム酸、重
クロム酸すI−リウムあるいは重クロム酸アンモニウム
等のクロム酸系水溶液、及び過マンガン酸、過マンガン
酸カリ等の水溶液が用いられる。而して硝酸塩の場合は
前記のアルカリ金属塩やアンモニウム塩の他に、ニッケ
ル、鉄、クロム等の金属塩を用いてもよい。
また水溶液の濃度は特に規定する必要はないが、濃度が
低く過ぎると酸化力がなくなるため、例えば硝酸系では
2%以−1−5望ましくは5%以上がよい。クロム酸、
過マンガン酸でも5%以上が望ましい。
低く過ぎると酸化力がなくなるため、例えば硝酸系では
2%以−1−5望ましくは5%以上がよい。クロム酸、
過マンガン酸でも5%以上が望ましい。
1ノーザーの光源については表面層のみを励起する必要
から短時間に高エネルギーを集中できるパルスレーザ−
が好ましく、ルビーレーザー、YAGレーザ−、ガラス
レーザー、CO2レーザーなどを用い、Qスイッチング
してピーク値が大きく、パルス時間11の短いものがよ
い。例えばパルスレーザ−光のパルス時間巾が200m
5ec以下で、そのエネルギー密度が0.05ジュール
以−ヒあればよいが、勿論目的とする表面製化度を得る
ために、照射を繰返すことは任意である。また表面製化
度は照射エネルギーに比例して増大する。
から短時間に高エネルギーを集中できるパルスレーザ−
が好ましく、ルビーレーザー、YAGレーザ−、ガラス
レーザー、CO2レーザーなどを用い、Qスイッチング
してピーク値が大きく、パルス時間11の短いものがよ
い。例えばパルスレーザ−光のパルス時間巾が200m
5ec以下で、そのエネルギー密度が0.05ジュール
以−ヒあればよいが、勿論目的とする表面製化度を得る
ために、照射を繰返すことは任意である。また表面製化
度は照射エネルギーに比例して増大する。
穿孔遮蔽板はレーザー光の透過率が小さい材料を用い、
所望の転写すべき図形を打抜きで開孔した板状のものが
用いられる。アルミニウム薄板等が適当であるが白色の
用紙でも使用できる。打抜いた図形の大きさは、鋼板」
二の所望の転写図形と同一の寸法のものでもよいが、レ
ーザー光をレンズや曲面鏡によって集束又は発散させる
場合は、穿孔遮蔽板」二の図形を縮小し、又は拡大して
鋼板上に転写することができる。又照射の方法や穿孔遮
蔽板の位置により、レーザー光の回折等によってボカシ
色分は模様となるように照射することもできる。更にレ
ーザー光の照射の途中で穿孔遮蔽板を動かしたり、又打
抜き図形が異なるものと差し替えると、鋼板の表面には
クロム濃化の程度が2水準以−トの模様を転写すること
ができる。
所望の転写すべき図形を打抜きで開孔した板状のものが
用いられる。アルミニウム薄板等が適当であるが白色の
用紙でも使用できる。打抜いた図形の大きさは、鋼板」
二の所望の転写図形と同一の寸法のものでもよいが、レ
ーザー光をレンズや曲面鏡によって集束又は発散させる
場合は、穿孔遮蔽板」二の図形を縮小し、又は拡大して
鋼板上に転写することができる。又照射の方法や穿孔遮
蔽板の位置により、レーザー光の回折等によってボカシ
色分は模様となるように照射することもできる。更にレ
ーザー光の照射の途中で穿孔遮蔽板を動かしたり、又打
抜き図形が異なるものと差し替えると、鋼板の表面には
クロム濃化の程度が2水準以−トの模様を転写すること
ができる。
着色するための酸化処理の方法としては、レーザー光の
照射によるクロム濃化部分と、レーザー光が遮蔽された
ために照射がなかった部分が別の色に着色できる方法で
行う。含クロム鋼の着色には多くの方法があるが、J−
、記のクロム濃化部分における濃化層の厚みが薄いため
にクロム濃化の影響が維持される着色方法が適当である
。含クロム鋼を加熱すると酸化膜の厚みによって干渉色
に発色することは広く知られている。本発明者らはレー
ザー光を穿孔遮蔽板を通して照射し、クロム濃化部を模
様状に配した17%クロム鋼の鋼板を、大気巾約700
℃に3分間加熱したところ、実施例1−に示したごとく
、クロム濃化部は赤紫色に着色したが、照射を受けなか
った部分は青色に着色し美麗な色分は模様鋼板をつくる
ことができた。これは上記の方法によるレーザー光の照
射によるクロム濃化部は非照射部に比べて、大気中に加
熱した場合に発生する酸化被1摸の成長が遅いことを示
すもので、更に加熱時間、温度を変えることによって照
射部と非照射部での色の絹合せが異なる各種の色分は模
様鋼板が製造できることが分かった。
照射によるクロム濃化部分と、レーザー光が遮蔽された
ために照射がなかった部分が別の色に着色できる方法で
行う。含クロム鋼の着色には多くの方法があるが、J−
、記のクロム濃化部分における濃化層の厚みが薄いため
にクロム濃化の影響が維持される着色方法が適当である
。含クロム鋼を加熱すると酸化膜の厚みによって干渉色
に発色することは広く知られている。本発明者らはレー
ザー光を穿孔遮蔽板を通して照射し、クロム濃化部を模
様状に配した17%クロム鋼の鋼板を、大気巾約700
℃に3分間加熱したところ、実施例1−に示したごとく
、クロム濃化部は赤紫色に着色したが、照射を受けなか
った部分は青色に着色し美麗な色分は模様鋼板をつくる
ことができた。これは上記の方法によるレーザー光の照
射によるクロム濃化部は非照射部に比べて、大気中に加
熱した場合に発生する酸化被1摸の成長が遅いことを示
すもので、更に加熱時間、温度を変えることによって照
射部と非照射部での色の絹合せが異なる各種の色分は模
様鋼板が製造できることが分かった。
着色する酸化処理の別の方法を実施例2に示した。
5US304 (18−8ステンレス)鋼をCr O
3及びH2SO,を主成分とする約75°Cの水溶液中
に浸漬すると、鋼板表面にクロムを含む被膜が形成され
、浸漬時間の経過により被膜が厚くなり、上記被膜は厚
さによって異った干渉色を呈する事は公知である。本発
明者らは、本発明のレーザー光の照射後の試料をCrO
3250g/Q、H2SO4500g / Qの水溶液
に75℃で10分浸漬したところ、クロム濃化部は金色
、照射を受けなかった部分は緑色を呈し、色彩の異なる
色分は模様鋼板を製造することができた。この方法にお
いてもやはり、浸漬時間、温度などを変えることにより
各種の色の組合せが製造できる。
3及びH2SO,を主成分とする約75°Cの水溶液中
に浸漬すると、鋼板表面にクロムを含む被膜が形成され
、浸漬時間の経過により被膜が厚くなり、上記被膜は厚
さによって異った干渉色を呈する事は公知である。本発
明者らは、本発明のレーザー光の照射後の試料をCrO
3250g/Q、H2SO4500g / Qの水溶液
に75℃で10分浸漬したところ、クロム濃化部は金色
、照射を受けなかった部分は緑色を呈し、色彩の異なる
色分は模様鋼板を製造することができた。この方法にお
いてもやはり、浸漬時間、温度などを変えることにより
各種の色の組合せが製造できる。
[実施例コ
次に本発明の実施例を示す。
(1)SUS430鋼表面をダイヤモンドペースト(3
μm)で研磨し、脱脂後3%I−I N O3溶液中に
浸漬し、星型の穴をあけた穿孔遮蔽板を通してYAGレ
ーザ−(IJ/パルス・2パルス)照射した。照射後の
試料を水洗乾燥後、電気炉で700℃に3分間加熱し、
放冷した。試料表面に酸化被膜が形成され、干渉により
試料は赤紫色を呈した。星型にレーザーが照射された部
分はうすい青色を呈し、あざやかな模様かうき出た。
μm)で研磨し、脱脂後3%I−I N O3溶液中に
浸漬し、星型の穴をあけた穿孔遮蔽板を通してYAGレ
ーザ−(IJ/パルス・2パルス)照射した。照射後の
試料を水洗乾燥後、電気炉で700℃に3分間加熱し、
放冷した。試料表面に酸化被膜が形成され、干渉により
試料は赤紫色を呈した。星型にレーザーが照射された部
分はうすい青色を呈し、あざやかな模様かうき出た。
(2) 5US304光輝焼鈍板を脱脂後5%HNO
3中に浸漬し、五角形の模様を打抜いた穿孔遮蔽板を通
して、ルビーレーザー(2,2J/パルス、1パルス)
照射した。照射後の試料を250g/Q CrO2,
500g / Q H7,S O、s溶液に75°C
で10分間浸漬した。レーザー光の当らなかった部分は
緑色に、当った部分は金色に着色された。第3図はその
結果を示すもので、白地部分は緑色、黒塗り部分は金色
である。
3中に浸漬し、五角形の模様を打抜いた穿孔遮蔽板を通
して、ルビーレーザー(2,2J/パルス、1パルス)
照射した。照射後の試料を250g/Q CrO2,
500g / Q H7,S O、s溶液に75°C
で10分間浸漬した。レーザー光の当らなかった部分は
緑色に、当った部分は金色に着色された。第3図はその
結果を示すもので、白地部分は緑色、黒塗り部分は金色
である。
(3) 5US410鋼を600番エメリー紙で研
磨し、アルファベットの文字を打抜いた穿孔遮蔽板をは
りつけ、1%過マンガン酸カリウム溶液中でYAGレー
ザー照射(0,8J/パルス5回)し、実施例2と同様
の溶液で7分間浸漬し着色した。レーザー照射しないま
わりの部分は濃い青に着色し、レーザー照射した部分は
金属光沢を残したままであった。
磨し、アルファベットの文字を打抜いた穿孔遮蔽板をは
りつけ、1%過マンガン酸カリウム溶液中でYAGレー
ザー照射(0,8J/パルス5回)し、実施例2と同様
の溶液で7分間浸漬し着色した。レーザー照射しないま
わりの部分は濃い青に着色し、レーザー照射した部分は
金属光沢を残したままであった。
(4) 5US304鋼を脱脂後1%クロム酸+1%
クロム酸アンモニウム溶液に浸漬し、第1図に示した模
様を打抜いた穿孔遮蔽板を通してルビーレーザー照射(
実施例2と同条件)し、実施例2と同条件で着色した。
クロム酸アンモニウム溶液に浸漬し、第1図に示した模
様を打抜いた穿孔遮蔽板を通してルビーレーザー照射(
実施例2と同条件)し、実施例2と同条件で着色した。
レーザー照射部は緑、照射されなかった部分は紫を呈し
た。
た。
[効果コ
含クロム鋼は、酸化等により表面に干渉被膜を形成させ
着色する方法は知られているが、全体を単一色に着色す
るものであり、色分は模様に着色することは困難であっ
た。本発明はそれを解決したものであり、含クロム鋼に
対して任意の模様を任意の色に着色できることとなり、
含クロム鋼に意匠性を賦与せしめることができ、その利
用範囲を大幅に拡大できる
着色する方法は知られているが、全体を単一色に着色す
るものであり、色分は模様に着色することは困難であっ
た。本発明はそれを解決したものであり、含クロム鋼に
対して任意の模様を任意の色に着色できることとなり、
含クロム鋼に意匠性を賦与せしめることができ、その利
用範囲を大幅に拡大できる
第1図は本発明に使用されるスクリーンの一例を示す平
面図、 1、図面で黒塗り部分は開孔部 2、図面で白地部分は遮蔽部 第2図は本発明におけるレーザー照射による鋼表面のク
ロム濃化状態を示す説明図 A、硝酸中でのレーザー照射後の表面クロムの濃化(A
ESによる測定結果) B、照射前 第3図は本発明により製造された着色鋼板の一例を示す
説明図である。 3、図面で黒塗り部分は金色に着色部(レーザー光の照
射部分) 4、図面で白地部分は緑色に着色部(レーザー光を遮蔽
した部分) である。
面図、 1、図面で黒塗り部分は開孔部 2、図面で白地部分は遮蔽部 第2図は本発明におけるレーザー照射による鋼表面のク
ロム濃化状態を示す説明図 A、硝酸中でのレーザー照射後の表面クロムの濃化(A
ESによる測定結果) B、照射前 第3図は本発明により製造された着色鋼板の一例を示す
説明図である。 3、図面で黒塗り部分は金色に着色部(レーザー光の照
射部分) 4、図面で白地部分は緑色に着色部(レーザー光を遮蔽
した部分) である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酸化性酸もしくはその塩の水溶液に接した状態の含
クロム合金鋼に、穿孔遮蔽板を通してレーザー光を照射
し、含クロム合金鋼の表面にレーザー光を照射した部分
と非照射部分を作り、次に酸化処理により、照射部分と
非照射部分を色分け着色する着色模様鋼板の製造方法。 2 酸化性酸もしくはその塩の水溶液が、硝酸または硝
酸塩、クロム酸またはクロム酸塩あるいは過マンガン酸
または過マンガン酸塩の1種以上を含む水溶液である特
許請求の範囲第1項に記載の着色模様鋼板の製造方法。 3 含クロム合金鋼が、クロムを7重量%以上含有する
クロム鋼またはニッケルクロム鋼である特許請求の範囲
第1項および第2項に記載の着色模様鋼板の製造方法。 4 酸化処理が大気中での加熱による干渉色発色処理で
ある特許請求の範囲第1項、第2項、第3項に記載の着
色模様鋼板の製造方法。 5 酸化処理がCrO_3およびH_2SO_4を含む
溶液中への浸漬工程を含む干渉色発色処理である特許請
求の範囲第1項、第2項、第3項に記載の着色模様鋼板
の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22277085A JPS6283479A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 着色模様鋼板の製造方法 |
US06/869,783 US4692191A (en) | 1985-06-04 | 1986-06-02 | Method of improving functions of surface of alloy steel by means of irradiation of laser beam, and alloy steel and structure made by the method |
EP86107537A EP0204318B1 (en) | 1985-06-04 | 1986-06-03 | Method of improving functions of surface of alloy steel by means of irradiation of laser beam, and alloy steel and structure made by the method |
DE8686107537T DE3681503D1 (de) | 1985-06-04 | 1986-06-03 | Verfahren zur verbesserung der oberflaecheneigenschaften eines legierten stahles durch laserstrahlung und legierter stahl und nach diesem verfahren hergestellter gegenstand. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22277085A JPS6283479A (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 着色模様鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6283479A true JPS6283479A (ja) | 1987-04-16 |
JPH0257154B2 JPH0257154B2 (ja) | 1990-12-04 |
Family
ID=16787617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22277085A Granted JPS6283479A (ja) | 1985-06-04 | 1985-10-08 | 着色模様鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6283479A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014109034A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 構造部材の表面処理方法 |
-
1985
- 1985-10-08 JP JP22277085A patent/JPS6283479A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014109034A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 構造部材の表面処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0257154B2 (ja) | 1990-12-04 |
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