JPS627926B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS627926B2
JPS627926B2 JP54028971A JP2897179A JPS627926B2 JP S627926 B2 JPS627926 B2 JP S627926B2 JP 54028971 A JP54028971 A JP 54028971A JP 2897179 A JP2897179 A JP 2897179A JP S627926 B2 JPS627926 B2 JP S627926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
polymerization
rubber
suspension
monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54028971A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55120617A (en
Inventor
Kazuo Kishida
Akira Hasegawa
Koji Nishida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2897179A priority Critical patent/JPS55120617A/ja
Publication of JPS55120617A publication Critical patent/JPS55120617A/ja
Publication of JPS627926B2 publication Critical patent/JPS627926B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂を製
造する方法に関する。 耐衝撃性樹脂として代表されるABC樹脂はポ
リブタジエン又はスチレン−ブタジエン系ゴム
(SBR)とスチレン、アクリロニトリルを主成分
とするものである。その工業的に実施されている
態様を重合方式から分類すると、乳化重合法、塊
状重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状懸濁二
段重合法そして乳化塊状重合法に大別される。 しかしながら上記諸重合法は、全ての面で満足
とは言い難く、例えば乳化重合法では、重合反応
制御や生産安定性は優れているものの、凝固工
程、洗浄工程、乾燥工程等による水使用量、電力
使用量は多大であり、かつ凝固工程で必須な塩ま
たは酸等の不純物除去が極めて困難であり、焼成
形時の帯色の大きな要因ともなつている。 塊状重合法では、ゴムエラストマー成分をモノ
マーに溶解しなければならないため、可溶性ゴム
を使用する場合に限られるばかりでなく、重合系
の増粘現象のためゴム含量の限定を受け、また塊
状重合であるために、部分発熱の反対制御が容易
ではない。 懸濁重合法でもゴムエラストマーのモノマーへ
の溶解の問題、生成物の形態の問題、さらに生成
物のゴム分散不均一化の問題を持つ。 また溶液重合法では、反応操作、反応制御は容
易であるが、溶剤回収に多大なユーテイリテイを
必要とする。塊状懸濁二段重合法では、エラスト
マーの溶解工程、重合工程での高粘度操作という
点に塊状重合法と同様の問題がある。乳化塊状重
合法では、一度生成したブタジエン系エラストマ
ーにスチレン、アクリロニトリルを乳化重合して
グラフト重合体を生成し、このグラフト重合体を
モノマー抽出して塊状重合法を行なうが、塊状重
合法の場合と同様、部分発熱の反応制御の問題が
あるほかに更にゴム含量が大となると部分発熱に
よるゴム劣化をまぬがれず、そのために重合工程
の連続化、重合製造装置の設計に苦心を要し、更
に生産面で品種切換えが困難とならざるを得な
い。 また本発明の方法と同じ方式である乳化懸濁重
合法においては、一般に重合系の安定性及び水性
均一分散剤に起因する問題で、粗大顆粒子が生成
したり、餅状化現象が起つたりする場合がある。 この様な問題を解決するために、懸濁重合安定
剤として各種分散剤の使用、ゴム含量の限定、塩
または酸等の部分凝集剤の添加方法等が検討され
ているが未だ工業的に実施される方法は得られて
いない。 本発明はこの様な現状に鑑み、従来の耐衝撃性
樹脂の製造方法を改良すべく鋭意研究した結果、
部分凝集剤と懸濁重合安定剤の独得の組合せと添
加順序を見出し本発明に到達した。 本発明は、ゴム状重合体ラテツクス又はゴム状
重合体にエチレン性単量体あるいは単量体混合物
を乳化重合して得られたグラフト共重合体ラテツ
クスに酸性物質あるいは電解質を添加して部分凝
集した後、エチレン性単量体あるいは単量体混合
物を添加し、しかる後に懸濁安定剤を添加して懸
濁重合することを特徴とする耐衝撃性樹脂の製造
方法である。 本発明の方法はABS樹脂におけるブタジエン
系エラストマーを用いる場合のみでなく、あらゆ
るゴム系を用いる樹脂の場合に適用できる。例え
ば、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジ
エンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、イ
ソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴ
ム、エチレンプロピレンブタジエンゴム、エチレ
ン酢酸ビニル重合体等の架橋あるいは未架橋ゴム
を用いる方法に適用でき、しかも均一細粒顆粒子
(径1.0mm、中心分布)形状の優れた熱成形安定性
を有する耐衝撃性樹脂を製造することを可能にす
る。例えばブタジエン系エラストマーを用いる場
合、ジエン系ゴムに芳香族ビニル単量体またはそ
れと共重合可能なビニル単量体との混合物を乳化
重合法によりグラフト共重合し、得られたグラフ
ト共重合体ラテツクスに酸性物質又は電解質など
の部分凝集剤を添加して部分凝集体を生成し、こ
れに芳香族ビニル単量体またはこれと共重合可能
なビニル単量体との混合物を添加することにより
水性懸濁安定系を得、その後懸濁安定剤を添加し
て懸濁重合を行なう。ここで部分凝集剤としては
酸または水溶性無機塩は全て使用可能であり、酸
としては硫酸、塩酸類の鉱酸、酢酸等の解離定数
10-6mol/以上の有機酸(安息香酸、サルチル
酸、ギ酸、酒石酸を含む)である。塩としては硫
酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等硫酸塩や塩化
物、酢酸塩を含むがこれらに限定されない。この
ような酸または塩を使用した系は水素イオン濃度
大の酸性領域(PH3.0〜PH7.0)又は高電解質濃度
となり、その系に従来の懸濁安定剤としての分散
剤(ポリビニルアルコール、セルロース類または
ポリアルキレンオキシドなど)を加えても十分な
懸濁重合安定化が行なわれにくい。したがつて酸
性領域又は高電解質濃度系でも十分懸濁重合安定
剤として働くものとして、このような条件下でも
十分に効力を発揮しうる、解離型もしくは付加型
の官能基を持つ重合体又はゴム重合体粒子吸着可
能な物質の塩を用いるのが好ましい。このような
懸濁重合安定剤としては、解離型として酸性領域
で解離可能なスルフオン酸、カルボン酸等の酸解
離定数10-5mol/以上の官能基をもつ重合体又
は乳化剤の如くゴム粒子吸着可能な物質(アルキ
ルスルフオン酸、脂肪酸)の塩が、また付加型と
して、酸性領域でプロトン酸付加可能なアミノ
基、イミノ基等の官能基をもつ重合体や乳化剤の
如くゴム粒子吸着可能な物質も好ましい。 なお、水性エラストマーグラフトラテツクス中
に芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体を
添加した後に部分凝集剤を添加すれば、極めて高
速な撹拌回転を使用しない限り、系の不安定化が
起り、餅状化現象を起すが、この現象は懸濁部単
量体量が増加するほど起りやすくなる。また、分
散剤を芳香族ビニル単量体等を添加する前にブタ
ジエン系グラフトラテツクス中に加える方法で
は、分散剤がブタジエン系グラフトラテツクス粒
子間に物理的に閉じこめられた形で懸濁重合が開
始するという意味で本来の分散剤の効果が半減さ
れ懸濁重合安定性が著しく阻害される。 更に懸濁重合安定化かつ生成粒子均一化を目的
として酸もしくは電解質添加により一度凝集させ
た後、塩基性物質により水素イオン濃度を調節し
て乳化懸濁重合を行なう方法では、重合前に塩基
性物質を添加し、所謂分散剤の能力を最大限に発
揮させることができるが、不均一系での酸と塩基
の中和反応が十分には進まないため、わずかの量
の残存アルカリが成分中のアクリロニトリルのシ
アノ基成分と反応して、乾燥又は熱成形時に熱劣
化反応を起し、成形品を帯色させるという欠点を
まぬがれない。 本発明は、上記のような種々の難点を解消した
ものであり、乳化懸濁重合法の根本的な問題とし
て残されていた懸濁重合安定化、成形粒子細粒均
一化および熱成形時の表面光沢の問題をきわめて
簡単な処方によつて解決したものであり、乳化懸
濁重合の持つ特有の長所を保持しながら従来困難
であつた他種ゴム系エラストマーに対しても広く
応用することを可能ならしめたものである。例え
ばジエン系エラストマーラテツクスを用い乳化重
合法により、芳香族性ビニル単量体またはそれと
共重合可能なビニル単量体との混合物のうちの一
部をグラフト共重合してジエン系グラフトラテツ
クス重合体を製造し、次に連続的に酸性物質ある
いは電解質を添加して、ラテツクスを部分凝集せ
しめた後、残余のビニル系単量体混合物を添加す
ることにより、粘稠性凝集体から容易に極めて低
粘性の安定水性分散液が得られ、これに十分効果
を発揮出来る懸濁安定剤である、酸性あるいは高
電解質濃度領域で解離可能な重合体あるいはゴム
エラストマー粒子吸着可能な物質を添加して、懸
濁重合すると美麗なビーズ粒子が得られる。 本発明において、第一段階としての乳化重合部
では、一般に重合転化率100%にすることは困難
であるが、ある程度の未反応単量体を残留した状
態(転化率70%以上)でも次の第二段階の懸濁重
合部に容易に移行出来、極めて安定した製品が得
られ、製造工程管理も容易である。 本発明の前工程乳化重合部において、用い得る
ゴムエラストマーは前記の如く制限はない。この
ようなゴムと共重合可能な単量体としてはスチレ
ン、α−メチルスチレン、P−置換スチレンなど
の芳香族単量体の他にアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、低級アルキルアクリレート、低級ア
ルコキシアクリレート、シアノエチルアクリレー
ト、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸
などがある。なおゴムエラストマーは架橋でも未
架橋でもよいが、成形加工性等の問題から未架橋
ゴムの場合、適量の架橋剤を用いる方が好まし
い。ゴムエラストマーとしてジエン系ゴムを用い
る場合にはグラフト共重合するビニル単量体とし
てスチレン、α−メチルスチレン、P−置換スチ
レン誘導体などの芳香族単量体と共重合可能なビ
ニル単量体のアクリロニトリル、アクリル酸エス
テル類が好適に用いられ、アクリルゴムを用いる
場合にはグラフト共重合する単量体としてはメタ
クリル酸メチル、エチルなどや低級アクリル酸エ
ステル等アクリル酸誘導体が好適である。ゴム含
量は得られる耐衝撃性樹脂の1〜60重量%である
ことが好ましい。 乳化重合で使用される乳化剤としては、アルキ
ルベンゼンスルフオン酸ソーダ等公知の陰イオン
性乳化剤が使用出来、又重合開発剤としては、キ
ユメンヒドロペルオキシド等の過酸化物及び過硫
酸アンモニウム等の過硫酸塩、更にはt−ブチル
ヒドロペルオキシド、−Fe++−ソジウムフオルム
アルデヒドスルフオネートの如きレドツクス系も
使用しうる。連鎖移動剤としてはアルキルメルカ
プタンの他、ハロゲン化アルキル、アルキルサル
フアイド、アルキルジサルフアイド、チオグリコ
ール酸エステル、α−メチルスチレンダイマーも
使用されるが、特にアルキルメルカプタンが好ま
しい。ジエン系ゴムグラフト単量体に対する水の
使用量に対しては特に限定はない。本発明での第
一段階の乳化重合から次の懸濁重合に移る工程で
は、硫酸、塩酸の鉱酸又は酢酸、ギ酸の如き有機
酸の酸性物質又は硫酸マグネシウムの如き電解質
を添加して部分凝集体を得る。この時、乳化部重
合での未反応単量体が若干量存在しても重合時に
も又物理性上も大きな影響は見られない。部分凝
集体に対し残余のビニル単量体混合物、懸濁重合
開始剤、及び前記のような連鎖移動剤を含んだ溶
液を添加すると安定な水性分散状態が得られ高粘
度状態から速やかに低粘度状態に移行する。これ
らの工程を経た後、懸濁安定剤として、酸性領域
で解離可能な酸解離定数10-5mol/以上の官能
基をもつ重合体(例えばスルフオン化ポリスチレ
ン塩、ポリアクリル酸塩等)又はグラフトゴム粒
子吸着可能な物質(アルキルスルフオン酸塩又は
脂肪酸塩)を1.0重量%以下の範囲で添加するこ
とにより、容易な懸濁重合が進行する。ここで凝
集工程、単量体添加工程、懸濁安定剤添加工程の
順序及び懸濁安定剤の種類が本発明の基本であ
る。これらの工程順序を入れ替えると、例えば懸
濁安定剤添加、単量体添加、凝集工程の順にすれ
ば、しばしば重合が不安定化し、塊化をまぬがれ
ないし、また重合が進行しても粗大粒子が生成
し、また色調や表面光沢度も満足なものが得られ
ない。 懸濁重合における開始剤としては、ベンゾイル
ペルオキシド、ラウロイルペルオキシド等の過酸
化物やアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合
物が使用される。 なお懸濁部重合中に、単量体混合物に溶解可能
でかつ重合進行を妨げない可塑剤、滑剤、安定剤
及び紫外線吸収剤などを添加することも可能であ
る。 下記実施例中部は重量部をあらわす。 実施例 1 ポリブタジエンラテツクス(固形分)*
60部(30部) スチレン 22.2部 アクリロニトリル 7.8部 硫酸第一鉄 0.003部 デキストローズ 0.5部 キユメンヒドロペルオキシド 0.33部 ターシヤリドデシルメルカプタン 0.30部 ピロリン酸ソーダ 0.2部 不均化ロジン酸石ケン 2.5部 苛性ソーダ 0.1部 メチレンビスナフタリンスルフオン酸ソーダ
0.2部 脱イオン水 150部 (*住友ノーガタツク社製 Nipole 1202 固形分
50%) 上記組成の混合物を反応器に仕込み、反応器内
を窒素置換した後、200rpmの撹拌速度で70℃3
時間重合して反応を完結させグラフト重合体ラテ
ツクスを得た。重合転化率は80%であつた。 得られたグラフト重合体ラテツクス(PH11.0)
を室温に戻し、350rpmの撹拌のもとで10%硫酸
水溶液8部加えて高粘度の部分凝集体(PH2.8)
を生成し、次いでスチレン29.6部、アクリロニト
リル10.4部、ベンゾイルペルオキシド0.2部、タ
ーシヤリドデシルメルカプタン2部の混合液を添
加すると、分散液は高粘性状態から低粘性(10セ
ンチポイズ)状態にかわつた。この分散液に、懸
濁安定剤であるスルフオン化ポリスチレンナトリ
ウム塩水溶液(0.3%数平均分子量20000)10部を
添加し、80℃で5時間重合させた。重合体をろ別
した後、バスケツト型遠心脱水機で洗浄脱水して
乾燥した。重合転化率は97%であり、得られた重
合体は下記の如き粒度分布を持つ美麗なビーズ体
であつた。
【表】 乾燥した粒子50部、アクリロニトリル−スチレ
ンコポリマー(ηsp/C(25℃DMF)=0.60)50
部およびステアリン酸カルシウム0.4部を
3000rpmで10容ヘンシエルミキサーで混合した
後、ペレツト化し射出成形機によるテストピース
を成形した。成形物は熱帯色もなく表面光沢の極
めて優れたものであつた。 比較例 1−1 実施例1と同様にして得られたグラフト重合体
ラテツクスを使用し、懸濁安定剤と単量体スチレ
ン−アクリロニトリル混合物の添加の順序を実施
例1と逆にして懸濁重合を行なつた。得られた重
合体は次のような粒度分布をとり、またその成形
品はやや着色したものであつた。
【表】 比較例 1−2 実施例1と同様にして得られたグラフト重合体
ラテツクスを使用し、単量体混合物、凝集剤、懸
濁安定剤の順で添加した。加熱昇温中に塊状化し
たが、粉砕してテストピースを作成した。 比較例 1−3 実施例1と同様にして得られたグラフト重合体
ラテツクスを使用し、単量体混合物、懸濁安定
剤、凝集剤の順で添加した。かなり粗大粒子が生
成したために粉砕してテストピースを作成した。 上記実施例、比較例の諸樹脂特性を表−1にま
とめて示す。
【表】 実施例 2 実施例1と同様にして得られたグラフト重合体
ラテツクスを使用し、懸濁安定剤としてジアルキ
ルスルフオコハク酸ソーダおよびペレツクス
OTP(花王アトラス社製)を各0.5部使用する以
外は実施例1と同様に懸濁重合を行ない良好なビ
ーズ状重合体を得た。表−2に粒度分布を示す。 実施例 3 懸濁安定剤としてポリアクリル酸ソーダ3%水
溶液を5部使用する以外は実施例1と同様にして
ビーズ状重合体を得た。表−2に粒度分布を示
す。 実施例 4 懸濁安定剤としてポバール4%水溶液(日本合
成社製GH−20)を5部使用する以外は実施例1
と同様にしてビーズ状重合体を得た。粒度分布を
表−2に示す。
【表】 実施例 5 10%硫酸水溶液8部の代りに同水溶液を5部加
えてPH7.0とし、懸濁安定剤としてポリアクリル
酸ソーダ3%水溶液を5部使用する以外は実施例
1と同様にしてビーズ重合体を得た。重合転化率
97%で、下記の如く良好な粒度分布を示し、成形
品も極めて良好なものであつた。
【表】 比較例 5−1 実施例1と同様の処方で、10%硫酸水溶液を7
部加えるとPH3.0となり、ここで5%苛性ソーダ
水溶液を加えてPH8.0にした。中和反応が進行す
るに従い、高粘稠性物質は低粘度に変化した。次
に単量体混合物を添加し、その後懸濁安定剤とし
てポリアクリル酸ソーダ3%水溶液を5部添加し
て懸濁重合を行なつた。極めて良好な粒度分布を
示したが、乾燥後、射出成形するとかなりの熱着
色が確認された。
【表】 実施例 6 ポリブタジエンの固形分量を40部とする以外は
実施例1と同様にしてグラフト重合体ラテツクス
を得た。懸濁重合工程では、単量体量を同比率で
変化させて合計30部とした。このようにして美麗
なビーズ状重合体を得た。 実施例 7 ポリブタジエンの固形分量を50部とする以外は
実施例1と同様に乳化重合してグラフト重合体ラ
テツクスを得た。懸濁重合工程では単量体量を同
比率で変化させて合計20部とした。このようにし
て美麗なビーズ状重合体を得た。 実施例 8 ポリブタジエンの固形分量を60部とする以外は
実施例1と同様に乳化重合してグラフト重合体ラ
テツクスを得た。懸濁重合工程では単量体量を同
比率で変化させて合計10部とした。このようにし
てビーズ状重合体を得た。 上記実施例5〜8、比較例5−1の各ビーズ状
重合体に実施例1で用いたと同じアクリロニトリ
ル−スチレンコポリマーを、各々ゴム含量が15%
になるように加える以外は実施例1と同様にして
成形物を得た。これらの成形物の物性を実施例1
で得られた成形物とあわせて表−3に示す。
【表】 実施例 9 アクリル酸ブチルエステル 38部 1・3ブチレンジメタクリレート 2部 アリルメタクリレート 0.5部 ソジウムホルムアルデヒドスルフオネート 0.1部 硫酸第1鉄 0.0005部 エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウム塩
0.0015部 キユメンヒドロペルオキシド 0.1部 ノンサールTK−1(日本油脂社製) 2.0部 脱イオン水 140部 上記組成の混合物を反応器に仕込み、反応器内
を窒素置換して、200rpmの撹拌速度で70℃で2
時間重合し反応を完結させアクリルゴムラテツク
スを得た。このアクリルゴムラテツクスに、下記
の成分を30分間かかつて滴下させ撹拌しながら2
時間グラフト乳化重合させた。 メタクリル酸メチルエステル 30部 アリルメタクリレート 0.5部 キユメンヒドロペルオキシド 0.1部 ターシヤリドデシルメルカプタン 0.05部 重合転化率は98%で、最終粒子径0.10μ(電子
顕微鏡測定)であつた。 この重合体ラテツクスを室温に戻し、更に脱イ
オン水を250部添加し、350rpmで撹拌しながら10
%硫酸を7部加えて部分凝集させた。 次にメチルメタクリレート30部、ラウロイルペ
ルオキシド0.15部、ターシヤリドデシルメルカプ
タン2部の混合溶液を添加すると安定分散剤とな
つた。こののち3%ポリアクリル酸ソーダ塩水溶
液5部添加し、80℃で2時間、更に90℃で2時間
重合し、美麗なビーズ状重合体を得てそのままペ
レツト化した。メジアン径1.0mmφの粒度分布の
狭いものであつた。射出成形機によりテストピー
スを成形し(シリンダー温度240℃、射出圧力65
Kg/cm2、金型温度60℃)ダインシユタツト衝撃温
度35Kg・cm/cm2、透明性(全透92%、ヘイズ1.0
%)の良好な成形物が得られた。また成形物は加
熱着色もなく、優れた透明性を保持していた。 実施例 10 実施例1と同様の処方で、グラフト重合体ラテ
ツクスの代わりに、SBRラテツクス(固形分50
%、PH10.5、ゲル含量73μ、粒子径0.3μ、組成
プタジエン75%、スチレン25%)を用いて乳化懸
濁重合によりABS樹脂体を製造した。即ち反応
器内を窒素置換した後、350rpmの撹拌のもと
で、SBRラテツクス120部(固形分60部)、純水
240部を加えた溶液に10%硫酸水溶液8部を加え
て高粘度の部分凝集体(PH3.5)を生成し、次に
スチレン29.6部、アクリロニトリル10.4部、ベン
ゾイルペルオキシド0.2部、ターシヤリドデシル
メルカプタン2部の混合液を添加した後スルフオ
ン化ポリスチレン10部を添加し、80℃で3時間加
熱撹拌した。重合率は97%であり、得られた重合
体は下記の如く粒度分布を持つビーズ体であつ
た。
【表】 後の操作も実施例1に従い、テストピースを得
て物性を測定した。Izod衝撃強度は18.2Kg・cm/
cm2、MIは3.2g/10minで光沢良好であつた。 実施例 11 実施例10と同様の処方で、アクリルゴムラテツ
クス(組成ブチルアクリレート90部、メチルメタ
クリレート4部、1・3ブチレンジメタクリレー
ト4部、アリルメタクリレート2部、ゲル含量98
%、PH9.5、固形分40%)125部、純水195部の水
溶液を反応器内に入れ窒素置換した後、350rpm
の撹拌回転のもとで10%硫酸水溶液を加え、その
後メチルメタクリレート50部、ラウロイルペルオ
キシド0.3部、ターシヤリドデシルメルカプタン
4部の混合溶液を添加したのち、3%ポリアクリ
ル酸ソーダ塩水溶液を5部添加し、80℃で2時
間、次に90℃で2時間重合し、平均粒子径1.5mm
の美麗なビーズ状重合体を得て、そのままペレツ
ト化した。射出成形機によりテストピースを成形
(シリンダー温度240℃、射出圧力68Kg/cm2、金型
温度60℃)した。成形物のダインシユタツト衝撃
温度は37Kg・cm/cm2で、透明性(全透92%、ヘイ
ズ1.2%)の良好なものが得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゴム状重合体ラテツクス又はゴム状重合体に
    エチレン性単量体あるいは単量体混合物を乳化重
    合して得られたグラフト共重合体ラテツクスに酸
    性物質あるいは電解質物質を添加して部分凝集し
    た後、エチレン性単量体あるいは単量体混合物を
    添加し、しかる後に懸濁安定剤を添加して懸濁重
    合することを特徴とする耐衝撃性樹脂の製造方
    法。
JP2897179A 1979-03-13 1979-03-13 Production of impact-resistant resin Granted JPS55120617A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2897179A JPS55120617A (en) 1979-03-13 1979-03-13 Production of impact-resistant resin

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2897179A JPS55120617A (en) 1979-03-13 1979-03-13 Production of impact-resistant resin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55120617A JPS55120617A (en) 1980-09-17
JPS627926B2 true JPS627926B2 (ja) 1987-02-19

Family

ID=12263296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2897179A Granted JPS55120617A (en) 1979-03-13 1979-03-13 Production of impact-resistant resin

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS55120617A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3100748A1 (de) * 1981-01-13 1982-08-26 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Kautschukpulver
US4730027A (en) * 1982-06-28 1988-03-08 Huntsman Chemical Corporation Method of making styrene-type polymer comprising suspension polymerization conducted in aqueous medium containing combination of polyvinyl alcohol and sulfonated polystyrene or sulfonated styrene-maleic anhydride copolymer

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134941A (ja) * 1974-09-20 1976-03-25 Kureha Chemical Ind Co Ltd Enkabinirujushisoseibutsu
JPS5355396A (en) * 1976-10-30 1978-05-19 Mitsubishi Monsanto Chem Co Preparation of impact resistant resin

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134941A (ja) * 1974-09-20 1976-03-25 Kureha Chemical Ind Co Ltd Enkabinirujushisoseibutsu
JPS5355396A (en) * 1976-10-30 1978-05-19 Mitsubishi Monsanto Chem Co Preparation of impact resistant resin

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55120617A (en) 1980-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6594426B2 (ja) 大口径のジエン系ゴムラテックスの製造方法、及びこれを含むアクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレングラフト共重合体
KR20200011701A (ko) 대구경 고무 라텍스의 제조방법 및 abs계 그라프트 공중합체의 제조방법
CA1162679A (en) Process for producing impact-resistant resins
KR100835498B1 (ko) 기계적 강도와 착색성이 우수한 abs계 그라프트공중합체의 제조방법
JPS6327552A (ja) 熱可塑性成形組成物の製造方法
KR920005677B1 (ko) 내충격성 및 표면 광택이 우수한 열가소성 수지의 제조방법
KR101098683B1 (ko) 중합전환율이 높은 아크릴로 니트릴-부타디엔-스티렌계공중합 라텍스 분말의 제조방법
JPS627926B2 (ja)
US3665057A (en) Method of preparing high impact resistance resins by a bulk-suspension two stage process
JPS625443B2 (ja)
KR102324050B1 (ko) 그래프트 공중합체의 제조 방법, 이로부터 제조된 내충격성이 우수한 그래프트 공중합체 및 이를 포함하는 열가소성 수지 조성물
KR100452856B1 (ko) 내충격성,백색도및체류광택이우수한열가소성수지라텍스제조방법
JPS6320246B2 (ja)
KR100205059B1 (ko) 도장성과 가공성이 우수한 내열성 열가소성 수지의 제조방법
JPS6223963B2 (ja)
US4112021A (en) Process for producing thermoplastic resin
JPS6255546B2 (ja)
KR20050077842A (ko) 높은 전환율을 가지며 고형분 함량이 높은아크릴로니트릴-부타디엔-스티렌 라텍스의 제조방법
KR100518437B1 (ko) 열안정성이 우수한 열가소성 수지
US5849836A (en) Coagulation of polymers using sulfurous acid
US4205019A (en) Process for producing thermoplastic resin
KR950010123B1 (ko) 내충격성 및 신율특성이 우수한 열가소성 수지의 제조방법
US3662026A (en) Process for preparing graft copolymers containing n,n-di(beta-hydroxyethyl) glycine salts
KR930002705B1 (ko) 내충격성 및 기계적 강도가 우수한 열가소성 수지의 제조방법
JPS6246564B2 (ja)