JPS627936B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS627936B2
JPS627936B2 JP1165080A JP1165080A JPS627936B2 JP S627936 B2 JPS627936 B2 JP S627936B2 JP 1165080 A JP1165080 A JP 1165080A JP 1165080 A JP1165080 A JP 1165080A JP S627936 B2 JPS627936 B2 JP S627936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crosslinking agent
conductor
crosslinking
antioxidant
added
Prior art date
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Expired
Application number
JP1165080A
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English (en)
Other versions
JPS56109236A (en
Inventor
Toshio Shiina
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP1165080A priority Critical patent/JPS56109236A/ja
Publication of JPS56109236A publication Critical patent/JPS56109236A/ja
Publication of JPS627936B2 publication Critical patent/JPS627936B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は架橋ポリオレフイン絶縁体の架橋時に
生成する分解残渣により生ずる導体変色を防止す
ることのできる組成物に関するものである。 架橋ポリオレフイン組成物は、ポリオレフイン
に酸化防止剤、架橋剤を配合したものから成る。
また必要によつては加工性改良のため滑剤や耐候
性付与剤、コア識別を目的として着色剤を添加す
る場合もある。 架橋ポリオレフイン絶縁ケーブルの製造はレジ
ンに酸化防止剤、架橋剤を添加した混合物を押出
機により押出したのち、架橋処理を施している。 近年押出機の改良などにより練り効果のすぐれ
た押出機が採用されるにしたがい、押出機に架橋
剤を注入する方法(架橋剤注入方法)および架橋
剤に酸化防止剤を溶かした液を押出機に注入する
方法(同時注入方法)などが提案されている。 これらの製造方法は従来方法よりも混練工程の
省略化や混練時の異物混入が少なくなるなどによ
りケーブルの特性向上につながる方法である。 この方法で用いられる酸化防止剤は一般的なも
のでよいが、架橋剤との相溶性を考慮すると、常
温で溶解する例えば4・4′−チオビス(6−t−
ブチル−3−メチルフエノール)、ジラウリル・
ジチオプロピオネート、2・2−チオ〔ジエチル
−ビス−3(3・5−ジエチル−t−ブチル−4
−ヒドロキシフエニル)〕プロピオネートなどを
単独又は併用して使用できる。 架橋剤は生産性の面から常温で液状を呈する
ジ・ターシヤリ・ブチルパーオキサイド、ターシ
ヤリブチル・クミル・パーオキサイド、2・5−
ジメチル−2・5−ジ−(t−ブチル−パーオキ
シ)−ヘキシン−3などの架橋剤を単独で又は固
形状のジクミルパーオキサイドや1・3−ビス−
(ターシヤリブチルペルオキシ・イソプロピル)
ベンゼンなどを組合せて用いられる。しかしこの
製造方法に適する液状の架橋剤は架橋時の反応で
生成する分解残渣により導体を変色させる欠点が
あつた。 導体変色を防止する方法としては、ケーブルの
乾燥工程で分解残渣を除くことにより防止できる
が、絶縁体を肉厚にするにしたがい残渣の除去は
困難になる。また導体上にセパレータテープを巻
いても効果はない。 本発明の目的は、前記した従来急技術の欠点を
解消し、導体変色を防止することのできる新規な
架橋ポリオレフイン組成物を提供することにあ
る。 すなわち、本発明の要旨は、絶縁体中に酸化防
止剤、架橋剤および導体変色防止剤として構造式 で表わされるアマイド系化合物を添加したことを
特徴とするものである。 本発明で用いられるアマイド系化合物として、
化学名3−(N−サルシロイル)アミノ−1・
2・4−トリアゾール(アデカ・アーガス社製、
商品名MARK CDA−1、CDA−1R、CDA−
4)を挙げることができる。 このアマイド系化合物は適度に気化するため、
電線やケーブルのように銅導体を撚線で使用する
とき著しい特徴を発揮する。 すなわち一般的な重金属不活性剤は銅と直接接
触した部分に有効であるが、撚線などのように数
層に撚合せている場合には、内部の導体は架橋剤
の分解残渣のため変色し、電気抵抗に悪影響をお
よぼす。 ところが、このアマイド系化合物を架橋ポリオ
レフインに加えると、架橋時の熱により適度に気
化するため、撚合せ導体の内部まで浸透し、銅と
錯体をつくり、架橋反応時に生成した分解生成物
の働きを阻止する。 通常気化性防錆剤として使用されているトリ・
トリアゾールやベンゾトリアゾールなどにより導
体を処理してもこのような効果は認められない。 このアマイド系化合物は他の重金属不活性剤な
どと併用すると相乗作用により銅害防止能を高め
ることができる。 このアマイド系化合物をポリオレフインに添加
する方法としては、種々な方法がある。この添加
剤は液状架橋剤に溶解しないため、酸化防止剤と
同一方法では添加できない。 あらかじめバンバリなどによりペレツトに練込
んでおくか、またはマスターバツチにしておきベ
ースレジンと混合したものをホツパーから押出機
に送り込み、押出機の練りにより均一に分散する
方法などがある。 ベースレジンとしては、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマ、エチレン−エチルアクリレート、エチレン
−プロピレン共重合体などエチレンを過半に含む
ポリオレフインが該当する。これらのうち1種ま
たは2種以上組合せて用いてもよい。その他必要
によつて滑剤、着色剤、充填剤、架橋促進剤など
を添加することは一向に差支えない。 以下に本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。 実施例 1 ポリエチレン(溶融指数MI=1.0、密度d=
0.920)100重量部に、導体変色防止剤として3−
(N−サルシロイル)アミノ−1・2・4−トリ
アゾール0.1重量部を添加し、さらに酸化防止剤
としての4・4′−チオビス−(6−ターシヤリブ
チル−3−メチルフエノール)0.2重量部を架橋
剤としてのターシヤリ・ブチル・クミル・パーオ
キサイド2.0重量部に溶解した溶液を添加する。
押出機のホツパーからポリエチレン、導体変色防
止剤のマスターバツチを投入し、ホツパー近傍の
注入口から酸化防止剤−架橋剤溶液を注入する。 これを断面積200mm2の銅導体上に絶縁厚3mmに
なるように押出被覆した。これを20Kg/cm2の水蒸
気で10分間架橋し加圧冷却した。 このケーブルをドラムに巻いた状態で30℃の恒
温室に浸漬し、6カ月間放置し、導体変色発生の
有無を肉眼観察した。 実施例 2 実施例1のポリエチレンに、同じく実施例1の
導体変色防止剤0.05重量部を添加し、さらに酸化
防止剤として4・4′−チオビス(6−ターシヤリ
ブチル−3−メチルフエノール)0.1重量部、ジ
ラウリル・チオジプロピオネート0.2重量部を架
橋剤としてのジターシヤリブチル・パーオキサイ
ド1.6重量部に溶解した溶液を添加する。 この組成物を実施例1と同様な方法により実験
した。 比較例 実施例1から3−(N−サルシロイル)アミノ
−1・2・4−トリアゾールを除いた。 各例によるケーブルの導体変色状態を表1に示
す。
【表】 以上説明したところからも明らかなように、ア
マイド系化合物を添加した本発明の組成は、導体
変色を著しく改善できた。 この理由としては、アマイド系化合物を用いる
と銅と錯体をつくり、架橋反応時に生成したハイ
ドロパーオキサイドの働きを妨げるため、導体変
色を防止するものと思われる。 更にまた、架橋剤が分解して酸性の分解生成物
が発生しても、これをアマイド系化合物が導体変
色を発生させないような別物質に変える働きをす
るためと思われる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジ・ターシヤリブチル・パーオキサイド、タ
    ーシヤリブチル・クミル・パーオキサイド、1・
    3−ビス−(ターシヤリブチルペルオキシ・イソ
    プロピル)ベンゼンなどのターシヤリブチルを有
    する架橋剤と酸化防止剤を含むポリオレフイン
    に、導体変色防止剤として下記の構造式で表わさ
    れるアマイド系から選ばれた化合物を添加し、架
    橋処理して生成した架橋ポリオレフイン組成物。
JP1165080A 1980-02-01 1980-02-01 Crosslinked polyolefin composition Granted JPS56109236A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1165080A JPS56109236A (en) 1980-02-01 1980-02-01 Crosslinked polyolefin composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1165080A JPS56109236A (en) 1980-02-01 1980-02-01 Crosslinked polyolefin composition

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Publication Number Publication Date
JPS56109236A JPS56109236A (en) 1981-08-29
JPS627936B2 true JPS627936B2 (ja) 1987-02-19

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ID=11783822

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JP1165080A Granted JPS56109236A (en) 1980-02-01 1980-02-01 Crosslinked polyolefin composition

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01135034U (ja) * 1988-12-16 1989-09-14
JPH0334428U (ja) * 1989-08-09 1991-04-04

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JPH02204910A (ja) * 1989-02-02 1990-08-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 絶縁ケーブル

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JPH01135034U (ja) * 1988-12-16 1989-09-14
JPH0334428U (ja) * 1989-08-09 1991-04-04

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JPS56109236A (en) 1981-08-29

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