JPS627739Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来のＵ字型溝においては、Ｕ字型溝内に雪塊
が投入された時、水量の多い場合、又流速の大き
い場合等には、雪塊が下流に流され、水流の変化
する所に詰まつて、Ｕ字型溝外に溢れ出す。又水
量の少ない場合、水の流速の小さい場合等には、
雪塊がＵ字型溝の底面及び側面に付着して、水流
をセキ止めて、水がＵ字型溝外に溢れ出して浸水
の被害を起こしている。この問題を解決するた
め、大型断面のＵ字型溝にしたり、又水量を調節
したり、雪塊の投入量の制限したりしているが、
この問題の解決には至つていない。この考案はこ
の問題を平易に解決させたものである。

この考案を図面にもとづいて説明すると、第１
図及び第２図においてＵ字型溝３内に投入された
雪塊Ｓは、流出防止用ストツパー２によつて下流
への流出を防止する。又雪塊Ｓが投入される時、
突起板１によつてＵ字型溝の流水面Ｈと突起板１
との間、両側面に空洞部Ａが生じる。流水面Ｈに
入つた雪塊Ｓは、流出防止用ストツパー２によつ
て、水流に抵抗しセキ止め現象を起して、セキ上
げ背水Ｈ゜となり、ダム状となる。この時の水の
落差水圧流速等が空洞部を急流となつて流出す
る。この急流が雪塊Ｓの底面及び両側面を融解し
て雪塊Ｓを小さくする。

繰り返し繰り返して投入される雪塊Ｓは一定間
隔で取付けてある。流出防止用ストツパー２間に
おいて、上述の現象が繰り返して行なわれ、雪塊
を融解して流出させるものである。この考案は水
流を常に底側面を流出させて、雪塊の下流への流
出を防止し、投雪による浸水の被害を防止したも
のである。又、既設のＵ字型溝に突起板１及び流
出防止用ストツパー２を簡単に取り付が可能であ
り、融雪溝として使用出来るため、浸水箇所の大
型断面Ｕ字型溝への変更工事に対する費用、及び
投雪防止用の覆板等に用する経費の削減すること
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は第３図の縦断面図、第２図は第３図の
側断面図、第３図は斜視図。 １……突起板、２……流出防止用ストツパー、
３……Ｕ字型溝、Ａ……空洞部、Ｓ……雪塊、Ｈ
……流水面、Ｈ゜……セキ上げ背水時の水面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｕ字型溝３の内側、両側面に流水面上一定空間
   の高さの所に、連続した突起板１に、凸状の雪塊
   流出防止用ストツパー２を取り付けたことを特徴
   とするＵ字型溝。