JPS6281462A

JPS6281462A - 耐熱・耐食性塗料用ベヒクル

Info

Publication number: JPS6281462A
Application number: JP22228785A
Authority: JP
Inventors: Junjiro Goto; 後藤　準次郎; Katsuhiko Masuda; 克彦増田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-10-06
Filing date: 1985-10-06
Publication date: 1987-04-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は耐熱耐食性ベヒクルに関するものであり、特に
自動車のマフラー及びそれに連なる排気パイプの内外面
に適用できる耐熱・耐食性ベヒクルに関する。

［従来技術］自動車等のマフラー用塗料として、シリコーンワニスや
シリコン化合物とエポキシ樹脂との反応生成樹脂を塗膜
形成主要素とした耐熱性・防食性塗料は公知である（特
開昭５２−４０５３５）がこれらは該塗膜形成主要素の
製造工程、及び塗料化工程、並びにマフラー及びそれに
連なる排気パイプへのコーテングに適用する場合の塗装
工程等が複雑となるため製造コストが高くつくと云う難
点を有する。

［本発明が解決しようとする問題点］本発明は前記の問題点を解決しようとするものである。

又、一般にマフラー内は高温の排気ガスにさらされ、そ
のガス中に含まれる二酸化炭素や二酸化硫黄等の影響で
長期に十分な耐熱・耐食性を有する塗料は今だ得られず
、そのためマフラーやそれに連なるパイプの排気口等は
無塗装のままで出荷されることも多かった。しかし自動
車等は美しいデザインに加へて美しい装■仕上が、その
運転機能と共に重要なポイントであって、自動車の後方
の下部と云へどもマフラーの排気口に錆が生ずると自動
車としての価値を低下することになり、当業界において
は製造工程が簡単で製造コストが安く、且つ耐熱性と耐
食性のあるマフラー用塗料の開発が強く望まれていた。

本発明は、前記従来技術の諸欠点に■みて鋭意研究の結
果、製造工程が簡単で製造コストが安く、低■度で処理
出来るため塗装工程が簡易であり、且つ長時間にわたり
耐熱・耐食効果の優れた、特にマフラー用塗料用ベヒク
ルを開発するに至ったものである。

［問題点を解決しようとする手段］即ち、本発明は、天然樹脂又は合成樹脂、及びアルキル
フェノール、並びに下記の一般式で示される、ニトリロ
酢酸トクアルキルアミドを含有した飽和炭化水素系溶剤
からなる耐熱・耐食性塗料用ベヒクルである。

本発明のベヒクルを用いて塗料を調整し、その塗料を公
知の方法で塗装し、焼付を行なうものである。尚、本発
明のベヒクルに必要に応じて油溶性塗料を加へて用うる
こともある。

又、本発明のベヒクルによる塗料をコーテング後、その
上に更に公知の耐熱塗料を塗装、焼付することも出来る
。

［作用］自動車等用のマフラー及びこれに連なる排気パイプ用塗
料に本発明の天然または合成樹脂、及びアルキルフェノ
ール、並びに一般式で示されるニトリロトリ酢酸トリアルキルドアミドも含
有した飽和炭化水素系溶剤からなるベヒクルが耐熱。耐
食性塗料として優れた作用効果を有する理論的理由は定
かでないが、これらの成分の有機内相乗作用によってマ
フラー鋼材に対する親和力及び密着力が増大されること
によって塗装仕上が良好で耐熱性及び耐食性を高め、且
つ長期間高温排気ガス中の二酸化窒素、二酸化硫黄等に
さらされても前記の諸効果を減退させないものと■定さ
れる。

以下に、本発明の構成成分について説明する。

天然又は合成樹脂としては、ガムロジン、コパール樹脂
、ダニマル樹脂、及び天然樹脂のエステル変性樹脂、石
油系炭化水素樹脂、アルキル又はアリール基を有するフ
エノールをホルムアルデヒドと反応させて油溶性とした
フエノール樹脂、１００％フエノール樹脂、アルキッド
樹脂、ポリアセタール樹脂等が挙げられる。その使用量
は、ベヒクルに対して３〜４０重量％、望ましくは１０
〜３０重量％である。

前記の一般式で示されるニトリロトリ酢酸トリアルキル
アミドはニトリロトリ酢酸と樹脂族アミンを加温するか
、ニトリロトリ酢酸トリクロライドと脂肪族アミンを脱
塩化水素剤の存在下で加温することによって得られる。

アルキル基の炭素数を調節することにより芳香族、又は
脂肪族炭化水素系溶剤に易溶となる。

その使用量はベヒクルに対して、０．１〜７重量％、望
ましくは、１〜５重量％である。

アルキルフェノールとしては、常温にて固体、液体の何
れでも使用可能であり、プロピルフエノール、プチルフ
エノール、ペンテルフエノール、ヘキエルフエノール、
オクチルフエノール、ウンデモハフエノール、ドデンル
フエノール、ノニルフエノール等が挙げられる。

その使用量は、ベヒクルに対して、１〜２０重量％で、
望ましくは、３〜１０重量％である。

飽和炭化水素系溶剤は、臭気及び生理的毒性が低いこと
が作用性上好しくｍーペプタン、ｍ−オクタン、ｍ−デ
カン、メチルシクリヘキサン、エチルシクロヘキサン、
アイソパーＥ（エツソ化学社製）等が挙げられ、必要に
よっては少量のアルコール類も併用することもある。

その使用量は、ベヒクルに対して、６０〜８０重量％で
、望ましくは５０〜７０の重量％である。

［実施例］実施例１１＝ｎフエノール　　　　　　　　　　　　　　・・・
８部フエノール樹脂ヒタノール１１１３　　　　　・・
・２５部（日立化成工業社製）アルコール　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・
５部エチル■クロヒキサン　　　　　　　　　　　・・
・６０部ニトリロトリ酢酸トリラウリルアミド　　　　
　・・・２部上記配合物を、５０〜７０℃で約１時間撹
攪拌してベヒクルを得た。

実施例２オクチルフエノール　　　　　　　　　　　　　・・・
６部ダンコル樹脂　　　　　　　　　　　　　　　・・
・２０部エポキシ樹脂　　　　　　　　　　　　　　　
・・・１５部ｎーヘプタン　　　　　　　　　　　　　
　　・・・３０部エチルミクロヘキサン［アイソパーＥ
］　　　・・・２５部（エツソ化学社製）オイルブラックＢＷ（オリエント化学社製）・・・３．
７部カーボンブラック　　　　　　　　　　　　・・・
０．３部活性剤　　　　　　　　　　　　　　　　　・
・・０．３部ニトリロトリ酢酸トリオレイルアミド　　
　　　・・・２部上記配合物を、５０〜７０℃で約１時
間攪拌して黒色塗料を得た。

実施例３プロビルフエノール　　　　　　　　　　　　　・・・
６部１００％フエノール樹脂　　　　　　　　　　・・
・２０部アルコール　　　　　　　　　　　　　　　　
　・・・７部エチルミクロヘキサン（アイソパーＥ）　
　　・・・２５部（エツソ化学社製）ニトリロトリ酢酸トリオレイルアミド　　　　　・・・
４部上記配合物は、プロピルフエノールと１００％フエ
ノール樹脂を約１００℃にて３０分加熱攪拌して得られ
たものを、７０〜１００℃でアルコールとアイソパーＥ
に攪拌し、湧解させたのち、ニトリロトリ酢酸トリオレ
イルアミドを加へてベヒクルを得た。

実施例４実施例３のベヒクル　　　　　　　　　　　　・・・５
０部エポキシ樹脂　　　　　　　　　　　　　　　・・
・２０部アルキッド樹脂　　　　　　　　　　　　　　
・・・１０部ルチル型チタン白（石原産業社製）　　　
　　・・・２５部活性剤　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　０．５部カーボンブラツク　　　　　　　
　　　　　　　　０．５部上記の配合では、実施例３の
ベヒクルにエポキシ樹脂を混合湧解させたのち、活性剤
、カーボンブラック、チタン白を塗料用分散機で均一洗
■して塗料を得た。

塗膜性状試験実施例４で得られた塗剤の塗膜性状試験結果を表１に示
す。

試験は次の条件により行なったものである。

ゴバン目試験：ＪＩＳＫ５４００の６．１５による。

エワクセン試験：ＪＩＳＢ１７７７　による。

耐滑溝水試験：ＪＩＳＫ５４００の７．５による。

屈曲試験：ＪＩＳＫ５４００の６．１６による。

耐酸性試験：ＪＩＳＫ５４００の７．５による。

耐健性試験：ＪＩＳＫ５４００の８．９による。

耐熱性試験：ＪＩＳＫ５４００の７．１による。

塩水噴霧試験：ＪＩＳＫ５４００の７．８による。

使用例１自動車のマフラー及び排気パイプの内面、及び排気パイ
プ出口の外面に、実施例４の塗料を塗布し焼付乾燥後、
走行試験を行なった。

実施例２自動車のマフラー及び排気パイプを実施例２の塗料に■
■したのち熱風乾燥し、走行試験を行なった。

実施例３使用例２で処理したマフラー及び排気パイプの内外面に
公知のミリコン変性エポキシ系の塗料を塗布焼付乾燥し
、走行試験を行なった。

走行試験の結果を、表２に示す。尚、比較のために、全
く塗装を行なはない場合（比較例１）及び変性エポキシ
系塗料のみを塗装した場合（比較例２）の走行試験を併
せて示す。

以上の実施例、使用例から明らかように、本発明のビヒ
クハに係る塗料は、自動車等用のマフラーの塗装に用い
た場合、その塗膜は美しく、長期間耐熱、耐食効果を有
し、且つ製造、塗装工程■簡単であるため製造コストが
安くなると云う諸効果があり、本発明の優秀性を立証す
る。又、カラー時代を反映して自動車等の商品価値を一
層高めると云う効果を有する。

尚、以上は、特に自動車用等のマフラー及びこれに連な
る排気パイプに適用される例について、説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、広く、一般の耐
熱、耐食用塗料用ベヒクルとして有用である。

Claims

【特許請求の範囲】１、天然または合成樹脂、及びアルキルフェノール、並
びに下記の一般式で示されるニトリロトリ酢酸トリアル
キルアミドを含有した飽和炭化水素系溶剤からなる耐熱
・耐食性塗料用ベヒクル。一般式： ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中ｎは２〜２０の整数を示す）