JPS627941B2 - - Google Patents

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JPS627941B2
JPS627941B2 JP7062679A JP7062679A JPS627941B2 JP S627941 B2 JPS627941 B2 JP S627941B2 JP 7062679 A JP7062679 A JP 7062679A JP 7062679 A JP7062679 A JP 7062679A JP S627941 B2 JPS627941 B2 JP S627941B2
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JP
Japan
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basic magnesium
magnesium carbonate
powder
flame
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JP7062679A
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JPS55164235A (en
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Hiroyuki Nakae
Isamu Noguchi
Hirokazu Komatsu
Yoshuki Funayama
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は難燃性および機械的性質の優れた無機
物高充てん系難燃性樹脂組成物に関するものであ
る。 従来、合成樹脂を難燃化する手段としては、合
成樹脂にハロゲン系難燃剤を添加することが一般
的であつたが、このような混和物は燃焼時に多量
の腐食性ガスを発生するため、人体および機器等
への被害がかえつて増大する結果になつた。この
ため、難燃性付与剤として水酸化アルミニウム等
により代表される水和金属酸化物を高充てんする
ことにより有害ガスを発生しない難燃性樹脂組成
物を提供する試みが行われた。この場合には、水
和金属酸化物の添加量により難燃性を広範囲にわ
たつて制御できるが、樹脂本来の機械的性質およ
び成形加工性をどのようにして保持するかが大き
な課題であり、所要の難燃性と機械的性質とを十
分に兼ね備えた難燃性樹脂組成物は未だ実現され
ていない。 例えば、電線、ケーブルの被覆材料は、JIS
C3005−1977「プラスチツク絶縁電線試験方法」
により規定されている引張試験においては、引張
破断強度1.0Kg/mm2以上、伸び350%以上の引張特
性を有することが要求される。電線、ケーブルは
その難燃化が最もきびしく要求される分野であ
り、その難燃性は高度である程望ましい。しか
し、現実には合成樹脂に水和金属化合物を高充て
んすると、得られる組成物は上述の引張特性、特
に破断強度が規格値を越えないため、水和金属酸
化物の高充てんには限界があり、充分な難燃性を
付与することができなのが現状である。従つて、
成形加工性を阻害しない範囲内の添加量で、難燃
性および引張特性の低下を招くことなく、更には
これらの一方もしくは両者を高めることは極めて
重要なことである。 本発明の目的は、引張破断強度および伸びにて
表示される機械的性質および酸素指数にて表示さ
れる難燃性に優れ、かつ成形加工性の阻害されて
いない難燃性樹脂組成物を提供することにある。 かかる本発明の目的は、(a)エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を主成分とする樹脂100重量部、およ
び(b)水酸化アルミニウム粉末と塩基性炭酸マグネ
シウム粉末とを合量で50〜300重量部混和せしめ
て成ることを特徴とする無機物高充てん系難燃性
樹脂組成物により達成される。 本発明は、機械的性質および難燃性に優れた難
燃性樹脂組成物を開発するために、基体樹脂及び
難燃性付与剤について検討した結果基体樹脂とし
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とし
たものを用い、難燃性付与剤として、水酸化アル
ミニウム粉末と塩基性炭酸マグネシウム粉末とを
併用することが有効であることを確かめた。すな
わち、本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体
を主成分とする樹脂に対して水酸化アルミニウム
粉末と塩基性炭酸マグネシウム粉末とを併用添加
することにより、酸素指数にて表示される難燃性
を低下させることなく、引張強度および伸びにて
表示される機械的性質を向上させることができ、
しかも成形加工性が阻害されない難燃性樹脂組成
物を開発し得たものである。特にエチレン−酢酸
ビニル共重合体に水酸化アルミニウム粉末と塩基
性炭酸マグネシウム粉末とを併用すると、水酸化
アルミニウム粉末単独または塩基性炭酸マグネシ
ウム粉末単独を添加した場合に比して、酸素指数
において大きな相乗効果があり、それぞれの単独
添加から予想される加成則より遥かに高い酸素指
数を与えること、およびかかる相乗効果は水酸化
アルミニウム粉末と塩基性マグネシウム粉末との
合量中の塩基性炭酸マグネシウム粉末の割合が
0.5〜40重量%の場合に顕著であり、特に塩基性
マグネシウム粉末の割合が1〜20重量%の場合に
は得られる組成物の引張破断強度および伸びが増
大することが分つた。 本発明において、基体樹脂として用いるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする樹脂と
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体そのもの、も
しくはこれに低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−α−オレフイン共重合体、エチレン−
プロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体等のポリオレフイン系樹脂の1種ま
たは2種以上を50重量%未満の割合で含有するも
のである。エチレン−酢酸ビニル共重合体として
は、酢酸ビニル含有量が8〜75重量%のもの、特
に15〜30重量%のものが好ましい。また混和する
ポリオレフイン樹脂としては、密度0.910〜0.945
g/cm3、メルトインデツクス0.01〜2.0のものが
特に好ましい。 また、本発明で用いる水酸化アルミニウム粉末
および塩基性炭酸マグネシウム粉末は粒径0.01〜
30μ、好ましくは0.1〜3μのもので、一般に市
販されている工業用または試薬用製品を用いるこ
とができる。その添加量は樹脂100重量部に対し
て両無機物の合計量として50〜300重量部、好ま
しくは80〜250重量部である。この上限値を越え
ると押出機による成型加工性が著しく困難とな
り、この下限値より少ない添加効果が充分には発
揮されない。 また水酸化アルミニウム粉末と塩基性炭酸マグ
ネシウム粉末との合量中の塩基性炭酸マグネシウ
ム粉末の割合に関しては、上述のように、塩基性
炭酸マグネシウム粉末が0.5〜40重量%の場合に
は、両粉末の併用により得られる組成物の酸素指
数を水酸化アルミニウム粉末単独添加系より著し
く高くできるので好ましい。更に塩基性炭酸マグ
ネシウム粉末が1〜20重量%の場合には、得られ
る組成物の引張強度および酸素指数が共に水酸化
アルミニウム粉末単独添加系より高くなるので、
最も好ましい。 なお、本発明組成物にはその性質を著しくは損
わない範囲内で第三の無機物粉末、例えば、アル
ミナ等の金属酸化物、炭酸カルシウム等の炭酸
塩、ホウ砂、ホウ酸亜鉛等のホウ酸塩を少量添加
することができる。更に、本発明組成物は一般に
使用される各種の添加剤を所要に応じて含有する
ことができる。例えば、ステアリン酸亜鉛等の滑
剤、カーボンブラツク、顔料、老化防止剤、チタ
ン酸エステル等の表面処理剤、帯電防止剤、増粘
剤、紫外線吸収剤、難燃剤等を通常使用されてい
る程度の少量添加することができる。また、本発
明組成物には有機過酸化物架橋およびシラン架橋
等の化学架橋、または電子線等による照射架橋を
適用することができる。この場合には架橋剤と共
に多官能性化合物系架橋促進剤を併用するとよ
い。 また、本発明組成物に発泡剤を添加して発泡体
を製造することもできる。 本発明組成物は以下の実施例からも判るように
優れた引張特性および高度の難燃性を有している
ため、電線、ケーブル、金属管等の被覆材料とし
て極めて有用である。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 市販のエチレン−酢酸ビニル共重合体(商品
名:エバフレツクス360、三井ポリケミカル社
製、酢酸ビニル含有量25重量%)100重量部に対
して、水酸化アルミニウム粉末(商品名:ハイジ
ライトH42−M、昭和電工社製、平均粒径1.0
μ)および塩基性炭酸マグネシウム粉末(商品
名:金星、神島化学社製、平均粒径0.4μ)を、
両粉末の合量中の後者の含有割合が第1表に示す
値となるように、両粉末の合計で100重量部添加
し、これを小型実験室用混練装置にて130℃で10
分間混練した後、熱プレスにて厚さ3mmのシート
に成形した。これらのシートから試験片を切取
り、JIS K7201−1976「酸素指数法による高分子
材料の燃焼試験方法」に規定された方法に準拠し
て各組成物の酸素指数を測定した。また同組成物
より厚さ1mmのシートを成形し、これよりJIS3号
ダンベル型試験片を打抜き、JIS C3005−1977
「プラスチツク絶縁電線試験方法」に記載した方
法に準拠して引張試験を行つた。 この結果は第1表に示す通りで、特に難燃特性
を図示すると添付図面の実線で示すグラフにな
る。このグラフから、水酸化アルミニウムと塩基
性炭酸マグネシウムとを併用すると大きな相乗効
果が認められ、それぞれの単独使用から予想され
る加成則(破線で示す)より遥かに高い酸素指数
を与えることが分かる。特に、塩基性炭酸マグネ
シウムの割合が0.5〜40重量%の場合には、水酸
化アルミニウム単独の場合より著しく大きい酸素
指数を示し、その効果が特に大きいことが分る。 実施例 2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(実施例1と同
じもの)100重量部に対して、水酸化アルミニウ
ム粉末(実施例1と同じもの)50重量部および第
2表に記載した各種の無機物粉末の1種50重量部
を含有する組成物について、実施例1と同様にし
て酸素指数を指定した。この結果を第2表に示
す。 第2表から、塩基性炭酸マグネシウム(実験
No.6)が最も高い酸素指数を与え、他の無機物
と比較して格段に優れた併用効果を示すことが分
る。 実施例 3 エチレン−酢酸ビニル共重合体(実施例1と同
じもの)100重量部に対して、水酸化アルミニウ
ム粉末(実施例1と同じもの)および塩基性炭酸
マグネシウム粉末(実施例1と同じもの)を、両
粉末の合計で120重量部添加した。(この際両粉末
の合計中の塩基性炭酸マグネシウム粉末の割合を
第3表に示す値にした。)更にステアリン酸亜鉛
(和光純薬製、試薬)1.0重量部を添加し、小型実
験室用混練装置にて130℃で10分間混練した。次
いで熱プレスにて厚さ3mmのシートに成形し、こ
れらのシートから試験片を切取り、実施例1と同
様にして酸素指数を測定した。また、厚さ1mmの
シートに成形し、これらのシートからJIS3号ダン
ベル型試験片を打抜き、JIS C3005−1977「プラ
スチツク絶縁電線試験方法」に記載された方法に
準拠して引張試験を行い、引張特性を評価した。
この結果を第3表に示す。 第3表から、塩基性炭酸マグネシウム粉末を5
〜20重量%の分量で併用した実験No.15〜17で
は、350%以上の高度の伸びを保持した状態で引
張強度が向上していることが分る。すなわち、塩
基性炭酸マグネシウム粉末を20重量%以下の割合
で水酸化アルミニウムと併用すると、酸素指数の
低下を招くことなく引張破断強度を向上させるこ
とが分る。
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明組成物の1例における塩基性
炭酸マグネシウム粉末と水酸化マグヌシウム粉末
との重量比と得られた組成物の酸素指数との関係
を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分
    とする樹脂100重量部、および (b) 水酸化アルミニウム粉末と塩基性炭酸マグネ
    シウム粉末とを合量で50〜300重量部を混和せ
    しめて成ることを特徴とする無機物高充てん系
    難燃性樹脂組成物。 2 塩基性炭酸マグネシウム粉末の含有割合が1
    〜20重量%である特許請求の範囲第1項記載の無
    機物高充てん系難燃性樹脂組成物。
JP7062679A 1979-06-07 1979-06-07 Flame-retardant resin composition highly filled with inorganic material Granted JPS55164235A (en)

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